
「フィリピンで日本の電化製品をそのまま使える?」と思ったことはありませんか?実は、形状や電圧の違いを理解していないと、現地で予期せぬトラブルに遭遇する可能性があります。
この記事では、フィリピンのコンセントや電圧、変換プラグの必要性、そして旅行者が気をつけるべきポイントを詳しく解説します。フィリピンへの渡航前に、ぜひご参考になれば幸いです。
フィリピンと日本のコンセント比較表
| 特徴 | フィリピン | 日本 |
| 電圧 | 220V~240V | 100V |
| 周波数 | 60Hz | 50Hz (東日本) 60Hz (西日本) |
| プラグ | Aタイプ、B3タイプ、Cタイプ | Aタイプ |
フィリピンのコンセントはAタイプ、B3タイプ、Cタイプが主流

フィリピンのコンセントは、日本と同じAタイプが主流の一つですが、B3タイプやCタイプも一部の地域や施設で見かけることがあります。
Aタイプは日本でおなじみの存在で、2つの平行な長方形の穴が並んでいる形状で、お持ちのプラグがそのまま使えます。
B3タイプはAタイプに似ているものの、真ん中にもう1つ丸い穴が追加されています。
一方、Cタイプは比較的に珍しい形で、丸い2つの穴が特徴で、ヨーロッパなどでよく使われています。
Aタイプ

引用:ヨドバシ
B3タイプ

引用:ヨドバシ
Cタイプ

引用:ヨドバシ
フィリピン旅行で変換プラグが必要?

フィリピンのコンセントは主に日本と同じAタイプが使われており、多くの場合はそのまま日本のプラグを使用できます。しかし、一部の地域や古いホテルでは、B3タイプやCタイプのコンセントが使われていることもあります。
B3タイプは形状によっては、Aタイプのプラグを挿せる場合もありますが、確実ではありません。一方、Cタイプの場合は変換プラグが必要になります。
フィリピンを旅行する際には、宿泊先や訪問場所のコンセントタイプを事前に確認し、必要に応じて変換プラグを用意しておくことをおすすめします。
変換プラグを購入できる場所
- インターネット通販
- 旅行用品店
- 家電量販店
- 100円ショップ
- 空港
日本の電化製品はフィリピンで使うには変圧器が必要?

フィリピンで日本の電化製品を使う際、変圧器が必要かどうかは慎重に判断する必要があります。フィリピンの電圧は基本的に220Vですが、実際のところ地域や家庭によっては230Vや240Vのところもあるため、一概には言えません。
変圧器を使用する場合、必ずその地区の電圧と変圧器の出力が100Vになることを確認することが重要です。
変圧器が必要ない場合
最近のスマートフォン、ノートパソコン、デジタルカメラ、ゲーム機などの多くの電子機器は、100V~240Vまでの幅広い電圧に対応したマルチボルテージ仕様となっています。これらの製品は、フィリピンの220Vの電源でもそのまま使用できるため、変圧器を持参する必要はありません。
ただし、必ず充電器やACアダプターに記載されている対応電圧を事前に確認してください。アダプターに「Input: 100-240V」と記載されていれば安心です。
変圧器が必要な場合
ヘアドライヤー、ヘアアイロン、炊飯器、電気ケトルなど日本製の家電製品は、100V専用のものが多く存在します。
これらをフィリピンで使用する際には、変圧器が必要になります。変圧器を使用せずに直接に接続すると、製品が故障するだけでなく、過熱や火災などの危険性も高まります。
フィリピンで気軽に充電できる場所3選

1.ショッピングモール
フィリピンには数多くの大規模なショッピングモールがあり、充電スポットが備えられている場所も多いです。特に、SMモールやアヤラモールなどの有名なモールでは、充電ステーションが設けられていることが多いです。
2.カフェ
多くのカフェでは、無料Wi-Fiに加えて電源も利用できるのが一般的です。特にフィリピン国内でよく見かけるカフェチェーンのスターバックスや地元の人気店であるボーズコーヒー(Bo's Coffee)などでは、コンセントが利用できる座席が用意されています。ドリンクを楽しみながら充電ができるため、旅行中の一休みに最適です。
3.空港やバスターミナル
フィリピンの主要な空港やバスターミナルには、充電ができるエリアが整備されています。特に、ニノイ・アキノ国際空港(MNL)やマクタン・セブ国際空港(CEB)などの大きな空港では、出発ロビーやラウンジに充電ステーションがあり、飛行機を待つ間に充電ができます。
また、長距離バスを利用するバスターミナルでも、一部の待合室で充電が可能です。
フィリピン以外のコンセント形状と電圧一覧

アジア
| 国・地域 | 周波数(Hz) | 電圧(ボルト) | プラグのタイプ |
| 韓国 | 60 | 110/220 | A, C, SE |
| タイ | 50 | 220 | A,B,B3,BF,C |
| 中国 | 50 | 110/220 | A, B, B3, BF, C, O, SE |
| 台湾 | 50 | 110 | A,O, C |
| 香港 | 50 | 220 | BF |
| インド | 50 | 115/230/240 | B, B3, BF, C, SE |
| ベトナム | 50 | 220 | A,C,SE,BF |
| インドネシア | 50 | 127/220/230 | A, B, B3, BF, C |
| シンガポール | 50 | 220/240 | BF |
| マレーシア | 50 | 240 | B, B3, BF, C |
オセアニア
| 国・地域 | 周波数(Hz) | 電圧(ボルト) | プラグのタイプ |
| オーストラリア | 50 | 240/250 | O |
| ニュージーランド | 50 | 230/240 | O |
| フィジー | 50 | 120/240 | A, B, C, O |
北米・南米
アメリカ・カナダは日本と同じAタイプです。しかし電圧は日本より高いため、電化製品によっては変圧器が必要です。
| 国・地域 | 周波数(Hz) | 電圧(ボルト) | プラグのタイプ |
| アメリカ合衆国 | 60 | 120 | A |
| アルゼンチン | 50 | 220 | BF, C, O, SE |
| カナダ | 60 | 110/120 | A, BF |
| コロンビア | 60 | 120/150 | A |
| チリ | 50 | 220 | B3, BF, C, SE |
| ブラジル | 60 | 127/220 | A, C |
| ベネズエラ | 60 | 120 | A |
| ペルー | 60 | 220 | A, C, SE |
| メキシコ | 60 | 120/127/230 | A, C, SE |
ヨーロッパ
| 国・地域 | 周波数(Hz) | 電圧(ボルト) | プラグのタイプ |
| イギリス | 50 | 230/240 | B, B3, BF, C |
| アイスランド | 50 | 230 | B, C, SE |
| イタリア | 50 | 125/220 | A, C, SE |
| オーストリア | 50 | 230 | B3, BF, C, O, SE |
| オランダ | 50 | 230 | B, C, SE |
| ギリシャ | 50 | 230 | B, B3, C, SE |
| スイス | 50 | 230 | A, B, C, SE |
| スウェーデン | 50 | 230 | B, C, SE |
| スペイン | 50 | 127/220 | A, C, SE |
| デンマーク | 50 | 230 | C |
| ドイツ | 50 | 127/230 | A, C, SE |
| ノルウェー | 50 | 230 | C, SE |
| ハンガリー | 50 | 220 | C |
| フィンランド | 50 | 120/230 | A, B, C, SE |
| フランス | 50 | 127/230 | A, C, O, SE |
| ブルガリア | 50 | 110/220 | A, C, SE |
| ベルギー | 50 | 127/230 | A, B, C, SE |
| ポルトガル | 50 | 230 | B, B3, BF, C, SE |
| ロシア | 50 | 127/220 | A, B, C, SE |
アフリカ
| 国・地域 | 周波数(Hz) | 電圧(ボルト) | プラグのタイプ |
| アルジェリア | 50 | 127/220 | A, BF, C |
| エジプト・アラブ共和国 | 50 | 220 | B3, BF, C |
| エチオピア | 50 | 220 | C |
| ケニア | 50 | 240 | B, B3, BF, C |
| ザイール | 50 | 220 | C |
| タンザニア | 50 | 230 | B3, BF |
| ナイジェリア | 50 | 230 | B, BF, C |
| 南アフリカ | 50 | 220/230/250 | B, B3, BF, C |
フィリピンのコンセントに関するよくある質問

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日本に変換プラグや変圧器を忘れてしまったときは?
フィリピンの空港や家電量販店で変換プラグや変圧器を購入できます。また、ホテルによっては貸出サービスを提供している場合もあるので、宿泊先に確認してみると良いでしょう。
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フィリピンにどうしても変圧器を持っていきたくない場合は?
多くの電化製品は変圧器なしで使用できます。製品の電圧範囲を確認し、フィリピンの220V~240Vに対応しているかを事前にチェックしてください。
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フィリピンで変圧器が必要かどうかはどこでわかるの?
持っていくかどうかは、お手持ちの電化製品の裏面を見てください。「AC100~240V」などと記載されている製品は、そのままフィリピンで変圧器なしで使えます。
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変換プラグから火花が出るのはなぜ?
接触不良や電圧の不一致が原因で火花は起こります。変換プラグや電化製品が損傷していないか、正しく接続されているかを確認してください。火花が続く場合は使用を中止し、新しい変換プラグを使用しましょう。
フィリピンでは変換プラグなしでも充電できることが多い!

フィリピンでは、多くの場所で日本と同じAタイプのコンセントが使われているため、変換プラグなしでも気軽に充電できることが多いです。特に都市部や観光地では、スマートフォンやノートパソコンの充電に困ることは少ないでしょう。
ただし、地域や施設によってはB3タイプやCタイプのコンセントも使用されているため、万が一に備えて変換プラグを持参することをおすすめします。また、日本の100V専用の家電製品を使用する場合は変圧器があると安心です。
しっかり準備をして、フィリピン旅行を存分に楽しんでください!

