いまの杭州の治安は安全？日本人ができる3つの防犯対策

中国・杭州旅行を計画中ですか？テクノロジー都市としても注目を集める杭州は、美しい西湖や世界遺産に登録された大運河など、観光地として人気です。

しかし、気になるのは現地の治安情報。「日本人が気を付けるべきことは？」そんな疑問を持つあなたのために、この記事では、杭州の治安情報と日本人ができる効果的な防犯対策を3つご紹介します。この記事を読めば、安心してお出かけできますので、ぜひ最後までお読みください！

警察（通報）：110
救急車：120
在上海日本国総領事館杭州分館
電話: 0571-8720-8904

【最新】杭州の治安に関する情報

2025年2月現在、外務省による中国・杭州への渡航を制限されるような情報（危険レベル）は発生していません。ウイグル・チベット自治区のみ、レベル１「十分注意してください」となっています。

以下、外務省発表の詳細を引用します。

中国各地で人の集まる場所（公園・学校・地下鉄等）やその近辺、路上において刃物によって襲われるなどの凶悪事件が発生しており、邦人が犠牲になる事件も発生しています。外出の際は不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意してください。

チベット自治区では、過去に僧侶等によるデモが一部暴徒化し、多数の死傷者が出る事案が発生しています。今後も不測の事態が発生する可能性があり、引き続き注意が必要です。

念のため、中国・杭州に渡航する際は、外務省の海外安全ホームページをチェックすることをおすすめします。

➡外務省海外安全ホームページ

杭州で日本人が警戒すべき3つのトラブル

杭州で日本人旅行者が巻き込まれやすい3つのトラブルを紹介します。知っておくだけで、予防対策になります。

1. 西湖周辺のぼったくり

西湖は杭州の代表的な観光地ですが、日本人観光客は狙われやすい場所です。湖畔のレストランやお土産店でメニューに価格表示がなく、割高の料金を請求されるかも。遊覧船の後に、法外な金額を請求されるケースも報告されています。

防止策として、事前に価格を確認して正規の遊覧船乗り場を利用すること、そして、地元の人で混雑している人気の店を選ぶことです。

2. タクシーでのトラブル

杭州市内のタクシードライバーの中には、外国人と分かると遠回りして料金を水増しする例があります。とくに、空港や杭州東駅から市内へ向かう際に発生しやすいトラブルです。また、メーターを使わずに定額といって高額請求するケースも。

防止策としては、配車アプリを利用する、ホテルからタクシーを手配してもらう、または目的地までの一般的な料金相場を事前に調べておくことです。

3. 偽の伝統工芸品・シルク

杭州は中国シルクの産地として有名ですが、日本人を対象に偽シルク製品を本物と偽って高額販売する詐欺が横行しています。清河坊や南宋御街などの観光エリアでは注意が必要です。

信頼できる百貨店や公式のシルク博物館ショップでの購入をお勧めします。また、現地ガイドが連れて行く「おすすめの工房」には注意が必要です。

杭州で警戒すべき治安が不安定な地域

これらの地域は、他の場所と比較して盗難や詐欺の発生率が高くなる傾向があります。観光中は周囲に敏感になり、安全を優先させましょう。

1. 杭州東駅エリア

杭州東駅は巨大な駅ですが、夜間になると注意が必要です。駅の北側と東側にはスリや置き引きの報告が多く、深夜の一人歩きは危険です。駅から少し離れた安価な宿泊施設周辺は不審者の出没も報告されています。

タクシー乗り場でも正規タクシーを装った白タクに注意が必要。駅構内や直近の商業施設内は比較的安全ですが、人ごみでの貴重品は十分気をつけましょう。

2. 下沙エリア

下沙（シャーシャー）地域は多くの大学が集まる学生街ですが、大学城の外周部や開発中の地域では治安上の問題が報告されています。夜間の暗い路地や学生寮から離れた住宅地では、スマートフォンなどの電子機器を狙った窃盗事件が発生。

外国人を狙った詐欺や押し売りも多いエリアです。地元の人や学生で賑わう中心部は比較的安全ですが、人気の少ない場所や夜間の一人歩きは避けるべきでしょう。

3. 九堡（ジウバオ）地区

九堡は杭州市区と郊外の間に位置する地域で、卸売市場や工場が多いエリアです。九堡市場周辺は人の出入りが多く、スリや置き引きの被害が報告されています。市場内部や周辺の安価な宿泊施設では、鍵のかかっていない部屋への侵入被害も発生。

外国人観光客を標的にした偽ブランド品の押し売りや、法外な料金を請求する無許可タクシーも出没します。夜間の一人歩きは絶対に避けましょう。

杭州で治安がよい地域

これらの地域は中国・杭州内で治安がよく、地元の人々が安心して訪れる場所といわれています。

1. 西湖周辺

西湖を囲む湖濱エリアと南山路は、整備された観光地域です。24時間体制の警備と監視カメラが設置され、治安は安定有名な平湖秋月や断橋残雪などは観光客や地元の人で賑わっており、昼夜を問わず安心できます。

南山路のカフェやレストラン街も洗練された雰囲気で、外国人観光客に対するホスピタリティも高く、女性の一人歩きも安全なエリアです。

2. 西溪湿地・浙江大学周辺

西溪湿地公園と隣接する浙江大学周辺は、教育区域として治安が厳しく管理されています。この地域は高級住宅街と一流大学が集まるエリアで、セキュリティレベルが高く、犯罪率が非常に低いです。

公園内は管理も行き届いており、学生や地元の家族連れで賑わう環境。周辺のショッピングモールやカフェも洗練されており、高級感があります。夜間も比較的安心して過ごせる地域です。

3. 銭江新城（シティセンター）

銭江新城は杭州の新しいビジネス街で、高層ビルが立ち並ぶモダンなエリアです。杭州国際会議センターやG20サミット会場もあり、セキュリティレベルが非常に高く維持されています。

清潔で整備された歩道と公共スペースがあり、夜間も明るく、女性の一人歩きでも比較的安心できるエリアです。スリなどの軽犯罪も少ない地域といえるでしょう。

杭州で徹底すべき3つの防犯対策

杭州で安全に旅行するための防犯対策を紹介します。

1.貴重品の管理

パスポートはコピーを持ち歩き、原本はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。財布は外から見えにくい内ポケットに入れ、現金は少額に分けて別々の場所に保管します。

スマートフォンは後ろポケットには入れず、カバンの中でも一番奥に。カバンは必ずチャックを閉め、リュックは前に抱えて持つことで、スリや置き引きの被害を防げます。

【旅行会社が伝授】海外旅行でパスポートを安全に持ち歩く方法

2.観光時の行動

なるべく一人での外出は避け、複数人で行動しましょう。見知らぬ人に声をかけられても、安易についていかないこと。とくに「お茶を飲みに行こう」「英語を練習したい」などの誘いには要注意です。

写真撮影時は周囲に注意を払い、カメラやスマートフォンを盗まれないように。地下鉄やバスでは荷物を常に抱えて持ちましょう。

3.通信手段の確保と緊急連絡先の準備

日本の携帯電話が使えない場合に備え、現地のeSIMを購入しましょう。空港でSIMカードを購入する手間が省け、言語の問題も心配ありません。日本の携帯番号もそのまま使えるため、緊急時の連絡にも便利です。WeChat Payなどの決済アプリも快適に使え、地図アプリでの道案内も可能。

杭州でトラブルに遭遇した場合の連絡先

杭州でトラブルに遭遇した場合に役立つ連絡先をいくつか紹介します。スマートフォンに記録を残しておくなど、対策を取っておきましょう。

• 緊急連絡先（24時間対応）
• 警察（通報）：110
• 救急車：120

在上海日本国総領事館杭州分館

• 電話: 0571-8720-8904
• 住所: 杭州市江干区錢江新城解放東路2号 外海明月大厦4階
• 受付時間: 平日 9:00-12:00, 13:30-17:00

杭州の治安に関するよくある質問

そのほか、中国・杭州旅行の情報はこちらの記事が参考になります。

中国旅行に必要な費用はいくら？安い時期とベストシーズンを解説

治安の良い中国・杭州旅行に出掛けよう！

西湖の美しい景観、豊かな歴史、そして美食の街・杭州は、中国でも治安の良い都市として知られています。西湖周辺や銭江新城などは特に安全で、女性一人旅でも安心して観光できるスポットが満載。

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