2025年・2026年インドネシアの祝日・連休カレンダー

「いつが混む？」「どこが休む？」が一目でわかるので、バリ島・ジャカルタ・ジョグジャカルタなどの旅行計画にも役立ちます。まずは2026年の祝日スケジュールをチェックして、快適な旅を組み立てていきましょう。

インドネシアの祝日とは？【制度・文化・宗教の基礎知識】

インドネシアの祝日は、宗教・歴史・文化の3つが強く入り混じる独特の仕組みを持っています。さらに「国民の祝日」と「共同休日（Cuti Bersama）」の2種類があり、旅行やビジネスに与える影響が非常に大きいのが特徴です。ここでは、インドネシアの祝日を理解するための基礎知識をわかりやすくまとめます。

インドネシアの祝日は“宗教行事”が中心

インドネシアの祝日を語るうえで欠かせないのが、多宗教国家という点。

• イスラム教（最大）
• ヒンドゥー教（特にバリ島）
• キリスト教
• 仏教
• 儒教

これらの宗教行事がそのまま祝日として採用されています。そのため、宗教行事ごとに街の雰囲気がガラッと変わるのがインドネシアの大きな特徴です。

祝日は「国民の祝日（Hari Libur Nasional）」と「共同休日（Cuti Bersama）」の2種類

インドネシアの祝日は、大きく「国民の祝日」と「共同休日」に分かれています。国民の祝日は全国一律で休みとなり、行政機関や学校、企業が正式に休業する日です。一方で共同休日は、政府が追加の休みとして設定するもので、主にレバランやクリスマス前後に多く設けられます。
この共同休日が加わることで連休が一気に長くなることも多く、国内の移動が活発になる時期でもあります。旅行者にとっては、航空券やホテル料金が上がりやすく、主要観光地が混み合うきっかけになるため、旅程を考える際には特に注意が必要です。

イスラム行事はヒジュラ暦（イスラム暦）で決まる＝毎年日付が変わる

インドネシアの国民の多数を占めるのはイスラム教徒。そのため「レバラン」「ラマダン開始」「ムハンマド生誕祭」などの祝日はイスラム暦で決まります。
イスラム暦は太陰暦のため、毎年約10〜11日ずつ前倒しで日付が変わるのが特徴。これが、「インドネシアの祝日は毎年違う」と言われる理由です。

バリ島だけ“別カレンダー”が存在する：サカ暦 & ユウラ暦

インドネシアの中でもバリ島は特別。バリはヒンドゥー教が主流のため、他地域とは違う暦で祝日が決まります。
代表的なのが ニュピ（Nyepi） – バリ島の新年。この日は“外出禁止・照明消灯・店・空港すべて休業”という、世界でも類を見ない静寂の日になります。
旅行者は、「インドネシアの祝日」と「バリの祝日」を分けて考える必要があるという珍しい構造です。

祝日は政府発表が非常に早い（翌年分を年中に発表）

インドネシア政府は例年、翌年の祝日をかなり早い段階で発表する傾向があります。そのため旅行者は、航空券の早割や ホテルの早期予約が取りやすく、旅行計画が立てやすいというメリットも。

祝日がビジネスに大きく影響する国

インドネシアでは祝日が生活と密接に結びついているため、企業や行政の動きもその影響を強く受けます。特にレバラン前後は政府機関の窓口が非常に混雑し、手続きが通常より大幅に遅れることがあります。また、工場や物流が一時的に止まりやすく、納期の遅延が発生するケースも少なくありません。都市部では帰省ラッシュが重なることで交通網が麻痺状態になることもあり、ビジネススケジュールを立てる際には祝日を把握しておくことが欠かせません。

旅行者は“営業パターンの差”に要注意

インドネシアは地域ごとに文化や宗教が異なるため、祝日の過ごし方や店の営業状況にも大きな差があります。ジャカルタのような大都市では商業施設が通常どおり営業している一方で、バリ島ではヒンドゥー教の行事に合わせて、多くの店やサービスが一斉に休業することがあります。また地方では、小規模な商店が祝日に合わせて店を閉めることも珍しくありません。どの祝日がどの地域に影響するのかを知っておくことで、旅行中の予期せぬトラブルを大幅に回避できます。

2025年インドネシアの祝日カレンダー

2025年のインドネシアは、イスラム行事と公的祝日がバランスよく配置されており、旅行計画が立てやすい年です。特にレバラン（断食明け大祭）まわりは長期連休が発生しやすく、帰省ラッシュや観光地の混雑がピークになります。バリ島では「ニュピ（静寂の日）」があるため、丸一日ほぼすべての活動が止まる点にも注意が必要です。まずはカレンダーで大きな流れを把握し、渡航時期を選ぶ際の参考にしてください。

2026年インドネシアの祝日カレンダー

2026年は、祝日の並びによって3連休や4連休が生まれやすい一年です。観光地では料金が上がりやすく、交通機関も混雑するため、早めの予約がポイントになります。宗教行事の比重が大きいインドネシアでは、祝日ごとに“街の動き方”が大きく変わるのが特徴。バリのニュピやレバラン前後は、店の営業や公共交通が通常とは大きく異なるため、カレンダーをチェックしながら予定を組むと安心です。

2026年インドネシアの祝日・連休一覧

2026年インドネシアの祝日・連休を表にまとめました。インドネシアでは全国共通の祝日と、構成する13州それぞれ州ごとの祝日が設けられています。お出かけの際は注意してください。ここでは全国で共通の祝日を紹介します。

1月1日(木)：元旦

元旦は新年の最初の祝日で、インドネシアを含む世界中の多くの国々で祝われます。インドネシアでは家族や友人と過ごし、様々なお祝いの行事が行われることが一般的。多くの人々が新年の抱負を立てて、伝統的な食べ物を楽しんだり花火を楽しんだりします。

1月27日(火)：イスラ・ミラジ

イスラ・ミラジは、イスラム教の預言者ムハンマドがメッカからエルサレムを経て天界に昇ったとされる出来事を記念する祝日です。イスラ（夜の旅）とミラジ（昇天）は、神の啓示を受けた重要な出来事とされています。インドネシアではこの日、礼拝や祈りが行われます。

1月29日（木）：旧正月

インドネシアの旧正月は、中国暦に基づく新年を祝う日です。多くの中華系インドネシア人が家族と集まり、年越し料理やお菓子を楽しみます。また、赤い装飾やお年玉を交換する習慣があり、幸福や繁栄を祈る意味も込められています。

3月29日（日）：ヒンドゥー新年

ヒンドゥー新年、またはニュピとして知られるこの日は、インドネシアのバリ島を中心に祝われるヒンドゥー教の重要な日です。この日は自己省察や静寂、断食を行う日とされており、全島で静けさが保たれます。ストリートライトや家庭の照明は消され、島全体が静まり返ります。ニュピの日は悪霊を追い払い、新たな年の幸運を願う日です。

この日は観光客もホテルから外に出られません。空港や港が閉鎖されて移動ができなくなりますので、ご注意ください。

3月31日（火）～4月1日（水）：レバラン（断食月明け大祭）

レバランはイスラム教徒がラマダン月（断食月）の終わりを祝う祭りです。この期間、ムスリムは断食を終えて家族や友人と集まります。新しい服を着てモスクでの礼拝に参加するのが一般的。家族や親戚を訪問しながら伝統的な料理を共にすることで、絆を深める機会となります。全国的に祝われ、公的な休日となっています。

4月18日（土）：聖金曜日

聖金曜日（Hari Jumat Agung）は、キリスト教徒にとってイエス・キリストの十字架での死を記念する重要な日です。インドネシアでは、特にカトリックやプロテスタントの信者が教会で礼拝を行い、祈りや瞑想を通じてキリストの犠牲を思い起こします。この日を通じて、信仰の深まりと共に、キリスト教徒の間で静かな反省と祈りが捧げられます。

5月1日（金）：労働者の日（メーデー）

毎年5月1日のメーデーは正式な祝日です。世界各国で有名な労働者の日であり、インドネシアでは「レイバーデイ」と呼ばれています。

5月12日（火）：ワイサック（ブッダの生誕記念日）

ベサックデイは仏教徒にとって非常に重要な日で、ブッダの誕生した日を祝います。仏教徒が多く住む地域でとくに盛大に祝われます。仏教寺院での特別な祈りや瞑想、そして慈善活動などの光景が見られるでしょう。寺院にはランタンや花で飾り付けがされ、行列や食べ物の提供などが行われます。

5月29日（金）：キリスト昇天祭

キリスト昇天祭（Hari Kenaikan Isa Al-Masih）は、イエス・キリストが十字架の死後、復活し、天に昇ったことを記念するキリスト教の祝日です。インドネシアではカトリックやプロテスタントの信者が教会で礼拝を行い、キリストの昇天を祝います。この日、信者たちはキリストの教えを再確認し、信仰を深める機会として大切にしています。

6月1日（月）：パンチャシラの日

インドネシアの国是である、パンチャシラの原則を記念する日です。パンチャシラとは、多様な文化や宗教、民族が共存するインドネシアの基本的な哲学と価値観を表していること。この日は、国家的なアイデンティティと統一を祝い、さまざまな文化行事、式典、教育的なイベントが開催されます。学校や公共機関では、パンチャシラの原則に基づいた活動や議論が行われることもあります。

6月7日（日）：イドゥル・アドハ（犠牲祭）

イドゥル・アドハは、アブラハムが息子を犠牲にする意志を示したことを記念しています。この日ムスリムは家畜を犠牲に捧げ、その肉を家族や友人、そして必要とする人々と分かち合います。各地で特別な礼拝が行われ、家族やコミュニティとの絆を深める機会となります。インドネシア全土で団結と慈悲の精神が強調される日です。

6月27日 （土）：イスラム歴新年

イスラム歴新年は、イスラム暦の最初の月であるムハッラムの1日目にあたります。預言者ムハンマドがメッカからメディナへ移住したヒジュラ（移住）を記念する日に制定されました。多くの人々がモスクで祈り、新しいイスラム暦年の始まりを祝います。この日は内省と新しい始まりの象徴とされており、ムスリムのコミュニティでとくに重要な日です。

8月17日（月）：独立記念日

インドネシアが1945年にオランダから独立を宣言した日を祝う祭日です。インドネシア全土で様々な祝賀行事が行われ、国旗掲揚式やパレード、文化イベントなどが組織されます。とくに首都ジャカルタでは、大統領による式典や軍事パレードが行われることで知られています。

9月5日 （土）：ムハンマド生誕祭

ムハンマド生誕祭はイスラム教の預言者ムハンマドの誕生を祝う日です。この日、モスクでは特別な祈りや賛美歌が捧げられ、ムハンマドの生涯や教えについての話が語られます。多くの地域では宗教的な集会や市民によるパレードが行われ、家族や友人が集まって食事を共にする光景が見られるでしょう。ムハンマド生誕祭は、マレーシア国民の信仰心の強化と共同体の絆を深める機会として重視されます。

12月25日（金）：クリスマス

イエス・キリストの誕生を祝います。インドネシアの商業施設はクリスマスツリーや飾り付けでいっぱいになり、クリスマスソングがあちこちで聞かれます。家族や友人が集まり、贈り物を交換し、特別な食事を楽しむ人が多いでしょう。教会ではクリスマスイブのミサや礼拝が行われます。

2026年インドネシアの祝日・連休でよくある質問

• インドネシアでの休暇旅行の人気の場所はどこですか？

  インドネシアでは、バリ島、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、スラウェシ島などが観光地として人気です。特に長期の連休には、多くの人が国内外の旅行を楽しむため、観光地は混雑することがあります。

• インドネシアの祝日には特別な習慣はありますか？

  イドゥル・アドハでは家族が集まり、お互いに赦しを求める習慣があります。独立記念日には、国旗掲揚式や地域コミュニティでのさまざまな競技やゲームが行われます。そのほか特定の宗教的祝日には、特別な礼拝や儀式が行われることが一般的です。

• インドネシアの祝日でもっとも重要な日は？

  もっとも重要なのは「独立記念日」（8月17日）です。この日はインドネシアが1945年にオランダから独立を宣言したことを祝い、国全体で多くの催し物や式典が行われます。

• インドネシアの祝日は仕事や学校は休みですか？

  公共の学校や多くの職場で休日とされています。ただし私立学校や一部の職場では祝日でも開いている場合があります。また、小売業など一部の業界では祝日に特別な営業スケジュールを設けることが一般的です。

その他のインドネシア旅行に関する役立つ記事はこちら

• インドネシア旅行に必要な費用はいくら？安い時期とベストシーズンを解説
• インドネシアの治安は良い？悪い？ジャカルタ・バリ島の防犯対策
• インドネシアeSIMの4日プランがおすすめ！簡単設定でスムーズに旅しよう

2026年の祝日・連休はインドネシア旅行に出掛けよう！

2026祝日・連休は日常を離れてリフレッシュする絶好のチャンスです。春のゴールデンウィークや夏のお盆休み、秋のシルバーウィーク、そして年末年始の休暇はインドネシア旅行を楽しむのに最適な時期です。

旅行の計画とサポートなら24時間体制のカスタマーサービスを提供するTrip.comがおすすめ！安心して旅行を楽しむためのサポートを提供しており、快適な旅の実現をお手伝いいたします。

▼海外旅行ならTrip.com▼