
タイ旅行のパッキング中
「日本のコンセントはそのまま使えるの?」
「変圧器は必要なの?」
と悩み、手が止まっていませんか?
タイではさまざまなコンセントタイプに対応したマルチプラグの形状が一般的で、日本のAタイプのコンセントプラグはそのまま使える場所もあります。しかし、場所によって形状が異なるため、すべてのタイプに対応できる「マルチプラグ」を用意するのが最もおすすめです。
タイのコンセントタイプ一覧と注意点
タイプ | タイでの注意点 |
Aタイプ | 使える場所も多いですが、抜けやすく不安定なことがあります。 |
Bタイプ | Cタイプと似ていますが、穴のサイズが合わないことがあります。 |
B3タイプ | 古いホテルや地方でたまに見かけるタイプです。 |
BFタイプ | タイではかなり稀ですが、古い建物に残っていることがあります。 |
Cタイプ | タイで最も安定して使えるタイプです。 |
日本のプラグが物理的に「刺さる」場所であっても、差し込み口が緩く火花が出る危険があったり、同じホテル内でも場所によってコンセントの穴が異なったりします。この記事では、充電器や変圧器選びで迷うことがないように、タイのコンセントについて徹底解説します。
タイのコンセント、覚えておくのはこの3つだけ!

タイの電源事情は複雑に見えますが、「プラグの互換性」「変換プラグの必要性」「変圧器の要否」を抑えておけば大丈夫。
ここでは、タイ旅行前に必ず確認しておきたいコンセントの基礎知識を、3つのポイントに絞って解説します。。
日本のAタイププラグは使える場所もあるが注意が必要
日本で使っているAタイプのプラグは使える場所もありますが、そのまま使うのは避けてください。なぜなら、火災や故障の原因になるリスクが高いからです。
タイのコンセントは、複数の形状に対応できるように差込口が少し広めに作られています。そのため、日本のプラグを挿すとサイズが合わず、グラグラと不安定な状態になりがちです。
場合によっては隙間で火花が散ったり、接触不良で朝起きても充電できていなかったりすることがあります。安全のため、直接挿すのはやめましょう。
変換プラグは必須
タイ旅行にコンセント変換プラグは必須です。
タイでは場所によってコンセントの形状が異なるため、どのタイプにも対応できる準備が必要です。そのため、マルチ変換プラグを1つ持っていれば、どんなホテルのコンセントでも確実に利用できるので安心です。
マルチ変換プラグとは、ブロックのように形状を組み替えることで、世界中のコンセントに対応できる便利グッズです。家電量販店などで2,000円前後で購入できます。
<Cタイプのコンセント用の変換プラグ>

<マルチプラグ>

変圧器は基本不要、ドライヤーは要確認
変圧器は基本的には不要ですが、ドライヤーやヘアアイロンを持っていく方は注意してください。
iPhoneなどのスマホやPCは、世界中の電圧に対応している製品がほとんどです。一方で、熱を使ってスタイリングするヘアアイロンなどは、日本国内の電圧「100V」専用の製品をタイで使う場合には変圧器が必須。
220Vのタイで100V専用品を使うと、一瞬で煙が出て故障します。製品の表示を確認し、「100-240V」と書かれていればそのまま使えますが、そうでなければ海外対応品への買い替えがおすすめです。
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タイのコンセント形状は5種類

タイプ | 特徴 | タイでの注意点 |
Aタイプ | 縦長の平らなピンが2本 | 使える場所も多いですが、抜けやすく不安定なことがあります。 |
Bタイプ | 丸いピンが2本。Cタイプより少し太いのが特徴です。 | Cタイプと似ていますが、穴のサイズが合わないことがあります。 |
B3タイプ | 丸いピンが3本。三角形に配置されています。 | 古いホテルや地方でたまに見かけるタイプです。 |
BFタイプ | 四角いピンが3本。イギリスなどで使われる形状。 | タイではかなり稀ですが、古い建物に残っていることがあります。 |
Cタイプ | 丸いピンが2本。ヨーロッパでよく見る形状です。 | タイで最も安定して使えるタイプです。 |
タイのコンセントには、A・B・B3・BF・Cという5つの形状があります。日本は1種類だけなので、5種類もあると聞くと戸惑うかもしれません。
しかし、実際現地に行くと、「ほぼCタイプ」か「AとCの共用」がほとんどです。稀に古い建物でほかの形状が使われている程度なので、過度な心配は無用です。
もっとも一般的なのはCタイプ
タイ旅行で最もよく使い、トラブルが少ないのは「Cタイプ」です。
多くのタイのホテルでは、さまざまなプラグが刺さる「ユニバーサルタイプ」のコンセントを採用しています。しかし、日本のAタイプを刺すと穴が大きく、接触不良を起こすこともしばしば。
一方で、丸いピンのCタイプならガッチリとハマり、充電が途切れる心配がありません。安定性を求めるなら、Cタイプのプラグを使うのが確実です。
全ての形状に対応するマルチプラグが便利
どのプラグを用意すべきか迷ったら、マルチ変換プラグを選びましょう。
「Cタイプだけ持っていけばいい」と決めつけるのは危険。宿泊先が古い設備の場合、稀なB3タイプしか見当たらない可能性もゼロではありません。
マルチプラグが1つあれば、タイ国内のどんなコンセントにも対応できます。ほかの国へ旅行する際にも使えるため、最もコストパフォーマンスが良い選択と言えます。
【地域別】タイのコンセントの形状は?

タイ国内のコンセント形状に、地域ごとの大きな違いは基本的にありません。バンコクでもプーケットでも、基本的にはAタイプとCタイプが混在しています。
しかし、都市の発展度合いやホテルの築年数によって、遭遇しやすいコンセントのタイプに傾向があります。
ここでは、主要な3都市(バンコク、チェンマイ、プーケット)ごとの特徴を紹介します。
バンコク
バンコクは都会のため、最も日本のプラグが使える可能性が高い地域です。
近代的なホテルやデパートが多く、A・B・Cタイプすべてに対応した「ユニバーサルコンセント」が普及しています。新しいホテルであれば、変換プラグなしでそのまま挿せる確率が高いでしょう。
ただし、カフェや古い雑居ビルでは、差し込み口が緩くなっていることがあります。充電中にプラグが抜け落ちてしまうストレスを防ぐため、やはりCタイプの変換プラグがあると安心です。
チェンマイ
古都チェンマイでは、少し古いタイプのコンセントに出会うかもしれません。
歴史あるゲストハウスや、古民家をリノベーションしたカフェが多く残っているからです。リフォームされていれば問題ありませんが、壁のコンセントだけは昔のままというケースも珍しくありません。
稀に、丸い穴が3つある「B3タイプ」のような古い規格が残っていることもあります。古い建物に泊まる予定がある方は、念のためマルチ変換プラグをバッグに入れておきましょう。
プーケット
プーケットなどのリゾート地では、ホテルのランクによって事情が大きく異なります。
大型の高級リゾートホテルであれば、日本のプラグがそのまま使えるだけでなく、USBポートまで完備されていることがほとんどです。
一方で、ビーチ沿いのバンガローや安宿では、設備が老朽化していることがあります。海風の影響で金属部分が錆びていたり、差し込みが緩かったりすることもあるため、ガッチリはまるCタイプへの変換が推奨されます。
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タイで使えるコンセントの変換プラグないときの対処法

万が一変換プラグを忘れてしまっても、焦る必要はありません。ここでは、現地で電源を確保する方法を一緒に確認しましょう。
USBポートを使う
変換プラグが無いけどすぐにコンセントを使いたい場合、まずは部屋の中にUSBポートがないか確認してみてください。最近のタイのホテルでは、コンセントを使わずに直接充電できる設備が増えているからです。
特にバンコクの5つ星ホテルや、新築のホテルでは標準装備されています。ベッドサイドやデスク周りにUSBの差込口があれば、スマホの充電ケーブルを挿すだけで解決です。
ホテルで借りる
USBポートがない場合は、ホテルのフロントに頼ってみましょう。多くのホテルでは、宿泊客用の貸出アダプターを用意しているからです。
フロントで「Can I borrow a travel adapter?(トラベルアダプターを借りられますか?)」と聞いてみてください。在庫があれば、無料で貸してくれます。
最終的に現地で買うのも手
ホテルで借りられなかった場合の最終手段は、現地調達です。タイのコンビニやスーパーでは、手頃な価格で変換プラグが売られています。
ただし、簡易的な作りのものが多く、接触が悪いこともあります。品質や安全性を考えると、やはり日本から信頼できる製品を持っていくのがベストです。
あなたの電子機器は大丈夫?変圧器の要否をチェック!

タイの電圧は220Vで、日本の100Vとは異なります。もし対応していない日本製品をそのままコンセントに挿すと、一瞬で故障したり、火花が出たりする恐れがあります。
まずは、旅行に持っていく主な電子機器について、変圧器が必要かどうかを一覧で確認しましょう。
電子機器 | 変圧器可否 | 説明 |
iPhoneなどのスマートフォン | 不要 | 世界中の電圧に対応しているものがほとんど |
パソコン | ACアダプタが「100-240V」対応ならそのまま使える | |
ドライヤー | 必要 | 日本国内専用(100V)の製品が多いため注意が必要です。 |
ヘアアイロン | ||
デジタルカメラ | 不要 | 純正の充電器は海外対応しているケースが多い |
「100V」なら変圧器が必須
タイに持っていく製品本体や充電器の裏側に書かれている細かい文字をチェックしてください。「INPUT: 100V」とだけ書かれていれば、変圧器が必須です。
これは日本国内での使用のみを想定して作られているため、このタイプの製品にタイの220Vという強い電圧を流すと、内部の回路が焼き切れてしまいます。
特に注意が必要なのは、ドライヤーやヘアアイロンなどの熱器具です。変圧器は重くて高価なため、これらは変圧器を使うよりも、最初から「海外対応」の安価な製品を購入する方がおすすめです。
海外対応製品なら変圧器がなくてもそのまま使える
一方、表示に「INPUT: 100-240V」と書かれていれば、変圧器は一切不要です。
この表記は、「100Vから240Vまでの電圧ならどこでも使えます」という意味になります。一般的なスマートフォンやノートパソコン、カメラの充電、海外対応表記のあるドライヤーなどは、ほぼすべてこのタイプになっています。
つまり、これらの機器に関しては「変換プラグ」で差込口の形状さえ合わせれば、すぐに充電ができます。そのため、重たい変圧器を持ち歩く必要はありません。
タイのコンセントについてよくある質問
100均の変換プラグってどうですか?
使えますがメインでの利用はおすすめしません。100円ショップの製品は作りが簡素で、耐久性や精度の面で不安が残るからです。特にCタイプなどの丸いプラグは、サイズが微妙に合わず、コンセントから抜け落ちやすい傾向があります。日本の電源タップは使えますか?
日本の電源タップをそのまま使うのは、非常に危険ですので絶対にやめてください。日本の電源タップは、国内の電圧(最大125V程度)に耐えられるように設計されているからです。そこにタイの220Vという高い電圧を流すと、タップ自体が熱を持って溶けたり、発火したりする恐れがあります。モバイルバッテリーの充電はどうすればいいですか?
モバイルバッテリー本体の充電には、普段使っているスマホの充電器(ACアダプタ)を使えばOKです。モバイルバッテリーはUSB経由で充電する仕組みであり、充電器側が海外対応(100-240V)なら変圧器は不要だからです。変換プラグを使ってコンセントの形状さえ合わせれば、日本にいる時と同じ感覚で充電できます。電動シェーバーや電動歯ブラシは使えますか?
これらは製品によって対応状況が分かれるため、事前の確認が必須です。最新のモデルは海外対応(100-240V)になっていることが多いですが、少し前のモデルや国内専用モデルは「100V専用」の場合があるからです。故障を防ぐため、必ずチェックしましょう。
タイのコンセントは変換プラグがあると安心

タイのコンセント事情は、一度理解してしまえば難しくありません。「形状」と「電圧」、この2つさえ押さえておけば、現地でトラブルに遭うことはなくなります。
最後に、タイのコンセントのポイントをおさらいしましょう。
- 基本はCタイプ:日本のプラグ(Aタイプ)は不安定なため、Cタイプかマルチ変換プラグを用意する。
- マルチプラグが最強:場所による形状の違いに左右されず、どこでも確実に充電できる。
- 電圧は220V:スマホはそのまま充電OK。ドライヤーやヘアアイロンは海外対応品が必要。
これだけの準備があれば、ホテルの部屋に入ってから「充電できない!」と焦ることはありません。スマホの充電をしっかり確保して、タイの美しい景色や美味しいグルメを思う存分楽しんできてくださいね。



