
アメリカには、歴史や文化を象徴する祝日が一年を通して数多くあります。
連邦政府が定める祝日から、州ごとに異なる記念日まで、その背景には“アメリカらしさ”がぎゅっと詰まっています。
この記事では、アメリカの祝日一覧(連邦・州別)をわかりやすく紹介しながら、現地での過ごし方・イベント・旅行の注意点まで徹底解説しますので、ぜひご覧ください。
※連邦祝日。州・地方自治体の祝日は異なる場合があります。
アメリカの祝日とは?【制度・歴史・文化】

アメリカの祝日は、日本と比べると少し独特です。
まず大きな特徴として、「国が定める祝日」と「州ごとに独自で設ける祝日」が存在し、国全体で統一されていない点が挙げられます。
この構造は“連邦制”というアメリカの政治システムに由来していて、各州が自分たちの歴史や文化を大切にしながら祝日を設定できる仕組みになっています。
さらに祝日の種類も幅広く、建国の節目を振り返る日、公民権運動に関わる重要人物をたたえる日、戦没者を追悼する日、キリスト教文化が色濃く反映された行事など、多様性そのもの。
アメリカの祝日を知ることは、その国が何を大切にしてきたのかを理解する手がかりにもなります。
旅行者にとっても、祝日の知識は非常に重要です。
というのも、アメリカでは祝日になると
- 一部の商業施設が終日休業
- 空港や高速道路が混雑
- 街全体で大規模イベントが開催
- セールやフェスティバルで人が集中
など、都市の雰囲気や動きが大きく変わることがあるからです。
「祝日だからお店が閉まる」ケースもあれば、「祝日だからこそ現地らしいイベントに参加できる」ケースもあり、
旅の満足度を左右する要素のひとつと言っても過言ではありません。
この記事では、アメリカの祝日の仕組みや背景、州ごとの違いを整理しながら、
旅行者が知っておきたい実務的なポイントも合わせて解説します。
最初のステップとして、まずは“アメリカではどのように祝日が決まっているのか”を確認していきましょう。
連邦祝日とは?定義と制定ルール
アメリカの連邦祝日(Federal Holidays)は、連邦政府が公式に定める“全米共通の祝日”です。
制定には議会の承認が必要で、国の歴史や価値観を象徴する人物・出来事が選ばれる傾向があります。
たとえば独立記念日や戦没者追悼記念日、キング牧師記念日などが代表的です。
連邦祝日は、連邦機関・銀行・郵便局が休業する日として扱われます。
一方で、一般企業や商業施設は必ずしも休みになるわけではなく、地域や業界によって営業時間が異なります。
この“祝日でも営業する店が多い”という点は、日本と大きく違うポイントです。
また、祝日が週末と重なった場合に前後の平日に振り替える「振替休日(Observed)」の仕組みもあります。
旅行中に行政サービスを利用する場合は、この振替日も含めて営業状況を確認しておくと安心です。
アメリカの連邦祝日は、歴史・制度・働き方が反映された“国の基準となる祝日”であり、旅行計画を立てるうえでも重要な判断材料になります。
州ごとに祝日が違う理由
アメリカでは、連邦祝日とは別に、州ごとに独自の祝日を設けることができます。
これは、アメリカが「連邦制」を採用しているためで、各州が教育・法律・文化政策などに大きな裁量権を持っていることが背景にあります。
そのため、州の歴史や価値観を反映した祝日が多く、
- マサチューセッツ州の「愛国者の日」
- カリフォルニア州の「セサール・チャベスの日」
- テキサス州の「テキサス独立記念日」
など、地域独自の記念日が存在します。
この仕組みにより、「A州では祝日だけど、B州では通常どおり」という状況が普通に起こるのがアメリカの特徴。
旅行者にとっても、訪れる州によって街の雰囲気や営業状況が異なるため、旅行計画の際は「その州独自の祝日があるかどうか」を確認しておくと安心です。
アメリカの祝日の歴史と文化的背景
アメリカの祝日は、国の成り立ちや社会の歩みと深く結びついています。
独立戦争、公民権運動、移民文化、キリスト教の伝統など、さまざまな歴史的要素が積み重なり、今日の祝日体系が形づくられてきました。
まず、アメリカを象徴する祝日の多くは、建国や自由をめぐる歴史から生まれています。
独立記念日や戦没者追悼記念日、退役軍人の日などは、国の礎を築いた出来事や人々をたたえるために設けられました。
これらは「国として何を大切にするか」を明確に示す存在であり、学校教育や家庭の文化にも深く根づいています。
その一方で、アメリカの祝日は社会の変化を反映する役割も持っています。
たとえば、キング牧師記念日は比較的新しい祝日で、公民権運動における平等や人権の価値が広く認められたことを象徴しています。
祝日の新設や見直しは、アメリカ社会の価値観がアップデートされていく過程を映し出していると言えます。
さらに、アメリカではキリスト教文化の影響も大きく、クリスマスやイースターのような宗教行事が社会全体の年間行事として定着しています。
これらは連邦祝日ではない場合もありますが、実質的には“国中が祝う日”として機能しており、商業イベントとしても非常に存在感があります。
このようにアメリカの祝日の背景には、歴史・文化・宗教・地域性といった多層的な要素が重なっています。
祝日を知ることは、アメリカの文化をより深く理解するきっかけにもなり、旅行の楽しみ方を広げてくれます。
日本の祝日との違い(働き方・連休の取り方)
アメリカの祝日を理解するうえで、日本との違いは重要なポイントです。
どちらも「国の大切な日」を祝うという点は同じですが、運用のされ方や働き方には大きな差があります。
まず、最も分かりやすい違いは、日本のような大型連休がほとんど存在しないことです。
ゴールデンウイークやお盆のように、複数の祝日が連続する時期はありません。
そのため、アメリカではカレンダー通りに働く人が多く、「祝日だから長期休暇」という考え方は一般的ではありません。
一方で、アメリカでは祝日を絡めた3連休(ロングウィークエンド)を活用する文化が根づいています。
メモリアルデーやレイバーデーなど、月曜日に設定された祝日が多いため、短い休暇を利用して旅行に出かける人が多いのが特徴です。
また、アメリカの祝日は「全員休む日」ではなく、業種や地域によって休日の扱いが異なる点も日本と異なります。
たとえば、商業施設やレストランは通常営業のケースが多く、逆に行政機関・銀行・郵便局は休業します。
祝日でも大規模セールが行われることもあり、商業面では活発な日になることも珍しくありません。
さらに、感謝祭やクリスマスのように「実質的に国全体が休む」特別な祝日もあります。
特に感謝祭の時期は帰省ラッシュが発生し、航空券やホテルが混雑・高騰しやすいため、旅行者は事前のチェックが欠かせません。
こうした違いを理解しておくことで、旅行の計画を立てやすくなり、現地での時間をより快適に過ごすことができます。
2025年アメリカの祝日カレンダー

2025年のアメリカの祝日をまとめたカレンダーです。
元日や独立記念日といった全国共通の連邦祝日に加えて、州ごとの休みが大きく異なる点がアメリカならではの特徴です。
年間の流れを把握する際に役立ててください。
2026年アメリカの祝日カレンダー

2026年のアメリカの祝日スケジュールを一覧で確認できます。
固定日の祝日と、感謝祭のように“特定の曜日”で決まる祝日が混在しているため、
まずは年ごとの並びをざっくり見ておくと予定が立てやすくなります。
アメリカの祝日一覧表
アメリカの主要な祝日を日付順にまとめた一覧です。
連邦政府が定める「連邦祝日」を中心に、広く知られている文化的行事も整理しています。
気になる祝日があれば、個別項目で由来や背景を確認できます。
日付 | 祝日名 | 英語表記 | 概要 |
1月1日 | 元日 | New Year’s Day | 新年を祝う日。多くの施設が時短営業または休業。 |
1月第3月曜日 | キング牧師記念日 | Martin Luther King Jr. Day | 公民権運動の指導者キング牧師をたたえる日。ボランティア活動も盛ん。 |
2月第3月曜日 | 大統領の日 | Presidents' Day | 歴代大統領の功績を記念。大型セールが多い。 |
5月最終月曜日 | 戦没者追悼記念日 | Memorial Day | アメリカ軍人の戦没者を追悼する日。夏の始まりを告げる時期でもある。 |
6月19日 | ジューンティーンス(奴隷解放記念日) | Juneteenth | 奴隷制度の終焉を記念する新しい祝日。 |
7月4日 | 独立記念日 | Independence Day | アメリカ独立を祝う日。花火大会やパレードが全米で開催。 |
9月第1月曜日 | 労働者の日 | Labor Day | 労働を称える日。夏の終わりを象徴する3連休でもある。 |
10月第2月曜日 | コロンブス・デー | Columbus Day | コロンブスの到来を記念。近年は先住民の日として扱う地域も増加。 |
11月11日 | 退役軍人の日 | Veterans Day | 退役軍人に敬意を払う日。式典などが各地で開催される。 |
11月第4木曜日 | 感謝祭 | Thanksgiving Day | 家族で食卓を囲む最重要イベント。翌日はブラックフライデー。 |
12月25日 | クリスマス | Christmas Day | キリスト教由来の祝日。多くの店や施設が休業。 |
参考:祝祭日 | 米国 - 北米 - 国・地域別に見る - ジェトロ
これらは“国として大切にしている日”として扱われ、行政機関や銀行、郵便局などが休業するのが特徴です。
祝日ごとに背景となる歴史や目的が異なるため、「どんな日なのか」を知っておくとアメリカ文化への理解が深まり、旅行時の判断にも役立ちます。
ここでは、日付順にアメリカの主要な連邦祝日をわかりやすく紹介していきます。
元日【1月1日】
アメリカの新年は、日本よりも“前日の熱量”が大きく、元日はその余韻で街がゆっくり動き始めます。
お店は時短営業が多く、朝から静かな雰囲気。観光スポットも比較的落ち着いているため、のんびり観光をしたい人に向いています。派手さより、ホリデー明けの穏やかさを感じる一日です。
キング牧師記念日【1月第3月曜日】
公民権運動の象徴であるキング牧師をしのぶ日で、全米各地で追悼式典や地域イベントが開かれます。
この日は「奉仕の日」とされているため、住民がボランティアに参加する光景が多く見られます。街全体が“社会貢献”をテーマにした落ち着いた雰囲気に包まれます。
大統領の日【2月第3月曜日】
初代大統領ワシントンの誕生日を起源にした祝日で、いまでは歴代大統領すべてをたたえる日として知られています。
祝日の中では珍しく、大型セールが全米で開催される期間。ショッピング目的で旅行するならこの時期がねらい目です。
戦没者追悼記念日【5月最終月曜日】
退役軍人と戦没者を追悼する、大切な祝日です。式典が行われる一方で、この日からアメリカは“夏シーズン開幕”と考える人が多く、週末と合わせて家族旅行が一気に増えます。
公園やビーチがにぎわうため、屋外レジャーを楽しむならぴったりの時期です。
ジューンティーンス(奴隷解放記念日)【6月19日】
2021年に連邦祝日へ格上げされた、まだ新しい記念日。
1865年に奴隷解放が正式に伝えられた日で、アフリカ系アメリカ人コミュニティを中心にパレードや文化イベントが全米で開かれます。
歴史や多様性を感じられる日で、観光客にも人気のある祝日です。
独立記念日【7月4日】
アメリカで最も盛り上がる祝日と言っても過言ではありません。
街中が星条旗カラーに染まり、花火・パレード・BBQなどイベントだらけの一日。
観光スポットは非常に混雑するため、レストランや花火観覧席の予約は必須です。
労働者の日(レイバーデー)【9月第1月曜日】
“夏の終わり”を象徴する祝日で、家族旅行やショッピングが盛んです。
学校の新学期シーズンと重なる地域もあり、「Back to School」セールが全米で行われます。アウトレットを狙うならおすすめの時期です。
コロンブス・デー【10月第2月曜日】
コロンブスの大陸到達を記念する祝日ですが、近年は先住民への敬意から“Indigenous Peoples’ Day”として扱う州も増えています。
州によって休みかどうかが異なるため、訪問する地域によって雰囲気が大きく変わるのが特徴です。
退役軍人の日【11月11日】
アメリカ軍に従事した人々へ敬意を表する日で、式典やパレードが各地で行われます。
祝日ではあるものの、多くの商業施設は通常営業。現地の雰囲気を味わいながらも旅行しやすい日です。
感謝祭(サンクスギビング)【11月第4木曜日】
アメリカで最も“家族の時間”が大切にされる祝日。
七面鳥ディナーを囲んで過ごすのが一般的で、この日ばかりは多くの店が休業します。
旅行する場合は食事の確保がポイント。翌日のブラックフライデーは一大セールで街が一気に活気を取り戻します。
クリスマス【12月25日】
宗教的な意味と家族行事が重なる特別な祝日です。
街はイルミネーションに包まれますが、当日は多くの店が閉まり、公共交通機関も特別ダイヤになります。
観光する場合は、事前のスケジュール調整が欠かせません。
お得なアメリカ旅行ならTrip.com!
アメリカの州別祝日一覧(代表例)

アメリカでは、連邦祝日とは別に、各州が独自の祝日を制定できます。
州の歴史・文化・価値観を反映した記念日が多く、旅行先によって街の雰囲気や営業状況が大きく変わるのが特徴です。
ここでは、旅行者が特に知っておくと役立つ主要州の祝日をまとめています。
州 | 日付 | 祝日名 | 概要 |
カリフォルニア州 | 3月31日 | セサール・チャベスの日 | 農場労働者の権利向上に尽力した公民権運動指導者を記念する日。州機関や学校が休みになる場合あり。 |
マサチューセッツ州 | 4月第3月曜日 | 愛国者の日 | 独立戦争の開戦を記念。ボストンマラソンが開催され、街全体がイベントモードに。 |
テキサス州 | 3月2日 | テキサス独立記念日 | テキサス共和国の独立を祝う日。歴史再現イベントやパレードが各地で開催。 |
イリノイ州 | 2月12日 | リンカーン誕生日 | 第16代大統領リンカーンの誕生日。記念式典が行われ、州関連施設は休業の場合あり。 |
ハワイ州 | 6月11日 | カメハメハ・デー | ハワイを統一したカメハメハ大王をたたえる祝日。ホノルルで大規模パレードやセレモニーを実施。 |
カリフォルニア州:セサール・チャベスの日【3月31日】
農場労働者の地位向上に生涯を捧げ、公民権運動の象徴となったセサール・チャベスをしのぶ日です。
カリフォルニアでは学校や州の公共機関が休むことが多く、ロサンゼルスやサンフランシスコでは地域のコミュニティイベントや記念集会が開かれます。
祝日当日は行政サービスが動かないこともあるため、手続きや移動予定がある人は事前確認がおすすめです。
マサチューセッツ州:愛国者の日【4月第3月曜日】
レキシントン・コンコードの戦いをきっかけに独立戦争が始まった歴史をたたえる祝日です。
ボストンでは世界的な「ボストンマラソン」が同日開催され、街はランナーと観客で大にぎわい。
パレードや式典、交通規制が広範囲に及ぶため、この時期の観光は “移動計画が最重要” となります。
テキサス州:テキサス独立記念日【3月2日】
1836年にテキサス共和国がメキシコから独立を宣言したことを祝う、テキサスにとって特別な一日。
オースティンやサンアントニオでは軍事パレードや歴史を再現したイベント、家族で楽しめるフェスティバルが行われ、州のプライドが色濃く表れる日です。
旅行者にとっては、テキサス文化や歴史に触れられる絶好の時期といえます。
イリノイ州:リンカーン誕生日【2月12日】
第16代大統領リンカーンの誕生日を祝う、イリノイ州ならではの祝日です。
州都スプリングフィールドにはゆかりの地が多く、記念式典や献花イベントが行われます。
祝日扱いとなるのは主に州政府機関で、商業施設は通常営業が多め。観光はしやすい日のひとつです。
ハワイ州:カメハメハ・デー【6月11日】
ハワイを統一したカメハメハ大王をたたえる、州にとって最も大切な祝日のひとつ。
ホノルルでは王像に長いレイをかける儀式やパレードが行われ、ワイキキ周辺も祝祭ムードに包まれます。
ハワイ文化を体感できる絶好の機会で、旅行者にも人気の高い時期です。
アメリカの祝日の過ごし方と旅行イベント例

アメリカでは、祝日ごとに文化も過ごし方も大きく異なります。
代表的な祝日は全国的にイベントが行われ、街の雰囲気もガラッと変化します。
旅行者にとっては、その時期ならではの景色や体験を楽しめる絶好のチャンスでもあります。
ここでは、年間を通して注目される祝日・イベントをまとめて紹介します。
ニューイヤーズデー【1月1日】カウントダウンと新年イベント
アメリカの新年は、前夜のカウントダウンが最大の盛り上がり。
ニューヨークのタイムズスクエアでは、世界的に有名な「ボールドロップ」が行われ、多くの人が集まります。
1月1日は街全体が静かになりますが、美術館や観光地は限定オープンする場所もあるため、落ち着いた観光を楽しみたい人に最適です。
バレンタインデー【2月14日】恋人と過ごすアメリカの定番スポット
アメリカではバレンタインは“恋人同士の特別な日”。
高級レストランの予約が集中し、観覧車・展望台・クルーズなどのロマンチックなスポットが人気です。
街中のショップもバレンタイン仕様になるため、旅行者にとっても季節感のある街歩きが楽しめます。
セント・パトリックス・デー【3月17日】シカゴ川が緑に染まるお祭り
アイルランド系文化のお祭りで、アメリカでは特に盛大に祝われます。
シカゴでは伝統の「シカゴ川のグリーンカラー」が名物。
街は緑色の衣装やパレードでにぎわい、旅行者でも気軽に参加できるため、春の人気イベントとなっています。
イースター【3〜4月】家族で楽しむ春の祝日イベント
キリスト教圏の大切な祝日で、日曜日を中心に街が華やぎます。
エッグハントや春のパレードが行われ、テーマパークもイースター仕様に。
家族旅行と相性の良い季節で、公園や動物園にも多くの人が集まります。
メモリアル・デー【5月最終月曜日】夏の始まりを祝う3連休
戦没者を追悼する日ですが、“夏のスタート”の象徴でもあり、バーベキューやビーチ、アウトレットモールが混雑します。
気候も安定し始める時期で、観光地は本格的に賑わい始めます。
独立記念日【7月4日】花火大会・パレード
アメリカ最大級の愛国イベント。
各都市で花火大会やパレードが開かれ、特にニューヨーク、ワシントンD.C.、ボストンは大規模です。
旅行者にとっては、アメリカらしさを肌で感じられる最高のタイミングです。
レイバーデー【9月第1月曜日】夏の終わりを楽しむ連休
夏の終わりを象徴する3連休で、ビーチリゾートや湖畔エリアが人気です。
アウトレットでは「Back to School」セールも行われ、ショッピング目的でも楽しめます。
ハロウィン【10月31日】仮装イベント&テーマパーク体験
祝日ではありませんが、もはや“全米的イベント”。
ユニバーサル・スタジオの「ホラーナイト」などテーマパークが特に人気で、ニューヨークやLAでは仮装パレードも行われます。
旅行者でも仮装して街を歩く人が多く、独特の活気を楽しめます。
感謝祭【11月第4木曜日】家族との団らんと伝統ディナー
アメリカで最も“家庭的”な祝日で、多くの商業施設が休業します。
七面鳥ディナーや家族の集まりが主役で、観光というよりは文化体験に近い日。
前後は混雑が激しいため、旅行者はスケジュール調整が必要です。
ブラックフライデー【11月第4金曜日】全米が熱狂するショッピングデー
感謝祭翌日の金曜日は、アメリカ最大級のショッピングデー。
ショッピングモールは早朝から長蛇の列ができ、旅行者にもメリットが大きい日です。
家電・ファッションなど幅広いジャンルが大幅割引されます。
クリスマス【12月25日】イルミネーションとホリデーシーズンの楽しみ方
街全体がイルミネーションに包まれ、ホリデー気分を一年で最も感じられる季節。
クリスマスマーケットや巨大ツリーが登場し、夜景スポットは特に人気です。
当日はほとんどの店が休業するため、観光は前後の時期に。
アメリカ旅行時に注意すべき祝日

アメリカでは祝日になると、街の動きが大きく変わります。
観光スポットの混雑、店舗の営業時間、交通機関の本数など、普段とは異なるスケジュールになることも多いです。
旅行中に「思ったより休みだった」「渋滞で予定が狂った」という事態を避けるために、祝日の特徴をあらかじめ理解しておきましょう。
祝日中の店舗営業や交通の傾向
アメリカの祝日は、日本とは違った“休み方のクセ”があります。特に注意したいポイントは次の通りです。
■ 商業施設・レストランの営業
- 感謝祭・クリスマスは“ほぼ全店クローズ”
モール・スーパー・レストランなど、多くの店が丸1日休業します。 - 独立記念日、レイバーデー、メモリアルデー
大型チェーンは営業しますが、家族経営の店舗は休むことも多め。 - ブラックフライデー
逆に“営業時間が極端に長くなる”日。深夜オープンも。
■ 観光地の混雑傾向
- 祝日期間中は人気国立公園・ビーチ・テーマパークが満員レベルに混雑
- 大都市ではパレードやイベントで道路が封鎖され、ルート変更を求められることも。
■ 交通状況
- 旧盆や年末のように、帰省ラッシュで高速道路が渋滞
- 国内線の航空券が高騰しやすい
- 祝日前後のフライトは満席になりやすく、チェックイン・保安検査の待ち時間が倍増することも
旅行者は、「祝日当日より前後の動き」が大きく影響する点を意識しておくと安心です。
おすすめの避け方・旅程調整のコツ
アメリカの祝日とうまく付き合うには、次の対策がかなり有効です。
■ 旅行日程は“祝日前後を避ける”のが鉄則
特に
- 感謝祭前後(最混雑)
- クリスマス〜年末
- 7月4日前後
は、航空券・ホテルともに高騰しがち。1〜2日ズラすだけで快適度が大きく変わります。
■ ショッピング目的なら、あえて祝日を狙うのもアリ
ブラックフライデー、レイバーデーなどはセールの規模が大きく、
“混雑=チャンス”になるケースもあります。
ただしオープン前から並ぶ覚悟が必要です。
■ レストランは事前予約が必須
祝日は予約が一気に埋まります。OpenTableや公式サイトから、早めに確保しておくと安心。
■ 祝日当日は「歩ける範囲+屋内スポット」をベースに
交通規制や渋滞が多いため、
- 美術館
- 水族館
- ショッピングモール
- テーマパーク
など、アクセスしやすい施設を中心にすると、時間を無駄にしません。
■ パレード・花火は“早めの場所取り”がすべて
独立記念日やサンクスギビングのイベントは人気が高く、ベストスポットは数時間前には埋まるのが普通。
公式サイトでルートと時間を先に確認しておきましょう。
アメリカの祝日に関するよくある質問
アメリカの祝日は全部で何日?
アメリカの連邦祝日は 年間11日 です。 この11日が「全米共通で休みになる日」で、学校や官公庁、銀行などが休業します。 ただし、州や市が独自に定める祝日を含めると、州によって休みの日数が大きく変わるのが特徴です。祝日は全州で共通?
連邦祝日=全州共通 州独自の祝日=州ごとにバラバラ という仕組みです。 例: マサチューセッツ州 → 愛国者の日あり ハワイ州 → カメハメハ・デーあり カリフォルニア州 → セサール・チャベスの日あり 旅行先によって街の雰囲気や休業日が変わるため、州ごとのカレンダーを必ず確認しておくと安心です。ハロウィンやブラックフライデーは祝日?
どちらも 「祝日ではない」 けれど、国民的イベントです。 ハロウィン(10月31日) → 行事色が強く、学校や企業は基本的に通常営業。 ブラックフライデー(11月第4金曜) → アメリカ史上最大級のショッピングデー。 多くの店が早朝(深夜)からオープンする特別日。 祝日ではないものの、旅行者への影響は祝日以上といえるほど盛り上がります。日本のゴールデンウィークのような連休はある?
アメリカには日本のGWのような「固定の大型連休」はありません。 ただし、祝日と週末をつなげた“ロングウィークエンド”文化が根強いです。 例: メモリアル・デー(5月最終月曜) レイバーデー(9月第1月曜) 感謝祭(木曜)+金曜休暇を取って4連休 クリスマス〜年末のホリデーウィーク この期間は旅行客も多く、航空券・ホテルが高騰しやすいので注意が必要です。感謝祭に旅行しても大丈夫?
旅行は可能ですが、旅行初心者にはややハードな期間です。 街の多くの店が 休業 交通量が 年間トップレベルで渋滞 国内線の移動は 満席&高騰 レストランは 予約必須 家族行事のため、街全体が “静まり返る” エリアもある ただし、 パレード(ニューヨーク) ホリデーシーズンのイルミネーション など、この時期ならではの魅力も多く「イベントを楽しむ旅」に切り替えるならおすすめです。
アメリカの祝日を理解して旅をもっと深く楽しもう

アメリカの祝日は、日本と比べると「文化」「歴史」「地域性」が強く反映されるのが特徴です。
連邦祝日で全国が休む日もあれば、州だけの記念日や、祝日ではないのに国中が盛り上がるイベントもあり、知れば知るほど旅の見え方が変わります。
旅行の計画では、
- 祝日の営業状況
- 交通の混雑
- 価格の高騰
- イベントの開催
などを事前に把握するだけで、旅の快適さがぐっと上がります。
祝日を“避ける”だけでなく、その日ならではの文化やイベントを楽しむ旅に変えるのもアメリカ旅行の醍醐味。
アメリカの祝日を知り、文化を感じながら、自分だけの特別な旅を楽しんでください。

