
飛行機を乗り継ぐとき、「預けた荷物は目的地まで届くのか?それとも、受け取りが必要なの?」と不安になりますよね。スムーズに乗り継ぐには、荷物の正しい取り扱いとトラブルを防ぐコツを知っておきましょう。
この記事では、乗り継ぎ時の荷物に関する疑問をまとめました。あなたの空の旅がより安心で快適になる情報が満載です。
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飛行機乗り継ぎの基本
飛行機の乗り継ぎとは
乗り継ぎとは、目的地まで直行便がない場合に途中で別の飛行機に乗り換えることです。たとえば、福岡から札幌へ行く際に、羽田空港で乗り換えるといったケースです。
メリットとデメリット
メリット | デメリット |
直行便より安いフライトが多い | 移動時間が長くなる |
直行便のない目的地へ行ける | 乗り継ぎに送れるリスクがある |
途中の空港で観光ができる | 手続きが複雑になる |
マイレージを多く貯められる | 荷物の紛失リスクが高まる |
飛行機乗り継ぎ時の荷物はどうなる?
乗り継ぎ時の荷物の扱いは、航空券の予約によって大きく異なります。気になる「預けた荷物はどうなるの?」という疑問を解決しましょう。
同一旅程での予約の場合
同じ予約番号で予約した場合、通常は最終目的地まで荷物を預けることができます。出発空港で預けた荷物は、乗り継ぎ空港で荷物を受け取る必要がありません。出発空港でチェックインした荷物は、何もしなくても最終目的地まで届けられます。
具体例
予約サイトで「東京(羽田)→大阪(伊丹)→福岡」という経路を一度に予約した場合、東京で預けた荷物は自動的に福岡まで運ばれます。大阪で荷物を受け取とる必要はありません。
別々の予約の荷物
別々に予約した場合、乗り継ぎ空港で荷物を受け取り、次の便のために再度預け直す必要があります。これには時間が必要となるため、乗り継ぎ時間に余裕を持たせることが重要です。
具体例
「東京(羽田)→大阪(伊丹)」と「大阪(伊丹)→福岡」を別々のWebサイトで予約した場合、大阪で一度荷物を受け取り、福岡行きの便のチェックインカウンターで再度荷物を預け直す必要があります。
航空会社による乗り継ぎ荷物の扱い方
航空会社によって、乗り継ぎ時の荷物の扱いが異なります。
1.同一航空会社での乗り継ぎ時
同じ航空会社(例:JALからJAL、ANAからANA)を利用する場合、荷物は最終目的地まで自動的に運ばれます。出発空港で乗り継ぎ便の搭乗手続きも同時に行えることが多いです。
2.提携している航空会社の乗り継ぎ
航空会社間で提携関係がある場合(例:JALとフジドリームエアラインズ、ANAとスターフライヤーなど)、荷物の最終目的地までの輸送が可能です。ただし、搭乗手続きは航空会社ごとに必要な場合があります。
おもな提携先
航空会社 | 提携の航空会社 |
ANA | AIR DO、ソラシドエア、スターフライヤー、IBEXエアラインズ、オリエンタルエアブリッジ等 |
JAL | フジドリームエアラインズ、天草エアライン、オリエンタルエアブリッジ、ソラシドエア等 |
3.提携関係のない航空会社の乗り継ぎ
提携関係のない航空会社間(LCCと一般航空会社)の乗り継ぎでは、乗り継ぎ空港で荷物を一度受け取り、再度預け直してください。たとえば、ANAからピーチ・アビエーションに乗り継ぐ場合などです。
飛行機乗り継ぎ時の荷物|JAL・ANA
JAL
JALグループ便同士の乗り継ぎでは、出発空港で乗り継ぎ便の搭乗手続きも行えます。続きは不要で、荷物は最終目的地まで届けられます。ただし、以下の荷物は乗り継ぎ空港で受け取って再度預け直す必要があります
- スポーツ用品(ゴルフバッグ、スキー板など)
- 楽器類
- ペット
- 銃砲銃弾、刀剣
- 従価料金適用の荷物(高額品)
ANA
ANAは国内線乗り継ぎで、最大3区間まで手続きと荷物預かりを一度に行えます。提携航空会社(AIR DO、ソラシドエア、スターフライヤー)との乗り継ぎも同様です。
ただし、ANAでも以下の特殊な荷物については、乗り継ぎ空港での受け取りと再預け入れが必要です。
- 貴重品
- 壊れやすいもの
- ペット
- 銃砲銃弾、刀剣
- 従価料金適用の荷物
飛行機乗り継ぎ時の荷物|LCC
ジェットスターやピーチなどのLCCは、原則として荷物の最終目的地までのスルーチェックインを行っていません。
ジェットスター
一部のインターライン提携航空会社との国際線間の乗り継ぎでは、スルーチェックインを行っています。たとえば、ジェットスター・ジャパンが運航する日本国内線から日本航空、アメリカン航空、エア・カナダ、カンタス航空、デルタ航空の国際線への乗り継ぎの場合(同一空港で、同日の乗り継ぎに限る)などです。
ピーチ
基本的に、すべての乗り継ぎで荷物は受け取り、再度預け直す必要があります。
飛行機の乗り継ぎで必要な時間
乗り継ぎには、航空会社や空港によって「最低の乗り継ぎ時間(MCT:Minimum Connecting Time)」が設定されています。これは、荷物の取り扱い方法(自動転送か再預け入れ)によって必要な時間が変わってきます。
国内線→国内線
航空会社 | 同一会社内 | 他社への乗り継ぎ | 他社への乗り継ぎ |
JAL/ANA | 30〜60分 | 45〜60分 | 60〜90分 |
LCC | 90〜120分 | - | 120分以上 |
国内線→国際線
航空会社 | 同一会社内 | 他社への乗り継ぎ | 他社への乗り継ぎ |
JAL/ANA | 60〜90分 | 90〜120分 | 120〜150分 |
LCC | 120分以上 | - | 150分以上 |
※時間は目安です。空港の混雑状況や時間帯によって変動します。
乗り継ぎで荷物預けに必要な時間
荷物を乗り継ぎ空港で一度受け取り、再度預け直す必要がある場合は、以下の手続きが必要になります。
- 到着後に荷物を待つ(10~20分)
- 次の便のチェックインカウンターに移動(5~15分)
- チェックイン手続きと荷物の預け入れ(10~20分)
- 保安検査を受ける(5~20分)
荷物の再預け入れが必要な場合は、最低でも90分以上の乗り継ぎ時間を確保することをお勧めします。とくに、大きな空港や混雑時期、最終便への乗り継ぎの場合は、さらに余裕を持たせましょう。
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乗り継ぎ時の具体的な流れ
提携会社の場合
- 乗り継ぎ空港に到着
- 「国内線乗り継ぎ」の表示に従って移動
- 荷物については何もする必要がない
- 搭乗ゲートの確認
- 搭乗ゲートで搭乗を待つ
提携会社ではない場合
- 乗り継ぎ空港に到着
- 荷物受取所へ移動して荷物を受け取る
- 次の便の航空会社カウンターへ移動
- チェックイン手続きと荷物の預け入れ
- 保安検査を受ける
- 搭乗ゲートへ移動
空港での荷物表示と乗り継ぎ案内の見方
乗り継ぎをスムーズに行うために、空港内の表示をしっかり確認しましょう。よく見かける表示と意味をまとめました。
英語 | 日本語 |
Transfer / Connecting Flights | 乗り継ぎ |
Baggage Claim | 荷物受取所 |
Check-in Counter | チェックインカウンター |
Domestic Flights | 国内線 |
International Flights | 国際線 |
Security Check | 保安検査 |
乗り継ぎ時の荷物トラブルを避ける3つのコツ
1.乗り継ぎ時間を確保する
各航空会社の最低乗り継ぎ時間はあくまで最短所要時間です。遅延や混雑を考慮して、余裕を持った時間設定をしましょう。以下のフライトは、とくに注意が必要です
- 最終便への乗り継ぎ
- 大型空港での乗り継ぎ
- ターミナル間の移動が必要な場合
- 提携関係のない航空会社間の乗り継ぎ
2.空港の情報を調べておく
乗り継ぎ空港の情報(ターミナルの配置、移動手段、所要時間など)を事前に調べておくと安心です。空港によっては、ターミナル間の移動に電車やバスを使う必要があるケースもあります。
3.すぐに行動する
乗り継ぎ時間が限られている場合は、到着後すぐに次の搭乗ゲートに向かいましょう。空港内で食事や買い物をする時間があるかどうかを判断するため、まずはゲートの場所と所要時間を確認することが大切です。
荷物が受け取れないときのトラブル対処法
1.飛行機が遅延した
到着便の遅延によって乗り継ぎができなかった場合
- すぐに航空会社のカウンターまたはスタッフに相談
- 代替便の手配を依頼
- 必要に応じて宿泊の手配を依頼
同一旅程で予約していた場合は、航空会社が代替便を手配してくれることが多いです。別々に予約していた場合は、自己責任となる可能性があるため注意が必要です。
2.荷物が届かない
荷物が目的地に届かない場合
- 到着空港の航空会社カウンターで申告
- 荷物紛失申告書(Property Irregularity Report)を記入
- 連絡先を伝え、荷物が見つかり次第配達してもらう手配をする
フライトに関しては、こちらの記事も人気です。
→寝坊?渋滞?飛行機に乗り遅れたときの対応7ステップ
→飛行機のキャンセル料はいくら?いつまでに発生する?JAL・ANA・LCCの場合
乗り継ぎ時の荷物は航空会社によって異なる
飛行機の乗り継ぎは、航空券の予約方法や利用する航空会社によって手続きや荷物の扱いが大きく異なります。スムーズな旅行のためには、予約時に乗り継ぎ時間に余裕を持たせておきましょう。
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