
南米・ペルーへの旅行を計画しているけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。この記事では、2024年最新のペルーの治安情報をまとめました。危険レベルの詳細や渡航する際の安全対策などを解説するので、ペルーへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
【ペルーでトラブルに遭った時の緊急連絡先】
| 連絡先 | 電話番号 |
| 警察 | 105 |
| 救急 | 116 |
| 消防 | 106、116 |
| 在ペルー日本国大使館 | (51-1)219-9500 |
ペルーの現在の治安は危険レベル1~3

日本外務省は2024年10月現在、ペルーの危険レベルを1~3に設定しています。レベル1は「十分注意」、レベル2は「不要不急の渡航中止」、レベル3は「渡航中止勧告」で、地域によって危険レベルが異なります。そのため、ペルーに渡航する際は滞在する地域がどの危険レベルに設定されているかを十分に確認する必要があります。
2022年12月からペルーではボルアルテ政権への抗議が激化し、政府は全国に非常事態宣言を発出。2023年1月以降は対象地域を縮小しつつ、主に南部でこの宣言が続きましたが、抗議は次第に減少しました。
2023年9月3日には全ての非常事態宣言が終了したものの、ペルーの情勢は変わりやすく、抗議活動が突然再燃する可能性があるため、常に最新の情報に注意を払いましょう。
ペルーは地域により治安状況が異なる

ペルーは地域により異なる危険レベルが設定されています。首都・リマでは、「十分注意」を意味する危険レベル1に指定されています。そのほかの観光客が訪れる都市でも危険レベルが設定されているため、ペルーには特別に安全といえる地域はないと言えるでしょう。
レベル3(渡航中止勧告)
- フニン州の一部地域(ワンカヨ郡、コンセプシオン郡の一部地域及びサティポ郡)
- ワンカベリカ州タヤカハ郡及びチュルカンパ郡
- アヤクチョ州ワンタ郡及びラ・マル郡
- クスコ州コンベンシオン郡の一部地域
- コロンビアとの国境地帯(ロレト州プトゥマヨ郡)
レベル2(不要不急の渡航中止)
- コロンビア及びブラジルとの国境地帯(ロレト州マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡)
- アマソナス州コンドル山脈のエクアドルとの国境地帯
レベル1(十分注意)
- 首都・リマ
- プーノ州
- レベル2~3に含まれないその他の地域すべて
ペルーの首都・リマの治安は?

ペルー観光の拠点となる首都・リマでは貧困地域を中心に一般犯罪が多発しています。特に拳銃を使った殺人や強盗、窃盗が増加しており、抵抗したために殺されるケースもあります。また、ベネズエラ人など外国人による犯罪も目立っています。
さらに中心部では、政府関連施設の近くでデモや抗議が頻繁に行われており、治安当局との衝突が発生することもあります。その結果道路や空港が閉鎖されたり、人気観光地であるマチュピチュへの鉄道が運行停止になることも考えられるため、十分な注意が必要です。
ペルーで観光客が巻き込まれやすい犯罪とその対策

スリ・置き引き・ひったくり
近年、リマを含むペルー各地で増加しているのが、観光客を狙ったカバンのひったくりです。犯行手口は通行中に背後から突然カバンを奪ったり、声をかけられて注意が逸れた隙に奪取するものです。特に、レストランやホテル、空港、バスターミナルでの被害が目立っています。
【対策】
- 人通りの多い明るい場所を選んで移動する。
- 歩きながらスマートフォンを使わない。
- バッグや貴重品は常に手元に置き、離れないようにする。
- 不審な人物や状況に注意する。
強盗
拳銃を使用した強盗事件は、犯人はバイクに乗り、通行人に拳銃を突きつけて金品や携帯電話を奪う手口や、信号待ちの車両の窓を割って所持品を盗むことが目立っています。また、高級腕時計を着けた人や銀行から多額の現金を引き出した人を狙い、複数の犯人が後をつけてホテル前で襲うケースも。
タクシー強盗も増えており、流しのタクシーに乗った際に人気のない場所へ連れ込まれたり、ATMに連れて行かれて現金を奪われることがあります。
【対策】
- 高級品や現金は目立たないようにしまい、必要最低限の金額だけを持ち歩く。
- 配車アプリを利用する。
- 出来るだけ複数人で行動する。
ペルーの緊急時の連絡先

万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはペルー現地の緊急ダイヤルに通報しましょう。言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応しましょう。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
緊急連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
| 警察 | 105 |
| 救急 | 116 |
| 消防 | 106、116 |
在ペルー日本国大使館
| 電話番号 | 住所 |
| (51-1)219-9500 | Av. San Felipe 356, Jesús María, Lima, Perú |
ペルーに安心して渡航するための準備

近年治安が不安定なペルーでは、渡航する場合は万が一の時のための準備をしましょう。ここでは、ペルーで安全を守るための登録やアイテムを紹介します。
1.海外旅行保険
ペルーへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.たびれじ
ペルー渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。また3か月以上滞在する場合は、在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
3.パスポートのコピーや連絡先のメモ
ペルーでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
4.インターネット接続できるデバイス
ペルーでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にペルーでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
ペルーの基本情報

| 基本情報 | |
| 首都 | リマ |
| 人口 | 約3,297万人 |
| 言語 | スペイン語 |
| 宗教 | 主にカトリック |
| 通貨 | ソル |
| 政体 | 立憲共和制 |
ペルーの治安についてよくある質問

-
ペルーは安全ですか?
ペルー全土では日本政府による危険レベル1~3が発出されています。そのため、危険レベルが高い都市はもちろん、リマや観光地でも十分に注意が必要です。
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どのような犯罪が多いですか?
ひったくりや強盗、スリが多発しています。特に観光客を狙った手口が多いので、常に警戒が必要です。
-
安全に旅行するためのアドバイスはありますか?
貴重品は分散して持ち歩く、人通りの多い明るい場所を選ぶ、夜間の外出を避ける、タクシーは配車アプリを利用するなどが挙げられます。
-
観光地での注意点は?
マチュピチュなどの観光地では人混みが多いため、荷物の管理に注意が必要です。特に貴重品は身体の前に抱えるようにしましょう。
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ペルー全土では危険レベル1~3が発出されています。首都・リマやマチュピチュなどの観光地では、観光客を狙ったスリや窃盗の軽犯罪から凶悪犯罪までさまざな犯罪が発生しています。現地では出来るだけ目立たないように行動したり、夜間の外出を避けましょう。
ペルーの治安をチェックして、安全な旅を心がけましょう。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。

