
ラオス旅行を計画しているけど、現地の治安状況について気になる人も多いはず。この記事では、2025年最新のラオスの治安情報をまとめました。危険レベルの詳細や女性のひとり旅の注意点などを解説するので、ラオスへ渡航を検討している人はぜひ参考にしてください。
【ラオスでトラブルに遭った際の緊急連絡先】
連絡先 | 電話番号 |
警察 | 1191 |
消防 | 1190 |
レスキュー | 1623~5 |
在ラオス大使館 | 021-414400~3 |
最新情報!ラオスは比較的治安が良いが注意は禁物

ラオスは親日国と言われており比較的安全ですが、日本人は経済的に裕福だと思われるため、ひったくりや空き巣、昏睡強盗などの犯罪の標的になりやすいことも事実です。楽観的に考えず、滞在の際は身を引き締めましょう。
2024年のデータによると、ラオスでの犯罪は約7,350件あり、主なものは殺人、強盗、窃盗、薬物関連です。外国人の検挙者もいますが、詳細は分かっていません。そのため安全対策を忘れずに。
もっと詳しい情報は、海外安全ホームページをご確認ください。
ラオスの治安危険レベルは1~2

ラオスでは日本政府による危険レベルが1~2に設定されており、特定の地域に関しては不要不急の渡航は推奨されていません。そのため、滞在予定の地域がどの危険レベルに設定されているかを事前にチェックしましょう。
レベル2(不要不急の渡航中止)
- サイソンブン県全域
- シェンクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域
レベル1(十分注意)
- 首都ビエンチャン
- レベル2以外のそのほか全ての地域
ラオスで観光客が訪れる地域の治安状況
ラオスは歴史スポットやアジアの雰囲気をぞんぶんに感じられる人気のエリアがありますが、地域によってさまざまな犯罪が発生しています。観光客を狙った犯罪もあるので、細心の注意が必要です。
首都・ビエンチャン

ラオスでは銃の所持は禁止されていますが、密輸や改造銃が流通しています。首都ビエンチャンでは銃を使った殺人事件が増えており、なかには外国人も被害に遭っています。2022年6月には、ビエンチャンと人気のリゾート地バンビエンを結ぶ道路で、2台の車が銃撃され、3名が重軽傷を負う事件がありました。逮捕された犯人は違法薬物組織のメンバーとされていますが、動機は不明です。
ルアンパバーン

ラオスの古都であるルアンパバーンは、市街地全体が文化遺産に登録されていることから観光客が多く訪れるエリアです。
しかし2016年3月、ダム建設のための中国人キャンプが襲撃され、死傷者が出ました。事件は主に夜間に発生しているため、ビエンチャンとルアンパバーンを結ぶ国道13号線北を夜に移動することは避けましょう。夜行バスは安全性が低いため、空路を利用するのがおすすめです。陸路を使う場合は日中でも複数の車両で移動し、十分に注意を払うことが重要です。
ラオスで特に治安が悪い地域

ラオスには、ほとんどの観光客が訪れる地域以外にも特に治安が悪い地域が存在します。これらの地域は不要不急の渡航の中止が推奨されているので、特別な理由がない限りは行かないようにしてください。
サイソンブン県全域
サイソンブン県には反政府勢力が存在し、治安は不安定です。旧サイソンブン特別区はかつて軍が統治していましたが、現在も北部の山岳地帯では状況が不透明です。2014年には外国人職員が襲撃され、2016年には車両が爆破される事件が発生しました。また、地雷による被害も報告されています。主要道路でも銃撃事件があり、多くの民間人が影響を受けました。
治安当局は検問や巡回を強化していますが、2022年には政府軍と反政府勢力の銃撃戦も起きました。
シェイクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域
シェンクワン県クーン郡南部では、反政府勢力による集落の焼き討ちや銃撃戦が起きています。2022年4月には激しい衝突があり、死者が出ました。また、同年5月には誘拐事件も発生しました。パーサイ郡中部と南部では、銃撃戦が続き、2020年には6人が死亡しました。爆弾による事件も報告されています。
プークート郡南部では2019年に外国人が銃撃され、民間人も亡くなっています。
ラオスで観光客が巻き込まれやすい犯罪とその対策

1.殺人・傷害・暴行事件
首都ビエンチャンなどでは、地方よりも犯罪が多く、拳銃やナイフを使った凶悪事件が頻発しています。これまで日本人が殺人事件に巻き込まれたという報告はありませんが、男女のトラブルから小型爆弾を使った自殺や、些細なことで拳銃による殺人が起こっています。また薬物を常用する人による無差別殺人もあり、動機が不明な事件が目立ちます。
【対策】
- 目立つ行動をしない。
- 不審な人物には近づかない。
- 夜間の外出は避ける。
2.強盗・ひったくり
新型コロナの流行前、都市部では日本人を狙った「昏睡強盗」が増えていました。事件は、流ちょうな英語を話す外国人に声をかけられ、飲食を共にするうちに意識を失い、現金を奪われるというものです。酔った隙に財布を盗まれるケースもあります。旅先での交流は楽しいですが、見知らぬ人からの誘いには注意が必要です。
またビエンチャンではバイクを使ったひったくりや、人気のない場所での路上強盗も多発しています。
【対策】
- 知らない人からの誘いに乗らない。
- バッグは体に密着させ、道路側にさらさない。
3.侵入盗
侵入盗は犯人が銃やナイフを持っていることがあり、危険な犯罪に発展する可能性があります。旅行者の所持品が宿泊先で盗まれる事件もあり、従業員が関与している疑いもあるので注意が必要です。
【対策】
- ホテルやゲストハウスのカギは必ず施錠する。
- 部屋の目立つ場所に貴重品を放置しない。
- 金庫も100%安全ではないことを留意する。
ラオスの緊急連絡先

万が一トラブルに巻き込まれた場合、または巻き込まれそうな場合は、最寄りの警察署またはラオス現地の緊急ダイヤル「911」に通報しましょう。言葉が通じない場合は、周りにいる信用できる人に頼って落ち着いて対応しましょう。大使館ではパスポートを紛失・盗難の際にサポートしてもらえることもあるので、確認しておきましょう。
緊急連絡先
連絡先 | 電話番号 |
警察 | 1191 |
消防 | 1190 |
レスキュー | 1623~5 |
在ラオス大使館
電話番号 | 住所 |
021-414400~3 | Sisangvone Road, Vientiane |
ラオスの基本情報

基本情報 | |
首都 | ビエンチャン |
人口 | 約744.3万人 |
言語 | ラオス語 |
宗教 | 仏教 |
通貨 | キープ(LAK) |
政体 | 人民民主共和制 |
ラオスの治安についてよくある質問

女性1人での旅行は安全ですか?
一般的には可能ですが、特に夜間や人気のない場所では慎重になるべきです。ラオスでは夜間の外出は避けた方がいいですか?
はい、特に暗い場所や人通りの少ない地域での夜間外出は避けた方が安全です。ラオスではどの地域が特に危険ですか?
サイソンブン県全域やシェンクワン県のサイソンブン県との一部県境周辺地域では不要不急の渡航の中止勧告が出ています。また、首都ビエンチャンや観光地周辺では、観光客を狙った犯罪が発生しやすいです。ラオス旅行中にどのように自分を守るべきですか?
貴重品は目の届く場所に持たず、周囲に注意を払い、知らない人との飲食は避けることが大切です。
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ラオスへ渡航する際は最新の治安情報を確認しよう

ラオスでは比較的治安が良く安全なイメージがありますが、観光の際には安全に十分に注意する必要があります。特に首都や観光地周辺では、スリや窃盗の軽犯罪などの犯罪が発生しています。夜間の外出は出来るだけ避けた方が良いでしょう。
ラオスの治安をチェックして、安全な旅を心がけてくださいね。
※現地の治安は状況により随時変動する場合があるため、渡航の際には必ず最新情報をご確認ください。

