フィリピンの治安は良い？悪い？あなたの身を守る防犯対策3選

近年、フィリピンの治安は安定しており、旅行者にとって比較的安全です。一般的な観光地や主要都市では警察の存在や監視カメラの設置など、治安維持に積極的な取り組みが行われています。ただし、裏通りや観光客が集中する場所ではスリや犯罪に注意してください。

この記事では、フィリピンの治安に関する情報をわかりやすく解説します。

【フィリピンでトラブルに遭遇した時の連絡先】

最新！フィリピンの治安・安全に関する情報

2024年10月現在、フィリピンへの渡航を制限されるような事態は発生していません。念のためフィリピンに渡航する際は、外務省の海外安全ホームページを必ずチェックすることをおすすめします。

引用：外務省海外安全ホームページ

1.マニラ

フィリピンの首都マニラは、経済の中心地として多くの観光客が訪れる都市です。マカティやBGCなどの新興ビジネス地区は安全で、高級ホテルやショッピングモールが充実しています。

ただし、旧市街地やキアポ地区では、スリやひったくりに注意。夜間の一人歩きは避けるべきです。タクシーは白タク防止のため、可能な限り配車アプリを利用することをお勧めします。高級地区と一般地区での治安の差が大きいので、滞在エリアの選択が重要です。

2.セブ

リゾート地として人気の高いセブは、マニラと比較すると比較的治安が良好です。とくに、マクタン島のリゾートエリアはセキュリティが充実しており、観光客も安心して過ごせます。市内中心部のアヤラやITパークも、昼夜問わず人通りが多く安全です。

繁華街のコロンやマンゴーストリートでは、深夜の一人歩きは避けましょう。島内移動は、グラブなどの配車アプリが安全です。

3.ダバオ

ミンダナオ島最大の都市ダバオは、強力な治安政策によりフィリピンの主要都市の中でも治安が良いとされています。市内は24時間体制での警備が行われ、路上喫煙や深夜の飲酒販売も禁止されています。

ただし、市外への移動の際は、現地の治安情報に注意を払う必要があります。公共交通機関よりも、配車アプリの利用がおすすめ。地元の人々も親切で、のんびりと滞在を楽しめる都市です。

フィリピンの治安が改善されている3つの理由

1. ドゥテルテ政権による治安改善

2016年に大統領に就任したドゥテルテ大統領は、就任当初から麻薬犯罪に対して強硬な姿勢を示し、大規模な取締りを行いました。この結果、麻薬関連の犯罪は大幅に減少。

ドゥテルテ政権は、警察の増員やパトロールの強化など、治安維持のための取り組みを積極的に行ってきました。これらの政策が、フィリピンの治安改善に大きく貢献したといえるでしょう。

2. 親日的な国民性

フィリピンの人々は、日本に対して非常に友好的で親日的です。歴史的な経緯もあり、日本人はフィリピンで比較的安全に過ごすことができます。

フィリピンの人々は、困っている人がいれば積極的に助けようとする温かい国民性を持っています。そのため、旅行中にトラブルに巻き込まれても、地元の人々に助けを求めることができる可能性が高いです。

3. 観光地の治安対策

フィリピンは、多くの観光客が訪れる国です。そのため、観光地を中心に治安対策が強化されています。とくにマニラやセブ島などの主要都市では、警察官によるパトロールが頻繁に行われており、観光客の安全確保に努めています。多くのホテルやレストランでは、セキュリティカメラが設置されており、防犯対策が万全に行われています。

フィリピンで警戒すべき3つの治安トラブル

フィリピンで日本人旅行者が巻き込まれやすい、3つの犯罪を知っておきましょう。

1.食べ物による体調不良

フィリピンは美味しい屋台料理の宝庫です。しかし、中には日本人の体が馴染みにくい食材もあります。特に屋台の衛生状態や保存方法が心配な場合は、あまり冒険せずに清潔そうなレストランで食事をするか、旅行前に腸の調子を整えるためのサプリを飲むなどの対策をしてみてください。

2. 交通ルールの違いによる事故

フィリピンの都市部ではバイクが非常に多く、歩行者との交通事故が起こりやすいです。信号の意味が日本と異なる場所もあります。とくに、横断歩道を渡る時は周囲をよく確認するようにしましょう。また、歩きスマホが原因による事故も報告されています。

3. スリや置き引き

フィリピンは治安が良いとはいえ、観光地ではスリや置き引きの被害が報告されています。貴重品はホテルのセーフティボックスに預け、外出時は必要最低限のものだけ持ち歩くように心がけましょう。混雑した場所ではバッグのファスナーを前にして、常に周囲を警戒することが大切です。

フィリピンで警戒すべき治安が不安定な地域

フィリピン国内で以下の地域は、他の場所と比較して盗難や詐欺の発生率が高くなる傾向があります。観光中は常に周囲の人に敏感になり、安全を優先させましょう。

1. ミンダナオ島

ミンダナオ島は、フィリピン南部に位置する大きな島で、イスラム教徒が多く暮らしています。長年にわたり、イスラム過激派組織によるテロや反政府勢力との武力衝突が繰り返されており、治安が非常に不安定な地域です。テロや誘拐事件が発生するリスクが高いため、単独で行動したり夜間に外出したりすることはおすすめしません。

2. マニラのスラム街

フィリピンの首都マニラには、スラム街と呼ばれる貧困地域が数多く存在します。これらのスラム街は犯罪率が高く、スリやひったくり、強盗などの被害に遭う可能性があります。マニラのスラム街を訪れる際は、グループで行動しましょう。貴重品は避け、ホテルのセーフティボックスに保管しておくことがおすすめです。

3. パラワン州南部

パラワン州南部は美しい自然景観で知られていますが、治安面では注意が必要です。特に、プエルト・プリンセサ市以南の地域は、反政府勢力の活動が活発で、誘拐事件が発生するリスクがあります。パラワン州南部を訪れる際には、安全な観光ルートを計画しましょう。地元の人々に相談し、アドバイスを受けることも有効です。

治安のよいフィリピンで守りたい防犯対策3つ

フィリピンで安全に旅行するための防犯対策を3つ紹介します。

1.貴重品の管理を徹底する

フィリピンでスリや置き引きに遭わないためには、自分の荷物に常に注意を払うことが重要です。財布やパスポート、カメラなどの貴重品は混雑した場所では特に注意し、なるべく身体に近いところに保管しましょう。無用な現金やカードはホテルのセーフティボックスに預けるなど、必要なものだけを持ち歩くようにしましょう。

2.夜間に出歩かない

全体的にフィリピンの治安は良いですが、深夜に一人で歩くことは避けるべきです。特に人通りが少ない場所や裏通りは避けて、明るくて人の多い道を選ぶようにしましょう。

3.旅行保険に加入する

何か問題が起こった時に備え、旅行前に旅行保険に加入することをおすすめします。病気や怪我、盗難など、不測の事態に備えて保険に加入しておくと、安心して旅行を楽しむことができるでしょう。

治安のよいフィリピンで知っておきたい連絡先

フィリピンでトラブルに遭遇した場合、役立つ連絡先をいくつか紹介します。これらは、フィリピン旅行中にトラブルや緊急事態に遭遇した際に頼りになります。

在フィリピン日本国大使館

• 住所：2627 Roxas Boulevard, Pasay City 1300 Metro Manila
• 電話：02-8551-5710（代表）、02-8834-7508（領事班直通）
• 邦人援護ホットライン TEL：02-8551-5786 / Mail：ryoji@ma.mofa.go.jp

在セブ日本国総領事館

• 住所：8th Floor, 2Quad Building, Cardinal Rosales Avenue, Cebu Business Park, Cebu City
• 電話：032-231-7321、032-231-7322（代表）

ダバオ総領事館

• 住所：4th Floor, B.I. Zone Building, J.P. Laurel Avenue, Bajada, Davao City
• 電話：082-221-3100

外務省 領事局海外邦人安全課

電話：+81-3-3580-3311（外務省代表）

全国共通（フィリピン内）

警察・消防・救急：911
救急（フィリピン赤十字）：143

フィリピンの基本情報

フィリピンの治安に関するよくある質問

フィリピン旅行に関する情報は、こちらの記事が参考になります。
→フィリピン旅行の準備で必要なものは何？あると便利な物
→フィリピン旅行に必要な費用はいくら？安い時期とベストシーズン

治安の良いフィリピンに出掛けよう！

フィリピンは一般的に治安の良い国とされています。観光地や主要都市では警察の存在感も高く、安全な環境で旅行を楽しめるでしょう。

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