
「いよいよバンコクに到着!でも、空港から市内までどうやって行けばいいんだろう…」
「タクシーはぼったくられないか不安だし、電車は乗り方が難しそう…」
初めてのタイ旅行や久しぶりのバンコクで、空港からの移動手段に頭を悩ませていませんか?
バンコクの空港から市内へのアクセスは、旅の目的やスタイルに合わせて「安さ・速さ・快適さ」のどれを重視するかで最適な手段が異なります。
バンコクの空港から市内までのアクセス方法一覧
スワンナプーム国際空港(BKK)から | |||
移動手段 | 料金 | 所要時間 | メリット/デメリット |
エアポート・レール・リンク(ARL) | 45バーツ | 約30分 | 安価で時間に正確/目的地によっては乗り換えが必要 |
タクシー | 300~500バーツ | 30分~1時間以上 | 24時間利用可能/料金交渉が必要な場合がある |
空港送迎サービス | 1,200バーツ~ | 30分~1時間以上 | 料金が事前確定で安心/料金が高い |
バス | 60バーツ | 1時間~1時間半 | 料金が安い/時間がかかる |
ドンムアン国際空港(DMK)から | |||
移動手段 | 料金 | 所要時間 | メリット/デメリット |
SRTレッドライン | 33バーツ~ | 約20分(+乗り換え) | 安価で時間に正確/市内中心部までは乗り換えが必要 |
空港バス | 30~50バーツ | 30分~1時間以上 | 料金が最安クラス/時間が読めない |
タクシー | 250~450バーツ | 30分~1時間以上 | 24時間利用可能/料金交渉が必要な場合がある |
空港送迎サービス | 1,200バーツ~ | 30分~1時間以上 | 料金が事前確定で安心/料金が高い |
バンコクは便利な交通機関が豊富な一方で、世界的に有名な交通渋滞という側面も持ち合わせています。
そのため、それぞれの移動手段のメリット・デメリットを知らずに選んでしまうと、時間を無駄にしたり、不要なストレスを感じてしまったりすることも少なくありません。
旅のスタートでつまずかないためには、自分に合った方法を事前に知っておくことがとても重要です。
この記事では、バンコクの2大空港(スワンナプーム空港・ドンムアン空港)から市内へのアクセス方法を、3つの目的別に分かりやすく解説します。
さらに、タクシーで損をしないための乗り方や、
空港で使える配車アプリの状況、両替に関する情報など、旅行者が抱える疑問にもすべてお答えします。
到着した瞬間からスムーズで快適なバンコク旅行をスタートできるでしょう。
安さ重視|バンコクの空港から市内まで行く方法

- スワンナプーム空港→エアポート・レール・リンク(ARL)で45バーツ(約180円)
- ドンムアン空港→空港バスで30〜50バーツ、SRTレッドラインで33バーツ
【スワンナプーム空港】エアポート・レール・リンク(ARL)
スワンナプーム空港からの費用を最優先で考えるなら、エアポート・レール・リンク(ARL)が最適な選択です。
終点のパヤタイ駅までわずか45バーツ(約180円)、所要時間も約30分で移動できます。
エアポート・レール・リンクの最大の魅力は、その安さに加えて、バンコク名物の交通渋滞に巻き込まれる心配が一切ないこと。
料金が安く、かつ時間通りに移動できるため、コストパフォーマンスが非常に高い移動手段といえるでしょう。
乗り場
乗り場は空港の地下1階にあります。
到着ロビーから案内表示に従ってエスカレーターやエレベーターで下りれば、迷うことなくたどり着けます。
切符の買い方
切符は券売機で購入します。タッチパネル式で、英語表示に切り替え可能です。
行き先の駅を選び、表示された金額を投入すればトークン(黒いコイン型の切符)が出てきます。
改札では、このトークンをタッチして入場します。
【ドンムアン空港】空港バスかSRTレッドライン
ドンムアン空港から安く市内へ行く方法は、主に2つあります。
目的地や乗り換えの手間、所要時間を考慮して、自分に合った方を選びましょう。
空港バス|主要エリアへ乗り換えなしで行ける
モーチット駅やカオサン通り、ルンピニ公園といった主要エリアへ乗り換えなしで直接行きたい場合は、空港バス(A1〜A4)が便利です。
料金は行き先によって異なり、30〜50バーツ(約140~240円)と非常に安価です。
ただし、バスは市内の一般道を走るため、交通渋滞に巻き込まれやすいという側面があります。
特にラッシュ時には1時間以上かかることもあるため、時間に余裕を持った利用がおすすめです。
乗り場
バス乗り場は、国際線なら7番出口、国内線なら14番出口の外にあります。
料金の支払い方
バスに乗車すると、制服を着た係員(車掌)が料金を集めに回ってきます。
行き先を告げるか、スマートフォンの地図などを見せて料金を支払います。
お釣りはもらえますが、スムーズな支払いのために細かい現金を用意しておくと良いでしょう。
SRTレッドライン|2021年開通の新路線
少しでも安く、そして時間を正確に移動したい方には、2021年に開通した新しい鉄道路線「SRTレッドライン」がおすすめです。
ドンムアン空港駅から交通のハブとなるバンスー中央駅までは、料金は最安で33バーツ(約160円)です。
バンスー中央駅からMRT(地下鉄)に乗り換えれば、渋滞を避けて市内中心部へアクセスできます。
市内中心部へは必ず乗り換えが必要になりますが、電車なので到着時間は非常に正確です。
荷物が少なく、乗り換えの手間が苦にならない方にとっては、最も安く時間を計算しやすい優れた選択肢となるでしょう。
乗り場
SRTレッドラインのドンムアン駅は空港ターミナルと直結しており、案内表示に従って進むと乗り場に着きます。
切符の買い方
駅に設置されているタッチパネル式の券売機で、英語表示に切り替えてから目的の駅を選び、料金を支払ってトークン(切符)を購入します。
入場時にタッチし、出場時に投入します。
速さ重視|バンコクの空港から市内まで行く方法

- スワンナプーム空港→エアポート・レール・リンク(ARL)で約30分
- ドンムアン空港→SRTレッドライン+MRT(地下鉄)で約20分
- 深夜なら両空港ともタクシーで30分から40分程度
【スワンナプーム空港】日中ならエアポート・レール・リンク(ARL)
日中の時間帯にスワンナプーム空港へ到着した場合、最も速く市内中心部へ移動できるのはエアポート・レール・リンク(ARL)です。
最大の理由は、バンコク名物である交通渋滞を100%回避できるからです。
終点のパヤタイ駅までは乗り換えなしで約30分で到着します。
パヤタイ駅はBTS(スカイトレイン)と接続しているため、そこからアソークやサイアムといった主要エリアへもスムーズに移動が可能。
タクシーが渋滞にはまると1時間以上かかることも珍しくないため、
時間を確実に読めるエアポート・レール・リンクがおすすめです。
【ドンムアン空港】SRTレッドライン+乗り換え
ドンムアン空港から速さを重視するなら、
SRTレッドラインとMRT(地下鉄)を乗り継ぐルートが最速で、所要時間は約20分と非常にスピーディーです。
まず、空港直結のSRTレッドラインに乗車し、巨大ターミナル駅であるバンスー中央駅まで移動します。
バンスー中央駅でMRTに乗り換えれば、スクンビットやシーロムといった目的地へ時間通りに到着できます。
特に注意したいのが、朝夕のラッシュ時(7時〜9時、16時〜19時頃)です。
この時間帯にタクシーを利用すると、たとえ高速道路を使っても市内まで1時間以上を要することも。
貴重な時間を無駄にしないためにも、鉄道の利用が良いでしょう。
【両空港】深夜(24時〜早朝5時)ならタクシーが最速
深夜24時から早朝5時にかけて空港に到着する場合は、タクシーが最も速い移動手段となります。
この時間帯はほとんどの場合、鉄道が運行を終了しているためです。
空港から市内中心部のホテルまで、通常30分から40分程度で快適に移動できます。
深夜のバンコクは日中の喧騒が嘘のように交通量が減り、渋滞の心配はほとんどありません。
公共交通機関が動いていない時間帯は、迷わずタクシーを選びましょう。
快適さ重視|バンコクの空港から市内まで行く方法

【両空港】タクシーまたは空港送迎サービス
スワンナプーム、ドンムアンの両空港から最も快適に市内へ移動するなら、
タクシーか事前に予約する空港送迎サービスがおすすめです。
公共交通機関のように乗り換えや階段の上り下りもなく、
宿泊先のホテルまで直接送り届けてくれるため、手間が一切かかりません。
特に空港送迎サービスは、料金が予約時に確定しているため、
メーター交渉や遠回りといった海外のタクシーでありがちな不安を感じることがありません。
ドライバーが到着ロビーでネームボードを持って待っていてくれるので、合流もスムーズです。
タクシー、空港送迎サービスは以下のような方には特におすすめです。
- 子連れ旅行:ベビーカーや大きなおむつバッグがあっても、周りを気にせず移動できます。
- 深夜到着便:深夜でも安全かつ確実に、ホテルへ直行できる安心感があります。
- 初めての海外旅行:言葉の壁や現地の交通事情に不安がある方でも、安心して利用できます。
Trip.comの人気送迎サービス
Trip.comでは、バンコクの空港から市内までの送迎サービスを簡単に事前予約できます。
日本語サイトなので、料金や車種をしっかりと確認できるので失敗なし。
車種や利用時間によって料金は変動しますが、タクシー料金に少しプラスするだけで、格段の安心と快適さが手に入ります。
料金目安は以下の通りです。
空港 | 車種 | 料金 |
スワンナプーム空港・ドンムアン空港 | セダン (1〜2名) | 約4,800円〜 |
SUV/ミニバン (3〜8名) | 約6,000円~ |
複数人で利用すれば1人当たりの負担額はさらに少なくなるため、
グループ旅行では非常にコストパフォーマンスが高い選択肢と言えるでしょう。
バンコクの空港から市内までのタクシーはぼったくりに要注意

バンコクのタクシーは、目的地まで直接行ける便利な移動手段ですが、残念ながら一部には不当な料金を請求するドライバーも存在します。
特に、土地勘のない旅行者はターゲットにされやすい傾向があります。
しかし、正しい知識を持って正規の乗り場を利用すれば、トラブルは未然に防ぐことが可能です。
ここでは、空港で安全にタクシーに乗るための具体的な手順と注意点を解説します。
【スワンナプーム空港】タクシー乗り場の使い方
スワンナプーム空港の公式タクシー乗り場は、到着ロビーのある2階から1階へ下り、外に出た場所にあります。
乗り方は非常に簡単で、以下の3ステップです。
1. 自動発券機で受付票を発券する
乗り場に設置されているタッチパネル式の機械で、画面に表示される「GET TICKET」のボタンを押します。すると、レシートのような紙が発券されます。
2. レーン番号を確認する
発券された紙には、乗車すべきタクシーが待機している「レーン番号」が大きく印字されています。電光掲示板で自分の番号がどこか確認しましょう。
3. 指定のレーンで乗車する
自分の番号が表示されているレーンへ向かい、待機しているタクシーに乗車します。
ドライバーに行き先を告げたら、必ずメーターが作動しているか確認してください。
もしメーターを使おうとしない場合は、「チャイ・メーター・カップ(男性の場合)/カ(女性の場合)」(メーターを使ってください)と伝えましょう。
【ドンムアン空港】タクシー乗り場の使い方
ドンムアン空港にも、到着ロビーを出た先に公式のタクシー乗り場があります。
こちらは自動発券機ではなく、係員がいるカウンターで行き先を告げるシステムです。
手順は以下の通りです。
1. カウンターで行き先を伝える
カウンターにいる係員に、ホテルの名前と住所が分かるもの(予約票やスマートフォンの地図など)を見せて行き先を伝えます。
2.紙を受け取る
係員が近くにいるドライバーに行き先を伝え、タクシーの車両情報が書かれた細長い紙を渡してくれます。
3. タクシーに乗車する
車両情報を元に、指定されたタクシーに乗車します。
ここで注意点があります。係員から受け取った紙は、ドライバーに渡さずに必ず自分で保管してください。
この紙には、万が一忘れ物をしたり、料金トラブルにあったりした場合に追跡・通報するための大切な情報が記載されています。
深夜到着・女性の1人旅なら送迎サービスがより安心
タクシーは便利な移動手段ですが、深夜の到着や女性の1人旅など、
安全面で少しでも不安を感じる場合は、前述した空港送迎サービスを利用するのが最も安心です。
料金は事前に確定しており、追加料金を請求される心配はありません。
また、信頼できる会社のドライバーが到着ゲートまで迎えに来てくれるため、
深夜に一人でタクシー乗り場を探したり、ドライバーと交渉したりする必要がなくなります。
多少費用はかかりますが、その価値は十分にあると言えるでしょう。
バンコクの空港から市内までのアクセスに関するよくある質問
タクシーで「メーターを使ってくれない」と聞きました。どうすれば良いですか?
乗車する前にメーターを使うか確認し、拒否された場合はそのタクシーには乗らないのが最善策です。
空港の公式乗り場から乗車しても、まれにメーターを使わずに高額な料金を交渉してくるドライバーがいます。
乗車して行き先を告げたら、すぐにメーターが作動したかを確認してください。
もし動いていない場合は、はっきりと「チャイ・メーター・カップ(男性)/カ(女性)」(メーターを使ってください)と伝えましょう。深夜0時以降にスワンナプーム空港へ到着します。市内へ行く方法はありますか?
はい、24時間営業しているタクシーか、事前に予約した空港送迎サービスを利用すれば市内へ移動できます。
エアポート・レール・リンク(ARL)や多くのバスは深夜24時頃に運行を終了してしまいます。
そのため、この時間帯に利用できる主な移動手段はタクシーか空港送迎サービスに限られます。Grabなどの配車アプリは空港で使えますか?
はい、利用可能です。ただし、アプリで指定された乗車場所(ピックアップポイント)へ移動する必要があります。両替は空港でするべきですか?
空港での両替は、市内に着くまでの交通費など最低限の金額(5,000円〜1万円程度)にしておくのがおすすめです。
バンコクの空港から市内までの移動手段は目的別に選ぼう

バンコクの空港から市内への移動は、もう迷いませんね。
この記事では、あなたの旅のスタイルに合わせた最適なアクセス方法を解説しました。
最後に、移動手段選びのポイントを振り返りましょう。
- 安さ重視なら、スワンナプームは「ARL」、ドンムアンは「空港バス」か「SRTレッドライン」
- 速さ重視なら、どちらの空港でも日中は渋滞を避ける「鉄道(ARL、SRT)」、深夜は「タクシー」が最速の選択肢。
- 快適さ重視なら、荷物が多い、子連れ、深夜到着の場合は、ホテルまで直行できる「タクシー」や「空港送迎サービス」が安心。
- タクシー利用時の客引きは無視し、必ず「公式乗り場」から乗車して「メーター」の使用を確認。
この記事で紹介した方法の中から自分に合ったものを選べば、
バンコクの空港から市内までの移動で時間を無駄にしたり、不要なストレスを感じたりすることはありません。
快適なタイ旅行を楽しんできてくださいね。


予約済み205件



