いまの長春の治安は安全？日本人ができる3つの防犯対策

「長春の治安は実際どうなの？」長春（ちょうしゅん）は中国東北部に位置し、歴史と文化が息づく都市です。近年、経済発展が著しい一方で、海外滞在者が気になるのが治安情報です。

この記事では、長春の最新の治安状況と安全に滞在するための3つの防犯対策を解説します。ぜひ、最後までご覧ください！

• 警察: 110
• 消防/救急車: 119
• 交通事故: 122

【最新】長春の治安に関する情報

2025年3月現在、外務省による中国・長春への渡航を制限されるような情報（危険レベル）は発生していません。ウイグル・チベット自治区のみ、レベル１「十分注意してください」となっています。

以下、外務省発表の詳細を引用します。

中国各地で人の集まる場所（公園・学校・地下鉄等）やその近辺、路上において刃物によって襲われるなどの凶悪事件が発生しており、邦人が犠牲になる事件も発生しています。外出の際は不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意してください。

ウイグル自治区では、過去に多数の死傷者を出す暴動や無差別殺傷事件が発生しています。今後も不測の事態が発生する可能性があり、引き続き注意が必要です。

念のため、中国・長春に渡航する際は、外務省の海外安全ホームページをチェックすることをおすすめします。

➡外務省海外安全ホームページ

長春で日本人が警戒すべき3つのトラブル

長春で日本人旅行者が巻き込まれやすい3つのトラブルを紹介します。知っておくだけで、予防対策になります。

1. タクシートラブル

長春のタクシー運転手の多くは英語を話せません。そのため、外国人と認識すると遠回りをしたり、メーター料金以上を請求したりする場合があります。とくに、空港や駅からの移動時に発生しやすいトラブルです。

事前に目的地の漢字表記をメモしておき、携帯の地図アプリで経路を確認しましょう。正規タクシーは緑色が主流で、車体に許可番号が表示されています。不安な場合はホテルや公共施設からの配車サービスを利用するか、DiDiなどの配車アプリを活用するのが安全です。

2. 寒さによるトラブル

「東北の小モスクワ」と呼ばれる長春は、冬季の気温が-30℃まで下がることもある極寒都市です。日本の寒さとは比較にならず、防寒対策が不十分だと凍傷や低体温症のリスクが高まります。

日中と夜間の気温差が激しく、屋外と屋内の温度差も大きいため体調を崩しやすいでしょう。乾燥が厳しく、肌荒れや喉の痛みを引き起こします。厚手のダウンジャケット、防寒ブーツ、保湿クリームは必携です。

3. 偽ブランドのトラブル

長春には、観光客をターゲットにした偽ブランド品や偽の「日本製」商品の押し売りが横行しています。電子機器や化粧品は品質に問題があることも多く、トラブルの原因になります。

「日本人割引」と称して実際には高額な料金を請求するケースもあります。商品の購入は大型ショッピングモールや正規店で行い、路上や小さな店舗での衝動買いは避けましょう。最初に提示された価格の50-70%程度が妥当な価格と考えていいでしょう。

長春で警戒すべき治安が不安定な地域

これらの地域は、他の場所と比較して盗難や詐欺の発生率が高くなる傾向があります。観光中は周囲に敏感になり、安全を優先させましょう。

1. 長春駅エリア

長春駅周辺は市内の主要交通ハブであるため、常に混雑しています。夜間や早朝は、スリや置き引きが頻発するエリアとなっています。駅の北口周辺には安価な宿泊施設や飲食店が多く、治安が特に不安定。

長距離バスターミナルがある西側も注意してください。このエリアでは貴重品は必ず体の前で持ち、バッグは常に目の届く場所に置くべきです。

2. 長春大市場エリア

市内最大の卸売市場である長春大市場は地元の人々で賑わう場所ですが、迷路のような狭い通路と雑然とした環境が特徴です。閉店間際の時間帯は、外国人観光客を狙った引ったくりや暴力的な強盗事件が報告されています。

また、偽ブランド品の販売も多く、トラブルに巻き込まれるリスクがあります。訪問する場合は複数人で行動し、多額の現金は持ち歩かないことが賢明です。

3. 南関区エリア

長春市の南部に位置する南関区の工業地帯は、経済的に発展途上のエリアで、特に夜間は街灯が少なく暗い場所が多いため、治安が不安定です。この地域には多くの出稼ぎ労働者が居住しており、外国人に対する警戒心や反感が強い場合があります。

また、違法なクラブや賭博場が点在しているとも言われ、これらの周辺では薬物関連の犯罪も発生しています。観光の目的地として推奨されていません。

中国の長春で治安がよい地域

これらの地域は中国・長春内で治安がよく、地元の人々が安心して訪れる場所といわれています。

1. 新民大街エリア

長春市政府や省政府が集まる政治中心地であり、24時間体制で警備員や警察官が巡回しているため、治安は極めて良好です。人民広場を中心に高級ホテルやショッピングモールが立ち並び、観光客も多く訪れます。夜間でも明るく照明が整備されており、公共の監視カメラも多数設置されています。

2. ハイテク開発区

長春の北西部に位置する高新技術産業開発区（ハイテク開発区）は、外資系企業やIT企業が集まる新興エリアです。計画的に整備された近代的な街並みと、所得水準の高い住民が多く居住していることから、犯罪発生率が非常に低い地域として知られています。特に長春理工大学周辺は留学生も多く、国際色豊かで外国人に対する理解も深いです。

3. 浄月潭森林公園

長春市南部に位置する浄月潭森林公園周辺は、環境の良い高級住宅街として発展しています。公園自体も中国最大の都市森林公園として整備され、セキュリティが行き届いています。周辺には長春電影製片厰（映画撮影所）や長春国際ゴルフクラブなどの文化・レジャー施設があり、観光スポットとしても人気です。

長春で徹底すべき3つの防犯対策

長春で安全に旅行するための防犯対策を紹介します。

1.貴重品の管理

パスポートはコピーを持ち歩き、原本はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。財布は外から見えにくい内ポケットに入れ、現金は少額に分けて別々の場所に保管します。

スマートフォンは後ろポケットには入れず、カバンの中でも一番奥に。カバンは必ずチャックを閉め、リュックは前に抱えて持つことで、スリや置き引きの被害を防げます。

【旅行会社が伝授】海外旅行でパスポートを安全に持ち歩く方法

2.観光時の行動

なるべく一人での外出は避け、複数人で行動しましょう。見知らぬ人に声をかけられても、安易についていかないこと。とくに「お茶を飲みに行こう」「英語を練習したい」などの誘いには要注意です。

写真撮影時は周囲に注意を払い、カメラやスマートフォンを盗まれないように。地下鉄やバスでは荷物を常に抱えて持ちましょう。

3.通信手段の確保と緊急連絡先の準備

日本の携帯電話が使えない場合に備え、現地のeSIMを購入しましょう。空港でSIMカードを購入する手間が省け、言語の問題も心配ありません。日本の携帯番号もそのまま使えるため、緊急時の連絡にも便利です。WeChat Payなどの決済アプリも快適に使え、地図アプリでの道案内も可能。

長春でトラブルに遭遇した場合の連絡先

長春でトラブルに遭遇した場合に役立つ連絡先をいくつか紹介します。スマートフォンに記録を残しておくなど、対策を取っておきましょう。

緊急連絡先（24時間対応）

• 警察（通報）：110
• 救急車：120
• 消防：119

在瀋陽日本国総領事館

• 電話：024-2322-7490
• 住所：瀋陽市和平区十四緯路50号

中国・長春の治安に関するよくある質問

そのほか、中国・長春旅行の情報はこちらの記事が参考になります。

上海旅行に必要な費用はいくら？安い時期とベストシーズンを解説

中国旅行で現金はいくら必要？日本円で持っていくべき金額とは

治安の良い中国・長春旅行に出掛けよう！

長春は、治安の良い中国の魅力的な都市です。香洲区など、安全で魅力的なエリアが点在し、外国人旅行者も安心。基本的な注意を払えば、心配することはほとんどありません。

旅行の計画は、Trip.comで簡単に予約できますよ。安全で快適な長春旅行を、今すぐ始めましょう！お手頃価格で中国・長春旅行のチケットをお探しなら、下のバナーをクリックしてみてください！

▼お得な中国旅行ならTrip.com▼