
コロニアル建築が立ち並ぶレトロな街並みや、美しいリゾート地が魅力のキューバ。
そんなキューバに行ってみたいけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。
この記事では、2025年最新のキューバの治安情報をまとめました。
最新の治安の様子や渡航する際の安全対策などを解説するので、キューバへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
キューバでトラブルに遭った際の緊急連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
| 警察 | 106 |
| 消防 | 105 |
| 救急 | 104 |
| 在キューバ日本国大使館 | 7204-3355 |
【最新情報】キューバの治安は悪化している

キューバは中南米の中では比較的治安が良いとされてきましたが、それを裏付ける統計資料は存在せず、実際の治安状況はイメージよりも悪い傾向にあります。
その背景には、経済制裁による物不足や新型コロナウイルスの影響で社会活動の停滞などが挙げられます。
最近では、警察官が殺害されて拳銃が奪われる事件や、外国人観光客が狙われる凶悪事件が発生しており、日本人が被害を受ける事案もあります。
日本外務省によるキューバの危険情報は現在発出されていませんが、渡航する際は十分に注意が必要です。
キューバで特に注意したい治安の悪いとされるスポット

ハバナ市内中心部
ハバナ市内の治安は注意が必要です。
強盗事件は主に防犯カメラが少ない夜間に多く発生しますが、最近では昼間でも凶悪犯罪が見られています。
特にハバナの旧市街、セントロ・ハバナ区、ベダード区などの中心部で発生しています。
昼間や自宅内でも強盗被害が報告されています。
よく狙われるのは現金やデジタルカメラ、ショルダーバッグ、携帯電話です。観光客が1人または2人で歩いている際に襲われることが多いため、常に警戒心を持って行動することが大切です。
ハバナ県内外の海岸やプラヤ・デル・エステ
ハバナ県内外の海岸やプラヤ・デル・エステでは、特に夏期に観光客が多く訪れるため注意が必要です。
海水浴場やレストラン、ホテル、観光地、土産物店、クラブなど、外国人が集まる場所ではカメラや手提げバッグの置き引きが頻繁に発生しています。
また、レストランで足元や椅子の背もたれに置いた物を盗まれることもあります。
そのため、自分の持ち物は常に身につけておくことが重要です。
スマートフォンをテーブルの上に放置することは避け、常に注意を払うようにしましょう。
治安が不安定なキューバで観光客が狙われやすい犯罪とその対策

1.詐欺
キューバでは、闇両替商による詐欺が発生しています。
彼らは「銀行よりも良いレートで両替できる」と言って近づいてきますが、実際には不利なレートで両替されたり、渡した外貨を持ち逃げされることがあります。
また正規の両替所で両替した後、ホテルに戻って金額を確認すると、現金が足りなかったという事例も報告されています。
こうした詐欺を避けるためには、必ず正規の両替所を利用し、両替後はその場で金額を確認することが重要です。
安全な取引を心掛けることで、詐欺被害を防ぎましょう。
2.強盗・窃盗
キューバでは、強盗や窃盗の発生も多く報告されています。
例えば、空港でのスーツケースが壊され、現金や貴重品が盗まれる事件や、レストランで椅子の背もたれに掛けたカバンから旅券と携帯電話が盗まれる事例があります。
また、ビーチにバッグを置いたまま写真を撮っている隙に持ち去られたり、夜間に裏通りを歩いているときに襲われることもあります。
対策としては、貴重品は常に身につけておくこと、バッグを目の届く場所に置くことが重要です。
また、知らない人に話しかけられた際は警戒し、混雑した場所では財布やバッグから目を離さないようにしましょう。
夜間の外出は控え、特に人通りの少ない場所は避けることが安全に繋がります。
3.ぼったくり
観光客が被害に遭いやすいのがぼったくりです。
例えば、レストランで料金を確認せずに注文した結果、通常より高い請求を受けることがあります。
またタクシーを利用する際に事前に料金を確認しないと、ぼったくられることがあります。
さらに、親しげに近づいてきた人物に道案内を装われ、その後食事を奢らされたり、共犯者が経営する飲食店に連れて行かれて高額な請求を受けるケースもあります。
こうした被害を防ぐためには、料金を事前に確認することが重要です。
また、知らない人からの誘いには慎重に対応し、信頼できる場所での食事を心掛けましょう。
キューバの緊急時の連絡先

万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはキューバ現地の緊急ダイヤルに通報しましょう。
言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応しましょう。
大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
緊急連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
| 警察 | 106 |
| 消防 | 105 |
| 救急 | 104 |
在キューバ日本国大使館
| 電話番号 | 住所 |
| 7204-3355 | Centro de Negocios Miramar, Edificio No.1, 5to. piso, Ave. 3ra., esq. a 80, Miramar, Playa,La Habana, Cuba |
キューバ観光で注意したい3つのポイント

1.基本的な心構え
キューバでは、社会主義体制を維持するために「革命防衛委員会(CDR)」という隣組組織が存在し、住民同士が互いに監視し合うシステムが導入されています。
このため、滞在中は自分の行動が常に見られていると考えた方が良いでしょう。
軽率な行動を避けるためにも、周囲に配慮しながら行動することが大切です。
安全に過ごすためには、現地の文化やルールを理解し、慎重に行動しましょう。
2.宿泊施設について
キューバでの宿泊について、通常のホテルに泊まる場合は特に問題ありませんが、民宿であるカサ・パルティクラル(Casa Particular)に関しては注意が必要です。
キューバ政府から許可を受けた施設のみが外国人を宿泊させることができ、無許可の民宿に宿泊することは違法です。
無用なトラブルを避けるため民宿に宿泊する予定がある場合は、必ず事前にその施設が許可を得ているか確認し、信頼できる宿泊先を選ぶことが大切です。
3.写真撮影は慎重に
キューバでは、軍事施設や警察や消防署を含む公安施設の写真撮影が禁止されています。
また、主要な幹線道路や橋、特定の場所でも撮影が禁止されていることがあります。
撮影禁止の表示がある場所では、必ず確認して従うことが大切です。
キューバの基本情報

| 基本情報 | |
| 首都 | ハバナ |
| 人口 | 約1,121万人 |
| 言語 | スペイン語 |
| 宗教 | 原則として自由 |
| 通貨 | キューバ・ペソ |
| 政体 | 共和制(社会主義) |
キューバの治安についてよくある質問

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キューバは安全な国ですか?
一般的にキューバは比較的安全と言われていますが、それを裏付ける統計はありません。観光で訪れる際は強盗や窃盗などの犯罪には注意が必要です。
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夜間に外出しても大丈夫ですか?
夜間の外出は避けることをおすすめします。特に人通りの少ない場所は危険です。
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タクシーは安全ですか?
必ず正規のタクシーを利用しましょう。ぼったくり防止のために事前に料金を確認することも大切です。
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宿泊施設の選び方は?
正規のホテルや政府認可のカサ・パルティクラルに宿泊することが安全です。無許可の宿は避けましょう。
そのほかキューバ旅行に関する役立つ記事はこちら
キューバ旅行に必要な費用はいくら?安い時期とベストシーズンを解説
キューバへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう

キューバでは外務省によう危険レベルが発出されておらず比較的治安が良いとされていますが、実際の治安の詳細な状況は不透明です。
特定の地域やスポットでは治安が悪い場所も存在します。
観光地でもスリや窃盗などさまざまな犯罪が発生しているので、滞在中は十分に気を付けましょう。
キューバの治安をチェックして、安全な旅を心がけてくださいね。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。

