
マダガスカルはアフリカ大陸の東沿岸に位置する島国で、独特な生態系を持つことで知られています。そんなマダガスカルに行ってみたいけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。
この記事では、2024年最新のマダガスカルの治安情報をまとめました。危険レベルの詳細や観光の注意点などを解説するので、マダガスカルへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
【マダガスカルでトラブルに遭った際の緊急連絡先】
連絡先 | 電話番号 |
警察 | 17または117 |
救急 | 17または117 |
消防 | 18または118 |
在マダガスカル日本国大使館 | (市外局番020)22-493-57 または(携帯コード032)07-072-11 |
【最新情報】マダガスカルの治安は悪化しているので要注意

マダガスカルは最貧国のひとつであるため、貧困からくる強盗やスリが多発しています。2023年も誘拐事件が高い水準で続き、主に富裕層やインド・パキスタン系実業家が狙われ、外国人観光客も標的になることがあります。首都であるアンタナナリボ市内は比較的安全とされているものの、治安は悪化しているため注意が必要です。
マダガスカル全土では2024年10月現在、日本政府による「十分注意」を意味する危険レベル1が発出されています。そのため、どこにいても常に身の回りを警戒する必要があります。
マダガスカルで特に治安が悪い地域

1.首都アンタナナリボ市とその周辺
マダガスカルの首都であるアンタナナリボ市内は、注意を払えば比較的安全とされていますが、治安状況は悪化しているため警戒が必要です。マダガスカルでは貧困が広がり、一般犯罪が頻発しています。特にアナラケリー市場や独立大通りなどではスリやひったくりが多く、外国人旅行者が狙われやすいです。
過去には、日本人観光客が昼夜問わず強盗の被害に遭った事例もあります。また、最近では複数の犯人による組織的な犯罪が増加しています。夜間は中心街でも人通りが少なくなるため、不要不急の外出は避け、やむを得ず外出する際は周囲の安全を確認しましょう。
2.バッテリービーチ
南西部にあるバッテリービーチは、透き通った海の広がる静かなビーチとして有名ですが、外国人を狙った武装強盗や殺人、誘拐などの凶悪事件が頻発しています。このため、多くの国の大使館はこの地域への訪問を控えるよう警告しています。
安全のため、不用意にこのビーチに近づかないことが強く推奨されています。訪れる際は十分な警戒心を持ち、リスクを理解して行動することが重要です。
3.そのほかの地方地域
これまで地方都市は首都圏よりも安全とされていましたが、最近では武装強盗や殺人、誘拐などの凶悪事件が発生しています。夜間には道路に障害物を置いて車を妨害し、強盗を行う犯罪が増加しています。特に国道4号線や7号線でも夜間の通行は避け、明るい日中に移動することが推奨されます。
また、マダガスカル国内での車移動は交通事故のリスクも伴うため、遠方へ行く際は国内航空便を利用することを考慮してください。
治安悪化傾向のマダガスカルで警戒するべき犯罪とその対策

1.スリ・ひったくり
マダガスカルではスリやひったくり、置き引き、車上狙いが依然として多く発生しています。これらの犯罪は、富裕層だけでなく外国人や観光客も狙われており、特に人が多く集まる場所、例えば大型市場やナイトクラブ、乗り合いバスでは特に注意が必要です。
最近の被害例では、バッグやリュックをナイフで切り、中身を盗まれたり、身に付けていたアクセサリーを引きちぎられる大胆な犯行も増えています。
【対策】
- バッグやリュックは体に密着させて外部に見せない。
- 混雑した場所では特に警戒する。
- 目立たない服装や装飾品は控える。
2.誘拐
マダガスカルでは、誘拐事件が増加しており、2022年には公開されている情報だけで242件の事件が報告されました。多くの誘拐は身代金を目的としており、外国人が狙われることが多いです。残念ながら被害者が殺害されるケースもあり、非常に危険な状況です。
【対策】
- 常に周囲を警戒する。
- 夜間の外出は控える
- 複数人で行動する。
3.詐欺
空港では、特にひとり旅の旅行者に近づいて低料金での移動や宿泊を提案する人がいます。これらの人々は、治安の悪い地区にある安いホテルに案内することが多く、不法な仲介を行っています。このケースでは旅行者が危険な場所に連れて行かれる可能性があるため、十分な注意が必要です。
【対策】
- 不審な勧誘には応じない。
- 信頼できる交通手段や宿泊先を事前に調べておく。
- 写真撮影はしない。(無用な金瀬要求を避けるため。)
マダガスカルの緊急連絡先

万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはマダガスカル現地の緊急ダイヤルに通報しましょう。言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応しましょう。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
緊急連絡先
連絡先 | 電話番号 |
警察 | 17または117 |
救急 | 17または117 |
消防 | 18または118 |
在マダガスカル日本国大使館
電話番号 | 住所 |
(市外局番020)22-493-57 または(携帯コード032)07-072-11 | Villa Chrysanthème III,Ambohijatovo-Analamahitsy,101 Antananarivo (B.P.3863), Madagascar |
マダガスカルに安心して渡航するための準備

近年治安が悪化しているとされるマダガスカルに渡航する際は、万が一の時のための準備をしましょう。ここでは、マダガスカルで安全を守るためのツールを紹介します。
1.海外旅行保険
マダガスカルへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.たびれじ
マダガスカル渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。また3か月以上滞在する場合は、在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
3.インターネット接続できるデバイス
マダガスカルでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にマダガスカルでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
4.パスポートのコピーや連絡先のメモ
マダガスカルでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
マダガスカルの基本情報

基本情報 | |
首都 | アンタナナリボ |
人口 | 約2,961万人 |
言語 | マダガスカル語、フランス語 |
宗教 | キリスト教、伝統宗教、イスラム教 |
通貨 | マダガスカル・アリアリ(MGA) |
政体 | 共和制 |
マダガスカルの治安についてよくある質問

-
マダガスカルは安全ですか?
マダガスカルでは近年治安が悪化傾向にあります。特に都市部では観光客を狙った犯罪が発生しているため、警戒が必要です。
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どのような犯罪が多いですか?
スリ、ひったくり、武装強盗、誘拐などが多く報告されています。
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夜間の外出は避けるべきですか?
はい、夜間は特に危険が増すため、不要な外出は避けた方が良いです。
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ひとり人旅は避けた方がいいですか?
ひとり旅はリスクが高まるため、できるだけ複数人で行動することが推奨されます。
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マダガスカルへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう

マダガスカルは世界の中でも貧困国のひとつであり、近年治安が悪化している傾向にあります。観光客をターゲットにした犯罪が多く、安全に十分に注意が必要です。単独行動や夜間の外出は出来るだけ避けた方が良いでしょう。
マダガスカルの治安をチェックして、安全な旅を心がけてくださいね。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。
