
「久しぶりの北京旅行!でも、治安ってどうなの?」
「ニュースのような事件に巻き込まれないか」
そんな不安を抱えていませんか。
結論をお伝えすると、北京は過度に怖がる必要のない安全な都市です。
基本的には安心して過ごせますが、一部では日本とは違う「防犯のルール」が存在するのも事実です。
テレビやネットのニュースを見ていると、不安になる気持ちはよく分かります。
慣れない土地、文化の違う国へ行くのですから、慎重になるのは当たり前です。
この記事では、今の北京の本当の治安と、日本人が現地で安全に楽しく過ごすためのポイントをまとめました。
これを読めば、自信を持って中国旅行の準備ができますよ!
項目 | 電話番号 |
警察(通報) | 110 |
救急車 | 120 |
在中国日本国大使館(北京) | (010) 8531-9800(代表) |
┗ 夜間・休日 緊急連絡先 | (010) 6532-0964 |
北京市観光ホットライン | (010) 6513-0828 |
【最新】中国・北京の治安に関する情報

引用:SOHO
2025年12月現在、外務省による中国・北京への渡航を制限されるような情報(危険レベル)は発生していません。
ウイグル・チベット自治区のみ、レベル1「十分注意してください」となっています。

以下、外務省発表の詳細を引用します。
中国の治安状況は全体としては安定しています。地域によっては民族や宗教に起因する事件も発生しているので、滞在・旅行される地域に関する情報収集が重要です。
中国各地で外出の際は、不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意し安全確保に努めてください。また、お子さん連れの方は、十分注意して行動されるようにしてください。
念のため、中国・北京に渡航する際は、外務省の海外安全ホームページをチェックすることをおすすめします。
外務省海外安全ホームページ
北京で日本人が警戒すべき3つのトラブル
中国・北京で日本人旅行者が巻き込まれやすい3つのトラブルを紹介します。
知っておくだけで、予防対策になります。
1.交通機関でのスリ・置き引き

北京の地下鉄は世界有数の混雑度を誇り、とくに朝夕のラッシュ時は身動きが取れないほどです。
そんな中、人混みに紛れて、スマートフォンやお財布をひったくられるケースが多発しています。
観光客の多い、天安門駅や王府井駅では要注意。カバンは必ず前に抱えて持ち、リュックは避けましょう。
うっかり居眠りをすると、気付かないうちに盗まれてしまう可能性があります。
2.白タク詐欺

北京空港や主要観光地周辺では、白タクドライバーが日本人観光客に声をかけてきます。
「安く乗せてあげる」と日本語で話しかけてきて、
乗車後に法外な料金を請求するトラブルが頻発に発展するので要注意。
夜間は正規のタクシーも見分けにくくなります。
必ず、緑と黄色の正規タクシーを利用し、メーターを確認しましょう。
不安な方は、配車アプリ「DiDi」の利用を検討してください。
3.高額請求

北京では、観光客を狙った高額請求詐欺が増えています。
具体的には、親切そうな中国人が「お茶を飲みながら中国語を教えてあげる」と誘ってきます。
実は、これは高額請求を目的とした詐欺の手口です。
そのほか、「写真を撮ってあげる」といって撮影代を請求されたりします。
とくに、一人で観光している日本人が狙われやすく、断っても強引な誘導もしばしば。
知らない人からの誘いは、きっぱりと断りましょう。
北京で警戒すべき治安が不安定な地域
これらの地域は、他の場所と比較して盗難や詐欺の発生率が高くなる傾向があります。
観光中は周囲に敏感になり、安全を優先させましょう。
1.三里屯(サンリートン)エリア

三里屯
外国人が多く集まる繁華街で、特に夜間は酔客のトラブルが頻発します。
高級ブランド店と娯楽施設が混在し、スリや置き引きも多発。
また、夜間は客引きや偽物販売の勧誘も激しくなります。
特に週末の深夜は、酔った若者同士の喧嘩やナンパ目的の客引きなどが増えるため、女性の一人歩きは避けた方が無難です。
2.崇文門(チョンウェンメン)

崇文門
地下商城や露店が密集する地域で、偽ブランド品の売買や不審者の出没が目立ちます。
特に夜間は照明が暗く、人通りも少なくなるため危険です。
また、地下商城では強引な客引きや、ぼったくりの被害も報告されています。
地下鉄の出入り口付近では、スリ集団の活動も確認されています。
3.天通苑(テントンユェン)

天通苑街心花園
北京最大の住宅地区ですが、治安設備が十分ではない地域があります。
夜間の路地は暗く、防犯カメラの設置も少ないため、ひったくりや置き引きの発生率が高いとされています。
また、深夜のタクシー強盗や不審者の出没も報告されており、観光客は特に注意が必要です。
中国・北京で治安がよい地域
これらの地域は中国・北京内で治安がよく、地元の人々が安心して訪れる場所といわれています。
1.中関村(チョンガンツン)エリア

北京の「シリコンバレー」と呼ばれる地域で、IT企業や大学が集中しています。
教育水準の高い学生や知識層が多く住み、24時間体制の警備システムと防犯カメラが充実。
また、清華大学や北京大学に近いため、国際色豊かで安全な雰囲気があります。
深夜でも学生やIT企業の従業員が行き交い、街灯も明るく設置されています。
2.順義区(シュンイーチュー)エリア

北京首都国際空港に近い高級住宅地区です。
大使館関係者や外資系企業の駐在員が多く住むため、セキュリティが特に厳重。
マンションやアパートには24時間体制の警備員が常駐し、区域内には定期的に警察のパトロールも巡回しています。
緑地も多く、落ち着いた雰囲気の街並みが特徴です。
3.望京(ワンジン)エリア

外資系企業のオフィスが集中する新興住宅地区で、特に日本人駐在員が多く住んでいます。
スーパーや飲食店も充実し、深夜まで人通りがあります。
マンションには警備員が常駐し、防犯カメラも多数設置。
日本人学校もあり、家族連れでも安心して生活できる環境が整っています。
コミュニティの結束も強く、近所付き合いも活発です。
北京で徹底すべき3つの防犯対策

北京で安全に旅行するための防犯対策を紹介します。
1.貴重品の管理を徹底する
パスポートはコピーを持ち歩き、原本はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。
財布は外から見えにくい内ポケットに入れ、現金は少額に分けて別々の場所に保管します。
スマートフォンは後ろポケットには入れず、カバンの中でも一番奥に。
カバンは必ずチャックを閉め、リュックは前に抱えて持つことで、スリや置き引きの被害を防げます。
こちらの記事が参考になります。
【旅行会社が伝授】海外旅行でパスポートを安全に持ち歩く方法
2.観光は複数で行動する
なるべく一人での外出は避け、複数人で行動しましょう。
見知らぬ人に声をかけられても、安易についていかないこと。
とくに「お茶を飲みに行こう」「英語を練習したい」などの誘いには要注意です。
写真撮影時は周囲に注意を払い、カメラやスマートフォンを盗まれないように。
地下鉄やバスでは荷物を常に抱えて持ちましょう。
3.通信手段の確保と緊急連絡先
日本の携帯電話が使えない場合に備え、現地のeSIMを購入しましょう。
空港でSIMカードを購入する手間が省け、言語の問題も心配ありません。
日本の携帯番号もそのまま使えるため、緊急時の連絡にも便利です。
WeChat Payなどの決済アプリも快適に使え、地図アプリでの道案内も可能です。
中国・北京でトラブルに遭遇した場合の連絡先

中国・北京でトラブルに遭遇した場合に役立つ連絡先をいくつか紹介します。スマートフォンに記録を残しておくなど、対策を取っておきましょう。
1.北京日本国大使館
もしも大きなトラブルに巻き込まれた場合や旅券の紛失など、
より具体的なサポートが必要な場合は、日本大使館または領事館に連絡してください。
大使館や領事館は国民の安全と保護を目的としており、旅行者へのサポートも行っています。
在中国日本国大使館(北京)
- 電話:(010)8531-9800
- 領事部直通:(010)6532-2361
- 夜間・休日の緊急連絡先:(010)6532-0964
- 所在地:北京市朝陽区亮馬橋東街1号
2.北京市公安局(警察)
犯罪被害や交通事故などの緊急事態には、すぐに警察に通報してください。
北京市内からは警察共通の緊急通報用電話「110」をダイヤル。
英語対応可能な警察ホットライン(021)6357-6666も用意されています。
北京市公安局の外国人サービスセンターでは、在留に関する手続きや相談にも応じています。
中国・北京の治安に関するよくある質問
北京は日本と比べて危険ですか?
いいえ、北京は中国の主要都市の中でも特に治安が良く、基本的に安全です。ただし、観光客を狙った軽犯罪(スリや置き引き)には注意が必要です。夜の一人歩きは危険ですか?
はい、特に夜間の一人歩きは避けることをお勧めします。
タクシーの利用や、複数人での行動を心がけましょう。特に深夜の人通りの少ない場所は要注意です。飲食店での食事は安全ですか?
はい、観光客向けの飲食店や高級店は基本的に安全です。
ただし、路上の屋台や、極端に安価な店舗では、衛生面に不安がある場合があります。評価の高い店を選びましょう。スマートフォンは安全に使えますか?
はい。ただし、路上で歩きながらの使用は、スリや置き引きのターゲットになりやすいため避けましょう。
また、公共Wi-Fiの利用時はセキュリティに注意が必要です。
そのほか、中国・北京旅行の情報はこちらの記事が参考になります。
中国旅行で現金はいくら必要?日本円で持っていくべき金額とは
治安の良い中国・北京旅行に出掛けよう!

一般的に、北京は治安の良いエリアとされています。
観光地や主要都市では警察の存在感も高く、安全な環境で旅行を楽しめるでしょう。
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