天壇(てんだん)は北京にある世界遺産!見どころ・アクセス・チケットなど徹底解説

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北京観光に訪れたら絶対に外せない観光スポットが「天壇(てんだん)」。

天壇は世界遺産にも登録されており、中国最大のパワースポットとしても有名です。

実は天壇には様々な不思議な現象が起こるスポットが多く、実際に五感で体験して楽しむこともできる特別な場所なんです。

天壇公園の基本情報

住所

北京市東城区天壇内東里7号

アクセス

地下鉄5号線「天壇東門駅」より徒歩約11分

営業時間

ハイシーズン(4月1日~10月31日)
6:00~21:00

オフシーズン(11月1日~3月31日)
6:30~21:00

休業日

なし(年中無休)

料金

ハイシーズン(4月1日~10月31日)
大人15元から

オフシーズン(11月1日~3月31日)
大人10元から

見どころ

祈年殿、回音壁、圜丘など

所要時間

1~3時間

この記事では、天壇の基本情報から祈年殿や回音壁などの必見スポット、アクセス方法、チケットの購入方法などをさらに詳しく解説します。

天壇は北京にある世界最大の祭天建築群

 天壇は北京にある世界最大の祭天建築群

歴史

天壇(てんだん)は1998年にユネスコ世界遺産に登録された、明清代の皇帝が「祭天」(天に対する祭祀)、「祈谷」(豊作の祈願)を行った場所です。

明の永楽18年(1420年)に建造 され、約600年にわたり中国皇帝が天に祈りを捧げた最も神聖な祭祀施設として機能しました。

現在では天壇公園として国内外から多くの観光客が訪れ、自然景観も美しいことから人々の憩いの場所にもなっています。

規模と構造

天壇の総面積は270~273万㎡で、北京の故宮の4倍を超える壮大なスケールを誇ります。

もっとも特徴的なのは「天円地方」という古代中国の宇宙観を表現した設計で、壁は北側が半円形、南側が正方形となっており、中国古代の天地観を建築で具現化した世界唯一の建造物群です。

天壇で外せない3つの見どころ

1.祈年殿

祈年殿

天壇でもっとも有名とされる建造物のひとつで、天安門や紫禁城とともに北京のシンボル的な存在です。

屋根は瑠璃瓦葺きの三層になっており、明の時代には上から青・黄・緑となっていましたが1751年にすべて青色に変えられました。

直径32m、高さ38m、25本の柱に支えられる祭壇で現存する中国最大の祭壇で、 かつての中国皇帝が五穀豊穣を祈った神聖な場所です。

撮影のベストポイントは祈年門から望む正面からの構図で、青空に映える円形の美しいシルエットを背景に記念撮影をしてみてはいかがでしょうか。

2.圜丘壇

圜丘壇

三層の円形石壇で、古来中国で最も重要とされる数字9の倍数の石の欄干や、石板で構成されています。皇帝は毎年冬至に、石壇中央の丸い石板の上に立ち祈りを捧げたのだとか。

中心の「天心石」は不思議な反響音を発する神秘的なスポットで、天壇で最も神聖とされています。石壇の中央に立つと、声が反響して天に届くような不思議な体験ができますよ。

3.皇穹宇

皇穹宇

皇穹宇の正殿と配殿は円形の囲い壁に囲まれた建物で、歴代皇帝の位牌が安置されていた神聖な場所です。

内側の壁面は磨き煉瓦で隙間なく積まれ、壁面が平滑で光沢があるため、規則的に音波を伝達でき、しかも反響が長く続くことから「回音壁」と呼ばれています。

2人がそれぞれ東西の配殿の後ろに立ち、1人が壁に向かって話しかけ、もう1人が耳を壁につけると、相手がどんなに小さな声でも聞こえるという音響効果を体験できます。

体験のコツは、円形の壁に向かって小声で話すこと。

その他の見どころ

丹陛橋

祈年殿と圜丘壇とは丹陛橋と呼ばれる通路で結ばれた、長さ360メートルの神聖な参道。歩くだけで神秘的な気持ちになることでしょう。

斎宮

皇帝が祭祀前に身を清めた居住空間。神楽署:祭祀で使われる音楽や舞踊を管理した場所。古代中国の祭祀斎戒用建築物の傑作とも名高いです。

九龍柏

樹齢600年を超える古い柏の木で、9本の幹が龍のように絡み合う神秘的な巨木。その佇まいから歴史の深さを感じられます。

七星石

北斗七星の配置に並べられた7つの石で、宇宙観を表現した装飾です。古代中国の宇宙へのロマンと想像力が垣間見れます。

天壇観光の所要時間とおすすめルート

天壇観光の所要時間とおすすめルート

見学時間は1~3時間が目安

1時間コース

メインスポット(祈年殿、回音壁、圜丘)のみを効率的に見学

おすすめルート:東門 → 長廊 → 祈年殿 → 丹陛橋 → 回音壁 → 圜丘 → 南門

2時間コース

主要な建物群を中心にしっかりと見学

おすすめルート:南門 → 圜丘 → 回音壁 → 皇穹宇 → 祈年殿 → 双環亭 → 斎宮 → 西門

3時間コース

公園全体をゆっくりと散策・見学

おすすめルート:東門 → 宰牲亭 → 七十二長廊 → 北神厨 → 祈年殿 → 丹陛橋 → 成貞門 → 回音壁 → 皇穹宇 → 圜丘 → 斎宮 → 双環亭 → 西門

天壇は1~3時間あれば、十分に観光を楽しむことができます。

限られた時間の滞在なら、メインスポットに絞って見学するのがおすすめ。時間に余裕があるなら、主要カ所を抑えつつ、公園の趣ある雰囲気をゆったりと楽しみましょう。

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天壇の営業時間

天壇の営業時間

シーズン

時間

11~3月
(オフシーズン)

6:30~21:00

4~10月
(ハイシーズン)

6:00~21:00

天壇の営業時間は、シーズンによって異なります。

観光におすすめの時間帯は、開園直後の早朝6時~8時で、比較的空いているので美しい建築をバックにゆっくりと写真撮影ができることでしょう。

また、10時~15時はもっとも混雑する時間帯で、団体のツアー客などが押し寄せます。混雑を避けるなら、平日の午前中までに観光するのがおすすめです。

天壇までのアクセス方法

天壇までのアクセス方法

天壇には東門・南門・西門・北門の4つの入口があり、観光ルートや出発地点からのアクセスしやすさに応じて選べます。交通手段については以下の通りです。

地下鉄(最もおすすめ)

東門:地下鉄5号線 「天壇東門駅」が最もアクセスしやすいです。

西門:地下鉄8号線「天橋駅」

北門:地下鉄7号線 「橋湾駅」 

地下鉄は一般的な交通手段で、北京市内を網羅しています。

天壇に行くなら、地下鉄5号線を利用するのが最もおすすめです。どの駅からでも徒歩10分程度と移動しやすいです。

北京の地下鉄についてもっと詳しくみる! 記事:北京の地下鉄ガイド

タクシー

北京市内から約20~40元(約420~830円)で移動できます。

時間帯によっては渋滞の可能性もありますが、荷物が多い場合や家族・グループでの移動には便利です。

タクシーを利用する場合は、配車アプリ「DiDi」の利用がおすすめです。

バス

南門:202路バス 「天壇南門駅」または「景泰駅」で下車 

料金は2元(約40円)からと最も安価ですが、路線が複雑で観光客には難易度が高めなのであまりおすすめしません。

天壇のチケット・購入方法

天壇のチケット

料金表

シーズン・場所

料金

オフシーズン
(11月1日~3月31日)

入園:10元(約210円)
一括券:28元(約580円)

ハイシーズン
(4月1日~10月31日)

入園:15元(約310円)
一括券:34元(約700円)

祈年殿、回音壁・圜丘

20元(約420円)

神楽署

10元(約210円)

天壇のチケットは、公園入場料と建築物見学料に分かれています。

主要な建築物を全て見学する場合は、一括券を利用してください。

購入方法

チケットの購入方法は、

・WeChat
・現地の窓口
・日本のツアー・旅行会社

の主に3つです。

WeChatは中国のメッセージアプリで、アプリ1つで観光地のチケット購入や決済などができます。

天壇に入場するには基本的にこのWeChatでのチケット購入が一般的ですが、当日チケットに空きがあれば現地窓口でも購入ができる場合があります。

慣れないアプリ操作や窓口でのチケット購入が不安な人は、日本のツアー・旅行会社を通して事前にチケット手配を済ませておくのがおすすめです。

天壇観光のベストシーズン

天壇観光のベストシーズン

最もおすすめは秋(9~11月)

天壇観光のベストシーズンは9~11月です。

この時期の天壇は黄金色の落葉に覆われ、建物と自然のコントラストが美しいシーズンです。

また気候も涼しく快適で、比較的混雑も緩和されています。

その他のシーズンの特徴に関しては以下の通りです。

春(3~5月)

花が咲き誇り、緑が生い茂る美しい風景が広がります。のんびり散策をしたり写真撮影をしたりして楽しめます。

夏(6~8月)

夏の天壇は、太陽の光を浴びた壮麗な景色が広がります。ただし北京の夏は暑く湿度も高いため、早朝や夕方の訪問がおすすめです。

冬(12~2月)

冬の天壇は、雪に覆われた静かな風景が広がり、より幻想的な雰囲気の中で歴史を感じることができます。観光客が少なく静かに見学できますが、寒さ対策が必要です。ダウンや防寒ブーツを用意しましょう。

天壇観光のマナーと注意点

天壇観光のマナーと注意点

1. 見学は静かに

天壇は明・清朝の皇帝が天に祈りを捧げた神聖な場所で、中国人にとって特別な意味を持つ場所です。

そのため、大きな声で話したり騒いだりせず、静粛に見学しましょう。

特に回音壁や三音石などの音響効果を体験する際は、他の観光客の邢楽を妨げないよう配慮しましょう。

また、建築物や石碑に触れたり、上に座ったりするのは厳禁です。

2. 撮影マナーと禁止エリア

天壇での撮影は基本的に許可されていますが、建築物内部では撮影が制限されている場合があるため、案内板をよく確認してください。

また、三脚や自撮り棒の使用は他の観光客の通行を妨げるため、混雑時は控えめにしましょう。

3. 貴重品管理の徹底

天壇は人気観光地のため、特に混雑する時間帯にはスリや置き引きに注意が必要です。

パスポートや現金、クレジットカードなどの貴重品は分散して携帯し、メインの財布とは別に予備の現金を用意しておきましょう。

天壇と併せて行きたい北京の人気観光スポット

1. 故宮博物院(紫禁城)

故宮博物院(紫禁城)

故宮は天壇から地下鉄で約30分ほどの場所に位置する、北京を代表する観光スポットです。

明・清朝の皇帝の宮殿として使われた世界最大級の木造建築群で、現在は博物院として貴重な文化財を展示しています。

映画「ラストエンペラー」のロケ地としても有名で、中国皇室の歴史と文化を体感できる貴重なスポットです。

2. 天安門広場

天安門広場

天安門広場は北京の中心部に位置する、中国を象徴する世界最大級の広場です。

広大な敷地は南北880m、東西500mにも及び、最大で100万人が集まることできるほどの規模。

広場内には、国旗ポール、人民英雄記念碑、毛主席記念堂、正陽門楼が北京の中心軸に沿って整然と並び、中国の歴史と文化を象徴する場所となっています。

3. 前門大街

前門大街

天安門広場の南に正陽門(前門)が建っているエリアにある伝統的な商業街です。

明・清時代からの歴史を持つ老舗店舗や伝統的な北京料理レストランが軒を連ね、夜にはライトアップされた美しい街並みを楽しめます。

天壇からは最も近い観光スポットのひとつで、徒歩圏内または短時間の地下鉄移動でアクセス可能。

お土産購入や北京の伝統文化体験に最適な場所で、前門大街でのお買い物を組み込んだ観光ツアーも人気があります。

天壇についてよくある質問

  • 時間がない場合、どこを優先して見学すべきですか?

    限られた時間での観光では、最も象徴的な祈年殿を見学するのがおすすめです。
  • ベビーカーで入場できますか?

    はい、可能です。ただし、一部の建築物内部では段差があるため注意が必要です。
  • 雨の日でも楽しめますか?

    天壇は主に屋外の観光スポットですが、雨の日も独特な趣があります。ただし、小さなお子様連れの場合は天気の良い日の訪問がおすすめです。
  • 回音壁では本当に声が聞こえますか?

    皇穹宇全体を囲む円形の壁の中では、人の小さな話し声でも反響して、反対側にいても聞こえると伝えられます。観光客が多い時は、なかなか聞こえませんが、ぜひ空いているとき、試してみてください。

天壇観光は北京を訪れたら外せない!

天壇観光は北京を訪れたら外せない!

天壇は世界遺産にも登録されている有名観光スポットなので、北京を訪れたら必ず見学したい場所のひとつです。

広大な敷地に中国古代の宇宙観を反映した歴史建築が点在し、見ごたえばつぐん。

昼間には多くの観光客が訪れ混雑するため、開園直後の朝に訪問するのがおすすめです。

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