韓国旅行を計画しているなら、韓国独自の文化や風習について理解しておきましょう。韓国内では年長者や目上の人に対する敬意や食文化、日常生活のスタイルなど日本と異なる点が多いもの。
この記事では、韓国の風習や文化について詳しく解説します。最後までご覧いただくと、韓国の知識がもっと深まりますよ！
韓国の風習・文化｜基本的生活編
1.整形文化が根強い
韓国では美容整形が広く受け入れられており、その文化は世界的にも知られています。とくに、韓国の首都ソウルは多くの美容整形クリニックがあり、その高度な技術は世界でも有名。
韓国の若者を中心に、自分の理想に合わせて外見を変えることが一般的となっています。韓国の整形に対する文化はメディアや芸能界の影響も大きく、完璧な外見を追求する傾向が顕著です。
2.兵役義務が2年間ある
韓国では、すべての健康な男性市民に兵役義務があります。この義務は18歳から28歳の間に2年間行われ、この期間彼らは軍事訓練を受けて国の安全を守るための訓練に取り組みます。
兵役を経験した男性は社会での成人としての地位を得るとともに、厳しい訓練を通じて強い結束感や愛国心を育むといわれています。
3. 正月は1月1日ではない
韓国の正月は1月1日ではなく、旧正月（ソルラル）と呼ばれる日が伝統的な祝日です。ソルラルの期間は家族で集まりながら伝統的な衣服である韓服を着て、特別な料理を食べます。ソルラルは家族の絆を強める機会として、また文化的な遺産を伝える重要な機会として位置付けられています。なお、太陰暦の関係で日付は毎年変更されます。
韓国の風習・文化｜お金編
1.デジタル決済が主流
韓国では日常の取引で現金を使うことは比較的少なく、デジタル決済が主流です。クレジットカードやモバイル決済アプリの利用率が非常に高く、小売店からレストラン、交通機関に至るまで幅広く利用されています。
デジタル決済の普及は韓国内での取引の便利さと迅速さを高め、現代の韓国社会における効率的な消費文化を反映しています。
2.割り勘は少ない
韓国では外食時に割り勘をする文化が日本より一般的ではありません。食事を共にするグループの中で年長者が多く支払うケースが目立ち、他のメンバーが異なる機会に支払いをすることでお互いの負担を均等にする傾向があります。この慣習は韓国流の友情や尊敬の表現として捉えられ、集団主義的な社会規範を反映しています。
3.チップ文化はない
韓国ではレストランやタクシー、ホテルなどのサービス業でチップを渡す習慣はありません。サービス料金は支払い金額に含まれているため、追加のチップは期待されていません。日本と同じような支払い方法で問題ないでしょう。
ただし、高級なホテルやレストラン、あなただけの特別なサービスを受けた場合はチップを渡してもいいでしょう。
韓国の風習・文化｜食事編
1.目上の人が最優先
韓国文化においては、年長者や地位が高い人への敬意が非常に重要です。会話や食事、挨拶などの日常的な状況において、目上の人を尊重し優先することはもっとも優先される事項のひとつ。
たとえば、食事の際には年長者が最初に食べ始めるのを待ったり、座席の配置で年長者を優遇したりする習慣があります。この風習は、韓国の社会的な調和と尊敬を重視する儒教の影響を反映しています。
2.料理を残しても失礼ではない
韓国では食事の際に料理を残すことが必ずしも悪いマナーと見なされません。豊富な料理を提供することがもてなしの表れとされるため、すべてを完食することが期待されるわけではないからです。
すべて完食すると、相手によっては「物足りなかった」と思われるかもしれません。
3.大皿は直箸で取ってOK
韓国の食事文化では、提供された大皿料理から個人の箸を使って直接取っても良いとされています。これは、家族や親しい間柄の中での食事における親密さと信頼の表れです。しかし、フォーマルな場や初対面の人々との食事では共有の箸やスプーンを使用することが礼儀とされることもあるでしょう。
韓国の風習・文化｜交通編
1.運転ルールは荒め
韓国の運転は、運転ルールが日本と比較してやや荒い傾向にあります。とくに都市部は交通が密集しており、ドライバー間の割り込みや急な車線変更が頻繁に見られます。信号無視やスピード違反も珍しくなく、これらの行為が交通事故の原因となっています。旅行者として訪問した際は、日本以上に交通ルールに注意しましょう。
2.公共のバスでは飲食しない
韓国の公共バスでは飲食が法律で禁止されています。これは清潔さを保ち、他の乗客に迷惑をかけないようにするためです。飲食物のこぼれや匂いが車内を汚すことを防ぐ目的もあります。2018年1月から実施されており、当然日本人も対象になります。
バスはとくに厳しく、乗車する際にコーヒーやお菓子など持って乗ろうとすると注意されますのでご注意ください。
3.優先席には絶対座らない
韓国の若者は公共交通機関の高齢者や障害者、妊婦などの優先席に座ることを避けます。優先席を利用する資格がない場合には、たとえ席が空いていても遠慮するのが一般的。
優先席を利用することは社会的なマナーやエチケット違反と見なされ、他の乗客からの非難を受けることもあります。
韓国の風習・文化｜仕事編
1.スピード重視
韓国の職場では、迅速な対応と効率的な作業が非常に重視されます。この「빨리빨리」（ppalli-ppalli、急げ急げ）の文化は業務遂行の効率化だけでなく、競争の激しいビジネス環境に迅速に対応するための手段です。
じっくり計画を練ってから行動に移す日本人と比較して「まずはやってみよう」という精神が根強いようです。
2.給料重視
韓国の労働者は職場選びにおいて給料を非常に重要視します。安定した収入と高給は職業選択の主要な決定要因の最上位事項であり、個人の社会的地位や生活の質を示す指標とされています。より高い給与を求めてキャリアを積む人が多く、日本以上に給料の高さは労働市場での魅力的な条件となっています。
3.転職が多い
近年の韓国ではキャリアアップやより良い労働条件を求めて転職する人が増えています。とくに若い世代の間では、ひとつの企業に長く留まるより多様な経験を積むことが重視されています。
より高い給与や働きがい、ワークライフバランスを求める傾向も強く、転職市場は非常に活発です。この現象は韓国の労働市場の流動性が高まっていることを示しています。
韓国の風習・文化｜思考編
1.思っていることをストレートに伝える
韓国では人々が自分の意見や感情を率直に表現する傾向があります。対話の中で直接的で率直な表現を用いることが一般的で、これは誤解を避けるための明確なコミュニケーションとして捉えられます。日本のような間接的な表現とは対照的であり、韓国の文化におけるオープンで直接的なコミュニケーションの価値を反映しています。
2.時間の捉え方は日本人より穏やか
韓国では時間に対する捉え方が、日本と比べて柔軟です。約束の時間やスケジュールに対して日本ほど厳密ではなく、多少の遅れが容認されるケースが目立ちます。この時間感覚は韓国人の社会生活におけるストレスを減らす役割を果たしており、人間関係においても柔軟性をもたらしているといわれています
3.個人プレーを意識する人が多い
韓国の職場文化では、個人の能力や成果を重視する傾向があります。自己主張が強く、自分のスキルや業績をアピールすることが奨励されることが多いでしょう。これは、競争が激しい社会環境の中で、個々人の成果が評価されることの重要性を反映しています。チームワークも大切にされますが、個々人の貢献がキャリアの進展に大きな影響を与えることがあります。
韓国の風習・文化｜人づき合い編
1.友だちは同年代だけ
韓国の友人関係は基本的に同年代で形成されることが多いです。たとえ1歳でも年齢差がある場合には敬語を使うなど、年齢に応じた礼儀が求められているからです。年功序列を配慮する韓国社会においては「友だち」と呼ばれる世代は同じ年齢の人という傾向が強いでしょう。
2.人前でも堂々とイチャイチャする
韓国では公共の場で親密な行動を取るカップルが多くみられます。手を繋いだり腕を組んだり抱き合ったりという行動は、場所を問わずよく見られる光景です。これは、恋愛感情の表現に対するオープンな態度を示しており、若い世代を中心に恋愛を公然と楽しむ文化が根付いています。
3.挨拶時はお辞儀と握手
韓国での挨拶はお辞儀と握手を組み合わせた形が一般的です。とくにフォーマルな場では、軽いお辞儀を伴う握手が礼儀正しい挨拶とされます。この習慣は相手に敬意を表し、親しみを示すためのものです。職場やビジネスの場ではとく挨拶が重視され、互いの尊敬と信頼関係の構築に役立っています。
韓国の風習・文化を知って現地へ出掛けよう！
韓国を訪問する際は、風習や文化に配慮しましょう。日本と異なる光景や態度があっても、それは韓国内では自然なこと。旅行している訪問者として、その国のルールに従うべきです。
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