現在の成都の治安は？日本人が安心できる防犯対策3選

楽しい成都旅行を計画中ですか？ しかし、中国では言葉の壁や治安が気になる方は多いでしょう。そこで、この記事では最新の成都の治安情報をわかりやすく解説し、日本人が安心して楽しめるための具体的な防犯対策を紹介します。

スリやぼったくりなど、よくあるトラブル事例も交えながら、安全で快適な成都旅行のヒントをお届けします。最新の危険レベルを参考にして、思い出に残る旅に出掛けましょう！

【最新】成都の治安に関する情報

2025年1月現在、外務省による中国・成都への渡航を制限されるような情報（危険レベル）は発生していません。ウイグル・チベット自治区のみ、レベル１「十分注意してください」となっています。

以下、外務省発表の詳細を引用します。

中国の治安状況は全体としては安定しています。地域によっては民族や宗教に起因する事件も発生しているので、滞在・旅行される地域に関する情報収集が重要です。

中国各地で外出の際は、不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意し安全確保に努めてください。また、お子さん連れの方は、十分注意して行動されるようにしてください。

念のため、中国・成都に渡航する際は、外務省の海外安全ホームページをチェックすることをおすすめします。

➡外務省海外安全ホームページ

成都で日本人が警戒すべき3つのトラブル

中国・成都で日本人旅行者が巻き込まれやすい3つのトラブルを紹介します。知っておくだけで、予防対策になります。

1.食品安全トラブル

成都名物の火鍋店で、観光客向けの店舗での食品衛生トラブルが頻発しています。春熙路や太古里周辺の繁華街では、見た目は清潔でも、「地溝油」（違法な再生油）を使用したり、肉の品質や原産地を偽装したりするケースが報告されています。

そのほか、慣れていない日本人観光客に対して、辛さの程度を説明せず体調を崩すケースも。高級な店舗でも、食中毒のリスクがあることも問題となっています。

2.決済ツールを使ったトラブル

中国では現金よりもスマホ決済が一般的です。とくに、WeChat Payを使った詐欺には要注意。QRコードを読み取って支払う際、偽のQRコードを貼り付けられていることがあります。

見知らぬ人からWeChat経由で送金を求められても、決して応じてはいけません。お店での支払いは必ずレジ前の正規のQRコードを使うか、店員に直接確認しましょう。

3.パンダ関連の詐欺

成都大熊猫繁育研究基地（パンダ基地）周辺で、偽のパンダツアーや写真撮影に関する詐欺が増加しています。正規料金の何倍もする特別観覧券を販売したり、「職員限定エリアでパンダと記念撮影ができる」と偽って高額な料金を請求したりする手口が横行。

パンダ基地への「優先入場」を謳う偽のガイドツアーも多く、実際には一般チケットと同じ待ち時間を要する上、途中で放置されるケースも。偽のパンダグッズ販売による被害も深刻です。

成都で警戒すべき治安が不安定な地域

これらの地域は、他の場所と比較して盗難や詐欺の発生率が高くなる傾向があります。観光中は周囲に敏感になり、安全を優先させましょう。

1.紅瓦寺街周辺エリア

成都駅の南西に位置する紅瓦寺街周辺は、夜間の治安に注意が必要です。歴史的な建造物が多い観光地である一方、夜になると違法な売春や薬物取引の温床となっています。路地裏には違法マッサージ店が密集し、日本人観光客を強引に客引きするケースが頻発。

このエリアは監視カメラの設置が不十分で、スリや置き引きなどの街頭犯罪も多発しています。深夜は暴力団関係者の姿も目立ち、トラブルに巻き込まれるリスクが高くなります。

2.玉林街区と周辺エリア

昼間は庶民的な市場として賑わう玉林街区ですが、夕方以降は治安が悪化します。地元の露天商が撤収した後、路上で違法な賭博や闇取引が行われることがあります。

このエリアには正規の営業許可を持たない闇バーが多く、日本人観光客を狙った詐欺や恐喝事件が発生。市場の裏通りでは、偽ブランド品の売買が報告されています。

3.武侯祠地鉄站周辺の歓楽街

武侯祠駅周辺は観光客向けの飲食店が並ぶ一方で、治安上の問題も多いエリアです。深夜営業の居酒屋やKTV周辺では、日本人を狙った「ぼったくり」や「すり替え」詐欺が多発。見知らぬ人に声をかけられ、店に案内された後で法外な料金を請求されるケースが後を絶ちません。

このエリアは白タクの活動が活発で、深夜に乗車した観光客が、強要や恐喝を受けるといった事例も報告されています。

成都で治安がよい地域

これらの地域は成都内で治安がよく、地元の人々が安心して訪れる場所といわれています。

1.天府新区中心部

成都の新しいビジネス街として開発された天府新区は、市内で治安の整った地域です。高層ビルが立ち並び、監視カメラや警備員が24時間体制で配置。日系企業を含む多国籍企業のオフィスが集中し、企業の要請で警察のパトロールも頻繁しています。

大型ショッピングモールやホテルも多く、夜間も安全に過ごせます。区画全体がスマートシティとして設計され、治安維持システムが確立しています。

2.太古里・春熙路商圈

成都を代表する高級商業地区である太古里と春熙路エリアは、充実したセキュリティ体制を誇ります。国際ブランドショップや高級ホテルが集中し、私服警官を含む警備員が常時巡回しています。

地下鉄の駅直結で、明るい地下通路も整備。観光客や買い物客で常に賑わっているため、自然監視の目も行き届いています。商業施設による独自の警備システムも導入されており、軽犯罪もほとんど発生していません。

3.環球中心周辺地区

環球中心を中心とするエリアは、最新の治安維持システムを導入しています。高級住宅地や国際学校が隣接し、セキュリティは特に厳重です。施設内には高級ホテルや商業施設が入居し、24時間体制の警備システムを採用。

周辺は広々とした公園や緑地が整備され、視界も良好で死角が少ないです。地下鉄1号線が直結しており、公共交通機関の利用も安全。家族連れでも安心して過ごせる環境が整っています。

成都で徹底すべき3つの防犯対策

中国・成都で安全に旅行するための防犯対策を紹介します。

1.貴重品の管理

パスポートはコピーを持ち歩き、原本はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。財布は外から見えにくい内ポケットに入れ、現金は少額に分けて別々の場所に保管します。

スマートフォンは後ろポケットには入れず、カバンの中でも一番奥に。カバンは必ずチャックを閉め、リュックは前に抱えて持つことで、スリや置き引きの被害を防げます。

【旅行会社が伝授】海外旅行でパスポートを安全に持ち歩く方法

2.観光時の行動

なるべく一人での外出は避け、複数人で行動しましょう。見知らぬ人に声をかけられても、安易についていかないこと。とくに「お茶を飲みに行こう」「英語を練習したい」などの誘いには要注意です。

写真撮影時は周囲に注意を払い、カメラやスマートフォンを盗まれないように。地下鉄やバスでは荷物を常に抱えて持ちましょう。

3.通信手段の確保と緊急連絡先の準備

日本の携帯電話が使えない場合に備え、現地のeSIMを購入しましょう。空港でSIMカードを購入する手間が省け、言語の問題も心配ありません。日本の携帯番号もそのまま使えるため、緊急時の連絡にも便利です。WeChat Payなどの決済アプリも快適に使え、地図アプリでの道案内も可能。

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成都でトラブルに遭遇した場合の連絡先

成都でトラブルに遭遇した場合に役立つ連絡先をいくつか紹介します。スマートフォンに記録を残しておくなど、対策を取っておきましょう。

1.中国・成都日本国大使館

もしも大きなトラブルに巻き込まれた場合や旅券の紛失など、より具体的なサポートが必要な場合は、日本大使館または領事館に連絡してください。大使館や領事館は国民の安全と保護を目的としており、旅行者へのサポートも行っています。

• 公式サイト：在重慶日本国総領事館（成都領事事務所）
• 連絡先：028-8691-2345

2.成都市公安局（警察）

犯罪被害や交通事故などの緊急事態には、すぐに警察に通報してください。成都市内からは警察共通の緊急通報用電話「110」をダイヤル。英語対応可能な警察ホットライン(021)6357-6666も用意されています。

成都市公安局の外国人サービスセンター028-12345では、在留に関する手続きや相談にも応じています。

3.JCIC成都

日本企業向けの相互支援ネットワークで、トラブル時の支援や情報提供を行います。会員以外でも緊急時は対応してくれます。

日本商工クラブ: 028-8671-7008

中国・成都の治安に関するよくある質問

そのほか、中国・成都旅行の情報はこちらの記事が参考になります。

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治安の良い中国・成都旅行に出掛けよう！

成都は一般的に治安の良いエリアとされています。観光地や主要都市では警察の存在感も高く、安全な環境で旅行を楽しめるでしょう。

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