
「久しぶりの上海、現地の治安はどうだろう?」
「中国でトラブルに巻き込まれないか不安……」
そんな心配を抱えていませんか?
結論からまとめると、現在の上海は治安が安定しています。
女性一人で夜道を歩ける場所も多く、過度に恐れる必要はありません。
しかし、日本人を狙った「ぼったくり」や「スリ」といった軽犯罪は依然として存在しますので、最低限の警戒は必要でしょう。

この記事では、上海の実情を踏まえた治安事情と、
日本人がトラブルを回避するための「防犯対策3選」を具体的に解説します。
最後まで読めば、万全の状態で上海滞在を楽しめるようになりますよ!
【最新】中国・上海の治安に関する情報

2025年12月現在、外務省による中国・上海への渡航を制限されるような情報(危険レベル)は発生していません。
ウイグル・チベット自治区のみ、レベル1「十分注意してください」となっています。
中華人民共和国の危険情報(外務省)

以下、外務省発表の詳細を引用します。
中国の治安状況は全体としては安定しています。地域によっては民族や宗教に起因する事件も発生しているので、滞在・旅行される地域に関する情報収集が重要です。
中国各地で外出の際は、不審者の接近等、周囲の状況にくれぐれも留意し安全確保に努めてください。また、お子さん連れの方は、十分注意して行動されるようにしてください。
念のため、中国・上海に渡航する際は、外務省の海外安全ホームページをチェックすることをおすすめします。
中国・上海で日本人が警戒すべき3つのトラブル
中国・上海で日本人旅行者が巻き込まれやすい3つのトラブルを紹介します。
知っておくだけで、予防対策になります。
1.ニセ警官による詐欺

中国・上海では、身分証の確認や麻薬検査を理由に、警察官を装って声をかけてくることがあります。
とくに日本人観光客を狙って、所持品検査と称して財布やパスポートの提示を求めてきます。
本物の警察官は必ず警察手帳を持っており、路上での現金要求はしません。
不審に感じたら、近くの交番や領事館に確認してください。
できるだけ人通りの多い場所を歩き、深夜の一人歩きは避けましょう。
2.決済ツールを使ったトラブル

中国では現金よりもスマホ決済が一般的です。
とくに、WeChat Payを使った詐欺には要注意。
QRコードを読み取って支払う際、偽のQRコードを貼り付けられていることがあります。
見知らぬ人からWeChat経由で送金を求められても、決して応じてはいけません。
お店での支払いは必ずレジ前の正規のQRコードを使うか、店員に直接確認しましょう。
3.タクシーでのぼったくり

中国では、正規のタクシーを見分けることが重要です。
白タク(無許可タクシー)は、遠回りや法外な料金請求をしてくるでしょう。
正規タクシーは必ずメーターを使用し、タクシー会社名や許可証が表示されています。
乗車前にメーターが作動していることを確認してください。
空港や観光地では、客引きのタクシーには絶対に乗ってはいけません。
中国・上海で警戒すべき治安が不安定な地域

これらの地域は、他の場所と比較して盗難や詐欺の発生率が高くなる傾向があります。
観光中は周囲に敏感になり、安全を優先させましょう。
1.南京東路の歓楽街エリア
このエリアは、夜間は客引きやスリ、置き引きが多発する地域です。
とくに、外国人観光客を狙った「カラオケ詐欺」や「お茶館詐欺」が報告されています。
見知らぬ人に声をかけられても安易についていかない、
貴重品は必ずホテルのセーフティボックスに預ける、夜間の一人歩きを避けるなどの対策が重要です。
2.外灘周辺
日本人が多く集まる人気スポットのため、スリや置き引きの被害が発生しやすい地域です。
写真撮影に夢中になっている観光客を狙った犯罪が報告されています。
バッグは必ず前で持つ、写真撮影時も荷物から目を離さない、周囲に不審者がいないか注意を払いましょう。
3.豫園商城周辺
日本人観光客向けの商業施設が集中する地域です。偽ブランド品の押し売りや、ぼったくり商法が報告されています。
必ず正規店での買い物を心がけ、路上での商品購入は避けましょう。
混雑時は特にスリや置き引きに警戒が必要です。
バッグのチャックはしっかり閉める、現金は分散して持つなどの対策をお忘れなく。
中国・上海で治安がよい地域

これらの地域は中国・上海内でも治安がよく、地元の人々が安心して訪れる場所といわれています。
1.淮海路・新天地エリア
上海で、高級ブティックや洗練されたレストランが並び、セキュリティが充実している地域です。
24時間体制の警備員が巡回し、街頭防犯カメラも多く設置されています。
また、多くの外国人が居住しているため、英語での案内表示も充実。
昼夜問わず人通りが多く、明るい街灯で照らされているため、女性一人でも安心して散策できます。
2.陸家嘴金融貿易区
上海を代表するビジネス街で、国際企業のオフィスが集中しています。
警備員が常駐し、最新のセキュリティシステムを導入したビルが多く、治安は極めて良好です。
地下鉄やバスなどの公共交通機関も整備され、
観光客や外国人ビジネスマンも多く利用する安全な地域として知られています。
3.古北・虹橋エリア
多くの在留外国人が居住する高級住宅地です。
インターナショナルスクールや外国人向けのスーパーマーケットが多く、
地域コミュニティの結びつきも強いため、安心して過ごせます。
住宅地には警備員が配置され、公園や広場も整備されており、家族連れでも安全に生活できる環境が整っています。
中国・上海で徹底すべき3つの防犯対策

中国・上海で安全に旅行するための防犯対策を紹介します。
1.貴重品の管理
パスポートはコピーを持ち歩き、原本はホテルのセーフティボックスに保管しましょう。
財布は外から見えにくい内ポケットに入れ、現金は少額に分けて別々の場所に保管します。
スマートフォンは後ろポケットには入れず、カバンの中でも一番奥に。
カバンは必ずチャックを閉め、リュックは前に抱えて持つことで、スリや置き引きの被害を防げます。
【関連記事】
【旅行会社が伝授】海外旅行でパスポートを安全に持ち歩く方法
2.観光時の行動
なるべく一人での外出は避け、複数人で行動しましょう。
見知らぬ人に声をかけられても、安易についていかないこと。
とくに「お茶を飲みに行こう」「英語を練習したい」などの誘いには要注意です。
写真撮影時は周囲に注意を払い、カメラやスマートフォンを盗まれないように。
地下鉄やバスでは荷物を常に抱えて持ちましょう。
3.通信手段の確保と緊急連絡先の準備
日本の携帯電話が使えない場合に備え、現地のeSIMを購入しましょう。
空港でSIMカードを購入する手間が省け、言語の問題も心配ありません。
日本の携帯番号もそのまま使えるため、緊急時の連絡にも便利です。
WeChat Payなどの決済アプリも快適に使え、地図アプリでの道案内も可能です。
中国・上海でトラブルに遭遇した場合の連絡先

中国・上海でトラブルに遭遇した場合に役立つ連絡先をいくつか紹介します。
スマートフォンに記録を残しておくなど、対策を取っておきましょう。
1.中国・上海日本国大使館
もしも大きなトラブルに巻き込まれた場合や旅券の紛失など、
より具体的なサポートが必要な場合は、日本大使館または領事館に連絡してください。
大使館や領事館は国民の安全と保護を目的としており、旅行者へのサポートも行っています。
- 公式サイト:在中国・上海日本国大使館
- 電話番号(代表):(010)8531-9800
- メールアドレス:ryoji@pk.mofa.go.jp
2.上海市公安局(警察)
犯罪被害や交通事故などの緊急事態には、すぐに警察に通報してください。
上海市内からは警察共通の緊急通報用電話「110」をダイヤル。
英語対応可能な警察ホットライン(021)6357-6666も用意されています。
上海市公安局の外国人サービスセンターでは、在留に関する手続きや相談にも応じています。
中国・上海の治安に関するよくある質問
上海は日本と比べて危険ですか?
いいえ、上海は中国の主要都市の中でも特に治安が良く、基本的に安全です。ただし、観光客を狙った軽犯罪(スリや置き引き)には注意が必要です。夜の一人歩きは危険ですか?
はい、特に夜間の一人歩きは避けることをお勧めします。タクシーの利用や、複数人での行動を心がけましょう。特に深夜の人通りの少ない場所は要注意です。飲食店での食事は安全ですか?
はい、観光客向けの飲食店や高級店は基本的に安全です。ただし、路上の屋台や、極端に安価な店舗では、衛生面に不安がある場合があります。評価の高い店を選びましょう。スマートフォンは安全に使えますか?
はい。ただし、路上で歩きながらの使用は、スリや置き引きのターゲットになりやすいため避けましょう。また、公共Wi-Fiの利用時はセキュリティに注意が必要です。
そのほか、中国・上海旅行の情報はこちらの記事が参考になります。
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中国・上海は一般的に治安の良いエリアとされています。
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