ペトラ遺跡をはじめ、さまざまな古代遺跡が冒険心をくすぐる国・ヨルダン。壮大な景色を一目見ようとヨルダン旅行を計画しているけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。
この記事では、2024年最新のヨルダンの治安情報をまとめました。危険レベルの詳細や渡航する際の安全対策などを解説するので、ヨルダンへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
【ヨルダンの緊急連絡先】
連絡先 | 電話番号 |
警察・救急・消防 共通 | 911(英語も可) |
在ヨルダン日本国大使館 | (市外局番06)593-2005 |
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ヨルダンの治安・安全に関する最新情報
日本外務省は2024年10月現在、ヨルダンの危険レベルを1~2に設定しています。レベル1は「十分注意」、レベル2は「不要不急の渡航中止」です。ヨルダンでは治安が比較的安定しているものの、シリア・イラクとの国境地帯では、依然として治安が不安定なため近づかないでください。
また、都市部や観光地においてはテロの可能性も0ではありません。特に外国人が多く集まる公共施設ではテロが起きうるということを留意した上で行動するようにしましょう。
地域による危険レベル | |
シリア及びイラクとの国境地帯 | レベル2:不要不急の渡航は止めてください。 |
その他の地域 | レベル1:十分注意してください。 |
治安が安定している場所でも注意!ヨルダンで警戒すべき3つの犯罪
1.窃盗
空き巣や強盗、ひったくりは特に首都・アンマン市内のビジネス街や高級住宅街であるスウェイフィーヤ、シュメイサーニ、アブドゥーン、ウンム・ウゼイナ地区で多発しています。なお帰宅した際にドアが壊れていたり、侵入された形跡があったりしたら、まだ犯人が部屋に留まっている場合があるので、部屋には入らず警察に通報するなど慎重に行動しましょう。
【対策】
- 宿泊先を選ぶ際は、侵入が難しい上層階を選ぶ。
- 外出時や常に玄関ドアや窓を施錠する盗難は施錠忘れから起こることが多いです。
- 貴重品は分散して保管する。
2.ひったくりや路上強盗
日中でも路上でのひったくりや強盗が発生することがあります。犯人は車やバイクなどで後ろから近づき、突然かばんを奪います。抵抗すると場合によっては引きずられ、大けがを負うケースもあるので注意が必要です。
【対策】
- 外出先では注意を怠らない
- 貴重品は車道の反対側に持つ。
- 万が一ひったくりや強盗に遭った場合、抵抗せず冷静に対処する。
3.性犯罪
ヨルダンでは性犯罪が年間5,000~6,000件発生しているとされ、警察に被害届が出されないケースが多いです。ヨルダン人や外国人を問わず、性犯罪や性的嫌がらせ(声かけ、追従、身体接触など)が多発しており、日本人女性も被害に遭っています。観光地では、雇った男性ガイドが女性観光客に対して犯行を行う事例もあります。
【対策】
- ホテルやアパートの閉鎖された場所で異性と2人きりになるのは避ける。
- 不審な行動をする相手にはきっぱり断る。
- 万が一の場合は大声を出したり逃げる。
- 露出の多い服装は避ける。
- タクシーでは助手席に座らない。
ヨルダンで特に注意したいエリアの治安情報
ヨルダンはほとんどの地域で危険レベル1とされていますが、地域やエリアによって詳細な治安状況が異なります。ここでは、地域やエリアによって起きやすい犯罪や注意点を解説します。
ペトラ遺跡周辺
世界遺産のペトラ遺跡周辺では、観光客を狙ったぼったくりに注意しましょう。特に移動手段であるロバのぼったくりによるトラブルが発生するケースがあります。遺跡の頂上まで載せていくといいながら、途中で追加料金を要求するなどの手口が多いです。そのため、しつこく勧誘されても断るのが良いでしょう。
また、観光地での声掛けや身体接触などの性的な嫌がらせも横行しています。特に女性は露出の多い服を避けたり、単独で行動しないようにしましょう。
アンマン市内の高級エリア
首都アンマンは比較的治安が良いとされていますが、特に高級住宅街やビジネス街で空き巣や強盗などの犯罪が多発しています。そのため、宿泊先でも施錠はしっかりとしましょう。また、道端ではひったくりの被害も多いので、夜間の外出はできるだけ避け、人通りのある場所や明るい道を選びましょう。
シリア・イラクの国境
シリア・イラクの国境はヨルダンの中でも危険レベル2に設定されており、治安は非常に不安定なため、不要不急の渡航は中止とされています。立ち入ることはもちろん、このエリアには絶対に近寄らないようにしましょう。
治安が不安定なヨルダンでの3つの防犯対策
1.テロに対する心構え
ヨルダンは治安が不安定な中東諸国と隣接しているため、いつどこでテロが起きるかは予測できません。過去には観光客が巻き込まれたテロも複数発生しています。日本人も標的になりえることを十分に認識し、テロ被害に遭わないように常に最新の治安情報を確認してください。
2.身なり・所持品の管理の徹底
ヨルダンでは、高級品を身に着けず目立たない服装や露出の少ない服装を心がけましょう。スマートフォンやカメラの使用もできるだけ人目につかないようにするのが良いでしょう。財布には必要最低限の現金のみを入れ、貴重品はボディバッグなどに入れ体から離さないでください。
3.宿泊先の安全
宿泊先は、セキュリティが整った大手インターナショナルホテルチェーンを選びましょう。24時間警備体制や監視カメラがある施設を優先し、部屋は3階から6階の中間階を選ぶと良いでしょう。部屋では見知らぬ人のノックには応じず、パスポートのコピーは別の場所に保管してください。また、客室のセーフティボックスも完全には信頼しない方が安心です。
ヨルダン旅行を安心して楽しむためのアイテム3選
ヨルダンへ渡航する場合は、しっかりと安全対策をしましょう。ここでは、ヨルダンで安全を守るための3つのアイテムを紹介します。
1.海外旅行保険
ヨルダンへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.パスポートのコピーや連絡先のメモ
ヨルダンでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
3.インターネット接続できるデバイス
ヨルダンでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にヨルダンでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
ヨルダン渡航前には「たびれじ」に登録しよう
ヨルダン渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。また3か月以上滞在する場合は、在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
ヨルダンの緊急時の連絡先
ヨルダンでトラブルに遭遇した場合、役立つ連絡先をいくつか紹介します。これらは、ヨルダン旅行中にトラブルや緊急事態に遭遇した際に頼りになります。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
連絡先 | 電話番号 |
警察・救急・消防 共通 | 911(英語も可) |
在ヨルダン日本国大使館 | (市外局番06)593-2005 |
ヨルダンの基本情報
ヨルダンでは、人口の約70%がパレスチナ系住民であり、140万人のシリア難民も流入しています。コロナやウクライナ情勢の影響で物価高や失業、貧困が問題となり、経済の安定と発展が内政の基本課題です。2011年以降、汚職や失業に対する抗議が続き、国王の指導のもと改革が進められました。
2016年には新内閣が成立。2021年以降は政治と経済の近代化が進められ、2023年には内閣改造が行われ、取り組みが進められています。
首都 | アンマン |
人口 | 1,133.7万人 |
言語 | アラビア語(英語も通用) |
宗教 | イスラム教93%、キリスト教等7% |
通貨 | ヨルダンディナール(JOD) |
政体 | 立憲(世襲)君主制 |
ヨルダンの治安に関するよくある質問
-
ヨルダンでは女性1人旅は安全ですか?
公共交通機関や夜間の外出時には十分な注意が必要です。観光客を狙った性犯罪も多発しているため、目立つ行動や服装は避けるように心がけてください。
-
夜間の外出は避けた方がいいですか?
はい、特に人通りの少ない場所や暗い場所は避けてください。
-
タクシーの利用は安全ですか?
信頼できる配車アプリを利用することで、より安全に移動できます。通常のタクシーはメーターを使わないことがあるため、事前に料金を確認しましょう。
-
デモや抗議行動に遭遇したらどうすればいいですか?
デモや抗議行動には近づかず、避けるようにしてください。状況によっては混乱が起こる可能性があります。
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ヨルダンへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう
ヨルダンではほとんどの地域で危険レベル1、シリアやイラクの国境付近では危険レベル2が設定されており、治安が不安定です。観光客が訪れるエリアでも油断は禁物。スリや窃盗などには十分に注意しましょう。性犯罪も横行しているため、女性のひとり旅は要注意です。さらにテロの脅威も0ではないため、不審な人物がいたらその場からすぐに離れてください。
ヨルダンの治安をチェックして、安全な旅を心がけましょう。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。