現在の昆明の治安は安全？日本人ができる3つの防犯対策

昆明は、年間を通して温暖な気候から「春城」とも呼ばれ、多くの観光客が訪れる人気の都市です。しかし、海外旅行では、日本とは異なる文化や習慣に触れる楽しさがある一方で、治安に関する不安もつきものです。とくに、昆明ならではの観光客を狙ったトラブルには注意しましょう。

この記事では、最新の治安情報と、日本人が注意すべき防犯対策を3つご紹介します。外務省のデータをもとに解説するので、昆明を安全に楽しむための参考になりますよ。

• 警察: 110
• 消防/救急車: 119
• 交通事故: 122
• 在重慶日本国総領事館：023-6382-1900
• 住所：重慶市渝中区民権路22号

【最新】昆明の治安に関する情報

2025年3月現在、外務省による中国・昆明への渡航を制限されるような情報（危険レベル）は発生していません。ウイグル・チベット自治区のみ、レベル１「十分注意してください」となっています。

以下、外務省発表の詳細を引用します。

中国各地で人の集まる場所（公園・学校・地下鉄等）やその近辺、路上において刃物によって襲われるなどの凶悪事件が発生しており、邦人が犠牲になる事件も発生しています。外出の際は不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意してください。

ウイグル自治区では、過去に多数の死傷者を出す暴動や無差別殺傷事件が発生しています。今後も不測の事態が発生する可能性があり、引き続き注意が必要です。

念のため、中国・昆明に渡航する際は、外務省の海外安全ホームページをチェックすることをおすすめします。

➡外務省海外安全ホームページ

昆明で日本人が警戒すべき3つのトラブル

昆明で日本人旅行者が巻き込まれやすい3つのトラブルを紹介します。知っておくだけで、予防対策になります。

1. 写真撮影の勧誘

昆明のシンボル「緑の湖公園」では、日本人観光客に対して「写真家」を名乗る人物が近づきてきます。そして、民族衣装とのポーズや風景との撮影を勧める手口があります。最初は「無料」と言いながらも、撮影後に高額な料金を要求してくるでしょう。

冬の渡り鳥シーズンは、珍しい鳥との写真を勧誘する口実にもなっています。公園内では、知らない人からの撮影の申し出には注意してください。きっぱり断ることをお勧めします。

2. 特産品詐欺

雲南省の省都として、多くの少数民族の文化が集まる都市です。東部の民族村や西山区の市場では、チベット族やイ族などの「伝統薬」や「希少な宝石」として、実際は価値のない商品を日本人に高額で販売する手口が報告されています。

「秘伝の処方」や「特別に見せる」という言葉に惑わされず、公式の観光地やショッピングモールでの購入を心がけましょう。漢方薬や「プーアル茶」などの特産品は正規店で購入することが重要です。

3. 高原気候を利用した詐欺

標高1,900mに位置する昆明は「春城」と呼ばれる穏やかな気候です。初めて訪れる日本人は、軽い高山病症状を感じることがあります。これを利用し、体調不良を訴える観光客に「地元の伝統医療」と称して不要な治療や薬を勧める詐欺が存在します。

軽い頭痛や息切れなど、体調不良の際は正規の医療機関を受診し、街中で声をかけてくる「医師」や「薬剤師」には応じないようにしましょう。

昆明で警戒すべき治安が不安定な地域

これらの地域は、他の場所と比較して盗難や詐欺の発生率が高くなる傾向があります。観光中は周囲に敏感になり、安全を優先させましょう。

1. 昆明駅エリア

昆明駅とその周辺エリアは人の出入りが激しく、夜間や早朝は注意が必要です。地方からの出稼ぎ労働者や旅行者が多く集まるので、スリや置き引き、ニセタクシーによるぼったくりなどが報告されています。

列車の到着時間には、手荷物を狙った犯罪が増加する傾向があります。日本人観光客は目立ちやすいので、深夜の一人歩きは避けるべきです。貴重品は身につけず、バッグは常に体の前で持ちましょう。

2. 金馬碧雞坊エリア

市内の有名な観光スポット「金馬碧雞坊」周辺の夜市は、多くの観光客で賑わう一方、スリやぼったくりが発生しています。混雑した屋台街では財布やスマートフォンが狙われやすく、飲食店では不透明な価格設定による高額請求のトラブルも報告されています。

中国語が分からない日本人観光客に対し、土産物を法外な価格で売りつける手口も存在します。事前に価格を確認し、人混みでは荷物に注意を払うことが重要です。

3. 北市区の旧市街地域

北市区の古い住宅街、北京路と環城北路の間のエリアは、街灯が少なく暗い路地が多いため、夜間は注意が必要です。近年の都市開発から取り残された地域で、観光客向けのインフラが整っていません。

地元住民以外の不審者も多く、観光で迷い込んだ外国人が詐欺や窃盗の被害に遭うケースがあります。日本人は特に目立つため、このエリアを通過する際は昼間に限定し、できれば複数人で行動することをお勧めします。メインストリートを歩くようにしましょう。

中国の昆明で治安がよい地域

これらの地域は中国・昆明内で治安がよく、地元の人々が安心して訪れる場所といわれています。

1. 滇池度假区

滇池湖畔に広がるこのリゾートエリアは、昆明市内でも治安が良好な地域です。高級ホテルや別荘、ゴルフ場などが整備され、24時間体制のセキュリティを完備。観光客も多いため、外国人に対する理解もあり、日本人も安心して滞在できます。

湖に沿った遊歩道は明るく開放的で、早朝や夕方の散歩も安全です。また、多くの施設では英語対応も可能で、言語の壁による問題も少ないです。自然を楽しみながらリラックスしたい人におすすめのエリアです。

2. 官渡区ハイテクパーク周辺

官渡区の「昆明ハイテク産業開発区」周辺は、国際企業やIT企業が集まる新興エリアで、治安維持に力が入れられています。近代的な建物が特徴で、街灯も多く設置され夜間も明るいです。

監視カメラも随所に設置されており、セキュリティレベルは高いです。日本食レストランなども点在し、日本人にとって生活しやすい環境です。ビジネス目的で昆明を訪れる日本人に適した、安全で快適なエリアといえます。

3. 翠湖公園エリア

昆明のシンボル「翠湖公園」を囲む五一路・東風西路エリアは、雲南大学やその他教育機関が集中する文教地区で、治安状況は良好です。昼夜を問わず学生や市民が行き交い、公園内や周辺は警備員や警察のパトロールも頻繁。

カフェやレストランも多く、観光客向けの施設も充実しているため、初めて昆明を訪れる日本人にも安心です。主要観光スポットへのアクセスも良く、タクシーやバスなどの公共交通機関も整備されており、移動面でも安全に過ごせるエリアです。

昆明で徹底すべき3つの防犯対策

昆明で安全に旅行するための防犯対策を紹介します。

1.貴重品の管理

パスポートはコピーを持ち歩き、原本はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。財布は外から見えにくい内ポケットに入れ、現金は少額に分けて別々の場所に保管します。

スマートフォンは後ろポケットには入れず、カバンの中でも一番奥に。カバンは必ずチャックを閉め、リュックは前に抱えて持つことで、スリや置き引きの被害を防げます。

【旅行会社が伝授】海外旅行でパスポートを安全に持ち歩く方法

2.観光時の行動

なるべく一人での外出は避け、複数人で行動しましょう。見知らぬ人に声をかけられても、安易についていかないこと。とくに「お茶を飲みに行こう」「英語を練習したい」などの誘いには要注意です。

写真撮影時は周囲に注意を払い、カメラやスマートフォンを盗まれないように。地下鉄やバスでは荷物を常に抱えて持ちましょう。

3.通信手段の確保と緊急連絡先の準備

日本の携帯電話が使えない場合に備え、現地のeSIMを購入しましょう。空港でSIMカードを購入する手間が省け、言語の問題も心配ありません。日本の携帯番号もそのまま使えるため、緊急時の連絡にも便利です。WeChat Payなどの決済アプリも快適に使え、地図アプリでの道案内も可能。

昆明でトラブルに遭遇した場合の連絡先

昆明でトラブルに遭遇した場合に役立つ連絡先をいくつか紹介します。スマートフォンに記録を残しておくなど、対策を取っておきましょう。

緊急連絡先（24時間対応）

• 警察（通報）：110
• 救急車：120
• 消防：119

• 在重慶日本国総領事館：023-6382-1900
• 住所：重慶市渝中区民権路22号

昆明には日本領事館がなく、雲南省は重慶総領事館の管轄です。

中国・昆明の治安に関するよくある質問

そのほか、中国・昆明旅行の情報はこちらの記事が参考になります。

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治安の良い中国・昆明旅行に出掛けよう！

昆明は、治安の良い中国の魅力的な都市です。 海曙区など、安全で魅力的なエリアが点在し、外国人旅行者も安心。基本的な注意を払えば、心配することはほとんどありません。

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