いまの蘇州の治安は本当に安全？日本人ができる防犯対策

蘇州旅行を計画中ですか？最近の報道では、観光客を狙った犯罪も発生しているので不安な方も多いはず。

この記事では、蘇州の治安状況を徹底分析し、日本人が安心して旅行できるよう、具体的な防犯対策をまとめました。最新の危険レベルを参考にして、思い出に残る旅に出掛けましょう！

• 警察（通報）：110
• 救急車：120
• 在上海日本国総領事館
• 電話：021-5257-4766
• 夜間・緊急用：021-6209-2664
• 住所：上海市万山路8号

【最新】中国・蘇州の治安に関する情報

2025年1月現在、外務省による中国・蘇州への渡航を制限されるような情報（危険レベル）は発生していません。ウイグル・チベット自治区のみ、レベル１「十分注意してください」となっています。

以下、外務省発表の詳細を引用します。

中国の治安状況は全体としては安定しています。地域によっては民族や宗教に起因する事件も発生しているので、滞在・旅行される地域に関する情報収集が重要です。

中国各地で外出の際は、不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意し安全確保に努めてください。また、お子さん連れの方は、十分注意して行動されるようにしてください。

念のため、中国・蘇州に渡航する際は、外務省の海外安全ホームページをチェックすることをおすすめします。

➡外務省海外安全ホームページ

蘇州で日本人が警戒すべき3つのトラブル

蘇州で日本人旅行者が巻き込まれやすい3つのトラブルを紹介します。知っておくだけで、予防対策になります。

1.観光地の無料ガイドトラブル

蘇州の観光地には、親切そうに「日本語で案内します」と声をかけてくる人がいます。最初は無料と言いながら、観光後に「ガイド料」を請求されたり、土産物店に連れて行かれて高額な買い物を強要されたりするトラブルが方向されています。

とくに、一人歩きの観光客が狙われやすいもの。知らない人からガイドを申し出られても、はっきりと断るようにしましょう。公式の観光ガイドは必ずIDカードを持っているので、確認することをお勧めします。

2.白タク詐欺

蘇州空港や主要観光地周辺では、白タクドライバーが日本人観光客に声をかけてきます。「安く乗せてあげる」と日本語で話しかけてきて、乗車後に法外な料金を請求するトラブルが頻発に発展するので要注意。

夜間は正規のタクシーも見分けにくくなります。必ず、緑と黄色の正規タクシーを利用し、メーターを確認しましょう。不安な方は、配車アプリ「DiDi」の利用を検討してください。

3.スマートフォンに関するトラブル

世界遺産の庭園で写真を撮ろうとして、スマートフォンを落としたり盗まれたりするトラブルが増えています。拙政園や獅子林では池の周りで写真を撮る人が多く、スマートフォンを水に落とすケースが報告されています。

また、写真に夢中になっている隙に、スリに遭うこともあります。庭園内では必ずストラップを使い、周囲に注意を払いましょう。

蘇州で警戒すべき治安が不安定な地域

これらの地域は、他の場所と比較して盗難や詐欺の発生率が高くなる傾向があります。観光中は周囲に敏感になり、安全を優先させましょう。

1.新区や工業園区エリア

蘇州新区や工業園区の開発が進んでいない地域では、夜間の街灯が少なく人通りも限られます。まだ完全に整備されていない道路では、暗くなってからの一人歩きは危険です。

このエリアでは無許可タクシーが多く出没し、ぼったくりや強要などの被害に遭うリスクがあります。日が暮れる前に移動しておくことをおすすめします。

2.蘇州駅周辺の裏通り

蘇州駅は市の主要ターミナルですが、駅の裏手にある小路や路地ではスリや置き引きなどの軽犯罪が報告されています。深夜や早朝は、不審な人物が出没することがあります。

正規料金を大幅に上回る料金を請求する白タクも多いため、駅周辺での移動は、必ず駅前のタクシー乗り場を利用するようにしましょう。

3.山塘街の路地裏

観光名所として有名な山塘街ですが、メインストリートから外れた路地では、観光客を狙った犯罪が発生しています。夜間は客引きや違法な両替商が多く出没し、詐欺や強要の被害に遭うケースがあります。

路地の飲食店では、法外な料金を請求されることもあります。観光の際は、メインストリートを外れないこと。そして、夜間は複数人で行動することをお勧めします。

蘇州で治安がよい地域

これらの地域は蘇州内で治安がよく、地元の人々が安心して訪れる場所といわれています。

1.平江路歴史地区

古い石畳の路地、伝統的な庭園、運河沿いの白壁の民家が残る観光名所です。ここは昼夜問わず多くの観光客や地元民で賑わっており、飲食店や土産物店も多数あるため、安心して散策できます。

夜でも提灯に照らされた街並みが美しく、女性一人旅でも安心。地元警察のパトロールも頻繁で、スリなどの軽犯罪も少ない地域として知られています。

2.観前街・山塘街エリア

地下鉄4号線の観前街駅周辺は、近代的な商業施設と伝統的な建造物が調和した地区です。大型ショッピングモール、ブランドショップ、レストランが立ち並び、セキュリティスタッフも常駐しています。

道路も整備されており、明るく開放的な雰囲気。深夜まで人通りが絶えません。緊急時の警察署や医療機関へのアクセスも良好です。

3.金鶏湖周辺

高級ホテルや外資系企業が集まる新興住宅地区で、治安維持に力を入れています。24時間体制の警備システムが導入されており、防犯カメラも多数設置されています。

近くには蘇州中心駅があり、タクシーの利用も安全です。外国人居住者も多く、国際的なコミュニケーションも取りやすい環境です。

蘇州で徹底すべき3つの防犯対策

蘇州で安全に旅行するための防犯対策を紹介します。

1.貴重品の管理

パスポートはコピーを持ち歩き、原本はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。財布は外から見えにくい内ポケットに入れ、現金は少額に分けて別々の場所に保管します。

スマートフォンは後ろポケットには入れず、カバンの中でも一番奥に。カバンは必ずチャックを閉め、リュックは前に抱えて持つことで、スリや置き引きの被害を防げます。

【旅行会社が伝授】海外旅行でパスポートを安全に持ち歩く方法

2.観光時の行動

なるべく一人での外出は避け、複数人で行動しましょう。見知らぬ人に声をかけられても、安易についていかないこと。とくに「お茶を飲みに行こう」「英語を練習したい」などの誘いには要注意です。

写真撮影時は周囲に注意を払い、カメラやスマートフォンを盗まれないように。地下鉄やバスでは荷物を常に抱えて持ちましょう。

3.通信手段の確保と緊急連絡先の準備

日本の携帯電話が使えない場合に備え、現地のeSIMを購入しましょう。空港でSIMカードを購入する手間が省け、言語の問題も心配ありません。日本の携帯番号もそのまま使えるため、緊急時の連絡にも便利です。WeChat Payなどの決済アプリも快適に使え、地図アプリでの道案内も可能。

中国のeSIM料金を見てみる

蘇州でトラブルに遭遇した場合の連絡先

中国・蘇州でトラブルに遭遇した場合に役立つ連絡先をいくつか紹介します。スマートフォンに記録を残しておくなど、対策を取っておきましょう。

1.蘇州日本国大使館

もしも大きなトラブルに巻き込まれた場合や旅券の紛失など、より具体的なサポートが必要な場合は、日本大使館または領事館に連絡してください。大使館や領事館は国民の安全と保護を目的としており、旅行者へのサポートも行っています。

• 在上海日本国総領事館
• 電話：021-5257-4766
• 夜間・緊急用：021-6209-2664
• 住所：上海市万山路8号

2.蘇州市公安局（警察）

犯罪被害や交通事故などの緊急事態には、すぐに警察に通報してください。蘇州市内からは警察共通の緊急通報用電話「110」をダイヤル。英語対応可能な警察ホットライン(021)6357-6666も用意されています。

• 警察：110
• 救急：120
• 消防：119

中国・蘇州の治安に関するよくある質問

そのほか、こちらの記事が参考になります。
中国旅行で現金はいくら必要？日本円で持っていくべき金額とは

治安の良い中国・蘇州旅行に出掛けよう！

基本的に、蘇州は治安の良いエリアとされています。観光地や主要都市では警察の存在感も高く、安全な環境で旅行を楽しめるでしょう。

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