
カザフスタン旅行を計画しているけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。この記事では、2024年最新のカザフスタンの治安情報をまとめました。危険レベルの詳細や渡航する際の安全対策などを解説するので、カザフスタンへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
カザフスタンの現在の治安は危険レベル1

日本外務省は2024年10月現在、カザフスタン全土の危険レベルを1に設定しています。レベル1は「十分注意」という意味で、犯罪登録件数はここ数年間減少傾向にありながらも、その減少率は鈍化しています。特に都市部では、依然として窃盗罪が多いため警戒が必要です。
カザフスタンの治安は概ね安定していますが、2022年の大規模な抗議活動中にに強奪された銃器の多くが未だ発見されておらず、治安上の大きな懸念となっています。
カザフスタンで観光客が巻き込まれやすい犯罪とその対策

1.スリ・置き引き
都市部では外国人を狙ったスリや置き引きが発生しています。レストランやカフェなどでは荷物を置いたまま席を離れないようにしてください。また、観光の際は間口の広いバッグではなく、ボディバックなど体から近い距離で持てるものを使いましょう。
2.ぼったくり
カザフスタンではタクシーでの料金のぼったくりが発生しています。特に空港から市内へ向かう白いタクシーには要注意。乗車前に料金を確認したり、配車アプリを利用したりして安全を守りましょう。ホテルからタクシーを呼ぶのも良いでしょう。
3.薬物
関係機関が厳格に国境を管理しているものの、カザフスタンは現在も違法薬物を第三国へ輸送するための中継国とみられています。不審な人物には近寄らず、違法薬物の売買には関わらないでください。
カザフスタン観光の際の注意点

1.パスポートを必ず携帯する
カザフスタンでは滞在中、パスポートを常に携帯する義務があります。そのため、万が一所持していない場合は警察署への同行を求められる場合があるので注意しましょう。パスポートの携帯に伴い、紛失・盗難にも十分注意してください。
2.写真撮影は注意する
特に重要施設や国境地帯等での撮影は、トラブルを避けるために控えましょう。また、市内の中でも撮影を認められていない市場や商店などもあるので、写真撮影の際は店の人に許可を取るなどしてください。
3.インターネットの利用を確認する
日本で見られるウェブサイトがカザフスタンでは見られないことがあります。また、治安の関係でインターネットが使えなくなったり、通信速度が遅くなることもあるので注意が必要です。カザフスタンのホテルや空港では無料Wi-Fiが利用できますが、電話を使ってログインするタイプもあります。
カザフスタンでの緊急時の対処法

万が一トラブルに巻き込まれた場合
万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはカザフスタン現地の緊急ダイヤルに通報しましょう。カザフスタンでは、警察が「102」、救急が「103」、消防が「101」です。言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応しましょう。
在カザフスタン日本国大使館
カザフスタンで犯罪に巻き込まれた際や怪我をした場合、以下の連絡先も活用できます。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
| 在カザフスタン日本国大使館の基本情報 | |
| 住所 | 5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district,"Chubary", Astana, Z05E9E1, Republic of Kazakhstan |
| 電話番号 | (市外局番7172)97-78-43 |
カザフスタン渡航前にチェックするべきこと

カザフスタン全土には「十分に注意」を意味する危険レベル1が設定されています。治安状況は情勢により日々変化するため、渡航の際は以下の点に留意しましょう。
最新の治安情報の確認
渡航予定地域の治安状況を事前に調査し、特にリアルタイムでデモや抗議行動が発生している場合は注意が必要です。外務省や現地のニュースをチェックしましょう。
たびレジに登録
カザフスタン渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。また3か月以上滞在する場合は、在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
カザフスタン旅行を安心して楽しむためのアイテム3選
カザフスタンへ渡航する場合は、しっかりと安全対策をしましょう。ここでは、カザフスタンで安全を守るための3つのアイテムを紹介します。
1.海外旅行保険

カザフスタンへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.パスポートのコピーや連絡先のメモ

カザフスタンでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
3.インターネット接続できるデバイス

カザフスタンでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にカザフスタンでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
カザフスタンの基本情報

カザフスタンは中央アジアに位置し、広大な面積を持つ国です。首都はアスタナ、主要都市はアルマトイです。多様な民族が共存し、石油や鉱物資源が豊富な国として知られています。
治安は比較的良好ですが、大都市ではスリや詐欺が発生することがあります。夜間の外出は注意が必要で、公共交通機関や観光地では貴重品の管理を徹底することが大切です。犯罪リスクは低いですが、警戒心を持って行動することが求められます。
| カザフスタンの基本情報 | |
| 首都 | アスタナ |
| 人口 | 約1,960万人 |
| 言語 | カザフ語、ロシア語 |
| 宗教 | スラム教(70.2%)、ロシア正教(26.3%)、仏教(0.1%)など |
| 通貨 | テンゲ(KZT) |
| 政体 | 共和制 |
カザフスタンの治安についてよくある質問

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カザフスタンは安全な国ですか?
一般的に比較的安全ですが、大都市ではスリや詐欺が発生することがあるので、観光の際は十分に注意が必要です。
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夜間の外出は安全ですか?
大都市では夜間の外出は避けた方が良い地域もあります。外出する際は明るい場所を選びましょう。
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スリや詐欺に遭わないためにはどうすればいいですか?
荷物は体に密着させ、注意を払いながら行動することが重要です。
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カザフスタンでトラブルに巻き込まれた場合、どうすればいいですか?
すぐに警察に連絡し、必要に応じて大使館に相談してください。
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カザフスタンへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう

カザフスタンではほとんどの地域が危険レベル1で、観光の際には安全に十分に注意する必要があります。特に観光地では、スリや窃盗の軽犯罪などの犯罪が発生しています。夜間の外出は出来るだけ避けた方が良いでしょう。カザフスタンの治安をチェックして、安全な旅を心がけてくださいね。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。

