
フィンランドは世界トップクラスの治安を誇る国として知られ、犯罪発生率が低く、旅行者も安心して街を歩ける環境が整っています。
この記事では、フィンランドの治安特徴やより安心して旅を楽しむための防犯対策について詳しくご紹介します。
最新!フィンランドの治安に関する情報

フィンランドは、世界で最も治安が良い国の一つとして知られ、観光地としても非常に人気です。しかし、どんな安全な国でも犯罪のリスクがゼロというわけではありません。
2022年、フィンランド国内では約46万件の刑法犯が発生し、特に観光シーズンには都市部で窃盗やスリといった軽犯罪が増加する傾向があります。中でも首都ヘルシンキでは、近年路上強盗の件数が増えており、社会問題となっているため注意が必要です。
夜間の繁華街や駅付近では酩酊者やギャンググループの出没が報告されており、刃物を使った事件も発生しています。なるべく単独での行動は避け、人通りの多い道を利用することをおすすめします。
治安のよいフィンランドで巻き込まれやすいトラブル5つ

1.スリ・置き引き
フィンランドの主要都市では、観光シーズンになると人通りの多い場所でスリや置き引きの被害が増加します。レストランやカフェ、駅構内、観光名所といった場所は特に狙われやすいため注意が必要です。気づいたら、バッグの中から財布やパスポートがすでに消えたことも珍しくありません。
対策ポイント:
- バッグは体の前で持ち、ファスナーやポケット部分はしっかりと閉じる。
- カフェやレストランでは、バッグを椅子の背もたれや足元に置かないようにする。
- 貴重品は分散して持ち、財布やパスポートなどは目立たないポーチに入れる。
2.ニセ警察官による詐欺
フィンランドでは、まれに「警察官」を装った詐欺事件が発生しています。特に観光客をターゲットに、薬物捜査や所持品確認と称して財布やクレジットカードを抜き取る手口があります。
対策ポイント:
- 本物の警察官かどうか確認するために、警察IDカードの提示を求める。
- 不審な要求には応じず、近くの交番や警察署で確認したい旨を伝える。
3.レストランやバーでのぼったくり
フィンランドの飲食店は一般的に高評価を受けていますが、観光客が集まりやすいエリアの一部では高額な請求や不当なサービス料を請求される「ぼったくり」の被害も報告されています。特にバーやクラブでは、外国人に対して不透明な会計をされるケースもあり、注意が必要です。
対策ポイント:
- メニューの価格を事前に確認し、オーダーする際にも再度値段を確認する。
- 会計時には明細をもらい、不明な点があればその場で確認する。
- 一般的に多くの人が集まる人気のある店舗や、地元の人が勧める場所を選ぶようにする。
4.フリマアプリ・ネット通販での詐欺
フィンランドでは近年、フリマアプリやオンラインショッピングでの詐欺被害も増加しています。たとえば、商品を購入したのに送られてこない、あるいは相手の口座に支払いを済ませた後に連絡が取れなくなるケースがあります。
対策ポイント:
- 信頼できるプラットフォームを利用し、レビューや評価を確認してから購入する。
- 個人間での直接取引は避け、可能であればクレジットカードを利用して支払いを行う(クレジットカードのほうがトラブル時の対応がスムーズ)。
- 不審な取引や過剰な値引きには注意し、疑わしいと感じたら取引を中止する。
5.夜間の外出時に巻き込まれるトラブル
フィンランドの治安は非常に良いですが、夜間の一部エリアでは酔っぱらいの出没や暴力事件が報告されています。特に週末の夜になると、バーやクラブの周辺で酔客によるトラブルが発生することがあります。
対策ポイント:
- 夜間の外出はできるだけグループで行動し、人通りの多い道を選ぶ。
- 万が一トラブルに巻き込まれそうになったら、すぐにその場を離れ、近くの店舗や施設に駆け込む。
フィンランドで治安を注意すべきエリア

フィンランドは治安の良い国ですが、旅行者として最低限の注意を払うことで、より安全で快適な旅を楽しむことができます。
例えば首都ヘルシンキの中央駅周辺は、多くの人々が行き交うためスリや置き引きが発生しやすいエリアです。ショッピングセンターやバスターミナルが集まるカンピ地区も、偽の募金活動やアンケート調査を装った詐欺が報告されています。
また、タンペレの中心部にはバーやクラブが多く、夜間は活気づきます。しかし、酔客同士のトラブルやスリが発生することがあります。
フィンランドでの緊急時の対処法

フィンランドでの緊急連絡先一覧
| 項目 | 電話番号 |
| 警察 | 112 |
| 消防署 | |
| 救急車 | |
| 在フィンランド日本国大使館 | (市外局番09)686-0200 |
盗難や置き引き被害にあった時に
もし現地で貴重品を盗まれてしまったら、まずは近くの警察に連絡し被害届を提出しましょう。被害届の控えは、後で保険請求や再発行手続きに必要になるので大切に保管してください。
フィンランドの防犯対策でおすすめのアイテム3選

1.防犯リュック
旅行中は大切な貴重品を守ることが最優先です。そこでおすすめなのが、防犯機能が備わったリュックサックです。外側からファスナーが開けられにくい設計になっており、スリなどの被害を防ぐのに効果的です。
2.RFIDブロッキングカードケース
フィンランドでは現金よりもカード支払いが一般的なため、カード情報のスキミング被害も懸念されています。RFID(電波による情報読み取り)ブロッキング機能がついたカードケースは、電波を遮断する特殊な素材で作られており、カード情報が不正に読み取られることを防ぎます。
3.eSIM
eSIMとは、物理的なSIMカードを挿入せずにスマホに直接プロファイルをインストールすることで、海外でも簡単にインターネット接続を利用できるサービスのことです。
特に旅行先では、急な情報収集や地図アプリの利用、さらには緊急時の連絡が求められることもあるため、常にネットに接続できる環境を整えておくことはとても重要です。
フィンランドの基本情報

人口
約555万人(IMF2022年)
宗教
キリスト教
言語
フィンランド語、スウェーデン語
レート
1ユーロは163.46円(2024年10月現在)
時差
-6時間 ※日本より6時間遅い
ビザ
日本国籍を持つ人がフィンランドを観光目的で訪れる場合、90日以内の滞在であればビザは不要です。
治安の良いフィンランド旅行に出掛けよう!

フィンランドは、世界的にも治安の良い国として知られ、安心して旅行を楽しめる素晴らしい場所です。しかし、どんな国でも観光地や人混みでは思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。事前に防犯対策をしっかりと行い、より楽しい旅を実現しましょう。
Trip.comではお手頃価格でフィンランド行きの航空券や、人気エリアのホテルを予約することができます。フィンランド旅行を計画する際に、ぜひチェックしてみてください。







