
「ハワイに着いた!アロハ!」と気分が高揚したのも束の間、
到着ロビーに出た瞬間に「Uberの乗り場はどこ?」「予約したタクシーが見当たらない」と迷子になってしまう……。
そんな経験はありませんか?
ダニエル・K・イノウエ国際空港(HNL)は、オアフ島の玄関口でありながら、その構造は意外と複雑です。
特に近年はレンタカーセンターの移転や、配車アプリ(Uber/Lyft)のピックアップ場所の指定など、ルールが頻繁に変わっています。
到着階でいくら待っていてもUberは来ませんし、
TheBus(ザ・バス)には大きなスーツケースを持ち込めないという「罠」もあります。
本記事では、JALやANAが発着するターミナル2の詳細から、
ワイキキ市内へストレスなく移動するための最適なアクセス方法、
そして帰国前の最後の時間を優雅に過ごすためのラウンジ情報までを網羅しました。
空港をスムーズに攻略して、青い海とダイヤモンドヘッドが待つワイキキへ最速で向かいましょう。
ダニエル・K・イノウエ国際空港とは

引用:グーグルマップ
ダニエル・K・イノウエ国際空港(Daniel K. Inouye International Airport / 空港コード:HNL)は、ハワイ州最大のハブ空港です。
かつてはホノルル国際空港と呼ばれていましたが、ハワイ出身の上院議員にちなんで改名されました。
ホノルル市街地から西へ約10kmの場所に位置しており、ワイキキ中心部までは車で20〜30分程度です。
この空港の最大の特徴は、南国らしい「オープンエア構造」であること。
ターミナルの一部には窓ガラスがなく、ハワイの風を肌で感じることができます。
また、敷地内には日本庭園やハワイアン庭園があり、近代的な空港とは一味違うリラックスした雰囲気が漂っています。
ダニエル・K・イノウエ国際空港のターミナルは3か所

ダニエル・K・イノウエ国際空港は大きく分けて3つのターミナルで構成されています。
日本からの旅行者が利用するのは主に「ターミナル2」ですが、
ハワイ島やマウイ島へ乗り継ぐ場合は「ターミナル1」への移動が必要になります。
ターミナル間は無料のシャトルバス(Wiki Wiki Shuttle)や徒歩で移動可能です。
ターミナル1(旧インターアイランド・ターミナル):ハワイアン航空国内線
ターミナル1は主にハワイアン航空のハワイ諸島間フライト(インターアイランド便)と、アメリカ本土行きの国内線が発着するターミナルです。
もしあなたがホノルル到着後、
すぐにハワイ島(コナ・ヒロ)やマウイ島(カフルイ)へ乗り継ぐ場合は、
国際線到着後に荷物をピックアップし、税関を抜けた先にある「乗り継ぎ用手荷物預け所」を利用してから、
このターミナル1へ移動することになります。
建物は比較的コンパクトですが、朝の時間帯はネイイバーアイランドへ向かう観光客とローカルで非常に混雑します。
セキュリティチェックの列が建物の外まで伸びることもあるため、
乗り継ぎ時間には最低でも2時間半以上の余裕を持たせておくのが無難です。
ターミナル2(旧オーバーシーズ・ターミナル):JAL・ANA・デルタなど
ダニエル・K・イノウエ国際空港は日本航空(JAL)、全日空(ANA)、ハワイアン航空(国際線)、デルタ航空、ユナイテッド航空など、
主要な国際線が発着するメインターミナルがターミナル2です。
到着ゲートから入国審査場までは、
名物の「ウィキウィキシャトル(Wiki Wiki Shuttle)」というバスで移動する場合と、長い通路を歩く場合があります。
2021年に新設された「マウカ・コンコース(Mauka Concourse)」を含め、搭乗ゲートが広範囲に広がっています。
このターミナルの特徴は、到着出口が「個人出口」と「団体出口(ツアー向け)」に分かれていることです。
個人手配でUberやタクシーに乗る場合は「個人出口」を出る必要がありますが、
間違えて団体出口に出ると、お迎えのガイドさんだらけで身動きが取れなくなるので注意してください。
ターミナル3:モクレレ航空など小型機専用
ダニエル・K・イノウエ国際空港の空港の東端に位置する、非常に小さなターミナルがターミナル3です。
主にモクレレ航空(Mokulele Airlines)などのプロペラ機を利用して、モロカイ島やラナイ島へ向かう際に使用されます。
ターミナル1・2からはかなり距離があり、徒歩での移動は困難です。
ターミナル間を巡回するシャトルバスを利用してアクセスする必要があります。
設備は最小限で、待合室とトイレ、小さな売店がある程度です。
日本からの直行便利用者がここを使うことはまずありませんが、
「マニアックな離島へ行きたい」というハワイリピーターの方は、この存在を覚えておくと良いでしょう。
ダニエル・K・イノウエ国際空港から市内へのアクセス方法

ダニエル・K・イノウエ国際空港からワイキキ市内への移動手段は多岐にわたりますが、
最大のポイントは「Uberに乗るなら2階へ行け」と「TheBusにスーツケースは持ち込めない」という2点です。
【ワイキキ市内へのアクセス比較表】
移動手段 | 所要時間(ワイキキ迄) | 料金目安 | おすすめのタイプ |
チャーリーズタクシー | 20〜30分 | $33〜(定額)+チップ | 安心重視、家族連れ、事前予約派 |
Uber / Lyft | 20〜30分 | 25〜 25〜 45(変動制) | 英語アプリOK、手軽に移動したい人 |
Hana Taxi | 20〜30分 | $35(定額)+チップ | 現金払い希望、LINEで予約したい人 |
TheBus (ザ・バス) | 60分〜 | $3.00 | バックパッカー、荷物がリュックのみ |
レンタカー | 30分〜 | $80〜/日 | 自由度重視、オアフ島周遊予定の人 |
※価格は2025年時点の目安です。チップは別途15〜20%必要です。
1. チャーリーズタクシー(Charley's Taxi):安心の定額制
日本人に最も馴染みのある、定額制のタクシーサービスです。
空港からワイキキ周辺のホテルまでは定額料金($33程度〜燃油など変動あり)が決まっており、
渋滞してもメーターが上がらない安心感があります。
予約は日本語の公式サイトから簡単にでき、
到着後は公衆電話から日本語専用ダイヤルにかけるだけで配車されます。
ただし、チップ(料金の15%程度)は別途必要ですので、支払いの際は合計額を渡すのを忘れないようにしましょう。
ドライバーも日本人の対応に慣れており、初めてのハワイ旅行ならこれが一番ストレスフリーな選択肢です。
2. Uber / Lyft(配車アプリ):2階出発ロビーで乗車
手軽で便利なUberですが、空港でのピックアップ場所には独特のルールがあります。
到着して荷物を受け取ったら、そのまま外に出るのではなく、
エレベーターで「2階の出発ロビー」へ上がってください。
配車アプリ専用の乗り場(Ride Share Pickup Zone)は2階に指定されており、1階の到着ロビーでは乗車できません。
また、ターミナル2には「Lobby 2」「Lobby 5」「Lobby 8」の3箇所に乗り場があります。
自分が今いる場所に近いロビー番号をアプリで指定しないと、ドライバーと合流できずにキャンセル料を取られるトラブルもあるため、
柱の番号をよく確認してから配車リクエストを送りましょう。
より安心して移動したい方には、Trip.comのプライベート送迎がおすすめ!
- 【ダニエル・K・イノウエ国際空港⇒ワイキキビーチエリアの料金例】

3. TheBus(ザ・バス):最安だが荷物制限が厳しい
オアフ島全土を網羅する公共バスですが、空港からの利用には大きな制限があります。
それは「膝の上に載せられないサイズの荷物(スーツケース等)は持ち込み禁止」というルールです。
厳密には車椅子スペースなどに余裕があれば乗せてくれるドライバーもいますが、基本的には乗車拒否されると考えてください。
バックパック1つで旅する身軽な旅行者であれば、$3.00という圧倒的な安さでワイキキまで移動できます。
「20番」または「42番」のバスに乗れば、ダウンタウンを経由してワイキキへ向かいます。
ハワイのローカルな空気を感じながらの移動は楽しいですが、時間はかかります。
4. レンタカー:専用ビルへシャトルバス移動
2021年にオープンした巨大なレンタカーセンター(CONRAC)に各社のカウンターが集約されています。
ターミナル到着後、個人出口を出て横断歩道を渡った先にレンタカー会社のシャトルバス乗り場があります。
ハーツ、エイビス、バジェットなど主要な会社はすべてこのセンター内にあります。
センターまではバスで5分ほど。以前のように会社ごとにバス停を探す必要がなくなり便利になりましたが、
ピークシーズンはカウンターが混雑するため、
事前のオンライン予約と会員登録(ゴールドメンバーなど)を済ませておくことを強くおすすめします。
そうすればカウンターをスルーして直接車に向かえる場合があり、時間を大幅に節約できます。
\期間限定クーポン配布中!/
👆クーポンコード「TRIPCAR8」を予約時にご入力ください。👆
ダニエル・K・イノウエ国際空港のラウンジは複数あり

引用:JAL
ダニエル・K・イノウエ国際空港を利用し、
帰国前の時間を過ごすラウンジは、旅の最後の思い出を作る場所でもあります。
日系航空会社のラウンジは質が高く、ハワイアン航空のラウンジは開放的です。
サクララウンジ・ハレ(JAL):カレーと絶景
サクララウンジ・ハレはターミナル2の3階、C1ゲート付近に位置するJALのメインラウンジです。
「ハレ(Hale)」はハワイ語で「家」を意味し、その名の通りくつろげる空間が広がっています。
ここの名物はなんといっても「JAL特製ビーフカレー」です。
ハワイ滞在中にアメリカンな食事に疲れた胃袋に、日本のカレーの味は染み渡ります。
他にも豚汁や鶏の唐揚げなど、日本の味が充実。
窓からは美しい庭園や駐機中の飛行機を眺めることができ、開放感も抜群です。
JAL便のビジネスクラス以上、またはJMBダイヤモンド・サファイア会員などが利用可能です。
ANAラウンジ(ANA):フライング・ホヌを眺めて
ANAラウンジはターミナル2のエバ・コンコース(C4ゲート上)に位置し、
ANAの超大型機A380「フライング・ホヌ」の2階席へラウンジから直接搭乗できるという画期的な構造になっています。
ラウンジ内はハワイの海や空をイメージしたデザインで、非常に広々としています。
食事メニューも豊富で、ハワイアンBBQチキンやポキ、そして豚骨ラーメンなどが提供されています。
特に「ANAスイートラウンジ」と「ANAラウンジ」に分かれており、
スイートラウンジではオーダー式の食事が楽しめます。
キッズエリアも完備されており、家族連れにも優しい設計です。
プルメリア・ラウンジ(The Plumeria Lounge):プライオリティパス対応
プルメリア・ラウンジはターミナル1の3階(Wiki Wiki Shuttle乗り場近く)にある、ハワイアン航空が運営するラウンジです。
プライオリティ・パスを持っていれば利用できるため、JALやANAの上級会員でなくても入れる貴重な場所です。
食事は軽食が中心で、サンドイッチ、スープ、クッキー、そしてワインやビール(マウイブリューイングなど)が楽しめます。
日系ラウンジほどの豪華さはありませんが、
ハワイアン航空の雰囲気が漂うインテリアは居心地が良く、搭乗前のひとときを静かに過ごすには十分です。
ただし、ターミナル2からは少し距離があるため、移動時間に注意してください。
【関連記事】Trip.comの空港VIPラウンジ無料特典ガイド!
ダニエル・K・イノウエ国際空港でのおすすめの過ごし方

ダニエル・K・イノウエ国際空港でチェックインを済ませてから搭乗までの時間、
ただ椅子に座ってスマホを見ているのはもったいないです。
空港内にはハワイらしさを感じられるスポットがたくさんあります。
文化庭園(Cultural Garden)で最後のリラックス
ダニエル・K・イノウエ国際空港内には、中国庭園、日本庭園、ハワイアン庭園の3つの庭園があります。
これらはすべて繋がっており、制限エリア内(保安検査後)からもアクセス可能です。
池には鯉が泳ぎ、プルメリアやハイビスカスが咲き誇るこの庭園は、空港の中とは思えないほど静かで平和な空間です。
コンビニでスパムむすびを買って、ここのベンチで食べるのが「通」の過ごし方。
コンクリートの建物に囲まれた閉塞感から解放され、ハワイの風と日差しを最後まで浴びることができます。
喫煙所もこの庭園内にあるため、愛煙家にとってもオアシスとなっています。
フードコートでハワイの味を食べ納め
ダニエル・K・イノウエ国際空港のターミナル2の中央エリアにあるフードコートには、
「ラハイナ・チキン・カンパニー」や「バーガーキング」、「カリフォルニア・ピザ・キッチン」などが入っています。
おすすめは「ピンクベリーズ(Pinkberry)」のフローズンヨーグルト。
さっぱりとした味わいで、暑いハワイの締めくくりにぴったりです。
また、お土産を買い忘れた場合は、フードコート近くの免税店だけでなく、
搭乗ゲート付近にあるニューススタンドもチェックしてみてください。
ホノルル・クッキー・カンパニーの空港限定パッケージなどが置かれていることがあり、意外な穴場です。
ダニエル・K・イノウエ国際空港に近いおすすめホテル3選!
「帰国便が早朝なので空港近くに泊まりたい」「乗り継ぎで1泊する必要がある」という場合に便利な、
ダニエル・K・イノウエ国際空港周辺のホテルを紹介します。
ワイキキまで行く必要がない場合は、こちらを利用すると移動が楽です。
1. エアポート・ホノルル・ホテル (Airport Honolulu Hotel)

エアポート・ホノルル・ホテルはダニエル・K・イノウエ国際空港のメインゲートから車でわずか数分の場所に位置する、利便性重視のホテルです。
建物は少し古いですが、清潔に保たれており、寝るだけなら十分な設備が整っています。
ホテル内にコインランドリーやコンビニ、小さなプールもあり、トランジット滞在には最適です。
項目 | 詳細情報 |
住所 | 3401 N Nimitz Hwy, Honolulu, HI 96819 |
電話番号 | +1 808-836-0661 |
参考料金 | 1泊 $180〜(約27,000円〜) |
シャトル | 24時間無料送迎あり(要電話連絡) |
2. ベストウェスタン・ザ・プラザ・ホテル (Best Western The Plaza Hotel)

ベストウェスタン・ザ・プラザ・ホテルはエアポート・ホノルル・ホテルの隣にあり、
信頼のベストウェスタンブランドが運営しています。
こちらは朝食ビュッフェが無料で付いてくるのが嬉しいポイント。
部屋には電子レンジや冷蔵庫も完備されており、近くのスーパーで買ってきた食事を温めることも可能です。
防音設備もしっかりしており、ダニエル・K・イノウエ国際空港近くでも静かに眠れます。
項目 | 詳細情報 |
住所 | 3253 N Nimitz Hwy, Honolulu, HI 96819 |
電話番号 | +1 808-836-3636 |
参考料金 | 1泊 $220〜(約33,000円〜) |
シャトル | 無料送迎あり(要確認) |
3. パシフィック・マリーナ・イン (Pacific Marina Inn)

パシフィック・マリーナ・インはラグーン・ドライブ沿いにある、モーテルスタイルのカジュアルなホテルです。
価格を抑えたいバックパッカーや長期滞在者におすすめ。
中華レストランが併設されており、夜遅くまで営業しています。
設備はシンプルですが、スタッフの対応がフレンドリーで、ダニエル・K・イノウエ国際空港送迎もスムーズに行ってくれます。
項目 | 詳細情報 |
住所 | 2628 Waiwai Loop, Honolulu, HI 96819 |
電話番号 | +1 808-836-1131 |
参考料金 | 1泊 $150〜(約22,500円〜) |
シャトル | 24時間無料送迎あり |
ダニエル・K・イノウエ国際空港を賢く利用して、最高のハワイ旅行を!

ダニエル・K・イノウエ国際空港は、南国の開放感と近代的な設備が同居するユニークな空港です。
到着時は「Uberに乗るなら2階へ」「定額タクシーは事前予約」というポイントを押さえておけば、
迷うことなくスムーズにワイキキへ移動できます。
そして帰国時は、少し早めに空港へ到着し、美しい庭園を散策したり、
ラウンジで美味しいカレーを味わったりして、ハワイ旅行の最後の1分1秒まで楽しんでください。
この記事をブックマークして、あなたのハワイ旅行が最高のスタートとエンディングを迎えられるよう活用してくださいね。マハロ!






予約済み7839件


