インド旅行を計画しているけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。この記事では、2024年最新のインドの治安情報をまとめました。危険レベルの詳細や女性のひとり旅の際の注意点なども解説するので、インドへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
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インドの現在の治安は危険レベル1~4
インドは経済が成長し、全体的に社会情勢は安定していますが、多民族や多宗教の背景から、分離独立を求める武装グループや少数民族の権利を主張する団体が存在します。特にジャンム・カシミールや北東部ではテロ事件が発生しています。また、デリーやムンバイなどの大都市では、イスラム過激派によるテロの脅威があり、治安当局は警戒を強化しています。
日本外務省は2024年10月現在、メキシコの危険レベルを1~4に設定しています。レベル1は「十分注意」、レベル2は「不要不急の渡航中止」、レベル3は「渡航中止勧告」、レベル4は「退避勧告」を意味し、地域によって危険レベルが異なります。そのため、インドに渡航する際は滞在する地域がどの危険レベルに設定されているかを十分に確認することが重要です。
インドは地域により治安状況が異なる
インドは地域により異なる危険レベルが設定されています。海外から観光客が多く訪れるのあるデリーやムンバイは、「十分注意」を意味する危険レベル1に指定されています。そのほかの観光客が訪れる都市でも危険レベルが設定されているため、滞在予定の地域がどのレベルに設定されているかを事前にチェックしましょう。
レベル4(退避勧告)
- ジャンム・カシミール準州及びラダック連邦直轄領
- 管理ライン(LoC)付近
レベル3(渡航中止勧告)
- ジャンム・カシミール準州(スリナガルおよびその近郊、管理ライン(LoC)付近、ラダック連邦直轄領を除く地域)
レベル2(不要不急の渡航中止)
- ジャンム・カシミール準州スリナガルおよびその近郊
- マニプール州
- アッサム州(グワハティ市を除く地域)
- ナガランド州
- メガラヤ州(東カシ・ヒルズ県、リボイ県、西ジャインティア・ヒルズ県、東ジャインティア・ヒルズ県を除く地域)
- マハーラーシュトラ州東部地域ガドチロリ県
- ゴンデア県及びチャンドラプル県、
- アンドラ・プラデシュ、テランガナ、オディシャ、チャッティースガル各州の高原奥地
- ジャールカンドおよびビハール両州の農村地域
レベル1(十分注意)
- ラダック連邦直轄領
- 北東部諸州のレベル2地域を除く地域
- レベル4、レベル3、レベル2以外のインド全域(デリー、コルカタ、チェンナイ、ムンバイ、ベンガルールなどの大都市を含む地域)
インドの人気観光地の治安状況
インドは日本人観光客も多く訪れる地域でも、異なる危険レベルが指定されている場合があります。ここでは人気都市の治安状況を詳しく紹介します
1.デリー、ムンバイ
インド経済を支える大都市であるデリーとムンバイは、観光スポットも多く、世界中から観光客が訪れます。日本政府による危険レベルは1に設定されており、他の地域と比較すると比較的治安が良い地域と言えるでしょう。しかし、特にムンバイでは一般犯罪発生率はインドの中で最も高く、窃盗・詐欺、睡眠薬を用いた強盗・強姦などの犯罪が頻発しているため、油断は禁物です。
また、2008年にはムンバイの市内のホテルなどで同時多発テロが発生しています。インドにおける治安状況は改善傾向にありますが、テロは未然に防げず、どこでも起こりえることを念頭に置いて行動することが重要です。
2.アグラ
タージマハルで有名なアグラは、デリーやムンバイと同様に危険レベル1に設定されているため、比較的治安が良いと言えるでしょう。しかしタージマハル周辺では、観光客を狙ったスリやぼったくりなどの危険性があるため、十分に気を付けてください。
3.バラナシ
バラナシはガンジス川での沐浴が有名で、ヒンドゥー教の聖地ですが、年間100万人以上の巡礼者や観光客を狙った犯罪が多発しています。親切そうに声をかける人には注意が必要です。2010年12月には、宗教儀式中に爆弾が爆発し、多くの人が負傷する事件もありました。
またガンジス川の水質は非常に悪く、感染症のリスクが高いため、沐浴は避けた方が良いです。
インドで観光客が巻き込まれやすい犯罪とその対策
インドの都市部では、地方からの人口流入や失業の増加、貧富の差を背景に犯罪が増加しています。特に窃盗や強盗、詐欺、強制性交などの犯罪が多発しており、日本の主要都市と比べて非常に高い水準です。ここでは観光客が巻き込まれやすい犯罪とその対策を紹介します。
1.強盗・窃盗
レストランやショッピングモール、公共交通機関では、複数の犯人によるスリや置き引きに注意が必要です。1人が注意を引きつけている間に、他の人が持ち物を盗む手口が多く見られます。また、ATM利用中に親切に近づき、操作を手伝いながら暗証番号を聞き出し、カードをすり替える手口の犯罪も発生しています。
<対策>
持ち物から絶対に目を離さないようにしましょう。また、ATMを利用する際は親切に近づいてくる人には警戒し、周囲の状況をよく注視しましょう。
2.睡眠薬強盗
外国人旅行者が睡眠薬強盗の被害に遭う事例があります。飲食物に睡眠薬を混入し、意識を失った隙に金品を盗むという手口が多く見られます。使用される睡眠薬は非常に強力で、1~2日間意識が戻らないこともあり、入院が必要になることもあります。特に、日本人は断るのが苦手と見られ、親切に接された後に狙われることが多いです。
<対策>
見知らぬ人の飲食物は決して口にしないようにしましょう。親切にされていも過度に恩を感じず、常に警戒を怠らないことが大切です。
3.詐欺
個人旅行者に親しげに近づく人を信用してしまい、物品購入やツアー参加を勧められてクレジットカードを渡すと、詐欺に遭うことがあります。また、高額な支払いを強要されるケースもあります。また、レートが良いからと政府非公認の両替所で、偽札や使えない紙幣を混ぜられるケースもあります。
<対策>
個人で旅行する場合は、日常会話程度の英語力とインドに関する基本的な知識、安全情報を確認しておくことが大切です。親切そうに近づいてくる人からの勧めに安易に応じず、はっきりと断ることが重要です。また、両替は必ず銀行やホテルなどを利用しましょう。
4.性犯罪
インドでは女性の性暴力被害が多く、外国人女性が危険に遭うケースも少なくありません。実際にデリーやコルカタ、アグラ、ジャイプールなどでは、日本人女性が性的暴行を受け、金品を奪われる事件が報告されています。日本語で話しかけ、安心させてから暴行する手口が一般的です。
また、食事やクラブに誘われ、飲み物に睡眠薬を入れられることもあります。
<対策>
女性は単独や少数での行動を避け、夜間の外出は特に注意しましょう。不審に感じた場合ははっきりと断り、すぐにその場を離れましょう。
インドでの緊急時の対処法
万が一トラブルに巻き込まれた場合
万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはインド現地の緊急ダイヤルに通報しましょう。インドでは警察が「112」消防が「101」救急車が「102」です。言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応しましょう。
緊急連絡先一覧
インドで犯罪に巻き込まれた際や怪我をした場合、以下の連絡先も活用できます。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
連絡先 | 電話番号 |
緊急ダイアル | 警察 112 消防 101 救急車 102 |
在インド日本国大使館 | 011-4610-4610 |
在コルカタ日本国総領事館 | 033-3507-6830 |
在ムンバイ日本国総領事館 | 022-2351-7101 |
在チェンナイ日本国総領事館 | 044-2432-3860 |
在ベンガルール日本国総領事館 | 080-4064-9999 |
インド渡航前にチェックするべきこと
インドは現在治安が危険レベル1~4に設定されており、観光客が多い都市などでは「十分に注意」を意味するレベル1となっています。危険レベルは情勢により日々変化するため、渡航の際は以下の点に留意しましょう。
最新の治安情報の確認
渡航予定地域の治安状況を事前に調査し、特にリアルタイムでデモや抗議行動が発生している場合は注意が必要です。外務省や現地のニュースをチェックしましょう。
たびレジに登録
インド渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。また3か月以上滞在する場合は、在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
インド旅行を安心して楽しむためのアイテム3選
インドへ渡航する場合は、しっかりと安全対策をしましょう。ここでは、インドで安全を守るための3つのアイテムを紹介します。
1.海外旅行保険
インドへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.パスポートのコピーや連絡先のメモ
インドでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
3.インターネット接続できるデバイス
インドでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にインドでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
インドの基本情報
インドの基本情報 | |
首都 | ニューデリー |
人口 | 14億1,717万人 |
公用語 | ヒンディー語 |
宗教 | ヒンドゥー教徒79.8%、イスラム教徒14.2%、キリスト教徒2.3%など |
通貨 | ルピー(INR) |
政体 | 共和制 |
インドの治安についてよくある質問
-
インドでは女性1人での旅行は危険ですか?
女性1人での旅行はリスクがありますが、適切な注意を払えば楽しむことも可能です。夜間の外出を避けることや、見知らぬ人を安易に信用しないことが重要です。
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インドではどの都市が特に危険ですか?
観光客が訪れるデリー、ムンバイ、コルカタ、アグラなどの大都市では、特に犯罪が多発しており、観光地でも注意が必要です。
-
インドの公共交通機関は安全ですか?
公共交通機関は混雑することが多く、スリや置き引きのリスクがあります。大きな荷物は注意し、混雑時は警戒を怠らないことが必要です。
-
現地の人にどのように接すればいいですか?
現地の人々に親切に接することは重要ですが、見知らぬ人からの勧めには注意が必要です。自分の直感を信じて、疑わしいと感じたら距離を置きましょう。
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インドへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう
インドでは危険レベル1~4が設定されています。観光客が訪れるエリアの多くは危険レベル1と比較的低いですが、それでも多数の犯罪が発生しているため油断は禁物です。特に観光地では、スリや窃盗の軽犯罪から女性を狙った性犯罪まで十分に気を付けてください。
インドの治安をチェックして、安全な旅を心がけましょう。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。