いまの瀋陽の治安は本当に安全？日本人ができる防犯対策

観光地として人気の中国・瀋陽（シンヨウ）。美しい街並みやグルメが魅力ですが、海外旅行で気になるのは現地の治安ですよね。外務省の海外安全ホームページによると、瀋陽の治安は安定しています。しかし、日本人が注意すべき点や、安全に旅行を楽しむための対策はいくつか存在します。

この記事では、瀋陽の最新の治安情報と、日本人が注意すべき防犯対策を3つ紹介します。ぜひ、最後までご覧ください。

• 警察：110
• 救急車：120
• 消防: 119

在瀋陽日本国総領事館:

• 電話: +86-24-2322-7490
• 住所: 遼寧省瀋陽市和平区十四緯路50号

【最新】中国・瀋陽の治安に関する情報

2025年2月現在、外務省による中国・瀋陽への渡航を制限されるような情報（危険レベル）は発生していません。ウイグル・チベット自治区のみ、レベル１「十分注意してください」となっています。

以下、外務省発表の詳細を引用します。

中国の治安状況は全体としては安定しています。地域によっては民族や宗教に起因する事件も発生しているので、滞在・旅行される地域に関する情報収集が重要です。

中国各地で外出の際は、不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意し安全確保に努めてください。また、お子さん連れの方は、十分注意して行動されるようにしてください。

念のため、中国・瀋陽に渡航する際は、外務省の海外安全ホームページをチェックすることをおすすめします。

➡外務省海外安全ホームページ

瀋陽で日本人が警戒すべき3つのトラブル

中国・瀋陽で日本人旅行者が巻き込まれやすい3つのトラブルを紹介します。知っておくだけで、予防対策になります。

1. 反日感情

瀋陽は中国東北部に位置し、日本の満州国時代の歴史的背景から反日感情が残っている地域です。「九・一八歴史博物館」周辺では、日本人観光客に対する冷たい視線や嫌がらせが報告されています。

一般市民は友好的ですが、愛国教育を受けた若者の一部や高齢者から感情的な反応を受けることがあります。歴史的に敏感な場所では控えめに振る舞うなどの配慮が必要です。

2. 飲酒文化

瀋陽を含む中国東北地方は「酒豪の地」として知られ、冬季は「白酒」と呼ばれる強い蒸留酒を大量に飲む文化があります。地元の人々に誘われて飲食店に行くと、断りにくい雰囲気で乾杯を強要されるかも。

東北料理レストランや夜市では、酔った男性グループから不適切な誘いを受けるケースも報告されています。女性は「お酌をする」という文化もあるので明確に断る姿勢が重要です。

3. 偽ガイドと偽タクシー

瀋陽駅は中国東北部の交通の要所で、常に混雑しています。駅周辺では「日本語ができる」と近づいてくる偽ガイドや、正規料金の数倍を請求する偽タクシーが横行しています。「特別料金」と称して日本人に高額な料金を要求するケースも。正規タクシー乗り場の利用や、配車アプリの使用をおすすめします。

瀋陽で警戒すべき治安が不安定な地域

これらの地域は、他の場所と比較して盗難や詐欺の発生率が高くなる傾向があります。観光中は周囲に敏感になり、安全を優先させましょう。

1. 夜間歓楽街

新興の開発エリアである渾南区には多くの夜間営業の娯楽施設が集まっていますが、深夜になると治安が悪化します。金曜・土曜の夜は酔った客が多く、外国人女性に対する声かけやつきまといが増加。

このエリアでは偽装タクシーが多く、法外な料金を請求されるケースも報告されています。夜間の一人歩きは避け、同行者と一緒に行動することをお勧めします。

2. 瀋陽北駅周辺

北駅は市内の主要駅より治安が悪く、夜間は人通りが少なく危険です。駅周辺には安宿が多く、不審者が集まりやすい環境です。日本人女性は目立つため、スリや置き引きの標的になるでしょう。

「案内する」と近づいてくる偽ガイドも多く、ぼったくりや詐欺被害が報告されています。この地域への訪問は昼間に限定し、できれば現地に詳しい人と行動することが望ましいです。

3. 鉄西区の古い工業地帯

かつての重工業地帯である鉄西区の一部エリアは、工場閉鎖により治安が悪化しています。特に古い住宅街は照明が不十分で、監視カメラも少ないです。観光スポットではないため訪れる必要はありませんが、万が一近くを通る場合は、昼間の時間帯を選びましょう。目立たない服装で行動し、貴重品の携行は最小限にすることが重要です。

中国・瀋陽で治安がよい地域

これらの地域は中国・瀋陽内で治安がよく、地元の人々が安心して訪れる場所といわれています。

1. 故宮周辺

中国で北京以外に唯一残る宮殿「瀋陽故宮」周辺は、重要文化財として厳重に警備されています。そのため、治安が非常に良好。観光客が多く、警備員や警察官の巡回も頻繁で、監視カメラも多数設置されています。

周辺には商業施設や公園も整備され、昼夜問わず人の往来があります。地元政府も治安維持に力を入れており、文化体験も楽しめる瀋陽随一の安全エリアと言えます。

2. 太原街ショッピングエリア

瀋陽最大の商業地区である太原街は、セキュリティが充実しています。商業施設内には警備員が常駐し、通りには監視カメラが設置。昼間はもちろん、夜間も店舗の営業時間内であれば人通りが多く、比較的安全に買い物を楽しめます。

ショッピングモール「中興商業城」や「万象城」など現代的な施設も多数。治安が良いだけでなく、地元の若者文化も体験できるおすすめのエリアです。

3. 和平区の中心部

瀋陽の中心部にある和平区の市政府周辺は行政機関や大使館が集まるエリアで、セキュリティレベルが高いです。「中山公園」や「南湖公園」など市民の憩いの場も整備され、警察のパトロールも頻繁に行われています。

高級ホテルや国際企業のオフィスも多く、外国人へのサポート体制も整っています。南京街周辺は洗練された雰囲気で、国際的なレストランやカフェも多く、外国人にとって快適に過ごせる環境です。

瀋陽で徹底すべき3つの防犯対策

瀋陽で安全に旅行するための防犯対策を紹介します。

1.貴重品の管理

パスポートはコピーを持ち歩き、原本はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。財布は外から見えにくい内ポケットに入れ、現金は少額に分けて別々の場所に保管します。

スマートフォンは後ろポケットには入れず、カバンの中でも一番奥に。カバンは必ずチャックを閉め、リュックは前に抱えて持つことで、スリや置き引きの被害を防げます。

【旅行会社が伝授】海外旅行でパスポートを安全に持ち歩く方法

2.観光時の行動

なるべく一人での外出は避け、複数人で行動しましょう。見知らぬ人に声をかけられても、安易についていかないこと。とくに「お茶を飲みに行こう」「英語を練習したい」などの誘いには要注意です。

写真撮影時は周囲に注意を払い、カメラやスマートフォンを盗まれないように。地下鉄やバスでは荷物を常に抱えて持ちましょう。

3.通信手段の確保と緊急連絡先の準備

日本の携帯電話が使えない場合に備え、現地のeSIMを購入しましょう。空港でSIMカードを購入する手間が省け、言語の問題も心配ありません。日本の携帯番号もそのまま使えるため、緊急時の連絡にも便利です。WeChat Payなどの決済アプリも快適に使え、地図アプリでの道案内も可能。

瀋陽でトラブルに遭遇した場合の連絡先

瀋陽でトラブルに遭遇した場合に役立つ連絡先をいくつか紹介します。スマートフォンに記録を残しておくなど、対策を取っておきましょう。

• 緊急連絡先（24時間対応）
• 警察（通報）：110
• 救急車：120

在瀋陽日本国総領事館

• 電話: +86-24-2322-7490
• 住所: 遼寧省瀋陽市和平区十四緯路50号

瀋陽の治安に関するよくある質問

そのほか、中国・瀋陽旅行の情報はこちらの記事が参考になります。

中国旅行で現金はいくら必要？日本円で持っていくべき金額とは

治安の良い中国・瀋陽旅行に出掛けよう！

中国・瀋陽は一般的に治安の良いエリアとされています。観光地や主要都市では警察の存在感も高く、安全な環境で旅行を楽しめるでしょう。

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