メキシコ旅行を計画しているけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。この記事では、2024年最新のメキシコの治安情報をまとめました。危険レベルの詳細や渡航する際の安全対策などを解説するので、メキシコへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
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メキシコの現在の治安は危険レベル1~3
メキシコの治安はここ数年改善されておらず、犯罪組織の活動が続いています。組織同士の抗争や治安部隊との衝突、主要道路の封鎖が時々発生しています。また、殺人や強盗などの重大犯罪の増減が見られない地域や、日本人への被害が報告された地域に対して、危険レベル1が新たに設定されました。
日本外務省は2024年10月現在、メキシコの危険レベルを1~3に設定しています。レベル1は「十分注意」、レベル2は「不要不急の渡航中止」、レベル3は「渡航中止勧告」で、地域によって危険レベルが異なります。そのため、メキシコに渡航する際は滞在する地域がどの危険レベルに設定されているかを十分に確認する必要があります。
メキシコは地域により治安状況が異なる
メキシコは地域により異なる危険レベルが設定されています。日本人観光客に人気のあるメキシコシティやカンクンは、「十分注意」を意味する危険レベル1に指定されています。そのほかの観光客が訪れる都市やリゾートでも危険レベルが設定されているため、滞在予定の地域がどのレベルに設定されているかを事前にチェックしましょう。
レベル3(渡航中止勧告)
【継続】
- ゲレロ州チルパンシンゴ市及びその周辺地域
レベル2(不要不急の渡航中止)
【継続】
- バハ・カリフォルニア州ティファナ市
- チワワ州フアレス市
- コリマ州
- ゲレロ州(チルパンシンゴ市及びその周辺地域並びにタスコ市を除く)
- タマウリパス州米国国境の一部
- ミチョアカン州(一部地域を除く)
【新たに引き上げ】
- サカテカス州
- グアナファト州セラヤ市とサラマンカ市を含む南部地域
レベル1(十分注意)
【継続】
- バハ・カリフォルニア州(ティファナ市を除く)
- メキシコ市
- メキシコ州
- オアハカ州
- タバスコ州
- ベラクルス州
- モレロス州
- バハ・カリフォルニア・スル州の一部
- ゲレロ州タスコ市
- タマウリパス州(米国国境の一部を除く)
- チアパス州のグアテマラ国境の一部
- ミチョアカン州の一部
【新たに引き上げ】
- ハリスコ州
- キンタナ・ロー州
- チアパス州
- カンペチェ州
- プエブラ州
- サン・ルイス・ポトシ州
- イダルゴ州
- ソノラ州
- チワワ州
- シナロア州
- ヌエボ・レオン州
- グアナファト州(危険レベル2が発出されている南部地域を除く)
メキシコの人気観光地の治安状況
メキシコは日本人観光客も多く訪れる地域でも、危険レベルが指定されている場合もあります。ここでは、人気都市の治安状況を詳しく紹介します。
メキシコシティ
メキシコシティは危険レベル1に設定されています。メキシコシティでは以前多発していた殺人や強盗件数は年々減少傾向にありますが、依然として大きな改善は見られません。メキシコ政府によると、市内で発生する犯罪は1日あたり約640件で、その中には邦人被害も報告されています。
比較的治安が良いミゲル・イダルゴ区ポランコ地区や、飲食店も多い繁華街として知られるソナ・ロサなどでも日中でも犯罪が発生しています。市中心部のソカロ広場の北側にあるテピート地区では、麻薬関連のトラブルや殺人などの凶悪事件が多発しているため、絶対に立ち入らないようにしてください。
カンクン
リゾート地として海外観光客も多いカンクンは、メキシコシティと同じく危険レベル1に設定されています。過去には、麻薬の利権を巡って犯罪組織同士の争いがあり、ホテルやビーチで銃撃戦が起きて、客が巻き込まれることもありました。軽犯罪においては、タクシーやツアーの不正請求や料金トラブルが多発しています。
グアダラハラ
メキシコ第2の都市としても知られるグアダラハラは、スペイン植民地時代の名残を残す独特の都市景観が魅力で、日本人観光客にも人気があります。しかし、メキシコ国内でも影響力を持つ麻薬カルテルの拠点としても知られており、市内でも関連事件が発生しています。過去には邦人が銃撃事件に巻き込まれる事案も発生しています。
メキシコでの犯罪と身を守るための注意点
メキシコの犯罪件数は日本の数倍に達しており、実際の犯罪数は公式統計よりもずっと多いと考えられます。地域によって犯罪傾向が異なるため注意が必要です。
1.窃盗・強盗
窃盗・強盗はメキシコで頻繁に発生している犯罪で、日本人が被害となるケースでは、スリや置き引き、車上荒らしなどが挙げられます。銃器を使用した犯罪が多いことから、万が一被害に遭っても安全を優先して抵抗しないようにしてください。
2.薬物関与
メキシコでは、ヘロインやマリファナ、覚醒剤が生産されており、南米からのコカインも米国へ流入する際の経由地となっています。特にグアナファト州では、地元の犯罪組織と麻薬カルテルが覚醒剤の販売権を巡って激しい抗争を繰り広げ、治安関係者との銃撃戦も発生しています。
違法薬物の消費も増えているため、バーや裏通りで簡単に入手できてしまいます。違法薬物に関わると犯罪組織との関係が深まり、殺人の標的になる危険性があるため、絶対に手を出さないようにしてください。また、不審な人物には近づかないようにしましょう。
3.誘拐
メキシコでは、通常の誘拐に加えて「短時間誘拐」と「バーチャル誘拐」という脅威があります。そのため、安全を確保するためには、「目立たない」、「行動を予知されない」、「用心を怠らない」の三原則を守ることが重要です。
また、個人情報が漏れないよう注意が必要です。SNSに行動予定を投稿しないことや、ホテルに宿泊する際は、会社や団体の代表番号や住所を使うよう心掛けましょう。
メキシコでの緊急時の対処法
万が一トラブルに巻き込まれた場合
万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはメキシコ現地の緊急ダイヤル「911」に通報しましょう。また、グアナファト州に限り911と併用して日本語対応が可能なジャパンデスク(800-976-7486)も対応しています。言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応しましょう。
緊急連絡先一覧
メキシコで犯罪に巻き込まれた際や怪我をした場合、以下の連絡先も活用できます。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
連絡先 | 電話番号 |
メキシコ緊急電話 | 事件・火災・救急車:911 誘拐:088 匿名・告発電話:089 |
ジャパンデスク (グアナファト州のみ) | 800-976-7486 |
在レオン日本国総領事館 | (477)343-4900 |
在メキシコ日本国大使館 | (55)5211-0028 |
メキシコ渡航前にチェックするべきこと
メキシコは現在治安が危険レベル1~3に設定されており、観光客が多いメキシコシティなどでは「十分に注意」を意味するレベル1となっています。危険レベルは情勢により日々変化するため、渡航の際は以下の点に留意しましょう。
治安情報の確認
渡航予定地域の治安状況を事前に調査し、特にリアルタイムでデモや抗議行動が発生している場合は注意が必要です。外務省や現地のニュースをチェックしましょう。
たびレジに登録
メキシコ渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。また3か月以上滞在する場合は、在メキシコ日本国大使館または在レオン日本国総領事館に在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
メキシコ旅行を安心して楽しむためのアイテム3選
メキシコへ渡航する場合は、しっかりと安全対策をしましょう。ここでは、メキシコで安全を守るための3つのアイテムを紹介します。
1.海外旅行保険
メキシコへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.パスポートのコピーや連絡先のメモ
メキシコでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
3.インターネット接続できるデバイス
メキシコでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にメキシコでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
メキシコの基本情報
メキシコは16世紀からスペインの支配を受け、1810年の独立運動を経て1821年に独立しました。独立直後は帝政でしたが、1824年には連邦共和制に移行。米墨戦争で国土の約半分を失い、その後も内戦やフランスの干渉がありました。
1910年に始まったメキシコ革命を経て、1920年以降は政情が安定しました。2018年にはロペス・オブラドールが大統領に就任し、「第4次変革」を宣言。一般大衆を優先する政策を推進し、さまざまな社会改革を行っています。
首都 | メキシコシティ |
人口 | 約1億2,601万人 |
公用語 | スペイン語 |
宗教 | カトリック(国民の約7割) |
通貨 | ペソ(MXN) |
政体 | 立憲民主制による連邦共和国 |
メキシコの治安についてよくある質問
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メキシコは安全ですか?
地域によります。観光地は危険度レベル1が設定されている場所が多く、スリや窃盗などの軽犯罪に注意が必要です。
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メキシコのどの地域が特に危険ですか?
ゲレロ州チルパンシンゴ市及びその周辺地域は危険レベル3に設定されており、渡航中止勧告が出されています。
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メキシコ旅行中に注意すべきことは?
夜間の外出を避け、人目の少ない場所には近づかないことが重要です。
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メキシコで犯罪に巻き込まれた場合、どうすればよいですか?
直ちに現地の警察に通報し、最寄りの日本大使館や領事館にも連絡してください。
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メキシコへ渡航する際は治安情報を確認しよう
メキシコではほとんどの地域で危険レベル1~3が設定されています。観光客が訪れるエリアの多くは危険レベル1と比較的低いですが、油断は禁物です。観光地でもスリや窃盗の軽犯罪から殺人罪などさまざな犯罪が発生しているのが事実です。
現地では出来るだけ目立たないように行動したり、夜間の外出を避けましょう。また、デモが発生している場合には人混みを避けたり、公共施設に長時間滞在しないことも大切です。
メキシコの治安をチェックして、安全な旅を心がけましょう。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。