
パスポートを持っていても、すべての国に渡航できるわけではありません。「ビザ」という、許可証のようなものが必要です。ビザが必要がどうかは、訪問先の国によって異なります。
せっかく計画した旅行が、ビザの取得手続きに手間取ってしまっては大変ですよね。この記事では、ビザなしで渡航できる国とビザが必要な国について、わかりやすく解説します。最後まで読んで、スムーズな海外旅行の準備を進めましょう!
ビザなしで行ける国
| アジア | ヨーロッパ | 中南米 | そのほか |
| 韓国 | フランス | アルゼンチン | アメリカ |
| 台湾 | イギリス | チリ | カナダ |
| タイ | イタリア | ブラジル | オーストラリア |
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※本記事では、日本国籍を有する方が30日以内の観光ビザを取得せずに渡航可能な国を紹介しています。30日以上や、ビジネス目的などの場合はビザが必要となる国がありますので、ご承知おきください。
ビザの基本情報

日本のパスポートは、世界で最も強力なパスポートのひとつとして知られています。2025年6月時点で、ビザなしで193カ国に入国できます。これは、シンガポールに次いで第2位の信用力です。
| 順位 | 国名 | ビザなし渡航可能な国・地域数 |
| 1位 | シンガポール | 195 |
| 2位 | 日本 | 193 |
| 3位 | フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、韓国、スペイン | 192 |
| 4位 | オーストリア、デンマーク、アイルランド、オランダ、ルクセンブルク、ノルウェー、スウェーデン | 191 |
| 5位 | ベルギー、ニュージーランド、ポルトガル、イギリス | 190 |
これは、日本が多くの国とビザ免除協定を結んでいることを意味し、パスポートを持つだけで、ビザなしで世界中の様々な国へ渡航できるのです。ぜひ、このチャンスを活かして、ビザが不要の国へ出掛けましょう!
ビザなしで行けるアジアの国
1.韓国

おなじみに韓国は、K-POPやK-ドラマなど日本でも人気の高いエンタメ文化を発信している国。ソウルにはおしゃれなカフェやショップが立ち並び、最新のトレンドに触れることができます。
また、歴史的な宮殿や仏教寺院など、伝統的な文化に触れることができるスポットも多数存在。近年では美容大国としても知られ、韓国コスメや美容クリニックが人気を集めています。日本の食文化と共通点も多いことから、気軽に旅行を楽しめるのが魅力です。
ソウルの基本情報
| おすすめ情報 | |
| 予算の目安 | 2泊3日:7万円~ |
| フライト時間 | 東京~ソウル:約2時間30分 |
| ベストシーズン | 春(3-5月)、秋(9-11月) |
| おすすめグルメ | カムジャタン、パジョン、サムギョプサル |
| レート | 1大韓民国ウォン=0.11 円(2025年6月) |
2.台湾

台湾は自然と文化が融合した美しい島国です。台北市では、夜市で屋台料理を味わったり、故宮博物院で貴重な歴史的遺物を鑑賞したりできます。九份のようなレトロな街並みは、まるで映画のセットのような雰囲気で、多くの観光客を魅了。
台湾は茶文化が盛んで、各地に茶畑が広がっています。美しい景色の中でお茶を味わう体験は、日本の日常を忘れさせてくれるでしょう。
台湾の基本情報
| おすすめ情報 | |
| 予算の目安 | 2泊3日:約8万円~ |
| フライト時間 | 東京~台北:約3時間40分 |
| ベストシーズン | 10月〜4月 |
| おすすめグルメ | 小籠包、火鍋、台湾スイーツ |
| レート | 1台湾ドル=4.92円(2025年6月) |
3.タイ

タイは豊かな自然とフレンドリーな人々、そして美味しい料理が魅力の国です。バンコクでは、煌びやかな寺院や活気あふれる市場へ、プーケットやサムイ島では美しいビーチでのんびり過ごすことができます。
タイマッサージやスパも人気があり、心身のリラックスを求める人におすすめ。タイ料理は日本人の口に合うものが多く、トムヤムクンやグリーンカレーは一度食べたら忘れられない味です。
タイの基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 2泊3日:7.8万円~ |
| フライト時間 | 東京~バンコク:約6時間50分 |
| ベストシーズン | 11月から2月頃 |
| おすすめグルメ | トムヤムクン、ソムタム、カオマンガイ |
| レート | 1バーツ=4.43円(2025年6月) |
ビザなしで行けるヨーロッパの国
EU諸国はビザが不要ですが、ETIAS(エティアス)と呼ばれる渡航認証システムの承認が必要です。アメリカ入国時に申請するESTA(エスタ)やカナダのeTA(イータ)のようなもので、2025年からヨーロッパ渡航時に必要となります。
1.フランス

フランスは世界でも有数の観光大国として知られており、歴史的な建造物や美しい自然、そして洗練された文化を楽しめます。パリのルーブル美術館やエッフェル塔は、誰もが一度は訪れたい場所のひとつ。
コートダジュールのような美しい海岸線や、プロヴァンス地方のラベンダー畑など、自然豊かな観光スポットも豊富です。フランス料理は世界的に有名で、ミシュラン星付きレストランから気軽に楽しめるビストロまで、様々な選択肢があります。
フランスの基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 2泊3日:25万円~ |
| フライト時間 | 東京~パリ:約12時間 |
| ベストシーズン | 4月〜6月(春)、8月〜10月(秋) |
| おすすめグルメ | クロワッサン、ビーフブルギニョン、マカロン |
| レート | 1ユーロ=165.13円(2025年6月) |
2.イギリス

イギリスは長い歴史と伝統を持つ国で、ロンドンをはじめとする都市には歴史的な建物や博物館が数多く残されています。バッキンガム宮殿や大英博物館は、イギリスを代表する観光スポットです。
自然豊かなカントリーサイドや湖水地方など、美しい風景が広がっています。紅茶文化も有名で、アフタヌーンティーを楽しむのも良いでしょう。パブ文化も根強く、地元の人々と交流するのもおすすめです。
イギリスの基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 2泊3日:27万円~ |
| フライト時間 | 東京~ロンドン:約12時間 |
| ベストシーズン | 4月〜6月 |
| おすすめグルメ | フィッシュ&チップス、ローストビーフ、アフタヌーンティ |
| レート | 1ポンド=195.36円(2025年6月) |
3.イタリア

イタリアは、芸術と食の宝庫として知られています。ローマのコロッセオやトレヴィの泉、フィレンツェのウフィツィ美術館など、歴史的な建造物や美術館が数多く存在します。また、ヴェネツィアの運河やピサの斜塔など、独特の風景も魅力。
イタリア料理は世界中で愛されており、パスタやピザはもちろん、各地の郷土料理も楽しめます。ワインも有名ですので、ワイナリー巡りもおすすめです。
イタリアの基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 3泊5日:30万~ |
| フライト時間 | 東京~ローマ:約14時間〜 |
| ベストシーズン | 春(4月~6月)、秋(8月~11月初旬) |
| おすすめグルメ | カルボナーラ、ジェラート、生ハム |
| レート | 1ユーロ=165.16円(2025年6月) |
ビザなしで行ける中南米の国
1.アルゼンチン

アルゼンチンは、広大な大地と多様な文化を持つ南米最大の国です。首都ブエノスアイレスはタンゴの本場として知られ、華やかなナイトライフと美味しいステーキが楽しめます。
また、パタゴニア地方には雄大なアンデス山脈や氷河が広がり、大自然を満喫することができます。サッカーも盛んで、スタジアム観戦は貴重な体験となるでしょう。
アルゼンチンの基本情報
| 項目 | 詳細 |
| 予算 | 3泊5日:35万~ |
| フライト時間 | 直行便なし、乗り継ぎで約24時間~ |
| ベストシーズン | 11月~3月(春~秋) |
| おすすめグルメ | アサード、エンプラーダ、ドゥルセ・デ・レチェ(ミルクジャム) |
| レート | 1ペソ=0.15 円(2025年6月) |
2.チリ

チリは南北に細長い国で、アンデス山脈、アタカマ砂漠、パタゴニアと多様な自然景観が広がっています。とくに、アタカマ砂漠は世界でもっとも乾燥した地域のひとつであり、星空観測スポットとしても有名です。
イースター島のモアイ像は、チリを代表する観光スポット。ワイン生産も盛んで、ワイナリー巡りもおすすめです。
チリの基本情報
| 項目 | 詳細 |
| 予算 | 3泊5日:30万~ |
| フライト時間 | 直行便なし、乗り継ぎで約20時間~ |
| ベストシーズン | 11月~3月(春~秋) |
| おすすめグルメ | セビチェ、エンプラーダ(揚げパイ)、カルネ・アサダ(焼き肉) |
| レート | 1ペソ=0.15 円(2025年6月) |
3.ブラジル

ブラジルは、サッカーやカーニバルで有名な南米最大の国です。リオデジャネイロのキリストの像やコルコバードの丘は、ブラジルを代表する観光スポットです。アマゾン川流域には豊かな自然が広がり、ジャングルツアーや野生動物観察も楽しめます。
ブラジル料理は多様な文化が融合した独特の味が特徴で、シュラスコやフェジョアーダはぜひ味わいたい一品です。
ブラジルの基本情報
| 項目 | 詳細 |
| 予算 | 3泊5日:30万~ |
| フライト時間 | 直行便なし、乗り継ぎで約22時間~ |
| ベストシーズン | 5月~8月(冬) |
| おすすめグルメ | フェジョアーダ、シュラスコ、アカイーボウル |
| レート | 1レアル=26.16円(2025年6月) |
ビザなしで行ける国(そのほか)
1.アメリカ

アメリカは、ニューヨークやロサンゼルスといった大都市に目が行きがちですが、個性豊かな魅力を持つ中小都市に注目してみましょう。たとえば、ポートランド(オレゴン州)は、個性的なアートシーンと、環境意識の高い人々が集まる街として知られています。
また、オースティン(テキサス州)は、ライブミュージックの聖地として、常に活気に満ちています。これらの都市では、大手チェーン店ではなく、地元の小さなお店やレストランが数多く存在し、より本場のアメリカ文化に触れることができます。
ニューヨークの基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 3泊5日:35万円~ |
| フライト時間 | 東京~NY:約13時間 |
| ベストシーズン | 4月〜6月(春)、8月〜11月(秋) |
| おすすめグルメ | ニューヨークスタイルピザ、サンドイッチ、ベーグル |
| レート | 1アメリカドル=143.90円(2025年6月) |
2.カナダ

カナダは、多様な文化が融合した国です。とくに、モントリオール(ケベック州)は、フランス文化が色濃く残る北米最大の都市であり、ヨーロッパにいるような感覚を味わえます。
いっぽう、バンクーバーは、アジア系移民が多く、中華街や日本町など異国情緒あふれる街並みが魅力です。
バンクーバーの基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 3泊5日:24万円~ |
| フライト時間 | 東京~バンクーバー:約10時間 |
| ベストシーズン | 5月~8月、12月~2月 |
| おすすめグルメ | サーモン、フィッシュアンドチップス、プチーン |
| レート | 1カナダドル=105.29 円(2025年6月) |
3.オーストラリア

オーストラリアには、世界最古の文明であるアボリジニ文化が息づいています。ウルル(エアーズロック)は、アボリジニにとって聖地。その周辺では、アボリジニの文化に触れるツアーが開催されています。
コアラやカンガルーといった代表的な動物だけでなく、ユニークな動物がたくさん生息しています。たとえば、タスマニアデビルは、その特徴的な外見と鋭い鳴き声で魅了しています。
シドニーの基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 3泊4日:約22万円~ |
| フライト時間 | 東京~シドニー:約10時間 |
| ベストシーズン | 3月~5月、8月~11月、 |
| おすすめグルメ | ミートパイ、パヴロヴァ |
| レート | 1オーストラリア・ドル=92.86円(2025年6月) |
ビザなしで行けない国3選
1.中国

中国は、2025年12月31日まで30日以内の滞在なら一時的にビザ免除の対策を取っています。ただし、この施策はいつまで続くか不明です。期間終了後は、以前のようにビザが必要になるかもしれません。ビザ料金は、一般的な観光ビザの場合、ひとり約2,250円~6,250円です。
くわしくはこちら
→中国入国のビザが30日間免除された!よくわかる申請情報のまとめ
中国の基本情報
| 項目 | 詳細 |
| 予算 | 3泊4日:約12万円~ |
| フライト時間 | 直行便で3~4時間 |
| ベストシーズン | 春(3~5月)、秋(9~11月) |
| おすすめグルメ | 北京ダック、小籠包、麻婆豆腐、月餅 |
| レート | 1元=19.24円(2025年6月) |
2.カンボジア

アンコールワットに代表される古代クメール文明の遺跡群は、カンボジアの最大の魅力。壮大な寺院建築と精緻な彫刻は、訪れる人を魅了します。
首都プノンペンでは、王宮や国立博物館でカンボジアの歴史と文化に触れることができます。シェムリアップやシアヌークビルなどの観光地では、のんびりとした雰囲気の中で美しいビーチやエコツーリズムを楽しめます。観光ビザは30ドル前後で、空港での取得も可能です。
カンボジアの基本情報
| 項目 | 詳細 |
| 予算 | 3泊4日:約8万円~ |
| フライト時間) | 直行便で6~7時間 |
| ベストシーズン | 11月~4月(乾季) |
| おすすめグルメ | アモック、ロックラック、クメール料理 |
| レート | 1 リエル=0.041円(2025年5月) |
3.インド

多様性に富むインドは、文化、宗教、言語、料理など、あらゆる面で驚きと発見に満ちています。タージマハルやジャイプールのピンクシティなど、ムガール帝国時代の華麗な建築物は必見です。
南インドのケララ州では、のどかな水郷地帯でアーユルヴェーダを体験できます。活気あふれるムンバイやデリーの街並み、ヒマラヤの雄大な自然など、見どころは尽きません。空港での取得のほか、 e-VISAと呼ばれるオンラインでの取得が可能です。
インドの基本情報
| 項目 | 詳細 |
| 予算 | 3泊4日:約10万円~ |
| フライト時間 | 直行便で7~8時間 |
| ベストシーズン | 10月~3月(乾季) |
| おすすめグルメ | カレー、ナン、サモサ、ラッシー |
| レート | 1インド・ルピー=1.72 円(2025年6月) |
ビザなしで行ける国が多い3つの理由

日本は政治的に安定しており、法の支配が確立されている国として国際社会から信頼されています。
1.政治的安定性があるから
日本は長きにわたり政治的な安定を保っており、国際社会から高く評価されています。海外からの投資家や観光客にとって安心して活動できる環境を提供。他の国々との信頼関係を築きやすく、ビザ免除協定を締結する上で大きなメリットとなっています。
2.経済力があるから
世界有数の経済大国である日本は、高い経済力を持つことで国際社会において大きな影響力を行使しています。日本の経済規模は各国との関係を深め、国際的な信用度を高める要素となっています。
3.治安が良いから
日本は世界でも有数の治安の良さで知られています。治安が良いということは、海外からの人々にとって安心して旅行やビジネスを行える環境が整っていること。犯罪発生率が低いことは、日本が安全な国であるという国際的なイメージを確立し、ビザ免除の条件を満たす上で重要な要素となっています。
ビザなしで行ける国へ今すぐ出掛けよう

世界には、日本のパスポートでビザなしで訪れることができる魅力的な国々がたくさんあります。韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、オーストラリアなど、アジア太平洋地域には手軽に行ける国が多数。ヨーロッパではほとんどの国がビザ不要で、芸術や歴史、グルメを楽しめます。
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