
「海外旅行でいくら現金を持っていこうかな?」とお悩みの方はいませんか。世界中でキャッシュレス化が進む一方、現金が必要な場面も存在します。どれだけの現金を持っていくべきか、どのように安全に管理するかを解決してから海外に出掛けましょう。
この記事では、海外旅行における現金を持っていく金額についてまとめました。各国のキャッシュレス事情や安全な持ち歩き方も解説していますので、ぜひ最後までご覧ください!
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最近の海外旅行では現金が不要

海外旅行に行くとき、昔は現金をたくさん持っていく必要がありましたが、最近は傾向がかわりました。世界中でキャッシュレス決済が広がっているからです。
日本でもキャッシュレス決済が2022年に36.0%に到達しました 。しかし、この数値はまだ他の国に比べるとかなり遅れをとっています。キャッシュレス推進協議会の「キャッシュレス・ロードマップ2024」によると、これに対して、韓国では99.0%、中国では83.5%もあります。とくにアジアの国々では、現金よりクレジットカードや電子マネー、スマホ決済を使う機会がずっと多いのが現状です。
世界主要国におけるキャッシュレス決済比率(2024年)

引用:キャッシュレス・ロードマップ2024
海外旅行で絶対に現金が必要な場面

「では、海外で現金は不要なのか?」といえば、決してそんなことはありません。韓国や中国でも小さな町の食堂やお土産屋さんでは、現金しか使えない店は多いもの。街の市場で新鮮な果物を買ったり、チップを払ったりするときも現金が必要です。
また、Wi-Fiが使えなくてスマホ決済ができないときや、カードが突然使えなくなるときもあるでしょう。そのため、キャッシュレスが進んでいる国に行くときでも、ある程度の現金は持っていくのがおすすめです。
海外旅行で必要な現金はいくら?3つの決め方

1.滞在日数
滞在日数は現金の持ち歩く額を決める大切なポイントです。基本的に、1日あたり5,000円~1万円を目安にするといいでしょう。例えば、5日間の旅行なら、5万円くらいです。
長期滞在の場合は全額を持ち歩くのではなく、現地で必要に応じて引き出すのが賢明です。旅の前半と後半で使う分を分けて管理するのも良い方法です。無理のない範囲で持ち歩き、必要に応じてATMで引き出しましょう。
2.ツアーか個人旅行か
ツアー旅行と個人旅行では、必要な現金額が大きく変わってきます。ツアー旅行の場合、ホテルや食事、観光などの費用は前払いされていることが多いです。そのため、必要な現金は少なめで済みます。お土産代や自由行動時の食事代、チップなど1日あたり3,000円~5,000円程度あれば十分かも。
一方、個人旅行ではすべての費用を現地で支払う必要があります。1日あたり1万円~2万円くらいを目安にするといいでしょう。
3.渡航先
渡航先によって、必要な現金の量は大きく変わります。たとえば、アメリカやヨーロッパの大都市では、ほとんどの場所でクレジットカードが使えます。こういった国では、1日あたり3,000円~5,000円程度の現金があれば十分かもしれません。
一方、東南アジアやアフリカなどの一部の国では、まだまだ現金主義が根強いもの。小さな店やタクシー、市場などでは現金が必須で、1日あたり1万円程度は必要です。そのほか、物価も考慮する必要があります。北欧のような物価が高い国では多めに、東南アジアのような物価が安い国では少なめに用意しておきましょう。
海外旅行で現金を使わない国TOP5
1.韓国

韓国は世界でももっともキャッシュレス化が進んでいる国です。とくに人気なのが「T-money」カードというプリペイドカードで、コンビニやカフェ、交通機関でも使えます。次に人気なのが「カカオペイ」。韓国の国民的メッセージアプリ「カカオトーク」と連携したモバイル決済サービスでmQRコードを読み取るだけで簡単に支払いができます。
クレジットカードも広く普及していて、小さな店でも使えることが多いです。韓国旅行なら、ほとんど現金なしで過ごせるでしょう。

韓国の基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 2泊3日:約7.2万円~ |
| フライト時間 | 東京~ソウル:約2時間半 |
| ベストシーズン | 春(3月〜5月)、秋(9月〜11月) |
| おすすめグルメ | カムジャタン、デジクッパ、サムギョプサル |
| レート | 1ウォン=0.11 円(2025年6月) |
2.中国

中国のキャッシュレス決済2大巨頭といえば、「アリペイ」と「WeChat Pay」です。アリペイは、ネットショッピング大手のアリババグループが運営するモバイル決済サービス。QRコードを読み取るだけで支払いができ、街中の小さな露店や市場でも使えるほど普及しています。
WeChat Payは、中国最大のSNSアプリ「WeChat」に組み込まれた決済機能です。メッセージを送る感覚で、友達との割り勘やお店での支払いが可能です。

北京の基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 2泊3日:12万円~ |
| フライト時間 | 東京~北京:約4時間 |
| ベストシーズン | 3~5月、9~11月 |
| おすすめグルメ | 北京ダック、羊肉のホットポット、炒め麺 |
| レート | 1中国人民元=22.01円(2025年6月) |
3.オーストラリア

オーストラリアでは、「タップアンドゴー」と呼ばれる非接触型決済が主流です。クレジットカードやデビットカードを端末にタッチするだけで支払いができる便利なシステムです。人気なのが「PayPass」や「payWave」といったMastercardやVisaが提供する非接触型決済サービスで、多くの店舗で利用できます。
オーストラリアの公共交通機関では、「Opal」カードというプリペイドカードが便利です。シドニーやメルボルンなどの大都市では、このカードを使えば電車やバスに乗れます。

オーストラリアの基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 3泊4日:約27万円~ |
| フライト時間 | 東京~シドニー:約9時間 |
| ベストシーズン | 3月から5月、9月から11月 |
| おすすめグルメ | ミートパイ、フィッシュ&チップス、ステーキ |
| レート | 1オーストラリアドル=94.88円(2025年6月) |
4.英国

英国で一般的なのは「コンタクトレス」と呼ばれる非接触型決済です。クレジットカードやデビットカードを端末にタッチするだけで支払いが完了できる優れモノ。公共交通機関では、ロンドンを中心に「Oyster Card」というプリペイドカードが使用されています。最近では、このカードの代わりにコンタクトレス対応のクレジットカードやスマートフォンでも直接支払いができるようになりました。

イギリスの基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 2泊3日:27万円~ |
| フライト時間 | 東京~ロンドン:約12時間 |
| ベストシーズン | 4月〜6月 |
| おすすめグルメ | フィッシュ&チップス、ローストビーフ、アフタヌーンティ |
| レート | 1ポンド=194.36円(2025年6月) |
5.シンガポール

シンガポールは、「スマートネーション」構想のもと、キャッシュレス化を積極的に推進している国です。一般的な決済方法は、「NETS」と呼ばれる電子決済システムです。デビットカードやクレジットカードと連携して使用され、小売店やタクシー、公共交通機関など幅広く利用できます。
最近では、「Singapore Quick Response Code」という統一QRコード決済システムが導入され、様々な決済サービスに対応しています。

シンガポールの基本情報
| 情報 | |
| 予算の目安 | 2泊3日:約10万円~ |
| フライト時間 | 東京~シンガポール:約7時間 |
| ベストシーズン | 2月〜4月、7月〜9月 |
| おすすめグルメ | チリクラブ、ラクサ、ハイナンチキンライス |
| レート | 1シンガポールドル=112.98円(2025年6月) |
海外で現金を安全に持ち歩く方法

1.セーフティボックスの利用は避ける
ホテルのセーフティボックスは現金を保管するものですが、実はあまりおすすめできません。なぜなら、セーフティボックスは完全に安全ではないからです。ホテルスタッフや他の宿泊客が不正にアクセスする可能性が僅かながらあります。また、機械の故障や停電により、必要な時に開けられない事態も起こり得ます。
したがって、セーフティボックスは短期的な保管やその日に使用しない分の現金を一時的に預ける程度に留めることをおすすめします。
2.小分けにして持ち歩く
海外旅行で現金を安全に管理する効果的な方法が、小分けにして持ち歩くことです。具体的には、一日の予算を複数の場所に分散して保管しましょう。例えば、少額を財布、中程度の金額を内ポケット、残りをホテルのセーフティボックスに保管するなど。
この方法を使うと緊急時の対応力も向上し、不測の事態に備えることができます。ただし、保管場所を忘れないよう注意が必要です。記録を取るなどの工夫をしましょう。
3.ポケットに財布を入れない
海外旅行中、財布をズボンのポケットに入れることは避けるべきです。なぜなら、スリの格好の標的となるからです。とくに海外の混雑した場所では、気づかないうちに財布を抜き取られる危険性が高まります。
どうしても大切な現金やパスポートは、服の内側に縫い付けられた隠しポケットに保管するのも効果的。ポケットに財布を入れない習慣を身につけることで、貴重品の安全性が大幅に向上し、より安心して海外旅行を楽しめますよ。
海外旅行で現金要らずのキャッシュレス決済

1.Apple Pay
ご存じApple Payは、iPhoneやApple Watchなど、Appleデバイスを持っている人なら誰でも簡単に利用できるモバイル決済サービスです。アメリカでは多くの小売店やレストランでApple Payに対応しており、普及率も高いです。Apple Payはセキュリティ面も非常に強く、不正利用のリスクを低減することができます。
2. PayPal
PayPalは世界中で利用されているオンライン決済サービスですが、アメリカでも非常に人気があります。オンラインショッピングはもちろん、実店舗での支払いも可能。個人間での送金にも利用でき、友人との割り勘や寄付など、さまざまなシーンで活用されています。
3.アリペイ
Alipay(アリペイ、支付宝)とは、中国のアリババグループが2004年から提供しているQRコードを利用したモバイル決済サービスのことです。
中国ではキャッシュレス化が日本以上に進んでおり、飲食や交通・買い物に限らず公共料金もモバイル決済で支払いできます。中国のモバイル決済市場でシェア率54%を占めるアリペイは、中国を訪問する旅行者にとって欠かせないサービスと言えるでしょう。
海外に現金を持参するときの税関申告について

日本の法律では、100万円相当額(外貨含む)を超える現金や有価証券を持ち出す場合、税関への申告が必要です。これは、マネーロンダリングや脱税防止のための措置です。申告は出国時に「携帯輸出届出書」を税関に提出してください。申告を怠ると、罰金などの処罰対象となる可能性があるので注意が必要です。
一方、海外入国時の申告基準は国によって異なります。多くの国では一定額以上の現金の持ち込みに申告が必要で、申告せずに大金を持ち込むと没収されるリスクがあります。主要な海外旅行先の現金申告基準は以下の通りです。
| 国名 | 申告が必要な現金額 |
| アメリカ | 10,000米ドル以上 |
| EU諸国 | 10,000ユーロ以上 |
| 中国 | 5,000米ドル相当以上 |
| 韓国 | 10,000米ドル相当以上 |
| オーストラリア | 10,000豪ドル以上 |
| タイ | 20,000米ドル相当以上 |
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海外では必要最低限の現金だけ持っていこう

海外旅行では、必要最低限の現金だけを持ち歩くことが賢明です。多くの国でキャッシュレス決済が普及しており、クレジットカードやデビットカード、電子マネーで支払いができます。ただし、完全にゼロにはできませんので、一日の予算と緊急時のための予備を考慮し、必要最小限の現金を用意しましょう。
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