執筆:airdog
2026年3月19日
日本で利用者が一番多く、最も広い羽田空港。
その羽田空港の乗り継ぎ攻略の鍵は、利用する航空会社の「ターミナル位置」を把握し、無料バスや電車などの「最適な移動ルート」を事前にシミュレーションすることです。
羽田空港は3つのターミナルがそれぞれ離れた場所にあり、移動手段をひとつ間違えるだけで大きなタイムロスが発生します。
特に国際線を含む乗り継ぎでは、保安検査の混雑や荷物の預け直しといった予期せぬ時間がかかり、公式の目安時間ギリギリでは間に合わないケースも少なくありません。
この記事では、羽田空港を毎年利用している筆者が、初めての方でも迷わずスムーズに移動できるよう、以下のポイントをステップ形式で解説します。
この記事を読めば、あなたの旅程に必要な「正確な時間」と「最短ルート」が明確になります。
羽田空港内で迷うことなく、余裕を持って次のフライトに備えましょう。
出発前に、東京行き航空券を確認しておくと計画が立てやすくなります。
羽田空港での乗り継ぎに必要な時間は、利用する航空会社やターミナルの組み合わせによって大きく変わります。
公式サイトには「25分以上」といった最低乗り継ぎ時間が記載されています。しかし、これはもっともスムーズに移動できた場合の最短時間です。
実際には、到着口から乗り継ぎカウンターまでの移動や、保安検査場の混雑といった「想定外のタイムロス」が発生します。
実際の目安としては下記のような感じです。
それぞれ詳しく見ていきます。
国内線同士の乗り継ぎであれば、「30分以上」の確保が必要です。
しかし、これは同じターミナルの場合です。
羽田空港は国内線でもターミナルが第1と第2で別れていていて、別ターミナルへの乗り換えだともっと時間が必要です。
さらに、手荷物を一度引き取る必要がある場合や、保安検査が混雑している場合は30分では足りません。
安心して乗り継ぐためにも、最低でも「40分~50分」の時間を見ておくのが安全です。
国際線を含む乗り継ぎの場合は、国内線同士の乗り継ぎより長い時間が必要です。最低でも「120分以上」を確保しましょう。
理由としては羽田空港の国際線の保安検査場は、朝8時~10時台などの出発ピーク時に長蛇の列を作ります。
30分以上並ぶことも珍しくありません。
また、海外から帰国して国内線へ乗り継ぐ場合も要注意です。
税関検査のために一度荷物をピックアップし、再度預け直す手続きが必要になるからです。
この一連の流れだけで、スムーズにいっても30分以上かかります。
これらのことを考えると、トラブルなく乗り継ぐためには、120分以上の時間を見ておくのが安全です。
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あわせて、主要路線の航空券を確認しておくと便利です。
東京国際空港(羽田空港)
羽田空港には、「第1」「第2」「第3」という3つのターミナルビルが存在します。
それぞれのターミナルの主な役割は下記の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
第1ターミナルは、主に日本航空(JAL)グループの国内線が発着するターミナルです。
ほかにもスカイマーク(SKY)やスターフライヤー(SFJ ※北九州・福岡行き)が発着しています。
建物の構造は「北ウイング」と「南ウイング」に分かれており、同じJAL便でも行き先によってチェックインカウンターが異なります。
到着時に「自分が北と南のどちらにいるか」を確認することで、乗り継ぎの際にバス乗り場への最短ルートが変わってきます。
第2ターミナルは、全日本空輸(ANA)の国内線がメインのターミナルです。
さらに注意が必要なのは、近年運用が始まった「国際線エリア」。ANAの一部の国際線は、この第2ターミナルから出発・到着します。
「国際線だから第3ターミナル」と思い込んでいると、実は第2ターミナルの発着という勘違いが起こりやすいので注意してください。
第3ターミナルは、国際線専用のターミナルです。
JALやANAの国際線をはじめ、海外の航空会社のほぼすべてがここに集約されています。
特に海外旅行へ行く際は、国内線で到着した後、ほとんどの場合この第3ターミナルへ移動することになります。
羽田空港にある3つのターミナルは、位置関係を頭に入れておくと移動のイメージが湧きやすくなります。
第1ターミナルと第2ターミナルは、滑走路を挟んで向かい合わせに建っています。この2つは地下通路でつながっており、歩いて行き来することも可能です(約400メートル)。
一方、第3ターミナルだけは離れた場所にポツンと建っています。そのため、第1・第2ターミナルから第3ターミナルへの移動は距離があり、徒歩では行けません。
乗り継ぎの際は、「第1・第2は隣同士」「第3だけは遠い」という距離感を覚えておきましょう。
そうすれば、移動にかかる時間の見当もつけやすくなるはずです。
羽田空港のターミナル間を移動する方法は、主に「無料連絡バス」「電車」「地下通路(徒歩)」の3つがあります。
それぞれ所要時間や特徴が異なるため、状況に合わせて使い分けることが重要です。
ここでは、これら3つの移動手段の特徴と所要時間を詳しく解説します。
無料連絡バスは、3つのターミナルの移動としてもっとも一般的な移動手段です。誰でも無料で乗車でき、ターミナルの出発ロビー階(2階など)からスムーズに乗降できるのがメリットです。
バスは「国内線のみを循環するルート」と「国内線と国際線を循環するルート」の2種類があります。
ただし、朝や夕方の混雑時には行列ができ、1台見送る可能性があるので注意しましょう。
所要時間の目安は以下のとおりです。
※バス待ち時間は含みません。時間帯により約4分~8分間隔で運行。
羽田空港のターミナル間の移動は「京急線・モノレール」を使う方法もあります。駅まで降りる手間がありますが、運行時間が正確です。
また、国際線の乗り継ぎ客は「無料」で利用することができます。
利用するには、改札口付近にある案内カウンターで、乗り継ぎの航空券とパスポート(国際線の場合)を提示し、「乗継乗車票」を受け取りましょう。
「バス乗り場が大行列で進まない」といった緊急時には、地下の駅へ降りて電車を使うのが賢い選択です。
所要時間は以下のとおりです。
※駅までの移動と乗車券発行の手続きを含めると、全体で約20分見ておくのが無難
第1ターミナルと第2ターミナルの間であれば、地下連絡通路を使う方法もあります。
このルートは徒歩での移動になりますが、バスや電車を待つ必要がないため、自分のペースで移動できるのが最大の利点です。
通路の長さは約400メートルで、動く歩道も設置されています。
「バスがなかなか来ない」「電車の手続きが面倒」という場合、第1ターミナルと第2ターミナルの移動なら、この地下通路を歩いたほうが良いでしょう。
大人の足で歩いた場合の所要時間は以下のとおりです。
つづいては、到着から次の便への搭乗までの流れを見ていきたいと思います。
まずは国内線から国内線に乗り継ぐ場合のステップです。
同じターミナル内での乗り継ぎの場合と、ターミナルが異なる場合を分けて解説しますので参考にしてみてください。。
飛行機を降りたら、まずは案内板を確認してください。
「到着」の矢印と一緒に「乗り継ぎ」の表示があります。
多くの人は到着出口(手荷物受取所)へ向かいますが、同じターミナルで乗り継ぐ場合はルートが異なります。
人の流れにそのままついていくと、誤って制限エリアの外に出てしまうことがあるので注意が必要です。
必ず「乗り継ぎ」の看板を目印に進みましょう。
次に確認すべきは、預けた荷物の扱いです。
出発地で最終目的地まで荷物を預けている場合、羽田での引き取りは不要です。
しかし、LCCを利用する場合や、航空券を別々に購入している場合は、一度荷物を受け取る必要があります。ターンテーブルで荷物が出てくるのを待つ時間は、およそ15分から20分です。
そのため、荷物のピックアップが必要な乗り継ぎでは、通常よりも時間に余裕を持って行動しましょう。
同じターミナルで乗り継ぐ場合は、到着コンコースにある「乗り継ぎカウンター」へ向かってください。
ここで搭乗券の確認を済ませれば、そのまま出発ゲートエリア(制限エリア内)へ入ることができます。
一度到着ロビーへ出る必要がなく、保安検査を再度受ける手間もありません。
JALからANAへの乗り継ぎなど、ターミナルが変わる場合は手順が増えます。一度到着ロビー(一般エリア)へ出て、以下の手順で進んでください。
国内線から国際線への乗り継ぎは、手続きが少し複雑になります。ターミナル間の移動に加え、国際線特有の手荷物検査や出国手続きがあるからです。
その流れを詳しく見ていきたいと思います。
まずは国内線のターミナルに到着します。
羽田空港の場合だと、第1か第2ターミナルに到着します。
出発空港で荷物を預けた際、タグの行き先が「HND(羽田)」なら、ここで一度引き取る必要があります。
一方、「JFK(ニューヨーク)」や「LHR(ロンドン)」など最終目的地になっている場合は、そのまま運んでくれるので問題ありません。
そのまま到着ロビーへ出てください。
到着ロビーにでたら、一部のANA国際線を除き第3ターミナルへ移動します。
第3ターミナルへの移動は、1階到着ロビー付近から発着している無料連絡バスに乗るのが便利です。
もしバス乗り場が長蛇の列なら、地下へ降りて京急線かモノレールを利用しましょう。
バスは第3ターミナルの1階に到着します。
国際線の出発ロビーがあるのは3階なので、バスを降りたら、近くにあるエスカレーターまたはエレベーターで3階まで上がりましょう。
大きなスーツケースを持っている場合は、エレベーターが便利ですが、混雑していることもあります。
時間に余裕がないときは、エスカレーターを利用したほうが早く移動できます。
3階の出発ロビーに着いたら、各航空会社のカウンターを確認します。
すでに最終地までの搭乗手続きが済んでいて、手荷物も預け直す必要がない場合は、カウンターに寄る必要はありません。
以下の場合はカウンターでの手続きが必要です。
手続きの締め切りは出発の60分前が一般的ですので、早めに済ませましょう。
次は、「セキュリティチェック」です。
国際線のルールは国内線より厳しく、特に「液体物」の制限に注意が必要です。100mlを超える容器に入った液体は、機内持ち込みができません。
国内線では持ち込めた500mlのペットボトルやお茶も、ここでは没収されてしまいます。
飲み物は検査前に飲み干すか、ゴミ箱へ捨てましょう。
また、ハンドクリームやジェル状の食品(プリンや味噌など)も液体物とみなされるため、100ml以下の容器に入れるか、預け荷物にする必要があります。
保安検査を通過したら、すぐ先にある「出国審査」へ進みます。
パスポートの顔写真ページをスキャナーに読み込ませ、鏡を見て顔認証をするだけです。
所要時間は1人あたり10秒〜15秒ほど。
スタンプ(証印)は省略されますが、必要な場合はゲート通過後に係員へ申し出れば押してもらえます。
出国手続きを終えたら、搭乗券に記載された「搭乗口(ゲート番号)」を確認します。
第3ターミナルは横に長く、端のゲート(140番台など)までは歩いて10分以上かかることがあります。
また、ゲートの場所や時間が直前で変更になることも珍しくありません。
免税店での買い物に夢中になりすぎて乗り遅れないよう、まずはゲートの場所を確認し、出発時刻の30分前には付近に到着しておくようにしましょう。
最後に国際線から国内線の乗り継ぎステップです。海外から帰国し、そのまま国内線へ乗り継ぐ場合です。
荷物のピックアップが必要な場合もあるので詳しく見ていきたいと思います。
飛行機が到着するのは、第3ターミナル(ANAの一部の国際線は第2ターミナルの国際線エリア)です。
飛行機を降りたら、「到着・乗り継ぎ」の案内表示に従って進みます。到着ゲートから入国審査場までは距離があり、歩いて10分ほどかかることもあります。
トイレなどは機内で済ませておき、できるだけ立ち止まらずに進むのが、混雑を回避するコツです。
検疫(体調チェック)を通過したら、入国審査へ進みます。スタンプは省略されますが、必要な方はゲート通過後に係員へ申し出てください。
外国籍の方は有人ブースでの審査となるため、列が分かれています。
入国審査を終えたら、預けた手荷物を受け取ります。
乗り継ぎの国内線が同じであれば最終目的地まで通しで預けられる場合がありますが、基本的にはここで一度荷物を引き取らなければなりません。
ターンテーブルの番号を確認し、自分のスーツケースが出てくるのを待ちましょう。この待ち時間は、約20分から30分ほどかかるのが一般的です。
荷物を受け取ったら、税関検査へ進みます。
機内で配られた「携帯品・別送品申告書」を提出するか、事前に「Visit Japan Web」で登録したQRコードを端末にかざします。
特に申告するものがなければ、緑色の検査台(免税範囲内)を通過して、到着ロビーへ出ます。
ここでようやく、日本への入国手続きが完了です。
到着ロビーにでたら、次は国内線ターミナルへ移動します。
第3ターミナルの場合、到着ロビーと同じ2階に、JALとANAの乗り継ぎカウンターがあり、ここで荷物を預け直すこともできます。
第3ターミナルから第1・第2ターミナルへの移動は、無料連絡バスか、京急線・モノレールを使った移動になります。
「国内線乗り継ぎカウンター」を利用しなかった場合や、LCCなど他の航空会社を利用する場合は、移動先のターミナルでチェックインが必要です。
出発ロビー(第1・第2ともに2階)へ上がり、自動チェックイン機またはカウンターで手続きを済ませます。
国内線ターミナルでの保安検査です。
ハサミやカッターなどの刃物類は没収対象となるため、預け荷物に入れ忘れていないか再確認しましょう。
検査を終えたら、搭乗口へ向かいます。
お土産を買ったり、食事をしたりする時間があるかもしれませんが、搭乗口が変更になることもあります。
まずは指定されたゲートの場所を確認し、出発時刻の20分前までには必ずゲート付近にいるようにしてください。
空港での乗り継ぎは、飛行機の遅延や道を間違えるなどトラブルがつきものです。
もし乗り遅れそうになったり、実際に乗り遅れてしまったりした場合は、原因が「航空会社都合」か「自己都合」かによって対応が大きく異なります。
それぞれ詳しく見ていきたいと思います。
悪天候や機材トラブルなど、航空会社の責任で到着便が遅れた場合、基本的には「後続便への振り替え」が無償で行われます。
到着した時点で地上係員が待機していることが多いので、まずは係員の指示に従ってください。
もし当日中の便がない場合は、他社便への振り替えや新幹線代の補填、あるいは宿泊費の負担などの対応がなされることもあります。
ただし、LCC(格安航空会社)を利用している場合や、別々の航空会社でチケットを購入している場合は、この補償が受けられないことがほとんどです。
「乗り継ぎ補償があるチケットかどうか」を、事前に確認しておきましょう。
寝坊や買い物での時間超過など、自分の責任で乗り遅れた場合、残念ながら航空会社からの補償はありません。
この場合、とれる選択肢は「自費での買い直し」になります。
多くの割引運賃(早割など)は変更不可のため、チケットは無効となり、正規運賃で新しい航空券を購入しなければなりません。
ただし、普通運賃や変更可能なチケットを持っている場合は、手数料を払えば次の便に変更できる可能性があります。
いずれにせよ、気づいた時点ですぐに航空会社のカウンターへ相談することが重要です。
黙ってキャンセルするより、正直に事情を説明することで、空席待ちの案内など最善のアドバイスをもらえることもあるからです。
Haneda Airport - getting there, terminal info, and more | The ...
羽田空港での乗り継ぎは、3つのターミナルの位置関係と移動方法を頭に入れておけば、それほど難しいものではありません。
これらのことを守れば、広い羽田空港内の移動も安心です。
移動の不安を解消できれば、浮いた時間で空港限定のグルメを味わったり、展望デッキからの景色を楽しんだりと、乗り継ぎ時間そのものを旅の思い出に変えられるはずです。
この記事を参考に羽田空港での乗り継ぎ時間を有意義に過ごしてください。
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