
北京旅行で「何を食べるべき?」と迷ったことはありませんか?
実は北京グルメは宮廷料理の華やかさと屋台の庶民味を一度に楽しめるのが魅力です。北京ダックや炸醤麺、羊肉火鍋などの名物に加え、夜市の羊肉串や伝統スイーツまで味の幅は想像以上。
この記事では北京グルメ完全ガイドとして、名物料理10選とおすすめエリア・屋台情報をまとめました。これを読めば、初めてでも北京の「美味しい旅」を満喫できます!
北京グルメの魅力と特徴

宮廷料理由来の華やかさと庶民的な味
北京料理は、中国四大料理のひとつとして清朝の宮廷料理をルーツに持ちます。皇帝に献上された満漢全席や豌豆黄、芸豆巻といった宮廷菓子は、見た目の美しさと繊細な味付けが特徴です。一方で、市民に愛される卤煮火烧(豚モツ煮込み)や炒肝(豚レバーのとろみスープ)、牛街の爆肚(羊モツ湯引き)など、下町グルメも健在。上品さと庶民的な力強さが同じ都市に息づいているのが北京ならではの魅力です。
小麦粉文化(餃子・麺類)の多彩さ
北京は寒冷な気候と乾燥した土地柄から、古くから小麦粉を主食とする文化が発達してきました。炸醤麺(ジャージャン麺)、刀削麺、打滷麺(ダールーメン)など麺類はもちろん、餃子、包子(肉まん)、焼餅(パンの一種)など粉物のバリエーションが豊富です。
甜麺醤・葱油・八角など独特の調味料
北京グルメはしっかりした味付けが特徴で、甜麺醤(甘味噌)、葱油(ネギ油)、八角、山椒など香り高い調味料を多用します。北京ダックのタレに欠かせない甜麺醤や、炒肝に使われるニンニク・唐辛子の香りは、一口で北京らしさを感じさせるエッセンスです。特にラム肉を使った火鍋(しゃぶしゃぶ)は、牛街や胡同(フートン)の人気店で現地の回族グルメとして親しまれています。
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北京で絶対食べたいおすすめグルメ10選
北京ダック(全聚徳・大董)

北京料理を代表する看板メニューです。脂を落としながら炭火でじっくり焼き上げた皮はパリパリ、肉は驚くほどジューシー。甜麺醤を塗った薄餅にネギやキュウリと一緒に包めば、香ばしい香りと濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。全聚徳は伝統派、大董は現代的な盛り付けで有名です。1羽200〜300元前後、2〜4人でシェアがおすすめです。
炸醤麺(老北京炸醤麺館)

甘辛い肉味噌と太めの手打ち麺を絡めた北京のソウルフード。甜麺醤と大豆ペーストをじっくり煮込んだ香ばしい肉味噌に、キュウリや大根などのシャキシャキ野菜を添えるのが特徴です。価格は1杯25〜35元ほど。ローカル食堂から専門店まで幅広く、ランチや小腹が空いたときにもぴったりの一品です。
羊肉火鍋(東来順)

銅鍋を囲み、薄切りのラム肉を自分のペースでしゃぶしゃぶ。ゴマだれや自家製ダレで味わう北京冬の定番グルメです。ラム肉の独特な香りをクミンやネギ、香菜が引き立て、体の芯から温まります。老舗「東来順」では1人約100〜150元が目安。寒い季節の夜に仲間とわいわい楽しむのが北京流です。
マーラータン(自選火鍋)

唐辛子と花椒のしびれる辛さがクセになる屋台系火鍋。好きな具材を量り売りで選び、好みのスープに入れて調理してもらいます。辛さは「微辣」から「特辣」まで調整可能。価格は1人40〜60元程度と手頃で、夜市や商業施設のフードコートでも人気。辛いもの好きならぜひ挑戦したい一品です。
水餃子(餃子宴)

北京で餃子といえば茹で餃子。厚めでもっちりした皮に、ジューシーな豚肉やニラを包み込み、黒酢とニンニクを加えたタレでいただきます。焼き餃子よりも皮の弾力と肉汁を楽しめるのが魅力。10個入り約20〜30元とリーズナブルで、朝食や軽食として地元民にも愛される定番メニューです。
驢打滾(老北京スイーツ)

黄豆粉をまぶしたもち米スイーツで、「ロバが転がる」様子から名付けられたユニークな伝統菓子。中には甘さ控えめの小豆餡が入り、香ばしいきな粉の風味ともちもち食感が特徴です。1皿10〜15元と手軽で、屋台や老舗菓子店で購入可能。食後のデザートやお土産にも喜ばれる北京ならではの甘味。
豆汁(伝統発酵飲料)

緑豆を発酵させて作る独特の酸味を持つ北京伝統ドリンク。初めて飲む人にはクセが強く感じられますが、地元では朝食に欠かせない存在。揚げパンの焦圈(ジャオチュエン)を浸して食べるのが通のスタイルです。価格は1杯5〜8元と安く、胡同の早餐店(朝食店)でぜひチャレンジを。
鍋貼(グオティエ)

焼き目が香ばしい鉄板餃子。カリッとした底面とモチモチの皮、中からあふれる肉汁のコントラストが絶妙です。豚肉と白菜、ニラなどシンプルな具材が主流で、ビールとの相性も抜群。1皿約20元前後で、夜市や胡同の小吃店でアツアツを頬張るのが北京スタイル。
羊肉串(ヤンロウチュアン)

クミンと唐辛子で味付けした羊肉を炭火でじっくり焼き上げる屋台の定番。外は香ばしく中はジューシーで、1本3〜5元からと手軽に楽しめます。王府井小吃街や簋街(グイジエ)などのナイトマーケットで、ビール片手に食べ歩くのが最高。夜の北京を満喫するなら外せない一品です。
老北京酸奶

陶器の小瓶に入った伝統ヨーグルト。程よい酸味と濃厚なミルク感が特徴で、砂糖を加えず自然な甘みを楽しめます。冷やしたまま提供されるため夏の散策中にぴったり。1瓶8〜12元と手頃で、屋台や胡同カフェ、スーパーでも購入可能。北京旅行のおやつにぜひ試したい一品です。
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北京グルメを楽しむならここ!屋台&小吃ストリート

北京には、伝統的な小吃(シャオチー)を気軽に食べ歩けるスポットが点在しています。宮廷料理のイメージが強い北京ですが、庶民派グルメの奥深さを体感するなら屋台街巡りは外せません。ここでは、人気ストリートを徹底紹介します。
南鑼鼓巷(ナンルオグーシャン):若者に人気、食べ歩き向き
胡同(フートン)の古い路地にカフェや雑貨店が並ぶ南鑼鼓巷は、北京の若者や観光客に大人気。串焼き羊肉(羊肉串)や手作り胡麻餅、ミルクティー系ドリンクなどSNS映えする小吃が充実しています。古い四合院建築を眺めながら散策でき、午後から夜にかけてはライトアップされた路地歩きも楽しめます。
東四北大街:炸醤麺・胡同系グルメ
ローカル色を味わうなら東四北大街へ。炸醤麺(ジャージャンミェン)や豆汁(ドウジー)など、北京伝統の小麦文化を感じる料理が揃います。観光客が少なく、地元の常連が通う食堂も多いため、値段も手頃。胡同の路地裏に隠れた老舗店で、職人の手打ち麺を試してみましょう。
王府井小吃街:観光客も安心、串焼き・スイーツ豊富
「北京の銀座」と呼ばれる王府井大街の一角にある小吃街は、観光客に最も知られた屋台スポット。炸醤麺、糖葫蘆(タンサンフルーツの飴がけ)、驢打滾(モチ米スイーツ)、サソリやタツノオトシゴの串焼きなど、伝統からエキゾチックなメニューまで揃います。衛生面への配慮が進んでおり、初めての人でも安心して食べ歩きが可能です。
主要ストリート比較表
スポット名 | 営業時間(目安) | アクセス | おすすめメニュー | 特徴 |
南鑼鼓巷 | 10:00〜22:00 | 地下鉄6号線「南鑼鼓巷駅」徒歩0分 | 羊肉串、胡麻餅、クラフトドリンク | 胡同の古い街並み×若者カルチャー |
東四北大街 | 11:00〜21:00 | 地下鉄5号線「張自忠路駅」徒歩5分 | 炸醤麺、豆汁、胡同餃子 | 地元密着、価格控えめ |
王府井小吃街 | 11:00〜22:00 | 地下鉄1号線「王府井駅」徒歩5分 | 糖葫蘆、驢打滾、サソリ串 | 観光客も安心、メニューが豊富 |
エリア別|北京グルメを満喫できるおすすめレストラン

北京は歴史的な観光名所だけでなく、多彩な食文化が楽しめる美食都市です。ここでは、旅行者に人気のエリアごとに、現地の味から高級レストランまでおすすめのお店を紹介します。観光とあわせて北京グルメを堪能したい方はぜひ参考にしてください。
前門・天安門周辺(観光+食事が便利)
世界遺産や有名スポットが集まる北京中心部。観光の合間に名物料理を味わえる老舗や高級店が揃います。
1. 全聚德(天安門店)|北京ダックの代名詞
1864年創業、北京ダックの名店として世界に知られる老舗。天安門から徒歩圏内でアクセス抜群です。
看板メニューの北京ダックは、以下4つの食べ方を楽しめます。
- 皮を砂糖につけて、香ばしさと甘みを堪能
- 薄餅に肉・秘伝醤油・ネギを包む王道スタイル
- 骨を揚げて椒塩をまぶした香ばしい一品
- 骨で取ったスープは体が温まる滋味深い味わい
芥末鴨掌(からし鴨の水かき)や塩水鴨肝(塩漬けレバー)も人気。老北京風の店内で、一人約200元前後から本場の味を楽しめます(サービス料10%)。
2. 玺源居|歴史建築で味わう本格銅鍋涮肉
前門旧駅舎の2階にあるしゃぶしゃぶ専門店。伝統的な銅鍋に張った清水で肉をさっとくぐらせ、芝麻醤(ごまだれ)でいただくのが本場流。歴史的建物の重厚感と落ち着いた雰囲気が特別な時間を演出します。
3. 温鼎府・海鮮火鍋(前門23号院店)|贅沢な海鮮と中国文化を体験
旧アメリカ大使館跡地に建つ高級海鮮火鍋店。景泰藍(七宝焼き)の個別鍋を使った贅沢な鍋料理が特徴です。
スープは金湯花膠鶏鍋や白原味牛骨清湯鍋など多彩。カナダ産ミミガイや最高級雪花和牛など厳選素材を堪能できます。
店内にはAPECや一帯一路関連の青磁器展示もあり、一人約1,200元で非日常を満喫できます。
三里屯・CBD(モダン中華・おしゃれカフェ)
若者文化と国際色が交わるエリア。最新の中華や洗練されたカフェが集まります。
1. 雁舍・湖南菜(三里屯店)|辛さと香りが魅力の湖南料理
20年以上愛される湖南料理の人気店。おすすめは濃厚な肉汁をタイ香米にかける「肉湯泡飯」や、皮蛋と唐辛子を叩いた「擂辣椒皮蛋」。自然発酵させた魚を使う名物「臭桂魚」もぜひ挑戦を。辛さの奥に旨みが広がります。
2. CHAR Bar & Grill|夜景とステーキを堪能
三里屯洲際酒店内の本格ステーキハウス。
アップルウッドで炭火焼きしたオーストラリア産グラスフェッドビーフが人気。北京三里屯太古里の夜景を眺めながら贅沢なディナーを楽しめます。
北京駅周辺(ローカル夜市・コスパ店)
地元の人に愛される庶民派グルメが集まり、リーズナブルに北京の味を体験できます。
1. 方砖厂69号炸酱面(北京站店)|ミシュラン掲載の老北京炸醤麺
豚バラ肉をじっくり煮込んだ深みのある炸醤と自家製麺が絶品。一杯約40元と手頃ながら、連続6年ミシュラン掲載の実力派です。
2. 真功夫(北京站店)|24時間営業の中式ファストフード
蒸籠料理がメインのチェーン店。排骨飯や香菇鶏腿飯など、タイ香米を使ったつややかなご飯が魅力。約28元で手軽に食べられます。
3. 楊記卤煮小肠|百年以上続く庶民の味・卤煮火烧
豚の腸や肺、焼餅を薬膳スープで煮込む北京名物「卤煮」。1913年創業の老舗で、十数種の薬味を使った奥深い味わいが特徴。北京ローカルの活気を感じたい人におすすめです。


















北京グルメを楽しむコツ

辛さのレベルを自分好みに調整
北京料理は甘味噌の甜麺醤や香味野菜を多く使いますが、羊肉火鍋や炸醤麺など一部は唐辛子が効いたメニューも。注文時に「辣(ラー)少し」「不辣(ブーラー)」などの簡単な中国語を添えると、自分に合った辛さに調整してもらえます。
屋台では衛生対策を忘れずに
王府井小吃街や簋街(グイジエ)などのナイトマーケットは名物グルメの宝庫。ただし人気店ほど混雑し、使い回しの食器も見かけます。使い捨て箸やウェットティッシュを携帯し、小銭でスムーズに会計すると安心です。
現金と電子決済の併用が安心
北京ではAlipayやWeChat Payが主流ですが、外国人が使えない屋台や小規模店もあります。小額紙幣を用意しつつ、対応可能な場所では電子決済を利用すると効率的です。
ピーク時間を外して行動
北京ダックの名店「全聚徳」や老舗の餃子店は昼12時〜13時、夜18時〜20時が特に混雑します。開店直後や午後3時前後を狙うと待ち時間が大幅に短縮され、焼きたての料理をゆったり味わえます。
地元の人におすすめを聞いてみる
ホテルのスタッフやタクシー運転手は、観光客向けでないローカル店をよく知っています。「この近くで美味しい炸醤麺は?」など一言尋ねるだけで、ガイドブックに載らない名店に出会えることも。
北京グルメに関するよくある質問

北京料理は辛いですか?
四川料理ほど辛くはありません。甜麺醤や醤油ベースの甘辛味が中心で、炸醤麺や北京ダックもマイルドです。辛さが苦手な方は注文時に「不辣(ブーラー/辛くしないで)」と伝えると安心です。
屋台グルメは安全に食べられますか?
王府井小吃街や簋街(グイジエ)は人気ですが、混雑時は衛生状態が気になることも。使い捨て箸やウェットティッシュを持参し、調理場が清潔な店を選ぶと安心です。
一人旅でもレストランに入りやすいですか?
大型店は1人でも問題なし。気軽に食べたい場合は、地下フードコートや沙県小吃などの食券式レストランが便利です。
北京で必食の麺料理は?
炸醤麺(ジャージャン麺)は外せません。香ばしい肉味噌と太麺が特徴で、刀削麺や打滷麺など小麦文化を感じるメニューも人気です。
宮廷料理は高いですか?
高級店ではコース1人300〜500元程度が目安。歴史的建築を改装したレストランも多く、雰囲気を楽しみたい方におすすめです。
北京ダックは皮だけ食べるのですか?
皮を甜麺醤とネギ・キュウリと一緒に包むのが基本。ただし最近は肉も一緒に楽しむスタイルも増えています。
旬の食材を使った料理はありますか?
冬は羊肉火鍋、秋は北京産のハスの実やナツメを使った甘味が美味。季節の野菜を取り入れた炒め物も豊富です。
日本人の口に合いやすい料理は?
醤油や酢を使った家庭的な炒菜(チャオツァイ)、香り高い葱油餅、ほんのり甘い艾窩窩(アイウォウォ)などはクセが少なくおすすめ。
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