いまの武漢の治安は安全？日本人ができる3つの防犯対策

コロナウイルスの発生源というイメージが強い武漢。しかし、現在の武漢は経済発展が著しく、多くの日本人が観光やビジネスで訪れる魅力的な都市となりました。しかし一方で、海外渡航で気になるのが現地の治安ですね。

この記事では、武漢の治安情報と、日本人が安全に滞在するための防犯対策を3つ紹介します。これらの対策を講じることで、安心して武漢での滞在を楽しめますよ！

緊急連絡先

• 警察: 110
• 消防/救急車: 119
• 交通事故: 122

在広州日本国総領事館

• 電話: +86-20-8334-3009
• 広東省広州市天河区珠江新城華夏路8号

【最新】武漢の治安に関する情報

2025年2月現在、外務省による中国・武漢への渡航を制限されるような情報（危険レベル）は発生していません。ウイグル・チベット自治区のみ、レベル１「十分注意してください」となっています。

以下、外務省発表の詳細を引用します。

中国の治安状況は全体としては安定しています。地域によっては民族や宗教に起因する事件も発生しているので、滞在・旅行される地域に関する情報収集が重要です。

中国各地で外出の際は、不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意し安全確保に努めてください。また、お子さん連れの方は、十分注意して行動されるようにしてください。

念のため、中国・武漢に渡航する際は、外務省の海外安全ホームページをチェックすることをおすすめします。

➡外務省海外安全ホームページ

武漢で日本人が警戒すべき3つのトラブル

武漢で日本人旅行者が巻き込まれやすい3つのトラブルを紹介します。知っておくだけで、予防対策になります。

1.言語の壁

武漢では方言（武漢話）が使われることが多く、標準語と異なります。日本人旅行者にとって、タクシーや市場での買い物時に誤解が生じやすい地域です。

とくに値段交渉の場面では、数字の聞き間違いによる過払いや目的地の伝達ミスによる遠回りなどが発生します。基本フレーズや数字を書いたメモを用意しておくと安心です。

2. 天候の変化

武漢は「炉都」と呼ばれる猛暑の都市です。長江と漢江の合流地点という地理的特性から、急な豪雨や洪水が発生しやすい特徴があります。とくに6～7月の梅雨時期は、晴れていても数時間で道路が冠水するケースも。ホテルから出る際は天気予報を確認し、常に折りたたみ傘を持参することをお勧めします。

3. 食文化のトラブル

武漢料理は辛さと油の多さが特徴で、有名な「熱乾麺」や「鴨脖子（アヒルの首）」などは刺激が強いです。日本人の消化器系に合わないことが多く、軽い食中毒や胃腸炎を引き起こすかもしれません。また、水質の違いにも注意が必要です。ミネラルウォーターを利用し、生ものや路上の屋台での飲食は控えめにしておいた方が良いでしょう。

武漢で警戒すべき治安が不安定な地域

これらの地域は、他の場所と比較して盗難や詐欺の発生率が高くなる傾向があります。観光中は周囲に敏感になり、安全を優先させましょう。

1. 漢口駅周辺エリア

漢口駅は武漢の主要な交通機関です。そのため、人の出入りが多く、スリや置き引きが発生しやすい地域です。駅の北側に広がる繁華街では、怪しげな客引きも見られます。日本人は目立ちやすく、ターゲットにされているようです。

駅周辺を歩く際は貴重品を内ポケットに入れるなど細心の注意を。深夜のひとり歩きは絶対に避け、タクシー利用時も正規のタクシーを選びましょう。

2. 江漢路歩行者天国周辺

ショッピングエリアとして有名な江漢路ですが、昼間は安全です。しかし、夕方以降は人混みに紛れたスリやニセブランド品の強引な客引きが増加します。路地に誘い込まれると危険ですし、外国人向けに法外な価格を請求する店舗も注意してください。

女性は派手な服装やアクセサリーの着用を控え、周囲に注意を払いながら行動しましょう。グループでの行動が望ましく、夜間の単独行動は避けるべきです。

3. 武昌魚市場エリア

長江沿いにある武昌魚市場は迷路のような路地が入り組み、観光客が迷いやすい地域です。朝早くや夕方は人が多く、混雑に紛れた窃盗事件が報告されています。国人に対して法外な値段を要求する商人もいます。

日本人は単独での訪問を避け、現地ガイドや信頼できる人と同行することをおすすめします。カメラや財布などの貴重品は体の前で持ち、常に警戒を怠らないようにしましょう。

中国の武漢で治安がよい地域

これらの地域は中国・武漢内で治安がよく、地元の人々が安心して訪れる場所といわれています。

1. 東湖エリア

東湖は中国最大の都市内湖で、周辺には整備された公園やレジャー施設が広がっています。観光地として多くの人が訪れるため、監視カメラも多く設置されています。

東湖グリーンウェイや湖畔の遊歩道は家族連れも多く、昼夜問わず比較的安全に過ごせます。周辺には武漢大学や華中科技大学などの教育機関もあり、学生や教職員が多く行き交う知的な雰囲気の地域です。

2. 漢陽区エリア

月湖公園を中心とした漢陽区の住宅地域は、中流〜上流階級が住む閑静な地域です。治安維持のための地域コミュニティの取り組みが活発で、街頭パトロールや防犯カメラの設置が進んでいます。

周辺には高級マンションやショッピングモールもあり、日中は安全に買い物や散策を楽しめます。古くからの歴史ある地域でもあり、地元住民の結束も強いエリアです。

3. 武漢天地エリア

新しく開発された武漢天地は、ハイエンドなショッピングモールやオフィスビル、高級住宅が集まる地域です。国際的なブランドショップやレストランが立ち並び、外国人も多く訪れます。

若い世代や外国人ビジネスマンに人気のエリアで、夜間でも明るく人通りが大勢。ひとりでも安心して過ごせる地域です。

武漢で徹底すべき3つの防犯対策

武漢で安全に旅行するための防犯対策を紹介します。

1.貴重品の管理

パスポートはコピーを持ち歩き、原本はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。財布は外から見えにくい内ポケットに入れ、現金は少額に分けて別々の場所に保管します。

スマートフォンは後ろポケットには入れず、カバンの中でも一番奥に。カバンは必ずチャックを閉め、リュックは前に抱えて持つことで、スリや置き引きの被害を防げます。

【旅行会社が伝授】海外旅行でパスポートを安全に持ち歩く方法

2.観光時の行動

なるべく一人での外出は避け、複数人で行動しましょう。見知らぬ人に声をかけられても、安易についていかないこと。とくに「お茶を飲みに行こう」「英語を練習したい」などの誘いには要注意です。

写真撮影時は周囲に注意を払い、カメラやスマートフォンを盗まれないように。地下鉄やバスでは荷物を常に抱えて持ちましょう。

3.通信手段の確保と緊急連絡先の準備

日本の携帯電話が使えない場合に備え、現地のeSIMを購入しましょう。空港でSIMカードを購入する手間が省け、言語の問題も心配ありません。日本の携帯番号もそのまま使えるため、緊急時の連絡にも便利です。WeChat Payなどの決済アプリも快適に使え、地図アプリでの道案内も可能。

武漢でトラブルに遭遇した場合の連絡先

武漢でトラブルに遭遇した場合に役立つ連絡先をいくつか紹介します。スマートフォンに記録を残しておくなど、対策を取っておきましょう。

緊急連絡先（24時間対応）

• 警察（通報）：110
• 救急車：120
• 消防：119

在武漢日本国総領事館

• 湖北省武漢市江漢区中山大道1688号
• (+86) 27-8330-5500

中国・武漢の治安に関するよくある質問

そのほか、中国・武漢旅行の情報はこちらの記事が参考になります。

上海旅行に必要な費用はいくら？安い時期とベストシーズンを解説

中国旅行で現金はいくら必要？日本円で持っていくべき金額とは

治安の良い中国・武漢旅行に出掛けよう！

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