
モンゴル旅行を計画しているけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。この記事では、2024年最新のモンゴルの治安情報をまとめました。危険レベルの詳細や渡航する際の安全対策などを解説するので、モンゴルへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
【モンゴルでトラブルに遭った時の緊急連絡先】
| 連絡先 | 電話番号 |
| 警察 | 102(英語対応可) |
| 救急車 | 103 |
| 消防署 | 101 |
| 救助 | 105 |
| 在モンゴル日本国大使館 | (市外局番11)320777 |
【最新情報】モンゴルの現在の治安について

モンゴルは日本外務省による危険情報が発出されていないものの、2023年の犯罪認知件数が35,547件に達し、前年から微増しました。これは1990年以降で2番目に多い数字となっており、治安はやや悪化傾向にあると言えるでしょう。
犯罪は主に約340万人の人口の半分が住む首都ウランバートルに集中しており、全犯罪の約70%が発生しています。殺人や強盗、強制性交などの重大犯罪も多く、旅行の際は特に都市部での安全に十分注意が必要です。
モンゴルで治安が悪いスポットは?

ウランバートル市内は強盗に注意
モンゴルの首都であるウランバートル市内では、路上で複数の男性に暴行され、所持品を全て奪われる事件が報告されています。飲酒による傷害や暴行事件も多発しており、注意が必要です。さらに、正規のタクシーではなく「白タク」と呼ばれる無認可のタクシーを利用した際、運転手にナイフで脅されて現金を奪われる事件も発生しています。
これらの事例からウランバートルでは外出時に特に注意を払い、安全対策を講じることが重要です。
市場や公共交通機関ではスリや置き引きが発生
ザハと呼ばれる市場や公共交通機関など多くの人が集まる場所では、観光客を狙ったスリや置き引きの被害が頻繁に発生しています。特に注意が必要なのは、気づかないうちにバッグのチャックが開けられ、財布や貴重品が盗まれるケースです。
また、上着やズボンのポケットからも財布やスマートフォンが盗まれることが多いため、貴重品の管理に気を付け、周囲に注意を払ってください。
ゲルの宿泊は慎重に
モンゴルでは、遊牧民の移動式住居であるゲルに宿泊するのが人気ですが、就寝中に何者かが侵入して現金や貴重品が盗まれる事件が発生しています。また、ゲルに宿泊している外国人旅行者に対して強制わいせつの被害も報告されていることから、ゲルに宿泊する際にはセキュリティに注意を払い、貴重品の管理をしっかり行うことが大切です。
特に、女性のみでの宿泊や夜間は周囲の状況に気を付けましょう。
治安が良いスポットでも要注意!モンゴルでの安全対策3選

1.貴重品の管理の徹底
スリや置き引きに対する対策として、まず警戒心を持ち、常に所持品から目を離さないことが重要です。特に公共交通機関の車内では、スマートフォンがポケットから盗まれることや、バッグを開けられる被害が多発しています。外出の際は財布やスマートフォンは外から触れられない内ポケットに入れるなど、盗難防止を心がけましょう。
またゲルに宿泊する場合、扉に鍵がかからないことが多いのでできるだけ貴重品を持ち込まないようにし、必要な場合は肌身離さず持つことが大切です。
2.夜間の外出や不審な人物には要注意
モンゴルでは強盗や傷害事件も頻繁に発生します。夜間の単独での外出は控え、やむを得ない場合は明るく人通りの多い道を選びましょう。郊外では日中でも単独行動を避け、信頼できるガイドと行動することがおすすめです。
万が一、刃物を突き付けられた場合は、抵抗せず身の安全を優先してください。また不審者に絡まれても相手にせず、人がいる場所を目指して逃げましょう。
3.クレジットカード情報の取り扱いは慎重に
モンゴルではスキミング被害も発生しています。クレジットカードを使う際は、店員の操作から目を離さず、暗証番号を入力する時には盗み見られないように注意しましょう。また、銀暗証番号を尋ねられても絶対に教えてはいけません。政府や公共機関の職員を名乗る人からの依頼でも、個人情報を安易に教えないようにしてください。
モンゴルの緊急時の連絡先

モンゴルでトラブルに遭遇した場合、役立つ連絡先をいくつか紹介します。これらは、モンゴル旅行中にトラブルや緊急事態に遭遇した際に頼りになります。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
緊急連絡先
| 連絡先 | 電話番号 |
| 警察 | 102(英語対応可) |
| 救急車 | 103 |
| 消防署 | 101 |
| 救助要請 | 105 |
在モンゴル日本国大使館
| 電話番号 | 住所 |
| (市外局番11)320777 | Elchingiin gudamj 10, Ulaanbaatar 14210, Mongolia |
モンゴル旅行を安心して楽しむための準備

モンゴルは外務省による危険情報が発出されていないものの、万が一の時のためにしっかりと安全対策をしましょう。ここでは、モンゴルで安全を守るための準備を紹介します。
1.海外旅行保険
モンゴルへ渡航する際は海外旅行保険への加入を強くおすすめします。海外での医療費は高額になることが多く、思わぬ出費を防ぐことができます。また、医療費だけでなく荷物の紛失や盗難、航空機の遅延などのトラブルにも対応できます。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますが、補償内容を確認し、必要に応じて追加の保険に加入しましょう。
2.パスポートのコピーや連絡先のメモ
モンゴルでもしもの時に役に立つのが、パスポートのコピーや連絡先のメモ。万が一パスポートを失くしたときにコピーがあればスムーズに再発行の手続きができるでしょう。コピーするのは顔写真と住所欄の2枚です。連絡先のメモは、インターネットが使えない場合の緊急連絡先の確認に対応できます。
3.たびれじに登録
モンゴル渡航の際は、家族や友人、職場に日程や連絡先を伝えておくことが重要です。また3か月以上滞在する場合は、在留届を提出してください。3か月未満の旅行や出張の場合は、最新の安全情報を確認し、緊急時に大使館から連絡を受け取るために外務省の「たびレジ」に登録しましょう。
4.インターネット接続できるデバイス
モンゴルでは常時ネットに接続していれば、目的地を確認したり何かあった場合に連絡したりできるので、インターネット接続できるデバイスは必須のアイテムです。Wi-Fi、SIMカード、eSIMとさまざまな選択肢があるので、予算や日数に合わせて選びましょう。
特にモンゴルでは料金が比較的安く、日数も選べるeSIMがおすすめ。eSIMならダウンロードしてその場ですぐインターネット接続ができます。
モンゴルの基本情報

| 基本情報 | |
| 首都 | ウランバートル |
| 人口 | 約350.5万人 |
| 言語 | モンゴル語、カザフ語 |
| 宗教 | チベット仏教等 |
| 通貨 | トゥグルグ |
| 政体 | 共和制 |
モンゴルの治安についてよくある質問

-
ウランバートルでの夜間外出はどうですか?
夜間の1人歩きは避けるべきです。明るく人通りの多い場所を選びましょう。
-
公共交通機関は安全ですか?
バスなどではスリの被害が報告されていますので、貴重品には十分注意が必要です。
-
ゲルに宿泊する際の注意点は?
多くのゲルには施錠できないことがあるため、貴重品は持ち込まないか、常に肌身離さず持つことが重要です。
-
クレジットカードは使えますか?
大都市ではほとんどの場所で利用できますが、スキミングのリスクがあるため、注意が必要です。
そのほかのモンゴル旅行に役立つ記事はこちら
モンゴルへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう

モンゴルでは外務省による危険情報が発出されていませんが、特定の地域やスポットでは治安が悪い場所も存在します。観光地でもスリや窃盗などさまざまな犯罪が発生しているので、滞在中は十分に気を付けましょう。
モンゴルの治安をチェックして、安全な旅を心がけてくださいね。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。

