中国の宿泊登録を外国人向けに解説:ホテル・友人宅・民泊で何をする?

執筆:Himari
2026年9月1日

中国のホテルでは、通常はフロントが外国人の宿泊登録を行います。
友人宅や一般住宅などホテル以外に泊まる場合は、本人または受入人が入居後24時間以内に現地公安機関へ届け出るのが全国法上の基本です。
ただし、受付窓口、オンライン申請、必要書類は地域や宿泊施設によって異なります。
「中国では外国人が毎晩警察署へ行く」と考える必要はありませんが、ホテル以外の住所へ移る場合は、その住所での登録方法を確認しなければなりません。
この記事では、中国を旅行する日本人向けに、ホテル、友人・家族宅、民泊、サービスアパートメント、会社住宅に泊まる場合の宿泊登録を分かりやすく解説します。
30秒で分かる宿泊登録
- ホテル:パスポートを提示し、ホテル側が登録するのが基本
- ホテル以外:本人または受入人が、入居後24時間以内に現地の方法で登録
※本記事では、中国で「臨時宿泊登記」「境外人员住宿登记」などと呼ばれる手続きを、原則として「宿泊登録」と表記します。
中国の「宿泊登録」とは?ビザ・居留許可との違い

中国旅館チェックイン
中国の宿泊登録とは、外国人のパスポート情報、入国情報、滞在先住所などを現地の公安機関へ登録する手続きです。
中国の出入国管理法第39条では、ホテルに泊まる場合はホテルが登録・報告し、ホテル以外に居住または宿泊する場合は、
外国人本人または受入人が入居後24時間以内に手続きすると定めています。
宿泊登録は、ビザや居留許可とは別の制度です。
手続き | 主な目的 | 宿泊登録との違い |
宿泊登録 | 中国国内の実際の滞在先を登録する | ホテルまたは現住所ごとに処理される |
ビザ | 中国へ入国・滞在する資格や目的を示す | 宿泊登録をしてもビザは取得できない |
停留・居留許可 | 一定期間、中国に滞在・居住する資格を示す | 申請時に宿泊登録記録を求められる場合がある |
ホテル予約確認 | 部屋を予約したことを示す | 予約だけでは公安への登録完了を意味しない |
宿泊登録票やオンラインの受付記録は、ビザや居留許可そのものではありません。
一方、長期滞在者が居留許可の申請・更新などを行う際、宿泊登録記録の提出を求められる場合があります。
中国への入国条件も確認したい場合は、中国入国ガイドをあわせてご覧ください。
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中国の宿泊登録|ホテル・友人宅・民泊では誰が手続きする?

中国旅館チェックイン
宿泊登録を誰が行うかは、施設の名称ではなく、その宿泊先がホテルの登録システムで処理する施設かどうかで判断します。
宿泊形態 | 通常の登録者 | 期限・タイミング | 最初の確認先 | 保存しておくもの |
ホテル | ホテル側 | チェックイン時に処理 | フロント | 予約情報、領収書、施設からの回答 |
ホテル型サービスアパートメント | 施設側の場合がある | チェックイン時 | フロント・運営会社 | 登録完了の案内 |
民宿・短期賃貸 | 施設または本人・受入人 | 施設の登録方式による | オーナーと管轄公安 | 受付画面、正確な住所 |
友人・家族宅 | 本人または受入人 | 入居後24時間以内 | 受入人、管轄派出所 | 受付記録、宿泊先資料 |
一般の賃貸住宅 | 本人または家主・受入人 | 入居後24時間以内 | 家主、管理会社、管轄公安 | 賃貸・住所資料、受付記録 |
会社住宅・学校宿舎 | 管理者が代行する場合がある | 入居時に要確認 | 会社・学校の担当者 | 担当者の回答、登録記録 |
自己所有住宅 | 本人 | 入居後24時間以内が基本 | 管轄公安・公式オンライン窓口 | 住宅資料、受付記録 |
サービスアパートメントや民泊という名称だけでは、ホテル扱いか一般住宅扱いか判断できません。
「施設側が公安への外国人宿泊登録を行うのか」を予約前に確認してください。
宿泊施設を探す場合は、中国のホテルを検索し、外国人旅行者の最新レビューやチェックイン条件を確認できます。
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外国人の中国宿泊登録|ホテルなら本人の追加手続きは通常不要

**外国人ホテル受付**
中国のホテルに宿泊する場合、旅行者はチェックイン時に有効なパスポート原本を提示します。
ホテル側が情報を登録し、所在地の公安機関へ報告するのが基本です。
正常に処理された場合、外国人本人が別途派出所へ行く必要は通常ありません。
ただし、次のような施設は事前確認が重要です。
- 無人チェックインの施設
- フロントが常駐していないアパートメント
- 個人運営の民泊や短期賃貸
- 深夜到着時にフロント対応がない施設
- 外国パスポートの登録方法をスタッフが把握していない施設
予約後、ホテルへ次のように確認するとスムーズです。
中国語:请问酒店会为外国客人办理住宿登记吗?可以使用日本护照办理入住吗?
チェックイン後は、予約詳細、支払い記録、領収書などを旅行終了まで保存しておくと、宿泊先を説明する必要が生じた場合に役立ちます。
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中国の宿泊登録|友人宅・賃貸住宅・会社住宅に泊まる手順

**外国人宿泊登録**
ホテル以外に泊まる場合は、到着してから慌てないよう、受入人や家主と事前に確認しておきます。
到着前にすること
- 受入人・家主・会社担当者へ、外国人の宿泊登録が必要であることを共有する
- 宿泊先の正確な中国語住所と管轄派出所を確認する
- 地域独自のオンライン申請が使えるか確認する
- 必要になる可能性がある本人・受入人・住宅資料を準備する
- 深夜・週末到着の場合の受付方法を確認する
到着後24時間以内にすること
- 現地の公式オンライン窓口または管轄公安で申請する
- 受入人による申請・同伴が必要か確認する
- 入力内容、住所、入居日時を確認する
- 申請を送信しただけでなく、受付・登録が完了したことを確認する
- 受付画面や登録票を保存する
全国法には、週末や深夜到着を理由とする一律の期限延長は示されていません。
到着時に窓口が閉まっている可能性がある場合は、受入人とオンライン手続きの有無を確認し、
判断できなければ国家移民管理局の12367または管轄公安へ相談してください。
中国語で相談する場合は、次の文を保存しておくと便利です。
(外国人で、友人宅に泊まります。宿泊登録はどこで行いますか?)
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中国のオンライン宿泊登録は外国人も利用できる?

**中国ホテル宿泊登録**
外国人でもオンライン宿泊登録を利用できる地域があります。ただし、2026年9月時点では全国共通ではありません。
ホテルに宿泊する場合は、通常ホテル側が登録します。
自分で手続きが必要になるのは、友人宅、賃貸住宅、自己所有住宅などホテル以外に宿泊する場合です。
制度 | 対象・入口 | 注意点 |
国家移民管理局の試行制度 | 河北、遼寧、浙江、湖北、広西、重慶、四川/NIA公式サイト、移民局12367アプリ、WeChat・Alipay | 2026年3月20日開始。全国制度ではない |
北京 | 北京市独自のオンラインシステム | 住所・必要書類を確認 |
上海 | 外国人宿泊登録のオンライン申告システム | 申請後は受付結果を確認 |
その他の地域 | 管轄派出所や地域独自サービス | オンライン対応は地域ごとに異なる |
国家移民管理局の7地域試行では、外国人本人または受入人がオンラインで申請できます。
初回は、住所情報を把握している受入人の協力を得るとスムーズです。
本人確認ができない、住所を選択できないなどの場合は、管轄の公安機関や12367へ相談してください。
オンラインで手続きできない場合も、対面での宿泊登録は可能です。
※対象地域や申請方法は変更される可能性があるため、渡航前に最新情報をご確認ください。
中国の宿泊登録で外国人が準備したい書類
必要書類は、地域、物件、本人と受入人の関係、オンライン・対面の違いによって変わります。
次のものは、全国共通の必須書類ではなく、現地で求められる可能性がある準備資料です。
- 有効なパスポート原本と顔写真ページ
- ビザ、居留許可、入国日を確認できる情報
- 宿泊先の正確な中国語住所
- 実際の入居日時・滞在予定期間
- 受入人の氏名、電話番号、身分証明情報
- 住宅所有権証明書の住所情報
- 賃貸契約書
- 会社、学校、管理会社が発行する入居関係資料
- オンライン申請用の本人写真
たとえば北京市の現行オンライン案内では、パスポートなどの基本情報ページ、その場で撮影した顔写真、
住宅所有権証明書または賃貸契約書の住所情報ページが案内されています。
しかし、これを中国全土の共通条件として準備する必要はありません。
コピー部数、写真形式、受入人の同伴などは、宿泊地の公式窓口へ確認してください。
中国の宿泊登録|都市や宿泊先を変えたら再登録が必要?

**中国旅館チェックイン**
基本的には、実際に泊まる新しい住所で登録されている状態にします。
旅行中に都市や宿泊先を変更する場合は、次のように判断してください。
旅程 | 基本的な対応 |
ホテルAからホテルBへ移動 | ホテルBが新たに登録する |
ホテルから友人宅へ移動 | 友人宅の住所で、本人または受入人が登録する |
友人宅Aから友人宅Bへ移動 | 新しい住所を管轄する公安の方法で登録する |
民泊からホテルへ移動 | ホテルでパスポートを提示し、ホテル側の登録を確認する |
国内旅行後、同じ自宅へ戻る | 自己所有・常住住所や居留許可の条件、地域運用を確認する |
中国へ再入国し、同じ住所へ戻る | 受入人・管理者または管轄公安へ再登録の要否を確認する |
2026年の国家オンライン試行に関する公式解説では、登録済みの自己所有住宅へ旅行後に戻る場合や、
有効な居留許可・外国人永久居留身分証を持つ外国人が登録済みの常住住所へ戻る一定の場合は、再登録を不要とする簡素化措置が示されています。
ただし、日本国大使館も、省・市・区・街道によって運用が異なると注意しています。
短期旅行者が「同じ市内だから登録不要」「前のホテル登録が残っているから大丈夫」と自己判断しないでください。
中国の宿泊登録に対応できないとホテルに言われたら

2024年に中国の商務部、公安部、国家移民管理局など7部門は、地方当局や予約プラットフォームが、
いわゆる「外国人受入資格」を理由に宿泊業者の受け入れを制限しないこと、
宿泊業者やプラットフォームが違法に「外国人を受け入れない」と表示しないことを通知しました。
そのため、「涉外资格(外国人受入資格)がない」という理由だけで宿泊を拒否することは、現在の国の方針と一致しません。
一方で、現場ではスタッフが外国パスポートの入力方法を把握していない、深夜に責任者がいない、
本人確認設備に問題があるといったトラブルが起こる可能性があります。
予約済みのホテルで拒否された場合は、次の順に対応します。
- パスポートと予約確認書を提示し、責任者へ確認してもらう
- 「外国人の宿泊登録ができない理由」を具体的に確認する
- 予約プラットフォームのカスタマーサポートへ連絡する
- 必要に応じて12367や現地の12345へ相談する
- 当日の宿泊場所を失うおそれがある場合は、代替ホテルを確保する
予約時には、外国人旅行者の最新レビューを確認し、施設へ「日本のパスポートでチェックインできるか」「ホテル側が宿泊登録を行うか」を問い合わせておくと安心です。
中国の宿泊登録を忘れた・遅れた・間違えた場合

中国旅館チェックイン
登録を忘れた場合や24時間を過ぎた場合は、放置したり、到着日時を偽って申告したりせず、できるだけ早く現地へ相談してください。
- 受入人、家主、施設の管理者へ連絡する
- パスポート、住所資料、実際の到着日時を準備する
- 管轄公安または12367へ事情を説明し、登録・訂正方法を確認する
- 受付記録、訂正結果、相談記録を保存する
出入国管理法第76条では、ホテル以外の宿泊登録を規定どおり行わなかった場合、
警告に加えて2,000元以下の罰金が科される可能性があります。
ただし、実際の対応は事実関係と現地当局の判断によるため、「初回なら処分されない」「遅れたら必ず罰金になる」とは断定できません。
入力した住所やパスポート番号を間違えた場合も、誤りを放置せず、オンラインシステムの訂正機能または管轄窓口で修正方法を確認しましょう。
中国の宿泊登録|予約前・到着後のチェックリスト

ホテル宿泊登録
予約前
- 外国パスポートでチェックインできるか確認した
- ホテル側が宿泊登録を行うか確認した
- 民泊・アパートの場合、登録担当者と方法を確認した
出発前
- パスポート、予約情報、宿泊先の中国語住所を保存した
- 受入人・家主の連絡先を確認した
- 現地の公式オンライン窓口または管轄公安を確認した
チェックイン・入居後
- ホテルではパスポートを提示し、登録処理を確認した
- 非ホテルでは入居後24時間以内に手続きした
- 送信だけでなく、受付完了を確認した
- 登録票・受付画面・予約記録を保存した
宿泊先を変更するとき
- 新しいホテルまたは住所での登録方法を確認した
- 古い登録が自動的に有効とは考えていない
中国の宿泊登録について外国人からよくある質問
-
中国のホテルでは外国人本人が宿泊登録をしますか?
ホテル側が登録・報告するのが基本です。旅行者は有効なパスポート原本を提示し、ホテルが外国人の宿泊登録を処理することを確認してください。 -
友人宅に1泊だけでも登録が必要ですか?
ホテル以外に泊まる場合、1泊だけでも入居後24時間以内に本人または受入人が登録するのが全国法上の基本です。短時間の宿泊を一律に免除する規定とはされていないため、現地の方法を確認しましょう。 -
24時間を過ぎたらどうすればよいですか?
すぐに受入人と管轄公安または12367へ相談してください。実際の到着日時、パスポート、住所資料を準備し、案内された登録・訂正手続きを行います。 -
ホテルから友人宅へ移ったら再登録が必要ですか?
新しい友人宅の住所で登録するのが基本です。前のホテルによる登録が、別住所での宿泊を自動的にカバーするわけではありません。 -
民泊オーナーが「登録不要」と言ったら?
オーナーの口頭説明だけで判断しないでください。その物件がホテルのシステムで登録するのか、本人・受入人が手続きするのかを、管轄公安または12367へ確認します。 -
中国語が話せない場合はどこへ相談できますか?
国家移民管理局の12367へ相談できます。2026年9月時点では、電話で日本語を選択すると、通訳者と担当者をつなぐ24時間対応が案内されています。電話番号は中国国内では12367、中国国外からは+86-12367です。アプリ、WeChat・Alipayミニプログラムの案内は主に中国語・英語です。
中国の宿泊登録はホテルか非ホテルかで手続きが変わる

**中国旅館チェックイン**
中国の宿泊登録で最初に判断するのは、宿泊先がホテルの登録システムで処理する施設かどうかです。
- ホテルなら、パスポートを提示し、フロントが登録することを確認する
- ホテル以外なら、本人または受入人が入居後24時間以内に手続きする
- オンライン申請は全国共通ではないため、宿泊地域の公式情報を確認する
- 宿泊先を変更したら、新しい住所での登録方法を確認する
- 遅れや誤りに気づいたら、放置せず管轄公安または12367へ相談する
外国パスポートでのチェックインと宿泊登録の担当者を予約前に確認しておくことが、現地トラブルを防ぐ最も確実な方法です。
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目次
- 1. 中国の「宿泊登録」とは?ビザ・居留許可との違い
- 2. 中国の宿泊登録|ホテル・友人宅・民泊では誰が手続きする?
- 3. 外国人の中国宿泊登録|ホテルなら本人の追加手続きは通常不要
- 4. 中国の宿泊登録|友人宅・賃貸住宅・会社住宅に泊まる手順
- 5. 中国のオンライン宿泊登録は外国人も利用できる?
- 6. 中国の宿泊登録で外国人が準備したい書類
- 7. 中国の宿泊登録|都市や宿泊先を変えたら再登録が必要?
- 8. 中国の宿泊登録に対応できないとホテルに言われたら
- 9. 中国の宿泊登録を忘れた・遅れた・間違えた場合
- 10. 中国の宿泊登録|予約前・到着後のチェックリスト
- 11. 中国の宿泊登録について外国人からよくある質問
- 12. 中国の宿泊登録はホテルか非ホテルかで手続きが変わる
Himariは、Trip.comで旅行コンテンツライターとして、中国旅行やグルメ旅を中心とした記事を執筆しています。 旅行業界での実務経験は2年以上。航空券+ホテルのダイナミックパッケージ企画や、現地ツアーの造成、取材同行などを通して、実践的な旅行ノウハウを積み重ねてきました。 個人としても、これまでに3カ国以上を訪問。 中でも中国では長期滞在の経験があり、実際に現地で暮らすように旅をした体験をもとに、リアルで役立つ情報発信を心がけています。 記事では、現地の最新事情や混雑状況、ベストシーズン、予約のコツなどを、 Trip.comのデータと自身の体験を組み合わせて、できるだけわかりやすくお伝えしています。 ビザや入国条件、治安情報などの重要な内容については、外務省や各国大使館、観光局、航空会社の公式情報を確認したうえで執筆。 必要に応じて社内の現地パートナーとも情報をすり合わせ、内容の正確性と最新性を保つよう努めています。 ライター経歴 2019年 クーポンサイトにて編集・ライターとして勤務 2024年 Trip.comに入社。中国・韓国などアジア方面のダイナミックパッケージ記事制作を担当 現在 中国を中心に、旅行ガイドやモデルコース記事の企画・執筆を行っている 主な資格・実績 英検4級 中国政府観光局認定 日本語ガイド資格証 旅行業界での実務経験:2年 これまでに訪れた国・地域 これまでに3カ国を訪問。 アジア:中国、韓国 ヨーロッパ:スペイン 中国には10回以上渡航しており、短期旅行だけでなく、 中長期滞在で現地の生活に近い旅も経験してきました。 これまでの海外渡航回数は合計13回以上。 LCCを利用した弾丸旅行から、長期滞在で街歩きを楽しむスロートラベルまで、さまざまなスタイルの旅を続けています。