
「タイ旅行、失敗しないためには結局いつ行くのが正解…? 」
「乾季は高いし、雨季は天気が心配だし…」
と、航空券の予約ボタンの前で手が止まっていませんか?
タイ旅行のベストシーズンは、一般的には11月~2月の乾季とされていますが、
あなたが旅に求める「快適さ」と「費用」のどちらを優先するかで異なることも。
しかし実は、旅慣れたリピーターはあえて「グリーンシーズン」と呼ばれる時期を選び、
浮いた予算で普段は泊まれないような5つ星ホテルのアップグレードを楽しんでいるんです。
乾季とグリーンシーズンの比較
季節 | 気候 | 費用 | 混雑度 | おすすめの人 |
乾季(11月~2月) | ほぼ雨の心配なし | 高騰傾向 | ★★★★★ | 初めてのタイ旅行で失敗したくない人 |
グリーンシーズン(6月~10月) | スコールがある | 最安値 | ★☆☆☆☆ | 費用を抑えたい人 |
また、タイは南北に長いのでエリアによっても気候が全く異なります。
そのため、乾季がベストという一面的な情報だけでは、タイの様々な魅力を知るチャンスを逃してしまいます。
行き先と旅の目的を掛け合わせることで、初めて本当に満足できる旅行計画が立てられます。
この記事ではタイの王道シーズンはもちろん、
費用を抑える隠れたベストシーズンからエリアごとの比較など、さらにタイのベストシーズンを詳しく解説します。
タイ旅行のベストシーズンは乾季かグリーンシーズン!

タイのベストシーズンは、大きく分けて「乾季」と「グリーンシーズン」の2つ。
ここでは、それぞれのシーズンのメリットとデメリットを徹底的に比較します。
天候の快適さを取るか、費用を抑えて贅沢な体験を取るか。
あなたの旅のスタイルに合うのはどちらか、じっくり見極めていきましょう。
快適さを重視するなら乾季(11月~2月)
メリット | デメリット |
気候が安定している | 航空券やホテルの料金が高い |
観光の計画を立てやすい | 観光地が非常に混雑する |
映える写真が取れる | 予算内に合わせた旅行が難しい |
もしあなたが初めてのタイ旅行で、
天候の失敗を絶対に避けたいなら、迷わず11月~2月にかけての乾季を選びましょう。
この時期は、日本の初夏のようにカラッとしていて、平均気温も27℃前後と非常に過ごしやすいです。
雨の心配はほとんどなく、青空の下で遺跡巡りや街歩きを存分に楽しめることでしょう。
ただし、旅行費用は年間で最も高騰します。
特に年末年始はピークを迎え、航空券やホテルの価格は通常の1.5倍から2倍になることも。
例えばバンコクの5つ星ホテル「ザ・ペニンシュラ・バンコク」が1泊70,000円を超えることも珍しくありません。
安さを重視するならグリーンシーズン(6月~10月)
メリット | デメリット |
航空券やホテルの料金が格段と下がる | 午後にスコールが降る可能性が高い |
混雑を避けのんびり観光を楽しめる | 観光プランが立てにくい |
浮いた予算を別に回せる | 湿度が非常に高く体温調節が難しい |
旅慣れたリピーターや、費用を抑えて賢く旅をしたいあなたにおすすめなのが、
6月~10月にかけてのグリーンシーズンです。
一般的に「雨季」と呼ばれるこの時期は、観光客が少なくなります。
「雨季」と聞くと、日本の梅雨のように1日中シトシトと雨が降るイメージを持つかもしれません。
タイの雨は「スコール」と呼ばれ、午後の決まった時間に1〜2時間だけザッと激しく降り、
その後はカラッと晴れ上がることがほとんどです。
また、航空券やホテルの価格が劇的に下がります。
例えば乾季なら1泊50,000円はする高級ホテルが、9月には半額以下で泊まれることも。
浮いた30,000円の予算があれば、憧れの高級スパで3時間のトリートメントを受けたり、
ルーフトップバーで贅沢な夜景を楽しむこともできますね。
スコールという天候のリスクはありますが、それを補って余りある魅力的なシーズンです。
タイのグリーンシーズンを120%楽しむコツ
1. タイ湾側(サムイ島など)を狙う
バンコクやプーケットが雨季の真っ只中でも、
タイ湾に浮かぶサムイ島やパンガン島は比較的雨が少なく、ベストシーズンを迎えます。
日本の夏休み(7月〜8月)にビーチリゾートを満喫したいなら、行き先をこちらに設定するのもおすすめです。





2. 1日のモデルプランを柔軟に組む
スコールが降りやすい午後に屋外の予定を入れないのが鉄則です。
例えば、日差しが強い午前中にワット・ポーを見学 → スコールが予想される午後は
デパートで買い物やスパ → 涼しくなった夜にナイトマーケットへ、などといった柔軟な計画を立てましょう。
3. 雨季だからこそ美しい景色を見に行く
特に北部のチェンマイでは、見渡す限りの田園風景が青々とした絨毯のようになり、息をのむほどの美しさです。
滝の水量も増し、乾季には見られないダイナミックな自然の姿に出会えます。
タイのベストシーズンは行き先によっても異なる

行き先 | ベストシーズン | 特徴 |
バンコク | 11月~2月 | ・乾季で雨が少ない、 |
プーケット | 12月~4月 | ・波が穏やかで海の透明度が高い |
サムイ島 | 2月~9月 | ・プーケットと雨季がズレる |
チェンマイ | 11月~2月 | ・涼しく過ごしやすい |
タイは南北に約1,650kmと非常に長く、あなたが訪れる場所によって気候が大きく異なります。
それを知らずに航空券を予約すると、「夏休みにプーケットへ行ったら、波が高くて海に入れなかった…」なんて失敗にもつながりかねません。
ここでは、タイの主要な4つのエリアに絞り、それぞれのベストシーズンを解説します。
バンコク
バンコク旅行のベストシーズンは乾季にあたる11月~2月が最もおすすめです。
雨の心配がほとんどなく、気温も30℃を下回る日が多いので、
王宮周辺の寺院巡りや、チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットでの買い物も快適に楽しめます。
グリーンシーズンでも、スコールを避ければ巨大なショッピングモールやスパ巡りなど、楽しみ方は無限大です。
プーケット
プーケットの海の美しさを最大限に楽しみたいなら、乾季の中でも特に波が穏やかになる12月~4月がベストです。
この時期は海の透明度も抜群で、ピピ島への日帰りツアーや、シミラン諸島でのダイビングにこれ以上ない季節となります。
逆に5月~10月のグリーンシーズンは、南西からの季節風の影響で波が高くなります。
ビーチによっては遊泳が禁止されることもあるため、マリンアクティビティが目的の方はこの時期を避けるのが良いでしょう。
サムイ島
プーケットと同じビーチリゾートでも、サムイ島のベストシーズンは全く異なります。
タイ湾側に位置するため、プーケットは雨季の真っ最中である7月~9月頃に乾季を迎えます。
そのため、日本の夏休みにビーチリゾートへ行きたい場合には、最高の選択肢となります。
ただし、10月下旬から1月にかけてはサムイ島の雨季にあたり、まとまった雨が降る日が続くので注意が必要。
行き先がプーケットなのかサムイ島なのかで、計画は180度変わります。
チェンマイ
チェンマイが最も過ごしやすいのは、乾季の11月〜2月です。
日中の気温は快適ですが、山岳地帯のため朝晩は気温がぐっと下がります。
時には15℃前後まで冷え込むこともあるため、薄手のフリースやパーカーが必須です。
また、緑が最も美しい風景を見たいなら、グリーンシーズン終盤の9月〜10月もおすすめです。
雨上がりの田園風景は、乾季では見られない格別の美しさですよ。
タイのイベントで選ぶベストシーズン

せっかくタイへ行くのなら、その時期にしか体験できないお祭りに参加してみませんか。
タイには、旅の目的そのものになるほど魅力的で、世界中から人々が集まるイベントがあります。
ただし、人気のイベントはそれだけ多くの人で混雑し、周辺のホテル料金も高騰します。
ここでは、タイを代表する3つのイベントのシーズンと魅力を紹介します。
【4月】ソンクラーン
ソンクラーンは、タイの旧正月を祝う、国中が熱狂に包まれるお祭りです。
もともとは仏像や年長者の手に水をかけて敬意を払う厳かな儀式でしたが、
今では街の至る所で水をかけ合う「水かけ祭り」として世界的に有名になりました。
バンコクのシーロム通りなどでは、巨大な水鉄砲を構えた人や、
ピックアップトラックの荷台からバケツで水を浴びせる人たちで溢れかえります。
参加するなら、スマートフォンや貴重品を守る防水ケースは必須。
服装は濡れても良いTシャツに短パン、そして滑りにくいサンダルが基本スタイルです。
【11月】 コムローイ祭り
チェンマイで陰暦12月の満月の夜に行われるコムローイ祭りは、誰もが一度は見てみたいと願う幻想的な光景です。
仏陀への感謝を示すこの儀式では、数千のオレンジ色の光が、
人々の願いを乗せてゆっくりと天に昇っていく様子にただただ圧巻の一言。
数千個のランタンが一斉に上がる大規模なイベントは、基本的に有料会場で開催されます。
チケットは非常に高額で、しかも発売から数日で完売するため、参加を決めたら半年前から公式サイトをチェックし続ける必要があります。
【11月】ロイクラトン祭り
コムローイ祭りとほぼ同じ時期に、
タイの全国各地で行われるもう1つの光の祭りが、ロイクラトン祭りです。
こちらではバナナの葉や花で作った灯篭(クラトン)を川に流し、水の女神へ感謝を捧げます。
空へ放つコムローイに対し、水面に祈りを託すお祭りです。
チェンマイのチケットが取れなかったり、バンコクに滞在している場合には、こちらのお祭りもおすすめです。
バンコクのチャオプラヤー川沿いや、古都アユタヤ、スコータイの遺跡公園などが主な会場となります。
川面に揺れるろうそくの光は、コムローイの壮大さとはまた違う、穏やかでロマンチックな雰囲気に満ちています。
会場の屋台では、自分だけのクラトンを購入して流すこともできますよ。
タイで最も過酷な暑季(3月~5月)の過ごし方

タイには、乾季や雨季とは別に「暑季」と呼ばれるシーズンが存在します。
その名の通り、年間で最も気温が高くなる時期で、特に4月は平均気温が35℃を超え、日によっては40℃に達することも。
しかし、この時期にはタイ最大のイベント「ソンクラーン」が開催されるという魅力もあります。
ここでは、暑季の厳しい現実と、それを乗り越えて旅を楽しむための具体的な対策をお伝えします。
気温40℃超え!日中の屋外活動は極力避ける
暑季のタイの日差しは、日本の真夏とは比較にならないほど強烈です。
特に日中の11時から15時の間は、屋外での長時間の観光は熱中症のリスクが非常に高く、極力避けることをおすすめします。
例えば、アユタヤ遺跡のような日差しを遮るものがない場所をこの時間帯に訪れるのは、かなり体力を消耗するでしょう。
そのため、計画を立てる際は、屋外の活動は比較的涼しい朝の時間帯に集中させるのが賢明です。
暑季を乗り切る3つのコツ
1. 涼しい商業施設を拠点にする
タイのデパートやショッピングモールは、これでもかというほど冷房が効いています。
暑い日中は、涼しい屋内でショッピングを楽しんだり、カフェで休憩したりするのが良いでしょう。
2. こまめな水分補給を徹底する
基本中の基本ですが、意識的に水分を補給することが何よりも大切です。
喉が渇いたと感じる前に、コンビニで水やスポーツドリンクをこまめに購入しましょう。
タイのセブンイレブンでは、500mlの水が7バーツ(約32円)ほどで手に入ります。
3. 日焼け対策を万全にする
強烈な紫外線から肌を守るため、日焼け止めはSPF50+、PA++++といった日本で手に入る最高レベルのものを用意しましょう。
汗で流れやすいため、2〜3時間おきに塗り直すのが理想です。
また、サングラスや帽子はもちろん、
UVカット機能のある薄手のカーディガンやパーカーを羽織ることで、直射日光による体力の消耗を防ぐ効果もあります。
タイのシーズン別おすすめの服装と対策

タイ旅行のパッキングで意外と頭を悩ませるのが服装選び。
タイは1年中暑い国、というイメージだけで準備をすると、思わぬ場面で後悔することも。
特に北部のチェンマイへの訪問や、強すぎる冷房対策は重要なポイントです。
ここでは、3つの季節と全シーズン共通で必要な持ち物を具体的にリストアップしました。
あなたの旅がより快適になるよう、万全の準備を整えましょう。
乾季(11月~2月)
- 基本:Tシャツ、ワンピースなど日本の夏服
- 羽織もの:冷房対策に薄手のカーディガンやパーカーが必須
- 北部へ行く場合: 朝晩の冷え込みに備え、薄手のフリースを追加
この時期はタイのベストシーズンで、基本的には日本の夏の服装で問題ありません。
Tシャツやワンピース、ショートパンツといった軽装で快適に過ごせます。
ただし、朝晩の気温差と屋内の強烈な冷房には注意が必要です。
特にBTS(高架鉄道)やデパートの中は、外気との温度差が10℃以上になることも。
薄手のカーディガンやパーカーなど、さっと羽織れるものを常に1枚バッグに入れておくと安心です。
もし北部のチェンマイへ行く場合は、これに加えて薄手のフリースやウルトラライトダウンのような、より防寒性の高い服を準備してください。
山間部では朝晩の気温が15℃近くまで下がることもあり、半袖では凍えることになります。
暑季(3月~5月)の服装
- 基本: 通気性と速乾性を重視した涼しい服(リネンやポリエステル素材)
- ソンクラーン参加時: 服の下に水着を着用、足元はビーチサンダル
- 注意点:濡れると透けやすい白い服は避ける
1年で最も暑いこの季節は、とにかく涼しさと通気性を最優先した服装が求められます。
汗をかいてもすぐに乾く、ポリエステル素材などの速乾性のあるTシャツや、風通しの良いリネン素材の服がおすすめです。
また、4月のソンクラーン(水かけ祭り)に参加するなら、中に水着を着用し、その上に濡れても良い服を着るのが定番スタイル。
水に濡れると透けやすい白地の服は避けましょう。足元はビーチサンダル一択です。
グリーンシーズン(6月~10月)の服装
- 基本:Tシャツ、ショートパンツなど日本の夏服
- 足元: スコール対策に、濡れても良いサンダルが必須
- 羽織もの:雨よけと冷房対策を兼ねる、撥水性のあるパーカーなどが便利
グリーンシーズンの服装も、基本は夏服で大丈夫です。
この時期に特に気をつけたいのが、突然のスコール。
激しい雨で足元が濡れることが多いため、革製品ではなく、濡れてもすぐに乾くサンダルが重宝します。
また、雨が降った後は少し肌寒く感じることや、乾季同様に屋内の冷房が効きすぎていることがよくあります。
雨よけと冷房対策を兼ねて、フード付きのウィンドブレーカーのような撥水性のある羽織ものがあると役立ちます。
全シーズン共通の必須持ち物
どの季節に訪れる場合でも、タイの強い日差しと虫対策は欠かせません。
以下のアイテムは、必ず荷物に入れておきましょう。
- 日焼け止め:SPF50+、PA++++推奨。汗で落ちやすいのでこまめに塗り直しましょう。
- サングラス:紫外線から目を守るために必須です。
- 帽子: 直射日光を避けることで、熱中症予防になります。
- 虫除けスプレー: 特に夕方以降、寺院の敷地内やレストランの屋外席では蚊に刺されやすいため、肌の露出する部分に使いましょう。
- 折りたたみ傘:日差しの強い日には日傘として、グリーンシーズンにはスコール対策として役立ちます。
タイ旅行のベストシーズンに関してよくある質問
雨季の離島(ピピ島など)ツアーは催行されますか?
予測が難しいため、もし雨季に離島ツアーをメインで考えているなら、日程に予備日を設けておくのがおすすめです。
例えば「この日がダメなら、翌日にもう一度チャンスを」といった柔軟な計画を立てておくと、がっかりするリスクを減らせます。タイに台風シーズンはありますか?
日本のような明確な台風シーズンはありませんが、9月~10月は熱帯低気圧の影響を受ける可能性があります。乾季ならどこでも暖かいですか?
いいえ、行き先によっては朝晩かなり冷え込みます。特に注意したいのが、北部のチェンマイやチェンライといった山岳地帯です。
日中は28℃前後まで上がり半袖で過ごせますが、日が落ちると放射冷却で気温が急降下。朝晩は15℃前後まで冷え込むことも珍しくありません。寺院に行くときの服装に決まりはありますか?
はい、季節を問わず、肌の露出を控えた服装がマナーです。
スムーズに観光するためにも、薄手のストールやカーディガンを1枚持参するのがスマートです。敬意を払った服装を心がけましょう。
あなたのタイ旅行のスタイルがベストシーズンを決める

タイのベストシーズン選びは、目的に合わせればもう迷うことはありません。
漠然としていた季節のイメージも、詳しく知ることで具体的な旅行の計画を立てやすくなるでしょう。
最後に、あなたのタイ旅行を最高のものにするための重要なポイントを振り返っておきましょう。
- 快適さを最優先するなら乾季(11月~2月)がおすすめ。
- 費用を抑えて旅したいならグリーンシーズン(6月~10月)が狙い目。
- 行き先によってベストシーズンは異なるため、**バンコク、プーケット、サムイ島、チェンマイの気候の違いを理解するのがポイント。
- 服装は日本の夏服に調整用の羽織ものを加え、行き先に合わせた対策が吉。
これで「いつタイに行くべきか」で悩むことはないはず。
旅のスタイル、予算、そして「何をしたいか」という目的に合わせて、ベストなタイ旅行を実現しましょう!








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