【カレンダー付】2026年シンガポールの祝日一覧！意味・由来・休みの仕組みを完全ガイド

シンガポールの祝日は、多民族国家ならではの文化と宗教が反映されており、中華系・マレー系・インド系・欧米文化の行事がバランスよく年間に配置されています。
春節（旧正月）、ハリラヤ、ディーパバリ、クリスマスなど、国を挙げて祝われるイベントも多く、季節によって街の雰囲気が大きく変わるのも魅力です。

この記事では、2026年の祝日カレンダーと、主要な祝日の意味・由来、連休の並びをわかりやすくまとめました。
旅行や滞在の予定を立てる前に、まずはシンガポールの祝日の基本を押さえておきましょう。

シンガポールの祝日とは？【制度・文化・宗教の基礎知識】

シンガポールは多民族国家で、中華系・マレー系・インド系・欧米系の文化が共存しています。
そのため祝日は、多様な宗教行事や国の歴史的記念日に基づいて設定されているのが特徴です。

シンガポールの祝日は「公共休日法」で定められている

シンガポールの祝日は、政府が定める Public Holidays Act（公共休日法） に基づいて決定されます。
この法律によって、祝日の種類・運用ルール・振替休日の扱いが明確に定義されており、企業も学校も原則この規定に従って休業します。

祝日には

• 毎年固定の日付で祝われるもの（元旦・ナショナルデーなど）
• 宗教行事に合わせて日付が変動するもの（ハリラヤ・ディーパバリなど）

の2種類があります。

とくに変動祝日は宗教暦に基づいて決まるため、毎年カレンダーを確認することが大切です。

多民族国家ならではの“バランス型カレンダー”

シンガポールは、中華系・マレー系・インド系・欧米系が共存する多民族国家です。
そのため祝日は 各民族にとって最も重要な行事を公平に扱うように設計されています。

たとえば…

• 春節（中華系の最大行事）
• ハリラヤ・プアサ／ハリラヤ・ハジ（イスラム系の断食明け・巡礼帰還日）
• ディーパバリ（ヒンドゥー教の光の祭典）
• クリスマス（キリスト教文化）

このように、異なる宗教と文化が一つのカレンダーに並ぶ のがシンガポールの祝日の大きな特徴。
街並みも行事ごとにガラッと変わり、国の多様性をそのまま体感できる一年になっています。

シンガポールでは大型連休が少ない理由

シンガポールの祝日は 単発で配置されることが多く、長い連休がほとんど発生しません。
これは、国が“連休よりも計画的な休暇取得”を重視しているためで、年間休暇（Annual Leave）を積極的に使う文化が根付いています。

そのため、日本のようなGW・シルバーウィークがない／休みが分散しているので、旅行のピーク時期が読みやすい／職場・学校が祝日以外は通常どおり動く…という特徴があります。

一方で、春節やハリラヤの前後は民族的に重要な時期のため、家族行事や帰省が多く、街が静かになる期間もあるのがシンガポールらしさです。

2026年シンガポールの祝日カレンダー

2026年シンガポールの祝日一覧表

シンガポールの2026年の祝日を、日付・名称・由来とあわせて整理した一覧です。
宗教ごとの祝日や国の記念日がバランスよくまとめられているため、気になる行事をすぐに確認できます。

1月1日(木)：元旦

1月1日の元旦は祝日です。シンガポールでは正月より春節（旧正月）を盛大に祝いますので、元旦はただの祝日で特別なイベントは少なめです。大晦日の12月31日はマリーナベイエリアやクラークキーなどでカウントダウンイベントがあり、花火などで盛り上がります。基本的に年末年始休暇の発想はないので、1月2日から仕事を始める方が多いです。

2月17日（火）～18日（水）：春節（旧正月）

旧暦の新年で毎年日付が変わります。国民の70％が中華系の人々であるシンガポールでは、1月に入ると街は少しずつ年末モードになります。縁起物のお菓子などがスーパーなどで売られ、街は縁起が良いとされる赤のデコレーションが増えます。

チャイナタウンではたくさんのランタンが飾られ、綺麗な光景を見ることができるでしょう。旧正月期間中は休みのお店が多いので、訪れる際には注意が必要となります。※2月12日(月)は振替休日です。

3月27日（金）：聖金曜日

多宗教国家であるシンガポールでは聖金曜日（グッドフライデー）を大切に祝う方が多いです。イースター直前の金曜日で、クリスチャンにとってイースターはとても大切な日です。

3月30日（月）：ハリラヤプアサ

イスラム教徒の神聖なラマダン（断食）明けを祝う日で、イスラム教徒にとって大切な祝日のひとつです。風物詩となっているのが「ゲイラン・セライ・バザール」と呼ばれる大型の野外市場です。食べ物や服、ゲームから絨毯までいろいろな屋台が立ち並び、昼間は断食を行っている人も夜になるとバザールで食べ歩きを楽しみます。夜のライトアップは工夫されており、魅力に圧倒されるでしょう。

5月1日（金）：勤労感謝の日（メーデー）

毎年5月1日のメーデーは正式な祝日です。世界各国で有名な労働者の日であり、シンガポールでは「レイバーデイ」と呼ばれています。

5月11日（月）：ベサックデイ

お釈迦様が生まれた日です。毎年変わりますが、2023年は5月22日（水）です。日本では「花祭り」や「灌仏会」とも呼ばれますが、信仰深いシンガポールの仏教徒はお寺に集まり「ローソク行列」や「仏像への水かけ」などを行います。

6月17日（水）：ハリラヤ・ハジ

「犠牲祭」とも呼ばれるイスラム教徒の祝日です。信仰深いイスラム教の信者たちは、この日はモスクにてヒツジやヤギの生け贄を差し出して祈りを捧げる儀式を行います。イスラム教では、お互いの家を訪問する風習があります。

8月9日（日）：独立記念日（ナショナルデー）

シンガポール全土での祝日です。1965年にマレーシア連邦から正式に独立した日で、盛大なお祝いがあちこちで開催されます。「NDP）と呼ばれるNational Day Parade（独立記念パレード）は、ナショナルデーの大きな目玉イベントです。

マリーナベイエリアで行われるイベントでは、ライブバンドやダンスパフォーマンス、花火などで盛大にお祝いをします。軍隊マーチングバンドによる大規模なパレードはテレビでライブ放送をするなど、シンガポール国民にとって欠かせない祝日です。

11月16日（月）：ディーパバリ

ヒンドゥー教の祝日で、別名を「光の祭典」と言います。多民族国家であるシンガポールでは、ディーパバリの一か月前にはリトルインディア一帯がライトアップされます。無数の光のアーチからの光景に、圧倒されるでしょう。リトルインディア内には特設テントが設置され、食べ物やインド雑貨の屋台などが多数立ち並びます。

12月25日（金）：クリスマス

毎年12月25日はキリスト教の祝日です。シンガポールにはキリスト教会が多く、イベントも数多く開催されます。ショッピングモールが立ち並ぶオーチャードロードには、11月中旬ごろからクリスマスのデコレーションが始まります。各地のショッピングモールで色々なイルミネーションが催されて、街全体がとても華やかになる時期です。

祝日・連休はシンガポール旅行に出掛けよう！

祝日・連休は日常を離れてリフレッシュする絶好のチャンスです。春のゴールデンウィークや夏のお盆休み、秋のシルバーウィーク、そして年末年始の休暇はシンガポール旅行を楽しむのに最適な時期です。

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