
LCC(格安航空会社)を利用する際、多くの旅行者が頭を悩ませる問題が重量制限です。大手航空会社と異なり、知らずに超過してしまうと思わぬ追加料金が発生することも。せっかくお得なフライトだったのに、余計な費用を支払いたくありませんよね。
この記事では、LCCの荷物ルールを解説し、追加料金を支払わずに旅行を楽しむコツをまとめました。ぜひ、最後までご覧ください!
LCCの手荷物一覧
航空会社 | 個数 | 総重量 | サイズ制限 |
ピーチ | 2個まで | 7kg | 3辺合計115cm以内/高さ40cm×幅50cm×奥行25cm |
ジェットスター | 2個まで | 7kg | 高さ56cm×幅36cm×奥行23cm |
スプリングジャパン | 2個まで | 7kg | 3辺合計115cm以内/高さ56cm×幅36cm×奥行23cm |
スカイマーク | 2個まで | 10kg | 3辺合計115cm以内/高さ55cm×幅40cm×奥行25cm |
スターフライヤー | 2個まで | 10kg | 3辺合計115cm以内/高さ55cm×幅40cm×奥行25cm |
エアドゥ | 2個まで | 10kg | 3辺合計115cm以内/高さ55cm×幅40cm×奥行25cm |
ソラシドエア | 2個まで | 10kg | 3辺合計115cm以内/高さ55cm×幅40cm×奥行25cm |
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LCCの荷物制限が厳しい理由
LCCが格安料金を実現できる大きな理由が、徹底したコスト削減です。とくに、航空機の運航コストは約25%を占めています。そのため、荷物の重量制限は燃料費削減のための重要な施策となっているのです。
LCCでは、以下のようなルールが設けられています。
- 機内持ち込み荷物の重量・サイズ制限
- 受託手荷物(預け入れ荷物)の有料化
- 制限を超えた場合の追加料金
次の章では、具体的なLCCの手荷物預けルールを解説していきます。じっくりご覧ください。
LCC機内持ち込み手荷物のルール
主要LCC
大手LCCの機内持ち込み手荷物を比較してみました。
機内持ち込み手荷物一覧
航空会社 | 個数 | 総重量 | サイズ制限 |
ピーチ | 2個まで | 7kg | 3辺合計115cm以内/高さ40cm×幅50cm×奥行25cm |
ジェットスター | 2個まで | 7kg | 高さ56cm×幅36cm×奥行23cm |
スプリングジャパン | 2個まで | 7kg | 3辺合計115cm以内/高さ56cm×幅36cm×奥行23cm |
スカイマーク | 2個まで | 10kg | 3辺合計115cm以内/高さ55cm×幅40cm×奥行25cm |
スターフライヤー | 2個まで | 10kg | 3辺合計115cm以内/高さ55cm×幅40cm×奥行25cm |
エアドゥ | 2個まで | 10kg | 3辺合計115cm以内/高さ55cm×幅40cm×奥行25cm |
ソラシドエア | 2個まで | 10kg | 3辺合計115cm以内/高さ55cm×幅40cm×奥行25cm |
※情報は変更される可能性があります。最新方法は公式サイトでご確認ください。
まとめ
- すべてのLCCで、機内持ち込み可能な荷物数は「2個まで」
- 「2個」には、メインの手荷物(キャリーケースなど)1個と小物入れ(ハンドバッグ、カメラバッグなど)1個の合計を指す
- サイズ制限には、キャリーケースのハンドル部分も含まれる
- 持ち込んだ荷物は座席下または頭上の収納棚に収納できるサイズ
大手航空会社との比較
参考として、JALとANAの機内持ち込み手荷物の制限も見てみましょう。
航空会社 | 個数 | 総重量 | サイズ制限 |
JAL(国内線) | 2個まで | 10kg | 3辺合計115cm以内/高さ55cm×幅40cm×奥行25cm |
ANA(国内線) | 2個まで | 10kg | 3辺合計115cm以内/高さ55cm×幅40cm×奥行25cm |
大手航空会社と比較すると、ピーチやジェットスターなどLCCは重量制限が7kgと厳しいことがわかります。この差の3kgが意外と大きく、とくに海外旅行時には注意が必要です。
LCC預け入れ荷物のルール
無料で預け入れできる航空会社
まず、無料で受託手荷物を預けられる航空会社をまとめました。
航空会社 | 無料重量 | 個数 | サイズ制限 |
スカイマーク | 20kgまで | 制限なし | 50cm×60cm×120cm以内※ |
スターフライヤー | 20kgまで | 制限なし | 3辺合計203cm以内 |
エアドゥ | 20kgまで | 制限なし | 3辺合計203cm以内 |
ソラシドエア | 20kgまで | 制限なし | 3辺合計203cm以内 |
※スキー板やサーフボードなどの長尺物は280cmまで許容
これらの航空会社は、一定の重量まで荷物を預けられますが、全体の重量は20kgまでです。20kgを超える場合は、追加料金が必要になります。
有料の受託手荷物ルール
次に、LCCの代表的な3社の受託手荷物ルールを見てみましょう。LCCの手荷物料金は、運賃タイプや予約するタイミングによって大きく変動します。特に空港カウンターや搭乗口での手続きは割高になるため、事前にオンラインで予約・支払いをしておくことが推奨されます。ご利用の際は、必ず各航空会社の公式サイトで最新の詳細な手荷物規定をご確認ください。
項目 | ピーチ航空 | ジェットスター | スプリングジャパン |
サイズ制限 | 3辺の合計が203cm以内 | 3辺の合計が203cm以内 | 3辺の合計が203cm以内 |
個数制限 | 1人5個まで | 特になし | 1人3個まで |
1個あたり重量 | 20kgまで (20~32kgは重量超過料金) | 32kg以下 | 30kg以下 |
総重量 | 100kgまで | 最大40kgまで* | 60kgまで |
基本料金 | インターネット予約:1,950円 | 5kg単位の重量制 | インターネット/コールセンター:5kgごとに750円 |
無料手荷物 | なし | なし | なし |
備考 | 運賃タイプ「バリューピーチ」「プライムピーチ」で無料枠あり | 料金は5kg単位で購入。予約タイミング(予約時、予約後、空港、搭乗ゲート)で大きく変動。 | 運賃タイプ「スプリング」「スプリングクラス」で無料枠あり。料金は5kgごと。 |
※情報は変更される可能性があります。最新方法は公式サイトでご確認ください。
特殊荷物
スポーツ用品や特殊な形状の荷物は、通常の受託手荷物とは別料金になることが多いです。
航空会社 | 特殊手荷物の種類 | 料金(国内線) |
ピーチ航空 | ゴルフ用品/スキー用品 | ネット予約:2,200円 / 空港カウンター:3,300円 |
自転車 | ネット予約:3,900円 / 空港カウンター:5,000円 | |
サーフボード | ネット予約:5,100円 / 空港カウンター:6,200円 | |
ジェットスター | サイズの大きな手荷物(スポーツ用品など) | オンライン:2,000円* / 空港での追加購入は割高 |
スプリングジャパン | 大型手荷物 | 4,000円 |
ゴルフ用品/スキー/スノーボード | 2,000円 | |
自転車/サーフボード | 4,000円 |
※情報は変更される可能性があります。最新方法は公式サイトでご確認ください。
LCCの荷物でよくある失敗と対処法
1.荷物が重量オーバー
もっとも多い失敗が重量オーバーです。カウンターで重量オーバーと言われた場合、まずは「着用作戦」がおすすめです。ジャケットやコートのポケットに小物類(充電器、化粧品、本など)を分散し、身につけて持ち込みましょう。同行者がいれば、余裕のある人に重いアイテムを預けることで分散できます。
2.キャリーケースがサイズオーバーだった
キャリーケースがサイズ測定器に入らない、わずかに引っかかる場合、まず外ポケットに入っている荷物を取り出してみましょう。書類、雑誌、小物などがケースの外側を膨らませていることがあります。
これらの荷物を別の手持ちバッグや、着用している衣類のポケットに移すことで、ケース本体のサイズが規定内に収まるかも。小さな工夫ですが、効果的です。
3.持ち込み制限を知らなかった
LCCを利用する際、予約便の機内持ち込み手荷物ルールを出発前に確認する習慣をつけましょう。航空会社や運賃タイプによって規定は異なります。搭乗日近くになったら、改めて航空会社の公式サイトで確認し、自分の荷物がその規定内に収まっているか、自宅で事前に測ったり計量したりしておくことで、空港でのトラブルを防ぐことができます。
LCCの荷物を7kgに収めるコツ
機内持ち込み荷物を7kg以内に収めるためのテクニックを3つ紹介します。
コツ1:圧縮袋の活用
衣類は圧縮袋を活用しましょう。容積を50%以上削減できます。とくに、空気を含みやすいニットやダウンジャケットは圧縮効果が高いです。素材選びも重要で、化学繊維のポリエステルやナイロン製品は綿製品より軽く、速乾性があるため少ない枚数でローテーションが可能です。
コツ2:1つのアイテムで複数の用途をカバー
荷物を減らすコツは「一つのアイテムで複数の用途をカバーする」こと。例えば、大判のストールは、スカーフ、ブランケット、ビーチマット、枕カバーなど多用途に使えます。電子機器はスマートフォン一台に集約。化粧品も、最小限の多機能タイプを選びましょう。
コツ3:軽量キャリーケースと荷物分散
キャリーケースは機内持ち込み可能な最軽量モデル(約2kg以下)をおすすめします。素材はポリカーボネートよりソフトケースの方が軽く、外側のポケットがないシンプルなデザインが理想。
また、重搭乗時にはポケットに重いアイテム(財布、スマートフォン、モバイルバッテリーなど)を入れ、コートやジャケットを着用します。首にかけるトラベルポーチも活用すれば、実質的に持ち込める重量が増えます。
LCCに乗るときは荷物を少なくしよう
LCCを利用する際は、荷物をできるだけ少なくしましょう。規定を超えると高額な追加料金が発生するため、余計な出費を避けるには荷物の軽量化が必須。持ち物を厳選し、身軽にすることで、コストを抑えつつ、空港での手続きもスムーズになり、快適に旅を楽しめますよ。
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