現在の寧波の治安は安全？日本人ができる3つの防犯対策

寧波への渡航や滞在を検討中の皆さん、現地の治安が気になりますよね。近年、寧波は経済発展が著しく、多くの日本人が訪れる都市ですが、海外では日本と異なる犯罪も発生し得ます。

この記事では、寧波の最新治安情報と、日本人が注意すべき防犯対策を3つご紹介します。外務省のデータをもとに解説するので、寧波を安全に楽しむための参考にしてください。

• 警察: 110
• 消防/救急車: 119
• 交通事故: 122
• 在上海日本国総領事館: 021-5257-4766
• 住所: 上海市万山路8号

【最新】寧波の治安に関する情報

2025年3月現在、外務省による中国・寧波への渡航を制限されるような情報（危険レベル）は発生していません。ウイグル・チベット自治区のみ、レベル１「十分注意してください」となっています。

以下、外務省発表の詳細を引用します。

中国各地で人の集まる場所（公園・学校・地下鉄等）やその近辺、路上において刃物によって襲われるなどの凶悪事件が発生しており、邦人が犠牲になる事件も発生しています。外出の際は不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意してください。

ウイグル自治区では、過去に多数の死傷者を出す暴動や無差別殺傷事件が発生しています。今後も不測の事態が発生する可能性があり、引き続き注意が必要です。

念のため、中国・寧波に渡航する際は、外務省の海外安全ホームページをチェックすることをおすすめします。

➡外務省海外安全ホームページ

寧波で日本人が警戒すべき3つのトラブル

寧波で日本人旅行者が巻き込まれやすい3つのトラブルを紹介します。知っておくだけで、予防対策になります。

1. タクシーの遠回り

寧波では一部のタクシー運転手が、外国人と判断した乗客に対して意図的に遠回りするケースがあります。日本人は目的地までの正確なルートを把握していないことが多いため、標的になりやすいです。

スマートフォンの地図アプリで現在位置を確認しながら、移動することで回避できます。また、ホテルなどで事前に目的地の中国語表記メモを用意しておくと安心です。

2. 偽ブランド

寧波の観光名所「天一閣」周辺では、日本人に対して「特別価格」や「限定品」と称して偽ブランド品を販売する手口が報告されています。親切そうに話しかけてきて、カフェや小さな店舗へ誘導するパターンが一般的です。

日本人は礼儀正しさから断りづらい傾向があるため、狙われやすくなっています。知らない人についていかない、ブランド品は正規店舗でのみ購入する、という基本ルールを守りましょう。

3. 高額請求

寧波の老外街では、日本人に対して英語や簡単な日本語で声をかけ、レストランやバーに誘い込むケースがあります。メニューに価格表示がない、または中国語のみの表記で、食事後に法外な金額を請求されるトラブルが発生。

一人旅の日本人は標的になりやすいです。必ず事前に価格を確認し、領収書を要求すること。また、可能であれば複数人での外出を心がけるとよいでしょう。

寧波で警戒すべき治安が不安定な地域

これらの地域は、他の場所と比較して盗難や詐欺の発生率が高くなる傾向があります。観光中は周囲に敏感になり、安全を優先させましょう。

1. 江北区エリア

寧波市江北区の古い工業エリアは注意が必要です。最近の都市開発により取り残された空き工場や廃墟が点在し、街灯も少なく暗い場所が多いため、スリや置き引きなどの軽犯罪が報告されています。

出稼ぎ労働者も多く、言語の問題から日本人が狙われやすい傾向があります。夜間の一人歩きは避け、貴重品の管理には細心の注意を払いましょう。

2. 鄞州区南部の繁華街

鄞州区南部の繁華街と夜市エリアは、多くの観光客で賑わう一方で、スリやひったくりが発生しています。週末の夜間は人混みに紛れた犯罪が増加傾向にあります。

日本人観光客は服装や行動から容易に識別され、高価な持ち物を持っていると思われがちです。バッグは体の前で持ち、スマートフォンやカメラの使用は最小限に控えてください。

3. 北侖区の港湾エリア

北侖区の港湾地区、大榭島への連絡船乗り場周辺は、国際貿易の拠点として多様な人々が行き来する場所です。外国人船員や労働者も多く、文化や習慣の違いから摩擦が生じることもあります。

観光客を狙った偽ガイドや不当な料金を請求するタクシーも報告されています。公共交通機関を利用する際は正規のチケットカウンターを利用し、深夜の移動は避けるようにしましょう。

中国の寧波で治安がよい地域

これらの地域は中国・寧波内で治安がよく、地元の人々が安心して訪れる場所といわれています。

1. 海曙区

海曙区の中心部、とくに天一広場や城隍廟周辺は寧波市の行政・商業の中心地として警備が厳重で治安が良好です。監視カメラも多数設置され、警察のパトロールも頻繁に行われています。

大型ショッピングモールや高級ホテルが集中しており、日本人観光客も安心して買い物や観光を楽しめます。多くの場所で英語表記もあり、言葉の壁による不安も比較的少ないエリアです。夜間も明るく人通りが多いため、安全に過ごせます。

2. 東部新城エリア

江東区にある東部新城は、寧波の新しい都市開発地域として計画的に整備されており、治安状況は非常に良好です。ビジネス地区として多国籍企業やオフィスビルが立ち並び、高級住宅地も多いため、セキュリティレベルが高く維持されています。

国際的な施設も多く、外国人への対応もバッチリ。広々とした道路と近代的な都市設計により、見通しが良く安全性が高いエリアなので、日本人ビジネス旅行者にも適しています。

3. 鄞州区の文教地区

寧波大学周辺の文教地区は学生が多く住む地域で、治安維持に力が入れられています。教育施設が集中しているため、24時間体制の警備と明るい街灯が整備され、安全性が高いエリアです。知識層の住民が多いため、外国人に対する理解もあり、日本人留学生も多く住んでいます。

寧波で徹底すべき3つの防犯対策

寧波で安全に旅行するための防犯対策を紹介します。

1.貴重品の管理

パスポートはコピーを持ち歩き、原本はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。財布は外から見えにくい内ポケットに入れ、現金は少額に分けて別々の場所に保管します。

スマートフォンは後ろポケットには入れず、カバンの中でも一番奥に。カバンは必ずチャックを閉め、リュックは前に抱えて持つことで、スリや置き引きの被害を防げます。

【旅行会社が伝授】海外旅行でパスポートを安全に持ち歩く方法

2.観光時の行動

なるべく一人での外出は避け、複数人で行動しましょう。見知らぬ人に声をかけられても、安易についていかないこと。とくに「お茶を飲みに行こう」「英語を練習したい」などの誘いには要注意です。

写真撮影時は周囲に注意を払い、カメラやスマートフォンを盗まれないように。地下鉄やバスでは荷物を常に抱えて持ちましょう。

3.通信手段の確保と緊急連絡先の準備

日本の携帯電話が使えない場合に備え、現地のeSIMを購入しましょう。空港でSIMカードを購入する手間が省け、言語の問題も心配ありません。日本の携帯番号もそのまま使えるため、緊急時の連絡にも便利です。WeChat Payなどの決済アプリも快適に使え、地図アプリでの道案内も可能。

寧波でトラブルに遭遇した場合の連絡先

寧波でトラブルに遭遇した場合に役立つ連絡先をいくつか紹介します。スマートフォンに記録を残しておくなど、対策を取っておきましょう。

緊急連絡先（24時間対応）

• 警察（通報）：110
• 救急車：120
• 消防：119

• 在上海日本国総領事館: 021-5257-4766
• 住所: 上海市万山路8号

寧波には日本領事館がないため、管轄は上海総領事館です。

中国・寧波の治安に関するよくある質問

そのほか、中国・寧波旅行の情報はこちらの記事が参考になります。

上海旅行に必要な費用はいくら？安い時期とベストシーズンを解説

中国旅行で現金はいくら必要？日本円で持っていくべき金額とは

治安の良い中国・寧波旅行に出掛けよう！

寧波は、治安の良い中国の魅力的な都市です。 海曙区など、安全で魅力的なエリアが点在し、外国人旅行者も安心。基本的な注意を払えば、心配することはほとんどありません。

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