
ポーランド旅行を計画しているけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。
この記事では、2025年最新のポーランドの治安情報をまとめました。
渡航する際の安全対策などを詳しく解説するので、ポーランドへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
【ポーランドでトラブルに遭った際の緊急連絡先】
| 連絡先 | 電話番号 |
| 欧州共通緊急通報用電話番号 | 112 |
| 警察 | 997 |
| 救急 | 999 |
| 消防 | 998 |
| 在ポーランド日本国大使館 | (市外局番22)696-5000(代表)または5005(領事部) |
【最新情報】現在のポーランドの治安

ポーランドの犯罪発生率は日本より高いものの、欧米の主要国と比べるとそれほど高くはありません。
2000年代初頭には一時治安が悪化しましたが、警察の取り締まり強化により、現在は比較的安定しています。
2022年以降、国境からの不法入国が増えており、外国人による犯罪が増加しているとされていますが、全体的な治安の悪化は見られません。
しかし、窃盗や強盗などの財産犯罪や、薬物関連の犯罪は依然として存在しています。
また、経済成長に伴い、クレジットカードやインターネットを利用した詐欺や脱税などの経済犯罪も増加傾向にあります。
ポーランドの大都市では治安の悪いエリアに要注意

首都ワルシャワなどの大都市では、犯罪発生件数が多い傾向にあります。
観光客を含む外国人の被害も確認されているため、滞在の際は要注意です。特に以下のスポットを訪れる際は周囲に警戒してください。
- ワルシャワ中央駅周辺
- 公共交通機関の施設周辺や公共交通機関の車内
- 憲法広場や新世界通りの周辺(特に夜は注意してください。)
- 旧市街をはじめとする主な観光地
- スーパーマーケット、ショッピングモールなど
治安が良くても要注意!ポーランドで観光客が狙われやすい犯罪とその対策

1.スリ
日本人旅行者が最も被害に遭いやすい犯罪はスリです。
特に公共交通機関や観光地の飲食店、繁華街などで被害が多く見られます。
ワルシャワでは、空港から市中心部へ向かうバスや市電車内でスリ被害が頻発しています。
また、グループでの犯行や一瞬の隙をついた手口も多く、列車内で集団に囲まれて金品を奪われたり、財布を抜き取られたりするケースが報告されています。
・貴重品は分散する。
・死角となる場所に貴重品が入ったバッグを置かない。
・バッグは身体に密着させ、車道側を歩かない。
2.ぼったくりタクシー
観光客が気を付けたいのがぼったくりのタクシー。
空港の到着ロビーや街中では、旅行者に声をかけて高額な料金を請求する無許可のタクシー運転手がいるので要注意です。
また、流しのタクシーを利用する際にも同様のトラブルが報告されています。
この背景には、タクシー料金は商業契約と見なされるため、運転手は自由に料金を設定できます。
さらに現地の警察はタクシー料金のトラブルに関しては基本的に介入しない方針があるため、運転手と利用者間でのトラブルが絶えません。
・タクシー利用の際が配車アプリや空港やホテルなどで手配してもらう。
・乗車前に運転手に料金を確認する。
・支払い後も領収書で過剰な請求がないか確認する。
3.ぼったくりバー
ポーランドの主要都市のナイトクラブでは、詐欺被害が増えているため注意が必要です。
ポーランドには特定の歓楽街はありませんが、一部の店ではストリップ・ショーが行われており、外国人観光客が狙われやすいです。
詐欺の手口には、高額な請求をするストリップ・ショーやシャンパンの提供、酔わせて高額なカード決済をさせる方法、ポーランド語が分からない観光客に複数回のカード決済をさせるケースなどがあります。
・提供されるサービスの金額を事前に確認する。
・客引きの勧誘は断る。
・飲酒量など自己管理に注意する。
4.違法薬物
特に若者の間で大麻や覚せい剤、デザイナー・ドラッグといった違法薬物の使用が問題になっており、治安機関はこれらの薬物に対して厳しい取り締まりを行っています。
外国人旅行者が興味本位で関わることもありますが、これは非常に危険です。
・不審な人物には近づかない
・違法薬物を勧められても手を出さない。
5.クレジットカードの不正使用
クレジットカードの紛失や盗難によって、不正な買い物が行われることがあります。
また、カード情報をスキミングされると、データが不正に読み取られて悪用されることもあります。
・クレジットカードが盗難に遭った場合は速やかに使用停止手続きをする。
・カード挿入口に不審な機器が取り付けられていないか確認する。
・自分の目の届くところで決済が行われるようにする。
ポーランドの緊急時の連絡先一覧

ポーランドでトラブルに遭遇した場合、役立つ連絡先をいくつか紹介します。
これらは、ポーランド旅行中にトラブルや緊急事態に遭遇した際に頼りになります。
大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
緊急連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
| 欧州共通緊急通報用電話番号 | 112 |
| 警察 | 997 |
| 救急 | 999 |
| 消防 | 998 |
在ポーランド日本国大使館
| 電話番号 | 住所 |
| (市外局番22)696-5000(代表)または5005(領事部) | ul. Szwoleżerów 800-464 Warszawa |
ポーランド旅行を安心して楽しむための準備

ポーランドは欧州の中でも比較的治安が良いとされているものの、万が一の時のためにしっかりと安全対策をしましょう。
ここでは、ポーランドで安全を守るための準備を紹介します。
1.海外旅行保険
ポーランドへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。
海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。
また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.パスポートのコピーや連絡先のメモ
ポーランドでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。
万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。
連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
3.たびレジ
ポーランド渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。
また3か月以上滞在する場合は、在留届を提出してください。
3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
4.インターネット接続できるデバイス
ポーランドでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。
Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にポーランドでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
ポーランドの基本情報

| 基本情報 | |
| 首都 | ワルシャワ |
| 人口 | 約3,768万人 |
| 言語 | ポーランド語 |
| 宗教 | カトリック |
| 通貨 | ポーランド・ズウォティ |
| 政体 | 共和制 |
ポーランドの治安についてよくある質問

-
ポーランドの治安は安全ですか?
一般的にポーランドは安全な国ですが、大都市ではスリや詐欺が発生することがあります。
-
夜間に外出しても大丈夫ですか?
人通りの多い場所では比較的安全ですが、暗い路地や人気のない場所は避けた方が良いです。
-
スリに遭うことはありますか?
はい、特に公共交通機関や観光地でスリの被害が多いです。貴重品は身につけておきましょう。
-
旅行中に紛失したものはどうすればいいですか?
紛失や盗難に遭った場合は、すぐに警察に届け出て、必要に応じてカード会社にも連絡しましょう。
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ポーランドへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう

ポーランドでは外務省による危険レベルが発出されていないため、比較的治安が良いとされていますが、特定の地域やスポットでは治安が悪い場所も存在します。
観光地でもスリや窃盗などさまざまな犯罪が発生しているので、滞在中は十分に気を付けましょう。
ポーランドの治安をチェックして、安全な旅を心がけてくださいね。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。

