
ナイジェリアの治安は非常に不安定で、退避勧告が出ている地域もあります。首都のアブジャでも一般犯罪の被害が頻発しており、大都市においても油断は禁物です。この記事では、2024年最新情報を元にナイジェリアの治安に関する情報をわかりやすく解説します。
【ナイジェリアでトラブルに遭遇した時の連絡先】
| 連絡先 | 電話番号 |
| 緊急ダイアル | 112 ※繋がらない場合は警察本部に連絡してください。 |
| 警察 | アブジャ 070-5733-7653 080-2894-0883 080-3200-3913 080-6158-1938 ラゴス 070-6260-6717 080-2876-0043 |
| 在ナイジェリア日本大使館 | (0)90-6000-9019 (0)90-6000-9099 |
【最新情報】ナイジェリアの現在の治安について

近年ナイジェリアの通貨であるナイラが急激に下落し、物価高騰による食糧不足や治安の問題が続いています。このため、国内で市民の抗議行動が増えています。一部の抗議は平和的ですが、中には過激なものもあります。そのため、国内の多くの地域は依然として治安レベルが2以上の状態が続いており、治安は非常に不安定です。
ナイジェリアの治安危険レベルは2~4

ナイジェリアでは、日本外務省による危険レベルが2~4が発出されており、特定の地域に関しては特に高い危険レベルとなっています。ナイジェリアのほとんどの地域で「不要不急の渡航を中止」を意味する危険レベル2となっている状況から、ナイジェリアへの旅行はおすすめしません。レベル3、4の地域への渡航はどのような目的であれ中止してください。
【外務省による危険情報】
| 地域 | 危険レベル |
| 北東部(ボルノ州、ヨベ州及びアダマワ州) | レベル4(退避勧告) |
| ・北東部(バウチ州及びゴンベ州)、北西部(ケビ州、ソコト州、ザムファラ州、カツィナ州、ジガワ州、カノ州、ナイジャー州及びカドゥナ州) ・北中央部(コギ州及びプラトー州ジョス市(周辺地域を含む)) ・南東部(イモ州及びアナンブラ州) ・南南部(デルタ州、リバース州、バイエルサ州及びアクワ・イボム州沿岸部) | レベル3(渡航中止勧告) |
| ・首都・アブジャ市を含む連邦首都圏区 ・その他の地域 | レベル2(不要不急の旅行中止) |
ナイジェリアで特に治安が不安定な地域

北東部、北西部、北中央部、南南部
ナイジェリアの北東部の地域では、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」と「ISIL西アフリカ州」が車両を襲撃したり、治安機関を攻撃するなどのテロ事件を繰り返しています。そのため、この地域の治安情勢は非常に悪化しており、危険な状況が続いています。
また、その他の地域でも武装集団による村落の襲撃・誘拐事件やイスラム過激派組織の活動が頻繁に見られます。
南東部(イモ州及びアナンブラ州)
この地域では、国家独立を目指す「ビアフラ先住民(IPOB)」とその軍事部門「Eastern Security Network(ESN)」が、ナイジェリアの治安機関に対する襲撃を行っています。2023年5月には、ラゴスにある外交団の車両が武装集団に襲われ、死傷者が出る事件も発生しています。
南部ナイジャーデルタ地域
以前は反政府武装組織による石油施設への攻撃やギニア湾での海上武装強盗が多く見られましたが、最近ではこれらの攻撃は減少しています。しかし、武装強盗は陸上での活動に移行しており、石油の強奪は続いています。2023年12月には、外国籍の民間企業関係者が2名拉致され、その際に他の関係者が死傷する事件も発生しました。
治安の不安定なナイジェリアで警戒すべき3つの犯罪

1.誘拐
ナイジェリアでは、外国人や富裕層を狙った身代金目的の誘拐事件が全国で増えています。単独行動は控え、周囲の状況に注意を払いながら行動することが重要です。また派手な服装や高価なアクセサリーを避け、目立たないように心がけてください。夜間の外出もできるだけ避けるようにしましょう。
2.路上強盗
都市部では、路上での窃盗や強盗が多発しています。特に公共交通機関であるタクシーや商業バスは安全性が低く、常に周囲に注意を払うことが大切です。貴重品や大量の現金を持ち歩かず、人通りの少ない場所は避けるようにしましょう。万が一犯罪に遭遇した場合は決して抵抗せず、安全を最優先に行動してください。
3.スリ、置き引き、ひったくり
ナイジェリアでは、スリや置き引き、ひったくりがよく発生しています。特に都市部や混雑した場所では注意が必要です。スリは人混みの中で目立たないように行われ、置き引きは空港やレストラン・カフェなどで無防備に置いた荷物が狙われます。また、車両での移動中でもドアや窓から貴重品を窃盗する大胆な手口も見られます。
治安の不安定なナイジェリアで守りたい防犯対策3つ

ナイジェリアで安全に旅行するための防犯対策を3つ紹介します。
1.貴重品の管理を徹底する
ナイジェリアでスリや置き引きに遭わないためには、自分の荷物に常に注意を払うことが重要です。財布やパスポート、カメラなどの貴重品は混雑した場所では特に注意し、なるべく身体に近いところに保管しましょう。無用な現金やカードはホテルのセーフティボックスに預けるなど、必要なものだけを持ち歩くようにしましょう。
2.夜間に出歩かない
深夜や早朝に1人で歩くことは絶対に避けましょう。昼間でも特に人通りが少ない場所や裏通りは避けて、明るくて人の多い道を選ぶようにしましょう。
3.基本的に車両で移動する
ナイジェリアを移動する際は、安全対策のため徒歩ではなく車両を使って移動しましょう。車内でも貴重品は離さず、ドアや窓のロックをしっかりと確認してください。
ナイジェリアの緊急連絡先

万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはナイジェリアの現地の緊急ダイヤルに通報しましょう。言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応しましょう。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
緊急連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
| 緊急ダイアル | 112 ※繋がらない場合は警察本部に連絡してください。 |
| 警察 | アブジャ 070-5733-7653 080-2894-0883 080-3200-3913 080-6158-1938 ラゴス 070-6260-6717 080-2876-0043 |
在ナイジェリア日本大使館
| 電話番号 | 住所 |
| (0)90-6000-9019 (0)90-6000-9099 | No.9, Bobo Street (off Gana Street), Maitama, Abuja, Nigeria |
ナイジェリアの基本情報

| 基本情報 | |
| 首都 | アブジャ |
| 人口 | 約2億2,380万人 |
| 言語 | 英語、各民族語 |
| 宗教 | イスラム教、キリスト教、伝統宗教 |
| 通貨 | ナイラ |
| 政体 | 連邦共和制 |
ナイジェリアの治安に関するよくある質問

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どの地域が特に危険ですか?
北東部や南南部の一部地など、国境や沿岸部の地域は特に危険です。
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旅行者はどのように身を守ればいいですか?
常に周囲に注意を払い、貴重品は持ち歩かないことが重要です。また、混雑した場所や夜間の外出は避けましょう。
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公共交通機関は安全ですか?
一部の公共交通機関は安全性が低く、犯罪被害が発生することがあります。信頼できるタクシーを利用することをおすすめします。
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どのような服装が望ましいですか?
目立たない服装を心がけ、派手なアクセサリーや高価な品物は避けることが重要です。現地の文化に合わせた服装を選ぶと良いでしょう。
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ナイジェリアの治安は非常に不安定なので注意が必要

ナイジェリアでは全土で危険レベル2~4が発出されています。特に危険レベル3~4が発出されている地域には近づかないでください。その他の地域でも不要不急の渡航は避け、現地では出来るだけ目立たないように行動したり、夜間の外出を避けましょう。
ナイジェリアの治安をチェックして、安全な旅を心がけましょう。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。

