
ケニアはアフリカ大陸の宝石とも称される国で、壮大な自然やエキサイティングなサファリで訪れる人々を魅了します。しかし、そんなケニアを安心して楽しむためには治安面での配慮が欠かせません。
この記事では、最新のケニアの治安状況や旅行者が知っておくべき安全対策について詳しく解説します。ぜひ、ご参考になれば幸いです。
ケニア現在の治安は危険レベル1~4

日本外務省は2024年10月現在、ケニアの危険レベルを1~4に設定しています。レベル1は「十分注意」、レベル2は「不要不急の渡航中止」、レベル3は「渡航中止勧告」、そしてレベル4は「退避勧告」となり、地域によって危険レベルが異なります。
近年では、ASによるテロ攻撃が主にソマリアとの国境地帯や北東部で頻発しており、これらの地域では渡航中止や退避勧告が出されています。また、過去にはナイロビ市内でもショッピングモールなどでテロ事件が発生し、多数の外国人が犠牲となりました。このため、首都であっても、特定の場所や時間帯によっては注意が必要です。
さらに、ケニア国内の経済状況の悪化や失業率の増加に伴い、強盗や誘拐などの凶悪犯罪も増加しているため、都市部でも油断は禁物です。スラム街や夜間の移動は避け、最新の治安情報を確認しながら旅行を楽しむことが推奨されます。
※ケニアの治安状況をリアルタイムで確認するには、外務省の海外安全ホームページをご参考にしてください。
ケニア地域別による治安情報

危険レベル1:十分注意してください。
ナイロビやモンバサなどの観光地では、一般的な観光を楽しめますが、強盗や窃盗のリスクが依然として存在します。特に夜間の外出は控え、人混みやスラム街を避けることが重要です。最新の治安情報を随時確認しながら、旅行を計画することをおすすめします。
危険レベル2:不要不急の渡航は止めてください。
ナイロビの一部地域やリフトバレー地域の一部など、犯罪や誘拐事件が発生しやすいエリアです。不要不急の訪問は避けるべきで、どうしても行く必要がある場合は、地元のガイドを雇ったり、護衛を依頼することが推奨されます。
危険レベル3:渡航は止めてください。
エチオピアや南スーダンに近い国境地域は、武装集団による攻撃や部族間抗争が頻発しており、非常に不安定な状況です。これらの地域には、渡航を控えるべきです。また、交通機関の利用や移動には十分な注意が必要です。
危険レベル4:退避してください。渡航は止めてください。
ソマリアとの国境地帯やガリッサ郡周辺は、テロリストグループの活動が活発で、外国人を標的とした襲撃や誘拐が繰り返されています。ここへの渡航は絶対に避け、もし滞在中であれば直ちに安全な地域に避難する必要があります。
ケニアで安全を守るための注意点

1.基本的な注意事項
- 大金を持ち歩かない:必要最低限の現金だけを携帯し、高額な現金や貴重品はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。
- 徒歩での移動を避ける:昼夜問わず、徒歩での移動はリスクが高まります。短い距離でも信頼できるタクシーや配車アプリを利用することをおすすめします。
- 夜間の外出は控える:特に暗くなってからの外出は避け、安全な場所で過ごすよう心がけましょう。
- 緊急用の現金を分けて持つ:万が一のために、少額の現金を別の財布やポケットに入れておくと安心です。
- 抵抗しない:もし強盗に遭遇してしまった場合、無理に抵抗せず、身の安全を最優先に行動しましょう。
2.空港での注意事項
- 不当な要求:空港職員から賄賂などの不当な要求があった場合は、冷静に対応し、必要であれば日本大使館に連絡しましょう。相手の名前や所属を確認し、領収書の提示を求めると効果的です。
- 交通手段選び:空港から宿泊先への移動は、事前に予約したタクシーや公式の配車アプリを利用し、無許可のタクシーは避けてください。
3.車での移動時の注意事項
- ドアロックと窓の管理:移動中は必ずドアをロックし、窓を閉めておきましょう。
- 荷物扱い:バッグや貴重品は見えない場所に置くか、常に身につけておくことが大切です。
4.ホテルでの注意事項
- ホテル選び:警備員が常駐しているなど、安全面に配慮したホテルを選びましょう。可能であれば、警報システムや監視カメラが設置されている宿泊先を選ぶと安心です。
- クレジットカードの不正利用:スキミング被害を防ぐため、カードは自分の目の前で操作してもらいましょう。
- セキュリティ設備の確認:扉や窓にしっかりとした鍵や格子があるか確認しましょう。
- 来訪者の確認:インターホンやドアスコープで訪問者を確認し、知らない人には安易に扉を開けないようにしましょう。
5.レストランやカフェでの注意事項
- 周囲への警戒:店内でも油断せず、周囲の状況に気を配りましょう。
- 派手な装飾品は控える:高価なアクセサリーや時計は目立たないようにしましょう。
- 所持品管理:席を離れる際は、荷物を必ず持って移動し、席に戻ってもバッグは膝の上や手元に置いておきます。
6.常に最新の治安情報をチェック
ケニアでは情勢が急変することも多いため、常に最新の治安情報を入手し、行動を見直すことが重要です。
7.緊急時の備えを怠らず、行動計画を立てる
旅行前に緊急時の対応を考え、地元の大使館や知人の連絡先を確認しておくことも重要です。また、行動計画を立て、いざという時に迅速に行動できるよう備えをしておくことが安全な旅の第一歩です。
ケニアでの緊急連絡先一覧

ケニアでの緊急連絡先一覧
| 項目 | 電話番号 |
| 警察 | 999 または 112 ※繋がらないことが多い。 |
| 救急車 | |
| 消防署 | |
| ナイロビコントロールセンター | 020-2724154 |
| コースト警察本部 | 0720-864455、0721-781093 |
| 消防サービス | Urban Fire Services:020-7120957、020-7120274 ※民間会社、有料。 |
| 救急サービス | St.John's Ambulance:0721-611555、0721-225285 Amref Flying Doctor Service:020-6992000、020-6000090 ※民間会社、有料。 |
| 在ケニア日本国大使館 | 020-2898000 |
ケニアへ渡航する際は治安情報を確認しよう


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