
南太平洋の中央部に位置し、大小332の美しい島々で構成されるフィジー。旅行はもちろん留学先としても人気があるフィジーへ渡航する計画があるけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。
この記事では、2024年最新のフィジーの治安情報をまとめました。観光の注意点や安全対策などを解説するので、フィジーへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
【フィジーでトラブルに遭った時の緊急連絡先】
| 連絡先 | 電話番号 |
| 警察 | 917または919 |
| 消防・救急 | 911または910 |
| 在フィジー日本国大使館 | (679)330-4633 |
【最新情報】現在のフィジーの治安

フィジーは一般的に「美しい南太平洋の島国」というイメージがありますが、治安については油断は禁物です。過去には民族問題や政治問題が原因で4回のクーデターがあり、その結果経済が悪化し治安も厳しくなりました。そのため、現在でも一般犯罪には十分な注意が必要です。
政治的な混乱は現在のところ発生していませんが、いつどこで何が起こるかわからないことを考慮し、観光客は安全対策を心がけることが大切です。
【日本外務省の危険情報】
| 地域 | 危険レベル |
| ・首都圏(スバ市、ラミ町、ナシヌ町及びナウソリ町) ・西部地区のラウトカ市、ナンディ町(デナラウ除く)、バ町 | 1(十分注意) |
| 上記以外の地域 | なし |
フィジーで観光客が気を付けたい治安が悪い地域

首都圏
フィジーの首都圏であるスバ市、ラミ町、ナシヌ町、ナウソリ町では、治安に対して「十分注意」を意味するレベル1の警告が出ています。近年政治的な騒じょうは起きていませんが、人口が多いため、窃盗や強盗、暴行、家宅侵入が頻繁に発生しています。また、性的暴行や違法薬物の取引も増加しています。
早朝や夜間に1人で行動するのは避け、特に日没以降はタクシーを利用することをおすすめします。滞在先を留守にする際や就寝時には、しっかり施錠することが重要です。
西部
フィジーの西部地区、ラウトカ市、ナンディ町(デラナウを除く)、バ町では首都圏と同じくレベル1の警告が出ています。この地域は多くの外国人観光客が訪れるため、窃盗や強盗、暴行、家宅侵入などの犯罪が頻繁に発生しています。
首都圏と同様に、早朝や夜間の1人歩きを避けたり、日没後は徒歩ではなくタクシーを利用したりなどの対策を徹底しましょう。
治安が良い場所でも注意!フィジーで観光客が狙われやすい犯罪とその対策

1.強盗
フィジーでは、ホテルでの侵入強盗事件が発生しています。就寝中、開けていた窓から強盗が侵入し金品を奪われるなどのケースも少なくありません。
【対策】
- 監視カメラや警備員がいる安全なホテルを選ぶ。
- 客室の窓やドアの施錠をしっかり行い、貴重品はセーフティボックスに保管する。
- 部屋番号や名前を見知らぬ人に安易に教えない。
2.スリ、ひったくり、置き引きなど
首都圏内ではスリやひったくり、置き引きなどの窃盗に注意が必要です。公共交通機関でのスリをはじめ、複数人の男性に囲まれ羽交い絞めにされ、貴重品を奪われる凶悪なものまでさまざまな手口による被害が発生しています。
【対策】
- 特に夜間は人通りの少ない場所には立ち入らない。
- 不審な人物に注意を払う。
- できるだけ複数人で行動する。
3.詐欺
フィジーでは、詐欺が問題となっています。特に空港周辺や観光地では、観光客に安いホテルやツアーを紹介すると言って近づく偽ガイドがいます。またナンディ国際空港周辺では、料金メーターを使用しないタクシーが多く、観光客が利用すると法外な料金を請求されるトラブルが報告されています。
【対策】
- 信頼できるサービスを調べて利用する。
- タクシーでは必ずメーターを使っていることを確認する。
- 事前に料金確認・交渉する。
フィジーの緊急連絡先

万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはフィジー現地の緊急ダイヤルに通報しましょう。言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応しましょう。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
緊急連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
| 警察 | 917または919 |
| 消防・救急 | 911または910 |
在フィジー日本国大使館
| 電話番号 | 住所 |
| (679)330-4633 | G.P.O.Box 13045, Level 2, BSP Life Centre, Thomson Street, Suva |
フィジーに安心して渡航するための準備

1.海外旅行保険
フィジーへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.たびれじ
フィジー渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。また3か月以上滞在する場合は、在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
3.パスポートのコピーや連絡先のメモ
フィジーでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
4.インターネット接続できるデバイス
フィジーでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にフィジーでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
フィジーの基本情報

| 基本情報 | |
| 首都 | スバ |
| 人口 | 約929,770人 |
| 公用語 | 英語 |
| 宗教 | キリスト教がほとんど |
| 通貨 | フィジー・ドル |
| 政体 | 共和制 |
フィジーの治安についてよくある質問

-
夜間に外出しても大丈夫ですか?
夜間の外出は避けることをおすすめします。特に人通りの少ない場所や暗いエリアでは危険が伴います。
-
公共交通機関は安全ですか?
混雑時にはスリに注意が必要です。タクシーは信頼できる車両を選びましょう。
-
観光地での犯罪は多いですか?
人気の観光地でもスリや置き引きが発生します。周囲に気を配り、貴重品を目の届くところに置くことが重要です。
-
安全に旅行を楽しむためには?
常に周囲に注意を払い、出来るだけ複数人で行動するのがおすすめです。夜間の外出を控え、信頼できる交通手段を利用しましょう。
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フィジーへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう

フィジーはほとんどの場所で外務省による危険情報が発出されていないものの、首都をはじめとする特定のエリアでは治安が悪い場所も存在します。観光客を狙ったスリや窃盗などさまざまな犯罪が発生しているので、滞在中は十分に気を付けましょう。
フィジーの治安をチェックして、安全な旅を心がけてくださいね。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。

