厄年とは?
日本に、古くから言い伝えらえている「厄年」という発想ですが、その本当の意味や由来・歴史を知っている方は少ないのではないでしょうか?今回は、この「厄年」に関してご紹介していきたいと思います!

(出典:pinotgrigio/Photo AC)
2022年の厄年早見表
男性の厄年
前厄 | 本厄 | 後厄 | |
男の25歳 | 平成11年生まれ(24歳) | 平成10年生まれ(25歳) | 平成9年生まれ(26歳) |
男の42歳 | 昭和57年生まれ(41歳) | 昭和56年生まれ(42歳) | 昭和55年生まれ(43歳) |
男の61歳 | 昭和38年生まれ(60歳) | 昭和37年生まれ(61歳) | 昭和36年生まれ(62歳) |
女性の厄年
前厄 | 本厄 | 後厄 | |
19歳 | 平成17年生まれ(18歳) | 平成16年生まれ(19歳) | 平成15年生まれ(20歳) |
33歳 | 平成3年生まれ(32歳) | 平成2年生まれ(33歳) | 平成元年生まれ(34歳) |
37歳 | 昭和62年生まれ(36歳) | 昭和61年生まれ(37歳) | 昭和60年生まれ(38歳) |
厄年の歴史って?
「厄年」の考え方には、非常に古い歴史があり、元々は古代中国から日本に伝わった「陰陽道」という考え方から影響を受けて生まれたと言われています。最初にこの考えが日本に入ってきたのは、ものすごく昔、平安時代のことで、まずは平安時代に公家の間で広まり、その後、武家や一般市民に伝わり、更に江戸時代くらいからは一般化され、今の時代まで続いています。また、「厄年」の年齢は、基本的には江戸時代くらいの感覚で作られているため、当時は今とは風習が違うところがありますので、参考程度にしかならない、という考え方もあるようです👍
厄年って何なの?
厄年とは、一般的には人生で3回ほど訪れる災難や不幸が降りかかりやすいと考えられている年のことです。ですが、不安になる必要はありませんので、参考程度に捉えられていただけたらと思います。
また、厄年とは、本来は還暦などの「年祝い」などと同様に、「おめでたい」年だと認識されていました。例えば「男の25歳」は厄年に当たりますが、平均寿命が短い江戸時代などでは、男性の25歳というと、もう、結婚もし、子供も持ち、仕事もうまく行きだす年齢で「一人前」と認められる年齢でした。また、「女の19歳」も厄年に当たっていますが、こちらも、江戸時代の感覚で言いますと、この年齢前後で結婚や出産をする方が多く「おめでたい年」だとして把握されているイメージが伝わるのではないでしょうか?
しかし、このように「厄年」に当たる年齢は、就職や結婚などといったライフステージや健康の変化が起きやすい年でもあり、そのため、思わぬトラブルが起きやすく、普段よりも慎重な判断が必要となる場面が出てくることがあります。このようなことから、現在の「厄年」に関する考え方は、以前とは少し違った意味となっており「大切な時期を平穏に過ごすために注意を払った方がいいよ」という先人たちの教えから生まれたものとなっています😉😉😉
厄年は年齢で決まります

(出典:78design/Photo AC)
「厄年」に関して深く知らない方は、誤解を生んでしまうと思いますが「厄年」とは、誰にでも全員あるものです。「自分は運が悪いからずっと厄年なのかも?」などとの勘違いをしないようにしましょう👍
厄年は数え年で決まり、前厄・本厄・後厄の年がある
厄年とは数え年で男性の25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳・61歳になる1年間のことを呼びます。さらに、その前年を「前厄」、その後年を「後厄」として、それぞれ3年間の注意を促す期間と言われています。
その中でも、男の42歳、女の33歳は「大厄」と呼ばれており、特に注意が必要な年齢と言われています。
厄年には、やはり、人生の変化や転機が訪れる人が多いと言われており、予期せぬ災難に遭いやすく、体調や精神的にも落ち着かないことが増えると言われています。
この年齢前後での進学・就職・転職・昇進・退職・結婚・出産など、色々と思い当たる方も多いのではないでしょうか?
厄年の考え方は住んでいる地域や神社・お寺ごとに違う場合もあります
古くから伝えられている「厄年」の風習ですので、お住いのエリアによって違うこともありますし、また、寺社はそれぞれの考え方を持っていることがあります。一般的に、厄年の数え方や行事、祈祷に最適の時期、祈祷料などは地域や寺社によって違いますので、自分の住んでいるエリアの風習を調べるようにしましょう。近くの神社やお寺などに問い合わせると、教えてくださることもあります😌😌😌
厄年のよくある誤解

(出典:78design/Photo AC)
「厄年」というと、おどろおどろしいものを想像してしまう人もいらっしゃるようで、色々な勘違いが生まれてしまっています。必要に厄年を恐れてしまうと、それに合わせて、必要以上のトラブルが降りかかることがありますので、誤解を解き、うまく厄年を乗り越えるようにしましょう!
厄年とは「悪いことが起きる年」ではありません
「厄年」というと、「何か悪いことが起こる年」という勘違いをする方が多いようですが、これは勘違いで、厄年とは「人生の変化が多い年」ですので、いつもよりも、人生を慎重に過ごすことが必要な年、という把握です。
人生に変化があると、皆さんが想像している以上にストレスがかかり、いつもは気にならないことも、気になってしまうなどがあるものです。
厄年とは「人生に変化が起こりやすい年なので、いつもより慎重に生活しましょう」という意味であり「悪いことが起こる年」ではありませんので、怖がる必要はありませんので、安心して過ごしてください👍👍👍
大きな決断をしても問題ありません
「厄年に大きな決断をしない方がいい」ということも、世間一般で勘違いされている「厄年」に関する2大誤解の1つとなりますが、これも間違いで、むしろ「変化の多い年」でありますから、うまく厄年を味方につけると、うまく変化の流れに乗ることができ、「自分の人生を良い方向に変えるためのチャンス」として生かすこともできるのです😀😀😀
特に、女性の30代には2回も厄年があり、前厄・後厄も入れますと、10年間のうち6年間は厄年に入ってしまっていることとなります。この6年間をネガティブな意味で捉えてしまうと、非常に勿体ないです。また、一般的には大学卒業や就職などのライフイベントが多い20代と比べ、30代は生活に大きな変化が起きにくいものですから、厄年の年は少し人生のペースを落とし、20代から積み上げた経験値を一度振り返るなどして、今後の人生や生き方を考えるなど、うまく厄年を生かし、軌道修正をし、今後の人生をより豊かなものにしていくことができたら最高ですね😉😉😉
色々な説がある「厄年」ですが「災難が降りかかる年」というのはあくまでも迷信です。
女性の30代の厄年、また、男性の42歳の大厄は仕事でも実力がついてきて、自分の将来像や方向性が見えてくる時期でもあるため、そのタイミングで迎える厄年を「人の役に立てる年齢に達した」と考える説もあるようです。
つまりは「厄年=役年」という説です。今までの経験や積み重ねてきた実績をベースとして、会社員であれば部下のため、家庭であれば家族のためなど、誰かの「役」に立つことができる年になった、という考え方です。
この考え方からすると、厄年を迎えるということは、一人前の人間になったという証ともいえます😄😄😄
厄年には何をすればいいの?

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日本各地の神社やお寺では、厄年の人を対象に「厄除け」「厄払い」「厄払い」などのお祓いや祈祷をしているところが多いです。その神社やお寺ごとに、考え方には多少の違いがありますが、日本の多くの人は、「厄年になると厄払いの祈祷をしてもらう」という方が多いようです。
ここでは、その違いに関して簡単に説明しますので、自分の気に入る方法で、自分の好きな神社やお寺へ行き、厄払いや祈祷などをしてもらうとすっきりするのではないでしょうか?
また「厄払い」などを行っている時期は、神社やお寺により、本当に様々ですが、基本的には、厄年の年を迎えた際には、その年の元旦から節分までの期間の間に、厄払いや厄除けの祈祷をしてもらうのが良いのでは、と言われています😀
ただし、色々と多忙な現代ですので、節分以降に厄払いを受け付けている神社やお寺も多いですから、あまり細かく気にしなくても問題ありません。
厄払いとは?
「厄払い」とは厄災をもたらす罪や穢れを祓うために、お祓いを受けたり身を清めたりすることです。厄年だけではなく、厄年以外にも、マイホーム購入時などの大きな決断の出来事の前や悪いことが続くときなどに受けることもあります。
厄落としとは?
大切なものをわざと落とすなど、意図的に厄災を生み出し、今後の厄を減らすことです。神社やお寺で祈祷を受けることが一般的となっています。
厄除けとは?
厄災が寄ってこないように、祈願や祈祷で神様に守ってもらうことです。予防的な意味で行われることが多く、厄年以外にも受けることがあります。
厄年の方はぜひ厄除けへ!
厄年の方は、せっかくの機会ですので、この機会にぜひ、神社やお寺へと「厄払い」「厄除け」などへ行ってみてはいかがでしょうか?厄除け・厄払いに関して詳しいのは、日本では断然神社やお寺となります。
中には、厄除けに特化した神社やお寺もあるほどです。神社やお寺の方に色々と聞くと、詳しい「厄年の過ごし方」「気を付けたらいいこと」などを教えてくださることもありますよ!些細なことではありますが、気分的にもさっぱりとして、新年を心地よい気持ちで過ごすことができるかもしれませんね😉😉😉
厄除けにおすすめのお寺・神社
北海道の厄除け寺社
北海道神宮

北海道札幌市中央区宮ケ丘474
祈祷初穂料 ¥5,000~
東北地方の厄除け寺社
鹽竈神社
宮城県塩竈市一森山1-1
祈祷初穂料 ¥5,000~
関東甲信越の厄除け寺社
佐野厄除大師

栃木県佐野市金井上町2233
祈祷初穂料 ¥3,000~
東京都の厄除け寺社
深大寺

東京都調布市深大寺元町5-15-1
祈祷初穂料 ¥3,000~
中部地方の厄除け寺社
静岡浅間神社
静岡県静岡市葵区宮ケ崎町102-1
祈祷初穂料 ¥5,000~
近畿地方の厄除け寺社
門戸厄神東光寺
兵庫県西宮市門戸西町2番26号
祈祷初穂料 ¥5,000~
中国地方の厄除け寺社
日本三大権現 由加神社本宮
岡山県倉敷市児島由加2852
祈祷初穂料 ¥3,000~
四国地方の厄除け寺社
薬王寺
徳島県海部郡美波町奥河内字寺前285-1
祈祷初穂料 ¥3,000~
九州地方の厄除け寺社
若八幡宮
博多区博多駅前1-29-47
祈祷初穂料 ¥3,000~
まとめ
以上、簡単に「厄年」や「厄除け」「厄払い」に関してご紹介させていただきました!日本において古くから言い伝えられている「厄年」ですが、まわりまわって「恐ろしいことが起こる年」のような捉えられ方をしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。正しく対処をして、いつもより用心深く過ごせば、今後の人生が良い方向へと導いていかれることは間違いありません👍👍👍これを機に、しっかりと厄年のことを知り、また、厄年の方は厄除けへ行き、2022年も楽しい1年を過ごせるようにできたらいいですね!
※新型コロナウィルスの影響により、ご祈祷などの時間や方法が例年とは違う寺社もあるようですので、行かれる前にHPや電話で確認することをお勧め致します。