ルーブル美術館の営業時間
ルーブル美術館の営業時間は、曜日によって異なりますので、訪問の計画には注意が必要です。通常、毎週火曜日やクリスマス、年末などの祝日には美術館は休館となりますので、これらの日にちに合わせて訪問を検討する場合は、事前に最新の開館情報を確認することをおすすめします。
一方、水曜日と金曜日には、ナイトミュージアム体験を楽しむことができます。これらの曜日には、夜遅くまで営業しているため、昼間とは異なる静かな雰囲気の中で、美術館をじっくりと堪能することができます。夜のルーブル美術館では、昼間とは一味違った幻想的な雰囲気に包まれながら、落ち着いたひとときを過ごすことができるでしょう。
営業時間 |
月・木・土・日 | 9:00~18:00 |
水・金 | 9:00~21:00 |
火 | 休館 |
※1 /1、5 /1、12/25 は休館。毎週定休日である火曜日を除く、祝日は営業しています。
※最終入場は閉館の1時間前までです。
ルーブル美術館へのアクセス
パリ市内からルーブル美術館までのアクセスは、地下鉄、バス、タクシー・車などが一般的です。また、レンタサイクルで市内を周遊したり水上バスの停車駅もあるので、パリのどこからでも簡単にアクセスできます。
地下鉄
パリ市内からルーブル美術館までの地下鉄でのアクセスは、地下鉄1・7号線「パレ・ロワイヤル/ルーヴル美術館」駅から徒歩すぐ、地下鉄14号線「ピラミッド」駅から徒歩約5分です。
バス
バスならNo.21、27、39、67、68、69、72、74、85、95を利用してパリ市内からルーブル美術館へアクセスできます。バスはメトロやトラムとの共通チケットとなっており、各駅の窓口や運転手から直接購入ができます。
タクシー・車
パリ市内からルーブル美術館にタクシーで移動する場合は、美術館の近くにあるカルーゼル凱旋門の前のロータリーで降車すると便利です。パリのタクシーは道で拾うのではなく、駅や大通りのタクシー乗り場から乗車するのが一般的です。また、Uberなどの配車アプリも利用できます。
レンタサイクル
パリでは観光客向けに「ヴェリブ」というレンタサイクルサービスがあります。これにより、パリ市内の観光スポットを自転車で気軽に巡ることができます。ルーブル美術館やその周辺にも停車場所が設置されています。
水上バス
セーヌ川で運行する水上バスは、エッフェル塔やノートルダム大聖堂などの人気観光スポットをクルーズできる観光客に人気のアトラクション。ルーブル美術館前にも停車します。
ルーブル美術館のベストシーズン
ルーブル美術館は、その圧倒的な規模と世界的な名声から、年間でおよそ1,000万人以上の訪問者が足を運ぶ、まさに芸術の殿堂です。その広大な館内を心ゆくまで楽しむためには、訪問時期を工夫するのが良いでしょう。
混雑を避けて、より快適に美術館を堪能したいなら、秋、冬、春のローシーズンに訪れるのがおすすめ。この時期には、観光客の数が比較的少なく、じっくりと展示品を鑑賞できます。特に夕方から夜にかけては、館内が一層静かで落ち着いた雰囲気となります。
一方、6月から9月にかけての夏のハイシーズンは、ルーブル美術館が最も混雑する時期です。この期間は、世界中から集まった観光客でにぎわい、人気の展示品や有名な名画を見るために長時間の待機が必要になることがあります。それでも、夏の明るい日差しの中で訪れるルーブル美術館の活気に満ちた雰囲気もまた、魅力のひとつです。
ルーブル美術館のおすすめレストラン・カフェ3選
1.ビストロ・ブノワ
ルーブル美術館の象徴とも言える壮麗なガラスのピラミッドの下に、ぜいたくな食体験が広がる「ビストロ・ブノワ」があります。この洗練されたビストロは、ミシュラン一つ星の名レストラン「ブノワ」からのインスピレーションを受け、フランスの伝統と現代的な創意が融合した絶品料理を提供しています。
フランス料理のクラシックな魅力と革新的なアプローチが見事に融合したメニューが自慢で、こだわり抜かれた素材を使用し、季節感あふれる料理を味わうことができます。ここでの食事は単なる食事にとどまらず、一皿一皿がアートのように美しく、五感で楽しむことができます。
2.カフェマルリー
カフェ・マルリーは、ルーブル美術館内に位置する魅力的なカフェで、訪れるすべての人に素敵な食のひとときを提供しています。ここでは、豊富なメニューが取り揃えられており、心温まるペンネや濃厚なラザニアといったメインディッシュから、軽やかなサンドイッチやクリーミーなデザートまで、あらゆるシーンにぴったりの料理が楽しめます。
テラス席ではガラスのピラミッドが目の前に広がり、ルーブル美術館の華やかで歴史的な雰囲気を一望できます。昼間は明るい光に包まれた美しい景色が、夕暮れ時には幻想的な色合いに変わり、四季折々の風景を楽しむことができます。
3.ゴゲット
ゴゲットは、ルーブル美術館内にあるカジュアルなレストランです。ここでは、ハンバーガーやフィッシュアンドチップスなどのメニューを豊富に取り揃えています。おしゃれでラフな店内の雰囲気は、気軽に食事を楽しみたい方にぴったりです。
お子様向けの料理も充実しており、家族全員で楽しい食事の時間を過ごせます。美術館の見学後に、おいしい料理とともに家族との大切な時間をゆっくりと楽しんでください。
ルーブル美術館に訪れたら必ずやりたいこと3つ
1.オーディオガイドを利用する
ルーブル美術館を訪れるなら、芸術に完全に浸るために音声ガイドを活用することをおすすめします。音声ガイドは、日本語を含む9カ国語に対応しており、多国籍の訪問者にも対応が可能です。音声ガイドはNewニンテンドー3DSの機器を使用しており、画面上にアート作品の詳細が映し出されるだけでなく、美術館内の位置情報も直感的に確認することができます。
視覚と聴覚の両方からアートの世界を体験できるので、まるで作品と対話しているかのような感覚が味わえます。展示品の背後にある物語や歴史を深く理解し、各作品の細部にわたる解説を得ることができるでしょう。
2.お土産探しをする
ルーブル美術館を訪れる際には、世界有数のアートの聖地での体験を記念するために、ぜひお土産探しを楽しんでください。美術館内には、魅力的なアイテムが揃う4つのショップがあり、数千冊にも及ぶアートブックが並び、知識を深めることができます。さらに、精巧にデザインされたジュエリーや、アートをテーマにした文房具など、ルーブル美術館ならではのユニークなギフトも豊富に取り揃えられています。
カタログには、展示されている作品の詳細や美術館の歴史が丁寧に記録されており、帰宅後に振り返ることで、貴重な思い出が鮮やかによみがえるでしょう。
3.チュイルリー公園を散策する
チュイルリー公園は、ルーブル美術館の西側、セーヌ川沿いに広がるオアシスで、パリの最古の公園のひとつです。その広大な敷地は約28haに及び、緑豊かな風景の中に、マイヨールやロダン、ジャコメッティといった著名な彫刻家たちの作品が点在しています。これらの彫像は、公園の静寂な美しさに深みを加え、訪れる人々に芸術的なインスピレーションを与えてくれます。
公園内を散策すれば、パリの歴史と文化に浸りながら、ゆったりとした時間を過ごせます。特に、夏のシーズンになると、移動遊園地が設置され、公園全体がノスタルジックで楽しげな雰囲気に包まれます。カラフルなメリーゴーラウンドや、昔懐かしいゲームの数々が、家族連れやカップル、友人同士でにぎわうこの季節の公園に、童心に帰る楽しいひとときを提供してくれます。
ルーブル美術館の地図
ルーブル美術館は地下2階から地上2階の合計5つのフロアがあり、1日では回り切れない広大な敷地面積が特徴です。ナポレオンホールを中心に、北側の「リシュリュー」、南側の「ドゥノン」、東側の「シュリー」の3翼に分かれており、この3つのうちのどの入り口からでも見学を始められます。
『モナ・リザ』をはじめとする有名なフランス絵画は全て南側の「ドゥノン」にあるので、初めてルーブル美術館を訪れる人や定番ルートで見学したい人は、「ドゥノン」から見学をスタートするのがおすすめです。
また、ルーブル美術館のマップは公式サイトから確認できます。
ルーブル美術館で見逃せない作品3選
1.『モナリザ』
『モナリザ』は、レオナルド・ダ・ヴィンチの不朽の名作であり、ルーブル美術館を訪れる際には絶対に外せない作品です。この絵画は、その神秘的な微笑みと巧妙な構図で、見る者すべてを虜にし続けています。その背景には風景画の先駆けとも言える独特の技法が施され、古典的な肖像画とは一線を画しています。
しかし、モナリザのモデルについては長年にわたり多くの憶測と謎が取り巻いています。最も有力視されているのは、フィレンツェの裕福な商人、フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻であるリザ・デル・ジョコンドです。神秘的な微笑みと、画面に広がる柔らかな背景風景は、ダ・ヴィンチがいかにしてこの作品に永遠の魅力を吹き込んだかを物語っています。
2.『民衆を導く自由の女神』
『民衆を導く自由の女神』は、フランス・ロマン主義の巨匠ウジェーヌ・ドラクロワによって描かれた、歴史的かつ象徴的な名作です。この壮大な絵画は、1830年の7月革命を表現しているとされ、自由を求める人々の熱い情熱と解放の願望が色濃く表現されています。
画面の中心には、力強い女性が堂々とフランス国旗を掲げて立っています。この姿は、革命によって手に入れた「自由」の象徴であり、ドラクロワはその力強さと希望の象徴を描くことで、当時の人々の闘志と誇りを表現しました。女性の表情と姿勢は、革命の象徴として広く認識され、今なお多くの人々に深い感銘を与えています。
3.『ミロのヴィーナス』
『ミロのヴィーナス』は、古代ギリシャの美術が創り出した彫刻の中でも、特に優雅で力強い存在感を放つ大理石の傑作です。この彫刻は1820年にギリシャのミロス島で発見されたことから、その名前が付けられ、現在まで古代の神秘と美の象徴として注目を浴びています。
彫刻の姿は、神話の女神にふさわしい堂々とした風格を持ち、その美しさと力強さが見事に表現されています。前を向いた力強い表情は、決然とした意志を感じさせ、片足を前に出したポーズは、力強い女性の象徴とも言えるでしょう。その姿勢は、古代ギリシャの美意識と女性像を見事に体現しています。
ルーブル美術館のミュージアムパス
パリ市内の主要な美術館や観光スポットを巡るなら、パリ ミュージアムパスがおすすめ!このパスは通常の入場チケットとは異なり、ルーブル美術館をはじめ、オルセー美術館やピカソ美術館など約10カ所のスポットを訪れることができます。期間は2日間、4日間、6日間とあり、そのうち2日間と4日間のチケットはTrip.comにてお得に購入できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ルーブル美術館周辺にあるその他の観光スポット3選
1.オペラ座
オペラ座は、ミラノのスカラ座、アルゼンチンのコロン劇場と並んで、世界三大劇場のひとつとして名高い、パリの象徴的な観光スポットです。日本でもミュージカル『オペラ座の怪人』の舞台として広く知られており、その神秘的でドラマティックな魅力が多くのファンを惹きつけています。
オペラ座では、観劇をしなくても劇場内の見学が可能です。劇場内の最大の見どころは、「グラン・フォワイエ」と呼ばれるロビー。このロビーは、黄金の装飾で豪華絢爛に彩られた空間で、まるで別世界に足を踏み入れたかのような感覚を味わえます。天井のシャンデリアが豪華に輝き、壁や天井に施された精緻な彫刻や装飾が、訪れる人々を圧倒します。
2.オランジュリー美術館
オランジュリー美術館は、パリの優雅なテュイルリー庭園内に位置する、静かで魅力的な美術館です。ルーブル美術館と比較すると規模はコンパクトですが、その精緻なコレクションは、芸術愛好者たちにとって一度は訪れるべきスポットとして知られています。
この美術館の魅力は、主に印象派とポスト印象派の傑作にあります。その中でも、特に目を引くのがクロード・モネの代表作『睡蓮』です。展示室は、モネが描いた睡蓮の池を取り囲むように配置されており、作品がまるで自分の周りに広がるかのような感覚に包まれます。このパノラマ展示の中に身を置くと、まるで自然の中に溶け込んだような錯覚を覚え、その美しさと静けさに心を奪われることでしょう。
3.カルーゼル凱旋門
カルーゼル凱旋門は、世界遺産に登録されている「パリのセーヌ河岸」の中でも特に印象深いスポットのひとつです。この凱旋門は、ナポレオン・ボナパルトによって初めて建設されたもので、高さ19mの壮大な存在感を誇ります。その堂々たる佇まいと精緻な大理石で飾られた柱は、まさにパリの象徴とも言える美しさです。
特に夜になると、この凱旋門が美しくライトアップされ、昼間とは一味違ったロマンチックな雰囲気が漂います。光に照らされた石の彫刻が幻想的に輝き、周囲の夜景と相まって、訪れる人々に深い感動を与えてくれることでしょう。