リトアニアの治安は良い？悪い？ヴィリニュスで身を守る防犯対策3選

リトアニアの治安は安定しており、旅行者にとって比較的安全です。一般的な観光地や主要都市では警察の存在や監視カメラの設置など、治安維持に積極的な取り組みが行われています。ただし、観光客が集中する場所では注意してください。

この記事では、リトアニアの治安に関する情報をわかりやすく解説します。

【リトアニアでトラブルに遭遇した時の連絡先】

最新！リトアニアの治安・安全に関する情報

2024年10月現在、リトアニアへの渡航を制限されるような事態は発生していません。念のためリトアニアに渡航する際は、外務省の海外安全ホームページを必ずチェックすることをおすすめします。

引用：外務省海外安全ホームページ

1.ヴィリニュス：歴史と文化が息づく首都

ヴィリニュスはリトアニアの首都であり、人気のある観光地です。旧市街は世界遺産に登録されており、多くの観光客が訪れます。治安はおおむね良好で、欧州の他の主要都市と比較しても安全だといえます。

観光客が多い場所ではスリや置き引きに注意が必要です。ゲディミナス大通りやピリエス通りなどの人気スポットでは警戒を怠らないようにしましょう。夜間も比較的安全ですが、深夜の一人歩きは避け、帰りが遅くなる場合は信頼できるタクシーを利用することをおすすめします。公共交通機関も安全ですが、混雑時には身の回りの品に気をつけましょう。

2.カウナス：学生の街

カウナスはリトアニア第二の都市で、多くの大学が集まる学生の街として知られています。治安は比較的良好で、市の中心部は昼夜を問わず安全に過ごせます。リベルテス通りやヴィリニュス通りなどの主要な歩行者天国エリアは、警察のパトロールも頻繁で安心です。

ただし、学生が多いことから、週末の夜には酔った人々とのトラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。また、中央駅周辺やアレクソタス地区などの一部エリアでは、夜間の一人歩きを避けるのが賢明です。

3.クライペダ：港町の魅力と治安の良さ

クライペダはリトアニア最大の港町で、バルト海に面した魅力的な観光地です。治安は全般的に良好で、旧市街や港周辺は安全に散策できます。テアトロ広場やリエトゥヴニンク通りなどの中心部は昼夜問わず比較的安全ですが、港湾地域では夜間の一人歩きには注意が必要です。

クライペダは小規模な都市であることもあり、大都市と比べると犯罪率は低めです。海沿いの遊歩道や古い倉庫街など、街の魅力を安心して楽しめるるでしょう。

リトアニアの治安が良い3つの理由

1.効果的な法執行システム

リトアニアの治安の良さは、効果的な法執行システムに支えられています。警察力の強化と現代的な犯罪対策技術の導入により、犯罪の抑止と迅速な対応が可能になっています。2004年のEU加盟以降、警察組織の近代化と国際協力の強化が進み、組織犯罪や越境犯罪への対策が向上しました。

これらの取り組みの結果、リトアニアの犯罪率は年々低下。とくに、暴力犯罪の発生率は欧州の平均を下回っています。

2.経済成長と社会福祉の充実

リトアニアの治安の良さは、安定した経済成長と充実した社会福祉制度にも起因しています。EU加盟後の経済発展により、国民の生活水準が向上しました。IT産業を中心とした新たな雇用創出が、若年層の安定した収入源となっています。

教育の無償化や医療制度の充実など社会福祉の拡充により、貧困率が低下。社会的格差が縮小しています。これらの要因が、経済的動機による犯罪の減少につながっています。

3.政治的安定性と国際協力

リトアニアの治安の良さは、政治的安定性と国際協力の強化にも関係しています。1990年の独立回復以降、民主主義制度が着実に根付き、政治の透明性と説明責任が向上しました。これにより、政治腐敗や組織犯罪との結びつきが減少し、法の支配が強化されています。

NATOやEUへの加盟により、国際的な安全保障体制が確立され、国境管理や情報共有が効率化されました。とくに、サイバーセキュリティ分野での国際協力が進んでおり、オンライン犯罪への対策も強化されています。

リトアニアで警戒すべき3つの治安トラブル

リトアニアで日本人旅行者が巻き込まれやすい、3つの犯罪を知っておきましょう。

1.置き引き・スリ

観光客の多いヴィリニュスの地下鉄やバス内、観光スポット周辺で頻発しています。日本人旅行者は周囲への警戒心が比較的低く、カメラやスマートフォンを外に見えるように持っていることが多いため、狙われやすい傾向にあります。

レストランやカフェでバッグを椅子の背もたれに掛けたり、床に置いたりする習慣が災いとなることも。犯罪者は通常2〜3人のグループで行動し、1人が注意を引きつけている間に、別の人物が貴重品を抜き取るといった手口が一般的です。

2.ニセ警官による詐欺

偽の警官が「このエリアで偽札や盗難が多発している」などと声をかけ、財布やパスポートの確認を求めてくる手口です。日本人旅行者は警察官に対する信頼が厚く、要求に応じやすい傾向があるため、標的にされやすくなっています。

犯人は本物そっくりの警察手帳を見せたり、正式な制服に似た服装をしていたりするため、見分けるのが困難です。チェックを装って財布の中身を確認し、後で気づくと現金がなくなっているというケースや、「確認のため」と言って財布ごと持ち去るケースもあります。

3.ぼったくりタクシー

正規のタクシーを装った白タクや、遠回りをして料金を水増しする悪質なタクシードライバーによる被害です。日本人旅行者は英語でのコミュニケーションに不安がある場合が多く、料金交渉や経路の確認が十分にできないことが被害につながっています。空港や主要駅周辺で、疲れている旅行者を狙って「特別料金で市内まで運ぶ」などと声をかけてくるケースが報告されています。

リトアニアで警戒すべき治安が不安定な地域

首都ヴィリニュスのナウジニンカイ地区は、過去に犯罪率が比較的高かったため、夜間の一人歩きは避けるべきです。カウナスでは、中央駅周辺やヴィリヤンポレ地区で夜間に注意が必要です。

ただし、これらの地域でも日中は概ね安全です。一般的な都市部での注意（貴重品の管理、人混みでの警戒など）を払えば、大きな問題はありません。全体として、リトアニアの治安は良好で、極端に危険な地域はないと言えます。

治安のよいリトアニアで守りたい防犯対策3つ

リトアニアで安全に旅行するための防犯対策を3つ紹介します。

1.貴重品の管理を徹底する

リトアニアでスリや置き引きに遭わないためには、自分の荷物に常に注意を払うことが重要です。財布やパスポート、カメラなどの貴重品は混雑した場所では特に注意し、なるべく身体に近いところに保管しましょう。無用な現金やカードはホテルのセーフティボックスに預けるなど、必要なものだけを持ち歩くようにしましょう。

2.夜間に出歩かない

全体的にリトアニアの治安は良いですが、深夜に一人で歩くことは避けるべきです。特に人通りが少ない場所や裏通りは避けて、明るくて人の多い道を選ぶようにしましょう。

3.旅行保険に加入する

何か問題が起こった時に備え、旅行前に旅行保険に加入することをおすすめします。病気や怪我、盗難など、不測の事態に備えて保険に加入しておくと、安心して旅行を楽しむことができるでしょう。

治安のよいリトアニアで知っておきたい連絡先

リトアニアでトラブルに遭遇した場合に役立つ連絡先をいくつか紹介します。これらは、リトアニア旅行中にトラブルや緊急事態に遭遇した際に頼りになります。

在リトアニア日本国大使館

住所： M.K.Ciurlionio st. 82b, LT-03100 Vilnius, Lithuania
電話： +370-5-231-0462
営業時間：月～金 9:00～12:30、13:30～17:00

緊急時

警察：112
消防：112
救急：112

リトアニアの基本情報

リトアニアの治安に関するよくある質問

リトアニア旅行に関する情報は、こちらの記事が参考になります。
→リトアニアの人気観光スポット・旅行ガイド

治安の良いリトアニアに出掛けよう！

リトアニアは一般的に治安の良い国とされています。観光地や主要都市では警察の存在感も高く、安全な環境で旅行を楽しめるでしょう。

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