
ギリシャの治安は全体として良好ですが、観光地では軽犯罪に注意が必要です。エーゲ海の美しい島々や歴史的な遺跡を楽しむ一方で、旅行者を狙ったスリや置き引きといった被害も発生しています。
この記事では、ギリシャを安心して満喫するために知っておくべき治安の現状や安全対策について詳しくご紹介します。ぜひ、ご参考になれば幸いです。
最新!ギリシャの治安に関する情報

ギリシャはヨーロッパの中でも比較的治安が良いとされてきました。しかし近年、経済状況の悪化や失業率の上昇などの影響で、デモやストライキが頻発しています。また、不法移民による犯罪も増加傾向にあり、注意が必要です。
特に都市部の地下鉄や観光地では、スリや置き引きの被害が多発しています。日本人旅行者は多額の現金を持ち歩く傾向があり、さらに警戒心が薄いと思われがちです。そのため、犯罪者にとっては狙いやすいターゲットとなっています。
外務省の危険情報において、ギリシャ全土には特別な危険警告は発出されていないものの、現地の治安状況を把握し、予防策を講じることが重要です。
※ギリシャの治安状況をリアルタイムで確認するには、外務省の海外安全ホームページを参考にするのがおすすめです。
治安のよいギリシャで巻き込まれやすいトラブル3つ

1.観光地でのスリ・置き引き被害
ギリシャでは、アテネのような主要観光地や地下鉄、バスといった公共交通機関を中心にスリや置き引きの被害が多く報告されています。特に混雑している場所では、旅行者の背後から近づいてバッグの中身を盗んだり、カフェやレストランで目を離した隙に荷物を持ち去られることもあります。
対策ポイント:
- 貴重品は分散して持ち、バッグは体の前で持つことを徹底する。
- 駅やバスの乗り降りの際には、バッグやポケットの状態を常に確認する。
- カフェやレストランではバッグを椅子の背もたれや足元に置かず、常に膝の上や体に密着させる。
2.路上での詐欺や押し売り
アテネやサントリーニのような観光客で賑わう場所では、声をかけて近づいてくる押し売りや詐欺行為に遭うことがあります。例えば、花やアクセサリーを無理やり手渡して「無料」と言いながらお金を請求したり、募金活動と称してお金を取ろうとするケースが報告されています。
対策ポイント:
- 知らない人から物を受け取らないようにする。
- 道で声をかけられてもすぐに立ち止まらず、必要でない場合は断る。
3.デモやストライキ
ギリシャでは、経済状況の影響から労働組合によるデモやストライキが頻繁に行われています。特にアテネ市内のシンタグマ広場周辺では、大規模なデモや集会が開かれることがあり、状況によっては一部が暴徒化して衝突が発生することもあります。
対策ポイント:
- デモやストライキが行われている場所には近づかず、遠回りして安全なルートを選ぶ。
- 大使館や地元メディアの情報を確認し、最新の状況を把握する。
- 緊急時には速やかにその場を離れ、公共交通機関が利用できない場合はタクシーやホテルの送迎サービスを活用する。
ギリシャで治安を注意すべきエリア

1.アテネ:シンタグマ広場周辺(Syntagma Square)
アテネの中心地であるシンタグマ広場は、観光客や地元の人々で賑わうエリアですが、スリや置き引きといった軽犯罪が多発しています。
特に広場周辺で開催されるデモや集会が暴徒化することもあり、その際には警察と衝突し、治安が一時的に不安定になることがあります。
2.アテネ:モナスティラキ広場とプラカ地区(Monastiraki Square & Plaka)
アテネの観光地として人気の高いモナスティラキ広場や、古代遺跡に囲まれたプラカ地区は、お土産屋やカフェが立ち並び、旅行者で賑わうエリアです。
しかし、観光客を狙ったスリや物売りによる詐欺行為も報告されており、注意が必要です。例えば物売りが近づいてきて、偽ブランド品を手渡しながら強引に買わせるケースがあります。
3.アテネ:オモニア広場(Omonia Square)
アテネのオモニア広場は、昼夜問わず人々が行き交う交通の要所ですが、近年では麻薬の取引や売春といった不法行為が見受けられるエリアでもあります。夜間は酔客や不審者が出没し、暴力事件に巻き込まれるリスクがあるため、観光客にはあまりおすすめできないエリアです。
4.ピレウス港周辺(Piraeus Port)
ギリシャの主要な海の玄関口であるピレウス港は、クルーズ船やフェリーの発着地として多くの観光客で賑わいますが、スリや置き引きが発生しやすい場所でもあります。旅行者が大きな荷物を持って移動しているところを狙って、注意を引き、荷物を盗むという手口が多く見られます。
5.テッサロニキ市中心部(Thessaloniki City Center)
ギリシャ第二の都市であるテッサロニキは、歴史的建造物や美しいビーチで有名ですが、市中心部ではスリや置き引き、さらにはカード情報を盗むスキミング被害が報告されています。
ギリシャでの緊急時の対処法

ギリシャでの緊急連絡先一覧
| 項目 | 電話番号 |
| 警察 | 100 |
| 観光警察(ツーリストポリス) | 1571 |
| 消防署 | 199 |
| 救急車 | 166 |
| 病院案内・薬局情報 | 14944 |
| 在ギリシャ日本国大使館 | (市外局番210)670-9900 国外からは (国番号30)210-670-9900 |
盗難や置き引き被害にあった時に
もし現地で貴重品を盗まれてしまったら、まずは近くの警察に連絡し被害届を提出しましょう。被害届の控えは、後で保険請求や再発行手続きに必要になるので大切に保管してください。
ギリシャの防犯対策でおすすめのアイテム3選

1.防犯アラーム付きバッグ
防犯アラーム付きバッグは、バッグを開けられたり盗難の危険があるときにアラーム音が鳴る仕組みになっており、犯罪者を驚かせて被害を防ぐことができます。
特に混雑した観光地や公共交通機関では、旅行者の持ち物が狙われやすいため、このようなバッグを使うと被害に遭うリスクを減らすことができます。
2.RFIDブロッキングポーチ
ギリシャでは、クレジットカードやデビットカードの利用が一般的で、カード情報を狙ったスキミング被害も増えています。
RFIDブロッキングポーチは、カード情報が不正に読み取られないよう電波を遮断する特殊な素材でできており、スキミング被害を未然に防ぐのに効果的です。
3.eSIM
ギリシャ旅行中は、スマートフォンを利用した地図アプリや情報検索、連絡手段が欠かせません。eSIMとは、物理的なSIMカードを使わずに、デジタルデータでスマートフォンに通信サービスを設定できる技術のことで、簡単に現地のデータ通信を利用できるようになります。
ギリシャの基本情報

人口
約1,046万人(2023年)
宗教
ギリシャ正教
言語
現代ギリシャ語
レート
1ユーロは163.07円(2024年10月現在)
時差
-6時間 ※日本より6時間遅い
ビザ
日本とギリシャとの間には査証免除取極が結ばれているので、3ヶ月以内の観光など短期滞在の場合には査証は必要ありません。
治安の良いギリシャ旅行に出掛けよう!

ギリシャは美しいエーゲ海の風景や古代遺跡が広がり、世界でも治安の良い国の一つです。しかし、観光地を中心に軽犯罪も発生しているため、事前にしっかりと防犯対策を行うことが安全な旅の鍵です。
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