プーケットのベストシーズンは目的別！高級ホテル半額の雨季も狙い目

プーケットの旅行の一般的なベストシーズンは11月～4月ですが、その時期は航空券もホテルも1年で1番高い…。

「本当にその時期しか楽しめないの？」
「費用を抑えたいけど、雨季に行ったら台無しになるんじゃ…」

そんな風に、決めかねていませんか？

実はプーケットのベストシーズンは、「旅の目的」と「予算」によって全く異なります。
最高の海を求めるなら乾季、5つ星リゾートに半額で泊まって静かに過ごしたいなら、あえて雨季を選ぶのも選択肢のひとつ。

このように、プーケットの乾季と雨季では、
海の透明度からホテルの宿泊費まで、体験の質と費用が50%以上も変わることがあります。

この記事では、単に乾季をおすすめするだけでなく、あなたの旅のスタイルに合わせて、どちらのシーズンが本当に最適なのかを具体的に解説していきます。

プーケットのベストシーズンは11月～4月の乾季

多くの人が「プーケットのベストシーズン」と聞いて思い浮かべるのが、まさにこの11月から4月にかけての「乾季」です。

その名の通り、雨が少なく、空気がカラッとしていて、
まるで絵に描いたような南国リゾートを満喫できる季節。

ここでは乾季が持つ最高の魅力と、それを最大限に楽しむための具体的な方法、そして知っておくべき注意点まで、詳しく解説していきます。

どんな人におすすめ？

乾季のプーケットは、その安定した気候から、基本的にどんな目的の旅行者にもおすすめできます。
特に、以下のような人にとっては最高のシーズンです。

• 初めてのプーケット旅行で絶対に失敗したくない人
• 一生の思い出を作りたいハネムーン
• 海の透明度を何よりも重視するダイビング・シュノーケリングが目的の人

この時期の最大の魅力は、なんといっても海の美しさです。
雨による土砂の流入がなく、波も穏やかなため、海の透明度は平均で25mを超えます。

特に、この時期にしか体験できないのが、世界中のダイバーが憧れるシミラン諸島でのダイビングです。
海の宝石箱と称されるこの場所は、海のコンディションが良い11月から5月上旬までの期間限定でしかオープンしません。

このシーズンに楽しみたいこと

乾季の穏やかな海を最も満喫できるアクティビティのひとつが、離島を巡るアイランドホッピングです。
特におすすめなのが、映画の舞台にもなった「マヤベイ」を含むピピ島への日帰りツアー。

波がほとんどない1月や2月に参加すれば、船酔いの心配も少なく、エメラルドグリーンの海を心ゆくまで楽しめます。
スピードボートを利用するツアーが主流で、ランチ込みのツアーも多いです。

こういった人気の離島ツアーは、Trip.comなどの予約サイトで事前に予約しておくと、現地で慌てることなくスムーズに参加できますよ。

注意点

最高の体験ができる乾季ですが、旅行費用が1年で最も高騰するシーズンでもあります。

特にクリスマスから年末年始、そして旧正月にかけての12月〜1月はピークシーズン中のピーク。
パトンビーチ沿いにある5つ星ホテルや人気ホテルでは、この時期の宿泊費が1泊30,000円を超えることも珍しくありません。

航空券も同様に価格が跳ね上がるため、もしこの最高のシーズンに旅行を計画するなら、少なくとも半年前からの予約がおすすめです。

5月～10月雨季はプーケットの穴場ベストシーズン

「雨季」と聞くと、「毎日雨で楽しめないんじゃ…」と敬遠してしまうかもしれません。

しかし、もしあなたが旅慣れたリピーターであったり、
費用を抑えて贅沢な体験をしたいと考えているなら、この5月から10月は最高の穴場シーズンに変わります。

なぜなら、この時期は航空券やホテルが劇的に安くなるだけでなく、観光客が少ないため、ゆったりと時間を過ごせるからです。

雨季の特性を理解して旅行を計画すれば、乾季とは全く違う魅力に満ちたプーケット旅行が実現できますよ。

どんな人におすすめ？

• 費用を抑えて長期滞在したいプーケットリピーター
• とにかく安く旅行したい学生グループ
• ビーチで泳ぐことより、5つ星リゾートでのんびり過ごしたいカップルや夫婦

「ビーチで毎日泳ぎたい！」という目的でなければ、雨季は最高のコストパフォーマンスを発揮します。
静かな環境で、自分だけの贅沢な時間を過ごしたい。そんな方にこそ、選んでほしいシーズンです。

このシーズンのメリット

雨季の最大のメリットは、なんといってもその圧倒的な費用の安さ。特に高級ホテルやヴィラは、驚くような価格で宿泊できることがあります。

例えば、プーケットの中でも特に予約が困難な最高級ヴィラ「キーマラ」。
乾季のピーク時には1泊10万円を超えることも珍しくありませんが、
観光客が少ない9月であれば、半額近い約5万円で宿泊できることもあります。

憧れのインフィニティプール付きヴィラに、浮いた予算で連泊する。
そんな夢のような体験が、雨季なら現実になります。

おすすめの過ごし方

雨季の過ごし方のコツは、スコールを前提に1日のスケジュールを組むことです。

プーケットの雨は、日本の梅雨と違って1日中降ることは稀。
午前中は晴れていることが多いので、その時間はホテルのプールサイドで読書をしたり、のんびりと過ごします。

そして、午後にザーッとスコールがやって来たら、屋内へ。
あらかじめ予約しておいた高級スパへ出かけ、雨が上がった頃には心も体もリフレッシュし、涼しくなった街へディナーに出かける。

こんな優雅な過ごし方ができるのも、雨季ならではの魅力です。

雨季でも楽しめる観光スポット

「雨の日はマリンアクティビティができないから、やることがない…」なんてことはありません。

プーケットには、雨の日だからこそ楽しめる、あるいは天候に左右されない魅力的なスポットがたくさんあります。

プーケット・オールドタウン

シノポルトガル様式のカラフルな街並みは、雨に濡れると一層しっとりとした趣を増します。おしゃれなカフェもたくさんあるので、雨宿りを兼ねて散策するのにぴったりです。

セントラル・プーケット

巨大なショッピングモールなら、雨を気にせず1日中過ごせます。最新のファッションからお土産、タイ料理、映画館まで、何でも揃っていますよ。

注意点

雨季の魅力をたくさんお伝えしましたが、もちろん注意点もあります。
それは、海のコンディションが不安定であることです。

特に雨量が多くなる9月は、パトン、カロン、カタといった西海岸の主要ビーチで波が高くなります。
遊泳危険を示す「赤旗」が立ち、ビーチで泳げない日が続くことも少なくありません。

そのため、「プーケット旅行の目的は、とにかく毎日ビーチで泳ぐこと！」と決めている方には、残念ながらこの時期は不向きです。

【番外編】イベントで選ぶプーケットのベストシーズン

快適さや費用の安さだけでなく、
「この時期にしか体験できない特別なイベント」に合わせて旅行の時期を決めるのも、旅の楽しみ方のひとつですよね。

プーケットには、世界的に有名なものから、少し風変わりでディープなものまで、魅力的なお祭りが存在します。

ここでは、旅の目的そのものになり得る、2つのユニークなイベントをご紹介します。

ソンクラーン（水かけ祭り）（4月）

ソンクラーンは、タイの旧正月にあたる毎年4月13日から15日にかけて、国を挙げて盛大に開催されるお祭りです。
もともとは仏像や年長者の手に水をかけて敬意を払い、お清めをするという伝統的な風習でした。

しかし、現在では「水かけ祭り」として世界的に有名になり、
この期間中は街の至る所で、国籍や年齢に関係なく誰もが水をかけ合う、無礼講のイベントと化します。

1年で最も暑い「暑季」に行われるため、水をかけられるのが最高に気持ち良いのですが、そのレベルは想像を絶します。
水鉄砲はもちろん、バケツや高圧ホースまで登場し、文字通り街中が水浸しに。

そのためスマートフォンやカメラの防水対策は必須中の必須です。

本気でずぶ濡れになって楽しみたい！というアクティブな方にとっては、最高の思い出になること間違いなしですよ。

ベジタリアンフェスティバル（9月～10月）

引用：タイ国政府観光庁

こちらは、プーケットに住む中国系の人々によって、
毎年9月下旬から10月上旬にかけて行われる、非常にユニークで少しディープなお祭りです。

この期間中、人々は9日間にわたって菜食を貫き、身を清めて神々に感謝を捧げます。
街中のレストランは黄色い旗を掲げ、期間限定の精進料理を提供します。

観光客にとっては普段は食べられないような、美味しいベジタリアン料理に出会えるのも楽しみのひとつです。

プーケットのベストシーズンは旅の目的によって変わる

この記事ではプーケットのベストシーズンについて、乾季と雨季、それぞれの本当の魅力と、旅のスタイルに合わせた選び方をご紹介しました。

最後に、ポイントを振り返っておきましょう。

• 最高の海と天候を求めるなら迷わず乾季（11月～4月）
• 費用を抑え、贅沢を求めるなら雨季（5月～10月）
• コスパと快適さのバランスを取るなら狙い目は11月と5月

このように「プーケットのベストシーズンは乾季一択」ではなく、
旅のスタイルと予算に合うベストシーズンがあることが分かりました。

プーケット旅行のプランを立てて、最高の思い出を作ってくださいね。